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高齢者広範囲熱傷患者における輸液反応性低下
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Yuichi Kuroki
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2015年6月19日 日本熱傷学会総会・学術集会にて発表予定
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高齢者広範囲熱傷患者における輸液反応性低下
1.
高齢者広範囲熱傷患者の 初期輸液療法についての検討 JCHO 中京病院 救急科 黒木
雄一 上山 昌史 大須賀 章倫 中島 紳史 宮尾 大樹 松浦 裕司 大西 伸也 米田 和宏
2.
日本熱傷学会総会・学術集会 利益相反 開示 中京病院 救急科 黒木
雄一 演題発表に関連し、開示すべき利益相反関係にある 企業などはありません。
3.
高齢者は,全身浮腫や肺水腫による影響 を受けやすく,予後を左右することもある ため,熱傷ショック期の輸液については 特別な配慮が必要と言われている. 背景
4.
目的 当院に入院した広範囲熱傷患者の初期輸液量や 循環パラメータについて,高齢者と非高齢者と で比較することにより,高齢者の特徴や傾向を さぐる
5.
熱傷入院 2011年4月~2013年12月 N =
232 TBSA≧20% n = 53 受傷後8時間以内 n = 46 対象 n = 44 24時間以内死亡 (うちCPAOA1例) n = 2 対象
6.
方法 • 65歳未満と65歳以上の2群にわけた • 受傷後8時間と24時間の時点での輸液量, 尿量,循環パラメータ(HR;
Heart Rate, SVI; Stroke Volume Index, SVV; Stroke Volume Variation),および乳酸値を比較した • 循環モニタリングには観血的動脈圧波形解析シス テム(Vigilleo®, Edwards社製)を用いた
7.
8.
9.
10.
11.
Age<65 Age≧65 Age<65
Age≧65 0.8 1.3 4.3 4.8 p = 0.03 p = 0.47 * 輸液量 (mL/kg/%BSA) 0-8 hr 0-24 hr
12.
5% 4% Age<65 Age≧65 48% 57% Age<65
Age≧65 10% 0% Age<65 Age≧65 HLS投与 (%) Albumin投与 <8hr (%) Albumin投与<24hr (%) HLS,アルブミン使用率
13.
Age<65 Age≧65 Age<65
Age≧65 p = 0.53 p = 0.29 0.41 0.47 0.85 0.67 尿量 (mL/kg/hr) 0-8 hr 0-24 hr
14.
受傷後8時間以内に低血圧 ( SBP<90
) におちいる頻度 (%) 10% 39% Age<65 Age≧65
15.
0 20 40 60 80 100 120 140 8hr 24hr HR (bpm)
Age<65yr Age≧65yr
16.
0 10 20 30 40 50 60 70 8hr 24hr SVI (mL/m2) Age<65yr Age≧65yr ** †† **p<0.01
( 8hr vs 24hr ) ††p<0.01 ( Age<65yr vs Age≧65yr ) Repeated measure ANOVA
17.
0 5 10 15 20 25 30 35 40 8hr 24hr SVV(%) Age<65yr Age≧65yr
18.
0 10 20 30 40 50 60 70 8hr 24hr LACTATE (mg/dL) Age<65yr Age≧65yr * *p<0.05
( 8hr vs 24hr ) Repeated measure ANOVA
19.
19% 35% Age<65 Age≧65 死亡率 Age<65 Age≧65 p
= 0.57 9 7 予後 人工呼吸器非装着期間 (受傷後14日中)
20.
結果のまとめ 高齢者は非高齢者と比較して • 受傷後8時間の輸液量が多かったが,24時間の 輸液量や尿量は有意差がなかった • 受傷後8時間以内に低血圧になる頻度が高かった •
1回心拍出量が低下しており,経時的な増大も ほとんどなかった
21.
考察 高齢者は受傷後早期に低血圧におちいりやすい 熱傷性ショックに対する代償機構として,末梢血管抵抗が増大すると言 われているが,高齢者では代償能が低下していると推察された 血圧が下がると,急速輸液負荷をせざるをえないため,受傷後8時間の 輸液量が増加したと考えられた 非高齢者ではSVIが経時的に増大したが,高齢者ではほとんど 増大しなかった
高齢者は,心筋拡張障害によりコンプライアンスが低下しているため, 非高齢者と比較して輸液への反応性が低下していると推察された 高齢者の低心拍出状態の改善をターゲットにすると,際限なく輸液量が 増えていってしまう危険性がある
22.
結語 高齢者広範囲熱傷患者は, 非高齢者と比較して, 熱傷ショック期の輸液反応性が低下していた
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