創作競作資料

1. アルパカ創作記録
田中幹人
□ステップ 1:全身試作
・創作する際に、おおまかなイメージをしてから着手する
・最近の自分の傾向でもあるが、他の創作家たちの作品を目にし、コンプレックス系の作品が多
くあった。拙作「ふうせんヒツジ」を創作した際からの考え方でもあるが、他の作家との差別化
を図るために敢えてデフォルメでいこうとした。今回のアルパカもその傾向がある。
・そして、デフォルメのため、検索をかけ画像検索をするが、その際に必ず「イラスト」という
ワードを使う。これで、イメージとしてのアルパカが多く出る。
・しかし、ここで感じたことが、イラストは比較的やわらかいタッチやデフォルメが出るが、今
回のアルパカはほとんど現実のものと大差がない。
・だが、アルパカらしさをだすために、ひとまず特徴と思える首を意識して折りだす。この時に
意識していることとして、必ず全身を作る予定で作成する。(以前、パーツだけで創作した際に、
形は完成したが、接続が出来なかった
□ステップ 2:頭部試作
・全身試作から、首を折り出して頭部を試みる。
アルパカが面長なイメージを意識しながら紙を弄る。テキトウにでっちあげることは出来るが、
あとから再現性に乏しい。ひとまず置いておく
□ステップ 3:尾試作
・後ろのカドでお尻と尾を作ることを試みる
・お尻も尾も丸みをおびた印象をもったため、それを意識した。
・ツルの基本形半分を用いて、尾のカドを出す
・そのカドを折って、丸みをおびた雰囲気を出した
□ステップ 4:胴体・足試作
・残りの胴体をどうするか
・ここから足を折り出すのは難しいと推測する
・そこで、改めて画像検索をかけ、所謂「おすわり」のポーズを確認する
・まさかの都合の良いポーズがたくさん出たため、これを意識する
・首を折り出した際の段差を使い、前足をつまみ折りの要領で作る。ここで胴体の下部フチが立
体的になるため包み込むような形で自立するように折る
図 1 全身試作

2. 図 2.尾の試作
□ステップ 5:全身試作 2
・日にちを置いて、再度試作する
・日にちを置いていたため、いろんな基準を見直すこととした。
・そして、頭も比較的すっきりとした形になり、段折りをつけ、造形する
・また、首の折り出しも胴体から少しずらし頭部に領域を増やす
ここで、おおまかな完成形が見えてくる
図 3.全身試作 2
ここから、「自立が出来るように」「毛並みは紙に任せよう」などの考えが出てくる
そして、本折りを行う。

3. 図 4.アルパカ本折り
感想として、既に Twitter で愛好家・作家たちがいろいろな作品を創作し、発表しているなかで、
いかに被らないようにするかを考えた末の形となった。深くは折り込まないということ、コンプ
レックスになりすぎないということを意識した。
アンケート評価
記入例のサンプルがあったのが良かった。
アンケートを使った創作が初めてなため、使い方が少し分かりにくかった