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GitHubの基礎からプログラム管理、そしてプログラムコードを論文に公開するまでの手順
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Hayato Yamanouchi
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GitHubの使い方から論文に載せるまでの使い方の説明スライド。 2024年1月15日更新
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Yamanouchi M. Hayato GitとGitHubによる プログラム管理の基礎 ⼭ノ内 勇⽃(名古屋⼤学, 理学研究科)
2.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato ⽬次 1. git, GitHubとは 2. レポジトリの作成・更新 3. レポジトリを公開する 1
3.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato 参考⽂献 2 いちばんやさしい Git&GitHubの教本 Web制作者のための GitHubの教科書 https://amzn.to/3tvXF7E https://amzn.to/4ajaiUt
4.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato GitとGitHubについて ・ファイルがバージョンの 分だけ増える ・変更履歴がわかりにくい コラム:OneDriveでは変更履歴を保存しなくても、⾃動保存によって ⾃動的にバージョン管理がなされている。 ・・・プログラムのバージョン管理を簡単にするツール 3
5.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato Gitのバージョン管理システムの概念 “各ファイルの差分のみを履歴に保存する” 前に戻りたい時には 追加した部分を消去すればいい! おはよう こんにちは こんばんは おはよう こんばんは ハロー ー “こんにちは” + “ハロー” テキスト.txt Gitのログ テキスト.txt 4
6.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato GitとGitHubについて git GitHub https://git-scm.com https://github.com バージョン管理システム ローカルでファイルの バージョン管理を⾏う (ローカルレポジトリ) オンラインでファイルの バージョン管理を⾏う (リモートレポジトリ) 5
7.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato GitHub Desktopについて GitHub Desktop https://desktop.github.com GitやGitHubの操作をGUI上で⾏うことができる ・・・本来CUIベース(ターミナルとか)で⾏うものを簡単 に⾏えるようにしたツール!! 6
8.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato GitHub のアカウントの種類 ・個⼈⽤アカウント ・Enterprise アカウント ・Organization アカウント ・・・通常これ!!ひとりごとにひとつのアカウント。 ・・・無制限の数の⼈が多くのプロジェクトで同時に コラボレーションできる共有アカウント。 組織ごとにひとつのアカウント。 ・・・企業⽤アカウント。 よくわからないが、基本使わない。 7
9.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato アカウントの所属関係について Organization アカウント Aさん Bさん Organizationに所属して いる⼈たちで共有可能 8
10.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato 共同制作について 9 1. レポジトリのcollaboratorに追加する ・Privateで公開しているレポジトリに、アクセス権限を割り振ることができる ・アクセス権限には、観覧のみ、編集可能、管理者など種類がある 2. Organizationに⼊っている⼈たちで共有する ・Organizationに所属している⼈たちにレポジトリの管理者権限がある ・特に特別な操作は必要ない
11.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato ⽤語説明 ・レポジトリ・・・プログラム等の”保管場所” 10 ・ローカルレポジトリ・・・⾃分のパソコンにおけるレポジトリ ・リモートレポジトリ・・・ネット上にあるレポジトリ ・ディレクトリ・・・フォルダのこと 狭義には、⾃⾝が作業しているフォルダ ・コミット・・・ディレクトリ→ローカルレポジトリ ・プッシュ・・・ローカルレポジトリ→リモートレポジトリ ・プル・・・リモートレポジトリ→ローカルレポジトリ
12.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato 概要図 11 リモートレポジトリ ローカルレポジトリ コミット プッシュ プル ローカルレポジトリ コミット プッシュ プル ローカルレポジトリ リモートレポジトリ クローン *初回のみ
13.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato 実際の作業⼿順 - 新しいレポジトリを作る 12 ・・・GitHubでCreate a new repositoryを押す @GitHub
14.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato 実際の作業⼿順 - 新しいレポジトリを作る 13 レポジトリの名前 = プロジェクトの名前 レポジトリの公開範囲 ・Public:世の中の⼈全員 ・Private :⾃分と共有を許可した⼈たちのみ @GitHub
15.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato 実際の作業⼿順 - 新しいレポジトリを作る 14 READMEファイルを追加するか否か ライセンスについて .gitignoreファイルについて @GitHub
16.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato 実際の作業⼿順 - 新しいレポジトリを作る 15 @GitHub
17.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato 実際の作業⼿順 ‒ クローンする 16 ZIPファイルで ダウンロード ターミナルでクローン するときのコード @GitHub
18.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato 実際の作業⼿順 ‒ クローンする 17 ・・・GitHub Desktopを使ってクローンもできる! @GitHub Desktop
19.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato 実際の作業⼿順 ‒ クローンする 18 このパスに クローンされる @GitHub Desktop
20.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato 実際の作業⼿順 ‒ クローンする 19 @GitHub Desktop
21.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato 実際の作業⼿順 ‒ コミット 20 @GitHub Desktop ・・・プログラムに変更を加えると。。。
22.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato 実際の作業⼿順 ‒ コミット 21 @GitHub Desktop 簡単なコミットの説明 詳しいコミットの説明 *慣例的に最初のコミットは “first commit”とすることが多い
23.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato 実際の作業⼿順 ‒ プッシュ 22 @GitHub Desktop
24.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato 実際の作業⼿順 ‒ プッシュ 23 @GitHub
25.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato 実際の作業⼿順 ‒ 履歴を⾒る 24 @GitHub Desktop
26.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato 適切なコミット/プッシュのタイミング ・コミット・・・1タスク単位で⾏う 25 ・プッシュ・・・タスクのまとまり単位 Ex. ⼀つのバグの修正 ある統計解析のコードの追加・修正 Ex. ⼀連の統計解析の追加 ⼤きな機能の追加 ・・・履歴を戻るときに⾃分がわかりやすい単位で * コミットにはそのコミットが何であるかのコメントと 共に⾏う必要がある * チームで⾏う場合には、チームで共有しておくこと
27.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato .gitignoreファイルについて 26 ・・・レポジトリで共有しないファイルの指定 レポジトリに預けられるファイルの⼤きさには限界がある → 動画とかは⼊れたくない
28.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato .gitignoreファイルについて 27 ・・・レポジトリで共有しないファイルの指定 ・特定のファイルを⼊れたくない ファイル名全部を書く (Ex. sample.txt) ・特定のファイル形式を⼊れたくない アスタリスクと拡張⼦ (Ex. *.mp4) ・特定のフォルダを⼊れたくない フォルダ名とスラッシュ (Ex. Sample/) あとはただ羅列するだけ
29.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato ブランチ 28 ・・・履歴の流れを分岐して記録していく 元コード 機能の追加 プログラムの統計の検討もしたいし、 新たなデータの追加もしたいし、 やりたいことがいっぱい・・・・ ブランチを作る(切る)ことで それぞれに特化して作業を進められる バグの修正
30.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato ブランチをマージする 29 main Branch A Pull request marge ブランチのマージにはプルリクスト(Pull request)を⾏ なって、承認作業(⾃分or共同開発者)が必要となる 他の変更と変更内容が異なったりする場合には、プルリク エストでどれを反映させるかを選択、修正を⾏う
31.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato 実際の作業⼿順 ‒ ブランチを切る 30 @GitHub Desktop
32.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato 実際の作業⼿順 ‒ ブランチを切る 31 @GitHub Desktop ・・・Current Branchを選択すると、 ローカルレポジトリで勝⼿にブランチが切り替わる
33.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato 実際の作業⼿順 ‒ Pull request 32 @GitHub Desktop
34.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato 実際の作業⼿順 ‒ Pull request 33 @GitHub Desktop ・・・ブランチ間の変更を⾒る!
35.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato やってみよう 34 @GitHub ・・・Create pull requestを押すとGitHubに⾶ばされる どんな修正を⾏なったのかなどの、 Pull requestの内容を記述する
36.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato やってみよう 35 @GitHub ・・・Pull requestに表⽰される。
37.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato やってみよう 36 @GitHub OKであれば、“Marge pull request”を、 Noであれば、修正依頼や議論、拒否を⾏う
38.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato やってみよう 37 @GitHub ・・・Margeすると、pull requestが閉じられる
39.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato GitHubのブランチモデル 38 ・・・プログラムのバージョン管理⽅法のモデルフロー 共同制作するときにどのようにするか GitHub Flow ほかにもgit-flowモデルなどがあり、プログラムの規模やソフトウェア の種類によって変わってくる。 ⼤切なのは、プログラムの共同管理の⽅法を チーム内で共有すること main feature-x Pull request
40.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato Project (任意の名前 ルートフォルダ) Output (出⼒されるFigureなど) Data (⼊⼒するデータなど) Script (プログラムコード) Documents (補⾜資料など) README.md LICENSE 39 プロジェクトのファイル構成の参考 (解析コード)
41.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato プロジェクトのファイル構成の参考 (OSS) Project tests Project README.md LICENSE requirements.txt パッケージ情報など yamlなどもある ライセンス情報 パッケージの説明など ルートフォルダ ソースコード プロジェクト内でのライブラリの保存 各種設定ファイルの保存 ログファイルの保存 ドキュメント類 他のプロジェクトと共通のパッケージなど テストコードやテストデータなど libs config logs docs libs 40
42.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato README.mdについて ・・・プログラムの説明をするもの GitHub上でプログラムの 下に表⽰される部分 ぱっと⾒でどのような プログラムかを理解 するために重要!!! 41
43.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato README.mdについて “マークダウン記法”で書かれる 42
44.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato マークダウン記法 チートシート ⾒出し # ⾒出しh1 ## ⾒出しh2 ⾒出しh1 ⾒出しh2 リスト * テキスト1 * テキスト2 * テキスト3 • テキスト ・テキスト ・テキスト 番号付きリスト 1. テキスト1 2. テキスト2 3. テキスト3 1. テキスト1 2. テキスト2 3. テキスト3 空⾏・改⾏ ⾏1 _ _(←半⾓スペース2つ) ⾏2 <br> ⾏3 ⾏1 ⾏2 ⾏3 リンクの挿⼊ [タイトル](URL) タイトル 参考:https://qiita.com/kamorits/items/6f342da395ad57468ae3 43
45.
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Yamanouchi M. Hayato マークダウン記法 チートシート 参考:https://qiita.com/kamorits/items/6f342da395ad57468ae3 コードの挿⼊ ```⾔語:タイトル コード ``` 引⽤ > テキスト1 >> テキスト2 テキスト テキスト 太字 **テキスト** テキスト 斜体 *テキスト* テキスト ⽔平線 *** 44
46.
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Yamanouchi M. Hayato ライセンスについて ・・・プログラムコードを利⽤する⼈へのルール オープンソース(OS)のソフトウェアの公開が 推奨されているが、⾃由勝⼿にプログラムを ⾃分のもののように公開されるのを防ぎたい!! ユーザーのプログラム使⽤の範囲を限定する Ex. コードの引⽤元を付けさせる 商⽤利⽤不可 など 解析コードに関しても同様に考えなければならい 45
47.
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Yamanouchi M. Hayato ライセンスの種類について MIT, BSD, Apache License 2.0, GPL v2.0 など。。。 ⾃分が適応したい範囲に合わせて 選択する必要がある ⼀番利⽤者側の⾃由度が⾼いのがMITライセンス ・コピー利⽤、配布、変更の追加、変更を加えたもの再配布、商⽤利 ⽤、有料販売など可 ・⼀切の保証、責任は製作者は取らない 46
48.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato ライセンスの適応の仕⽅ GitHubのフォルダーの中にLICENCEというのを⼊れる 適応したいライセンスを選択すると、 GitHubが⾃動的に作ってくれる 47
49.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato コードを論⽂に載せるため 48 “Zenodoは研究データリポジトリである。研究者がデータセットを 置くための場所を提供するためにOpenAIREとCERNによって作ら れた。2013年に始められ、いかなる研究分野の研究者も50 GBまで ファイルをアップロードできるようになった。" from Wikipedia ・・・ZenodoでGitHubと連携して、レポジトリにDOIを 発⾏する https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/e8/Zenodo-gradient-square.svg もちろんGitHubと連携せず、Zenodo単体でも データセットの保存、DOI発⾏は可能
50.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato ZenodoとGitHubを連携させる 49 ・・・ZenodoにGitHubアカウントでSign upするだけ!
51.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato GitHubのレポジトリにDOIを発⾏する 50 0. レポジトリをPublic にする 1. Zenodoで選択する 2. GitHubで”release”を作成する 3. レポジトリのREADME.mdにDOIの表記を⼊れる
52.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato レポジトリのReleasesを作る 51 ・・・コードのバージョンの発⾏ (ver 1.0.0みたいな) 発⾏することで、その時のバージョンの コードが保存される Branches Tags (version)
53.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato GitHubのレポジトリにDOIを発⾏する 52 Zenodoには、DOIを発⾏した時のバージョンのフォルダ が格納されている。
54.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato GitHubやプログラミングを快適に⾏うために 53 ・・・Visual Studio Code (略VS Code)を使いましょう!! (Visual Studioと混合しないように) ・WindowsやMacで使えるコードエディタ https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/9a/Visual_Studio_Code_1.35_icon.svg ・拡張機能でGitHubへのプッシュ/プルなどが可能に ・.yamlや.mdファイルなどの様々な拡張⼦のファイルの 表⽰、編集ができる ・使いやすい、知⾒もいっぱいある
55.
Copyright © 2024
Yamanouchi M. Hayato +@要素 54 ・・・ディスカッションやプロジェクトの進⾏管理など 多様な機能がある ・Issues・・・プログラムで問題があったときなどに Issuesを作成することで、その問題の 対応などを管理できる ・Actions・・・GitHubの拡張パッケージ Ex. プッシュ時に⾃動的にコードを整える ・Insights・・・プロジェクトの全体の動きを⾒れる
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