1. 第2部 人間の必要
５．罪の事実と本質

2. 骨子
第2部は、人間は罪からの解放が必要であることを学ぶ
言い換えると、人間は罪の奴隷となっている現実から解放される
（救われ）ことが必要であることを学ぶ
本章はその罪の奴隷となっている現実について学ぶ
罪の奴隷となっている現実
罪の普遍性 罪とは？ 罪の本質（モーセの１０戒）

3. 人間とは情けない動物
• 19世紀の自由主義的楽観主義（人間は根本善であり、教育や社会改良
で罪を失くしユートピアを実現できる）
安倍政権の目指す「美しい日本」を支える３つの柱（積極的平和外交、憲法
改正）の一つ：
新教育再生法
• 授業時間の１０％増加
• 日の丸、君が代の多用。愛国主義を教えない先生への厳罰化
• 武道の必須科目化
日本は遅ればせながら、19世紀から始まった自由主義的楽観主義への回
顧へ向っている。これは他ならぬ民族主義の強化であり、結果は今の中東
の現実をみれば明らか。中国、韓国、日本も中東のような惨劇をみる
参考 http://www.s-abe.or.jp/policy/education_policy

4. 罪の普遍性はあきらか
• 「罪を犯さない人間は一人もいない」列王記上8章46節
• 「この地上には、善を行い、罪を犯さない正しい人はひとりもいない」
伝道の書7章20節
• 「もし、罪はないというなら私たちは自分を欺いており真理はわたし
たちのうちにありません。．．．もし、罪を犯していないというなら私た
ちは神を偽り者とするのです。」ヨハネ第一1章８－１０節

5. 聖書による罪の定義
１．消極的に考えた場合の罪
罪は欠陥「失錯（うっかりしくじってしまった）、間違い、失敗」
または、内的な悪しき性質（原罪）
例 三浦綾子の「氷点」
２．積極的に考えた場合の罪
違反。法、道徳基準から外れること
問題点：人それぞれ、違う基準をもっている

6. モーセの１０戒 （１－５：神に対する人間の義務）
1. あなたには、わたしのほかに、ほかの神々があってはならない。
「心をつくし、思いをつくし、知力を尽くしてあなたの神である主を愛する」マタイ２２：３７
2. あなたは、自分のために、偶像を造ってはならない。
こころが神から遠く離れているのに口先や外面的行為で神を礼拝してもなにもなりません。
そんなひとは偽善者として神から裁かれるだけです。」マルコ７：４－７の要約
3. あなたは、あなたの神、主の御名を、みだりに唱えてはならない。
主の名をみだりに唱えることは、偽善と同じ。
4. 安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ。
礼拝と奉仕の日であり、自分中心の快楽と欲望のために使われるべきではない。
5. あなたの父と母を敬え。
親は神の権威を代表するもの

7. モーセの１０戒 （6－10：人間関係、他を守る）
6. 殺してはならない。
怒りの爆発、感情の放出、恨みがましい思い、復讐の念はすべて殺人
7. 姦淫してはならない。
「だれでも情欲を抱いて女を見るものはすでに心の中で姦淫を犯したのです」マタイ5：28
こころに不純な思いを描くことは姦淫と同罪
8. 盗んではならない。
「盗みをしているものはもう盗んではいけません。かえって困っている人に施しをするため自分
の手をもって正しい仕事をし骨折って働きなさい」
9. あなたの隣人に対し、偽りの証言をしてはならない。
それを聞いて是正しない者もこの戒めを破ることになる
10. あなたの隣人のものを欲しがってはならない。
心の中で戒めを破ることも禁じている

8. まとめ
1. 罪は普遍
2. 人間はそれぞれ独自の基準で罪を判断
3. 聖書では、はっきりした罪に対する基準がある。
4. １０戒は私たちに罪の恐ろしさを知らせるため神がおつくりになっ
た。
5. 10戒は人間の罪深さを炙り出す目的がある。
6. 私たちの態度が神の前で正直ならば10戒によって自分の罪深さ
がいやというほど自覚させられる。
7. 次章は罪がもたらす結果について