旅の設計図会の旅行講座動画「海外でATMキャッシング」(講師:前田元巳)の教科書のサンプルです。 YouTubeでの視聴は -> https://www.youtube.com/watch?v=VA_mAbT4_1s ニコニコ動画での視聴は -> http://www.nicovideo.jp/watch/sm25102297

1. 旅の e-ラーニング講座
旅の設計図会
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❖カード利用の仕組み
私たちが海外の ATM でキャッシングしてから、日本のカード発行会社から日本円で
請求されるまで、どんなフローになっているのでしょうか。下図をみてください。
この中で“Interbank Network”という存在が中核的な役割を果たします。
私たちが海外で ATM からその国の通貨を引き出すと、
➤その ATM を設置している金融機関は引き出し額を“Interbank Networks”会社
との契約レートに基づき、ATM の使用料と合わせて“Interbank Networks”
会社に US$建てで電子請求、
➤ “Interbank Networks”会社は、契約しているカード会社の本部に契約した
手数料を加えて、US$で電子請求し、
➤カード会社の本部は、その日の US$の対円レートで換算し、日本の支店に電子
請求する
➤本部から請求された日本のカード会社はその日の為替レートで円に換算し、
金利を計算して加算し、翌月の決まった引き落とし日にカード会社に指定
した銀行口座から引き落とす
という流れになっています。
この “Interbank Networks” 会社はほとんどクレジットカード会社の子会社的な
存在で、代表的な会社には次のような会社があります。
VISA の子会社。世界
170 ヶ国の ATM で
使える。
Interac : カナダの金融機関
80 社をネット化した組織。カ
ナダ内に６万弱の ATM を設
置。
MasterCard 子会社
世界 93 ｹ国に 90 万
弱の ATM を展開。
英国の 37 金融機関をネット化
して、英国を中心に 6 万強の
ATM を展開。
米国の金融機関を
サービス
米国の金融機関が発行する
Debit Card 用の ATM 展開。

2. 旅の e-ラーニング講座
旅の設計図会
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この他にも世界中に 1 ヶ国内あるいは数ヶ国の金融機関を結び付け、自らが ATM
を設置し、運営管理をしている金融ネット ワークが多数あります。
【２】ATM を探す
キャッシングを利用するには
① ATM を自分で操作し利用する場合、と
② 金融機関の窓口（カードとパスポートを提示）を利用する場合、
の２方法がありますが、②は金融機関の手数料がかかるので現実的ではありません。
本講座では 24 時間、365 日利用可能な ATM を利用した①のキャッシングについて
学習します。
１．ATM 所在地を検索する
ATM は空港、駅、ショッピングセンター、人通りの多い目抜き通り、米国ではさすが
車社会で、車に乗ったまま使えるドライブスルーATM など通りに置かれたマシンも
あります。
目的地で、最寄りの ATM を探すにはインターネットで検索します。旅行出発前に、
あるいは出発後にどこに ATM があるかを知るには、カード会社によって次のサイト
を開いて、都市名で検索してください。
■VISA カードなら、“VISA ATM Locator”、
■MasterCard なら““Cirrus”の設置場所検索サイト
■JCB カードなら、MasterCard と同じサイト“Cirrus”の設置場所検索サイト、
■Diners Card は“Club Cash”のサイト
■American Express Card はまず"EXPRESS CASH ATM FINDER”を開き、下に
“Participating ATM Networks”にある ATM ネットワークを提供する金融
機関を選んで、そこが展開する ATM 設置場所を調べてください。
ATM は、もともと銀行のカウンターでのおカネのやり取り業務を電子化するために
考案されたものであり、銀行が管理するものでしたが、次第に銀行は ATM 運営を
子会社化するようになり、更に、特定の銀行とは関係のない ATM 運営を業とする
第三者が出現し、ATM を各地に展開してネットワークを持つ資金力のない、また、
遠隔地にある金融機関は、これら独立系の会社と提携するようになってきました。