中国の深圳が面白い街だと聞いたので実際に行ってきました。 QRコード決済は当たり前。無人コンビニがあった。若者たちの強烈なエネルギーを感じた。新しい時代が来てるような印象でした。

1. 香港、中国深圳旅行レポート
［ テーマ ］
2018.9.28
島津 昌志

2. UIデザイン課・デザイナー
島津 昌志

3. 夏季休暇で香港、中国の深圳に行きました。
深圳が面白い場所だったのでレポートします。

4. 成田から香港まで
飛行機で5時間

5. 香港から中国の
深圳まで
電車で約1時間

6. 深圳で行ったところ
・OCT-LOFT
・華強北の電気街
（フアチャンベイ）

7. 深圳
広さ：東京都とほぼ同じ
人口：- 1990年/30万人 → 現在/1,400万人
- 20〜30代が人口の65％
- 65歳以上の高齢者は全人口の2％
- 95％が他から移り住んで来た「移民都市」
電車：2014年/地下鉄5本 → 2016年/11本
・ほぼ電子決済
・シェア自転車の普及
- GPSとインターネットが常時接続。
- スマホでチェックイン後どこでも乗り捨て可能

8. 漁村、工場の街から金融とイノベーションの街に変化。
・1990年代は世界の工場。製造業が中心。徐々に郊外へ。
・中国最初の経済特区として発展
ダイヤモンド・オンライン/人類史上最速で成長する都市「深セン」で何が起きているのか
https://diamond.jp/articles/-/114504（参照 20180928）

9. クレジットカード、PCでのインターネット、電子メールの歴史がない。
いきなり最新のテクノロジーが普及したことにより、過去のレガシーにいっさい配慮しな
くていい発展が街の隅々まで行き渡っている。
新社会インフラの大規模な実験場になっている。
変わった製品やサービスを見かける機会が多い。
「無人コンビニを設置します」
「新しいバスを全部電気自動車にしよう」
深圳の住民なら早く対応できる。
その地方に根付いた車の販売会社がない歴史が浅く、既得権も少ない。

10. 既得権益者がいない
・政治的に新しいことをやりやすい
・やり直しが利きやすい
・失敗を許容しやすい
既得権益とは：
・既に得ている権利や利益
・ある社会的集団が歴史的経緯により維持している権益
上海は深圳よりも豊かな国際都市だが、
多くの既得権益や遺産があり、深圳ほど早くは変化できない。

11. 中国で使えないサービス
Google、Yahoo、Twitter、Facebook、Instagram、LINE、
Youtube、Slack
外資WEBサービスを規制する意図
１：政治的批判の拡散を防ぐため
２：自国産業を育てるため
３：アメリカに対する強いライバル意識

12. 華強北の電気街
フアチャンベイ

13. ・ハードウェアのシリコンバレーと呼ばれる。
・秋葉原の30倍の規模をもつ世界最大の電気街。
- 床面積：1万m2以上
- 総ビル数：717
- 店舗数：1万店舗以上
・世界中から集まるバイヤーで賑わう。
華強北の電気街
フアチャンベイ

19. ・たくさんの個人起業家が集まりエネルギッシュな雰囲気が伝わってきた。
20台前半から30台前半の店員がほとんど。
一発あててやろうという人が集まっているようだ。
フロアによっては店員のギラギラした感じが怖かった。
・とにかくスケールがでかい。同じ商品を扱う店舗が多い。
バイヤー向けにどう営業してるのか。差別化戦略はあるのか。
・スマホ関連の商品、電子機器、スマホケースなどが多い。既製品ではなさそう。
・ブースの中でご飯を食べるのが日常らしく、時折キムチ臭い。
客引きはなく、一般消費者をターゲットにしてないのがわかる。一般客が少ない。
・開店準備中のブースもあり、店の入れ替わりも多い印象。
所感

20. OCT-LOFT（華僑城創意文化園）
Overseas Chinese Town

21. OCT-LOFT（華僑城創意文化園）
・工場の跡地をカルチャー地区に変えようという試み。
製造から設計／デザインへ、さらには文化の発信へといった動き。
・セレクトショップやギャラリーが並ぶ。
若者たちがデザイナーズブランドを立ち上げたりしている。
・写真展など、カルチャーに関する情報が並ぶ。
建築やアニメなど多くの文化イベントが開催される。
・スタートアップ企業が数多く入っている。
Overseas Chinese Town

22. OCT-LOFT（華僑城創意文化園）
・OCT-LOFT地区を統括・経営支援しているのがOCT（華僑城集
団）と呼ばれる半官半民の巨大複合企業。
・工場の建物はそのまま、内装を入れ替えてリノベーション。
・再開発を担当したのは、地元の設計集団、Urbanus。
・既存の建物の面影をしっかり残しつつ、新たに加わった建築的要素
はとても独創的。
Overseas Chinese Town

49. ・東京のシェアオフィスやワーカースペースのDMM.make AKIBA、
3331 Arts Chiyodaなどとは、スケールが圧倒的に違う。
日本の発想では生まれない環境。
・1つの街として機能していた。感動した。
・電動スクーターが頻繁に行き来する。中国版のUber Eats。
・世界中のスタートアップメンバーが転職に求めるものが「報酬」ではなく、「環境」と聞
いたことがあるが、それも納得できる環境だった。
・若者が多く、スタートアップでこれからチャレンジしようという土壌を感じた。
・緑が多く静かで穏やかな場所。昼は人で賑わう。スーツを着た人はいない。
・商業色を感じさせない地域。
・規制が少なく自由度が高い印象。
所感