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「キャリアデザインフォーラム・プロジェクト」実践報告
- 1. 2012.12.8
第4回対人援助学会年次大会
@神奈川県立保健福祉大学
キャリアデザインフォーラム
プロジェクト実践報告
Practice report of
“Career Design Forum Project”
これは2011年度の第3回対人援助学会で発表した「キャリアデザイン
フォーラム・プロジェクト中間報告」の最終報告です。
なににむかって?
○上岡由季・藤原慎太郎・井篠和之・中間有紀・乾明紀
○KAMIOKA Yuki, FUZIWARA Shintaro, IZASA Kazuyuki,
NAKAMA Yuki, INUI Akinori
(立命館大学)
(Ritsumeikan University)
Key words: Career design, Cooperation, Service Leaning
なにがのこったのか?
他者のキャリアデザイン支援をしながら
企画者自身がキャリア形成に役立つ知識とノウハウを身につ
けること
自分の力で研究科内外の組織および人と結びつくこと
なんで?
対人援助職においても組織内外との連携、企画力の向上、発信
の向上がさらに求められるようになってきている
大学院生のうちにこの力をつける
CDFプロジェクト
やったこと その1
テーマ:「未来ソウゾウ企画」-あしたへつなぐ他者への支援と
キャリアデザイン-
コンセプト:想像力と責任から創造へ
内容:院生、学部生、社会人がチームを作り、対話を通して未来
に必要だと思うことをプロジェクト化し、ゲストに提言した
企画者による実行
広報物の作成
京都新聞への
プレスリリース
(2011年1月6日付)
成果
課題
大学を超えたつながりや専
研究科内部との連携を強め
門的なスキルを持つ支援者
るためにはさらなる工夫が必
とのつながりを得た
要だとわかった
事業や個人のブランディング
方法を学び、支援環境を創り
出す方法を身につけた
やったこと その2
ダイアログ・パーティー
テーマ:対人援助フォーラム’12「先輩たちとのダイアログ・パー
ティー」
目的:研究科内部と専門職としてのキャリアを歩んでいる修了生と
の連携を強める
内容:臨床心理系・教育系・社会系の3分野から研究科修了生を
呼んで講演をしてもらい、その後、各テーブルで現役生・教員・修
了生でそれぞれの垣根を払ったダイアログ(対話)を行った
企画者による実行
機能しなくなっていた修了生と現役生をつなぐMLを1回生にそ
の必要性を伝えて復活
校友会と教員に協力を要請
当日の様子
Facebook
とtwitter
ページの
作成
配布用チラシの作成
映像の作成
立て看板の設置
4コマ漫画
撮影風景
当日の様子
ワールドカフェの様子
ゲストの古賀茂明氏・毛丹青氏
各テーブルの対話を描いた
ファシリテーショングラフィック
プログラム
1.キャリアデザインシートの作成
2.ワールドカフェ&参加者によるプロジェクト立案
3.ゲストに向けてのプロジェクト提言
4.パネルディスカッション
5.キャリアデザインシートの再作成
6.ファシリテーショングラフィックと映像によるふりかえり
どうなった?
「学会での発表や組織の代表クラスの交渉を経て、交渉とは如
何なるものかを考える機会に恵まれ、人前での発表も緊張しなく
なった」「宣伝活動の中で様々な人と出会い、自分たちの企画
(あるいは自身)の魅力を語る良い経験になった」
「活動を通して、発案・議論の重要さ・困難さの実感」
「実行していく中で自身の役割をみつけて積極的にコミットし、そ
のスキルを上げることができた」
「不完全燃焼になったが、反面教師的な学びはあった」
学びを得たという反面、個々の課題が明らかにもなった
プログラム
1.臨床心理士系の先輩講演
EAPのなかの心理士~個人と組織の
間(あわい)にて~
2.社会系の先輩講演
社会をつくり、社会を変える仕事の在
り方~協同労働の協同組合(ワーカー
ズコープ)に関わる中で~
3.教育系の先輩講演
大切にしてほしい3 つのこと~人、本、
情報~
4.ダイアログ
参加できなかった人と
未来の入学生のために
成果を冊子化
どうなった?
企画者は、第1期の「援助付きのプロジェクト活動」を経て、第2期
では、前期のプロジェクト経験を活かして、他者を巻き込み、よりア
クティブに他者からの援助を引き出し、自ら支援される環境(協力
体制)を創りながら、プロジェクトを完遂した。このように、2期に
渡って参加した企画者は、本実践を通じて、自らのキャリア形成や
対人援助を実現するための被援助環境を構築する方法を習得し
たといえる。
しかしながら、院生同士の連携、教員同士の連携、さらには対人
援助職同士の連携の実現のためにはまだ多くの課題が残る。
今後はいかに活動を可視化し、意義のあるものと認知してもらい、
支援される体制を創り出すかがプロジェクト継続のカギとなるだろ
う。