ブロックチェーンの概要について、個人的にまとめる機会がありました。 ＝構成＝ 1. ブロックチェーンとは 2. ブロックチェーンの影響 3. 活用事例 4. 課題

1. BLOCKCHAIN
TAKUMI OGATA
2017/4/28

2. AGENDA
1.BLOCK CHAIN
2.IMPACT
3.CASE
4.PROBLEM
5.REFERENCE

3. BLOCK CHAIN
参加者が相互に監視し合い中央組織が存在しないブロックチェーンでは、高い信頼性と安定性に
より、多様な産業での活用が期待されている。
Blockchain従来型
ブロックチェーン概要 活用範囲
A
B
C
DE
A B C D E
A B C D E
金
融
全員が相互に監視し不正困難信頼性
安定性 一部が不安定になっても全体は安定
信頼性 中央を騙せば不正可能
安定性 中央と全体の安定性が連動
医
療
公
共
IT
Ohters
ポイント
資金調達 Others
電子カルテ
投薬記録 Others
予算管理
選挙 Others
SNS
シェアリング
IoT
Others

4. IMPACT
ブロックチェーンは、地域経済・契約・サプライチェーンの3領域で革新的影響をもたらす。
用
途
影
響
財やサービスの権利の
所在・移転の記録
安心・確実な自動執行 による
契約行為の効率化
地域通貨流通量の増加 による
地域経済の活性化
1兆円
価値情報の移転の記録
正確で継続性のある追跡 による
サプライチェーンの高度化
取引や手続きの登録
※各領域で経済効果が最大になると予想されている領域をピックアップ
特
徴
効
果
20兆円
信
頼
性
• 核となる契約条件への不正を防げる。
• 履行内容の改ざんを防ぎ、常に実績を
参照できる。
• 安心して地域通貨を保持・使用でき
る。
• 製品単位で確かな流通経路や製品状
態を把握できる。
• 契約行為を常に継続できる。
• 低コストで安定したシステムを導入・
維持でき、地域通貨流通の基盤を
整えられる。
安
定
性
• トラッキングを常に継続できる。
32兆円

5. 飛騨市
CASE
WalmartNY
地域創生に向けた取り組みが加速
する中、岐阜県飛騨市は、飛騨地
域限定で「さるぼぼ倶楽部コイン」と
いうスマホ上で利用できる地域通貨
を、ブロックチェーンを活用し導入した。
概
要
中国から米国に輸送される豚肉を
農場から店頭まで追跡し、肉の状
態や気温等のデータを把握・管理す
るシステムを、ブロックチェーンを活用
し導入した。
マイクログリッドというネットワークに加
入すれば、自家太陽光発電した電
力を電力会社を挟まず個人間で売
買できる仕組みを、ブロックチェーンを
活用し導入した。
• キャッシュレス決済の浸透により、消費
需要が喚起される。
• 地方商店での消費が増える。
効
果
• 低品質な全豚肉を事前に特定し対
策できるため、生産地域・流通経路
に関係なく安全な食材を提供できる。
• クリーンエネルギーの消費が増え、環
境保全が促進される。
• 電力インフラが未整備な地域でも安
定して電力を確保できる。
特
徴
• 安全性が確保されているため、ITリテ
ラシーに関係なく誰でも安心して利
用できる。
• 豚肉の場所やデータを正確に把握す
る事ができる。
• 電力の売買条件・実績を全員で共
有しているため、安心して自動売買
に参加できる。
信
頼
性
• 零細な地方商店でも低コストなシス
テム投資で済むため、インフラが整い
やすい。
• 一部のシステムが停止しても、豚肉の
位置とデータは常に追跡できる。
• 発電所などが停止しても停電が起こ
らず、継続的に電力を得られる。
安
定
性

6. PROBLEM
課
題
解
決
へ
の
道
筋
リ
ス
ク
コンセンサスアルゴリズムを高度化し、
取引成立までの時間を短縮する。
即時性が必要な取引が多い日常
生活への浸透が遅れ、ユーザー主
導のイノベーションが起こらない。
即時性の欠如
取引が成立するまでに時間
がかかるため、即時性が求
められる取引では活用が難
しい。
標準規格が不在
互換性・発展性のない規格が乱
立し、市場の効率的な発展が阻
害される。
政府主導で最適な規格を業界横
断的に検証し、標準化活動を推
進する。
全参加者がネットワークの中
心になりにくい構造であるた
め、中心となる主体が生ま
れず標準化が進まない。
SLAが未整備
実社会に適合したSLAを定めるた
めに、ブロックチェーンと既存システ
ムの専門家が協力して情報共有・
検討を行う。
低レベルなサービスが横行し、市
場の効率的な発展が阻害される。
利用想定シーンが膨大で
あり、許容されるダウンタイム
や頻度といったSLAの共通
認識が存在しない。
プライバシーが未保護
参照されたくない情報が常に外部
に公開され削除も難しいため、ネッ
トワークへの参加意欲が減る。
コンセンサスアルゴリズムを高度化
し、取引を成立させるために必要
な参照情報を限定する。
取引主体は匿名である一
方、取引関連データは公開
されており、プライバシーが保
護されていない。

7. REFERENCE
BLOCK CHAIN / IMPACT / PROBLEM：
http://www.meti.go.jp/press/2016/04/20160428003/20160428003-2.pdf
CASE
飛騨市：
http://www.hidashin.co.jp/news_20161130/
NY：
http://gaiax-blockchain.com/trans-active-grid
Walmart：
http://wired.jp/2016/11/30/walmart-uses-blockchains/