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ア プ リ 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト
学生プロジェクト運営でプロジェクトを
活発化させるために有効であった
手法の結果とその考察
松山晃大1・榎本賢太郎2・瓜生真也3・玉有朋子4・森口茉梨亜4・有廣悠乃5
(1理工学部4年、2生物資源4年、3デザイン型AI教育研究センター・
4高等教育研究センター・5研究・産学連携部 地域産業創生事業推進課)
ア プ リ 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト
徳島大学イノベーションプラザ
学生の学生による学生のためのアプリ開発
設立日:2022年4月 メンバー数:10名
アプリ開発プロジェクト
ア プ リ 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト
想像していたプロジェクト
プロジェクト計画
5、6月
徳大生アプリ調査
プログラミング学習
7、8月
アプリ案の考察
学習&アプリ開発開始
9、10月
アプリ開発
ベータ版リリース
11月、12月 アプリ公開
プロジェクトメンバー
プロジェクトの目標の
達成
自ら作業を考え
る
ア プ リ 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト
※2022年12月14日に
メンバー5名に調査
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月
プロジェクトに対する相対モチベーション(やる気)グラフ
試行錯誤
開始
アプリ
リリース
ア プ リ 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト
満足度や改善点に関するプロジェクト内
調査
メンバーに依頼する時の作業内容であったり、
作業量を代表が調節しやすくなる
プロジェクトの課題発見と改善に繋がった
プロジェクトメンバー
代表(松山)
Google Forms
現在悩んでること
改善して欲しいところ
助けて欲しいところ
など
自分から見たメンバーのやる気と
実際のやる気の差を把握する
メンバーから見たプロジェクト
に対する意見を集める
直接言いずらいことも、
匿名や文章で回答できるように
ア プ リ 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト
プロジェクトの理念について
共感したメンバーが代表の考えに共感してくれる様になり、
作業内容の理解やメンバーのモチベーションが向上した
代表(松山)
・プロジェクト設立理由
・理念の設定理由
など…
プロジェクトメンバー
学生の学生による学生のためのアプリ開発
メンバーには伝わっていなかった…
ワークショップ
ア プ リ 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト
① 累積ダウンロード数:1500回以上
② 12月平日平均DAU:800人以上
③ 利用満足度高評価:50%以上
④ 開発の外部協力者数:1人以上
⑤ 大学と話し合いの窓口を作る
メンバーにとって知らない数値なので目標の実感なし
プロジェクトメンバー
モチベーション
プロジェクトの目標について
かなり技術者目線での設定
これまでの目標
ア プ リ 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト
メンバーがプロジェクトの目標を設定
メンバーがプロジェクトの目標を自ら設定することで、
目標達成には何をすべきかメンバー全員が考えやすくなった
• 学生の求める機能が入ったアプリを1つリリース
• チーム内で連携が取れていること
• アプリが徳大学部生 3人に1人である2000
ダウンロードの達成
理念を元にどんな目標に設定するべきか
また、どんな目標を目指したいかについて
ブレインストーミング手法を用いて案出し
ア プ リ 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト
開発チーム 広報チーム
アプリを開発するための技術学習 学生のためにどんなアプリを作るか
徳島大学生にアンケートを行う準備
モチベーション
プロジェクトの体制について
ア プ リ 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト
得意・やりたい作業による役割分担
作業を細分化しメンバーが「やりたい」と思った
作業を行うことで、モチベーションの向上と
成果物の質の向上がみられた
理念をもとにバラバラにならず各自が作業を行えた
ア プ リ 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト
結論
プロジェクトを活性化させるには明確な 理念 が非常に重要
会社では当たり前に行われている
理念、ビジョン、社風などの重要性を
今回、身に染みて体感し学ぶことが出来た
理念
目標
判断基準
理念があるから、目標が立てることができ
理念と目標があるから、皆が迷わず判断できた
ア プ リ 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト
さいごに
アプリ開発プロジェクトで
制作したモバイルアプリ
トクメモ+
の動画があります
こちらをご覧ください
ア プ リ 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト
ア プ リ 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト
制作アプリについて
徳島大学生のためのモバイルアプリ
トクメモ+を2022年11月30日に
リリースしました
今では徳島大学学部生の
7 人 に 1 人※
が使用してくれています
※2022/12/29 現在
5000人中700人
メンバー達と何時間も話し合い
制作を続けてきたこのアプリを
是非みなさんも使ってみてください!
ア プ リ 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト

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学生プロジェクト運営でプロジェクトを活発化させるために有効であった手法の結果とその考察

  • 1. ア プ リ 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト 学生プロジェクト運営でプロジェクトを 活発化させるために有効であった 手法の結果とその考察 松山晃大1・榎本賢太郎2・瓜生真也3・玉有朋子4・森口茉梨亜4・有廣悠乃5 (1理工学部4年、2生物資源4年、3デザイン型AI教育研究センター・ 4高等教育研究センター・5研究・産学連携部 地域産業創生事業推進課)
  • 2. ア プ リ 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト 徳島大学イノベーションプラザ 学生の学生による学生のためのアプリ開発 設立日:2022年4月 メンバー数:10名 アプリ開発プロジェクト
  • 3. ア プ リ 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト 想像していたプロジェクト プロジェクト計画 5、6月 徳大生アプリ調査 プログラミング学習 7、8月 アプリ案の考察 学習&アプリ開発開始 9、10月 アプリ開発 ベータ版リリース 11月、12月 アプリ公開 プロジェクトメンバー プロジェクトの目標の 達成 自ら作業を考え る
  • 4. ア プ リ 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト ※2022年12月14日に メンバー5名に調査 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 プロジェクトに対する相対モチベーション(やる気)グラフ 試行錯誤 開始 アプリ リリース
  • 5. ア プ リ 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト 満足度や改善点に関するプロジェクト内 調査 メンバーに依頼する時の作業内容であったり、 作業量を代表が調節しやすくなる プロジェクトの課題発見と改善に繋がった プロジェクトメンバー 代表(松山) Google Forms 現在悩んでること 改善して欲しいところ 助けて欲しいところ など 自分から見たメンバーのやる気と 実際のやる気の差を把握する メンバーから見たプロジェクト に対する意見を集める 直接言いずらいことも、 匿名や文章で回答できるように
  • 6. ア プ リ 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト プロジェクトの理念について 共感したメンバーが代表の考えに共感してくれる様になり、 作業内容の理解やメンバーのモチベーションが向上した 代表(松山) ・プロジェクト設立理由 ・理念の設定理由 など… プロジェクトメンバー 学生の学生による学生のためのアプリ開発 メンバーには伝わっていなかった… ワークショップ
  • 7. ア プ リ 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト ① 累積ダウンロード数:1500回以上 ② 12月平日平均DAU:800人以上 ③ 利用満足度高評価:50%以上 ④ 開発の外部協力者数:1人以上 ⑤ 大学と話し合いの窓口を作る メンバーにとって知らない数値なので目標の実感なし プロジェクトメンバー モチベーション プロジェクトの目標について かなり技術者目線での設定 これまでの目標
  • 8. ア プ リ 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト メンバーがプロジェクトの目標を設定 メンバーがプロジェクトの目標を自ら設定することで、 目標達成には何をすべきかメンバー全員が考えやすくなった • 学生の求める機能が入ったアプリを1つリリース • チーム内で連携が取れていること • アプリが徳大学部生 3人に1人である2000 ダウンロードの達成 理念を元にどんな目標に設定するべきか また、どんな目標を目指したいかについて ブレインストーミング手法を用いて案出し
  • 9. ア プ リ 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト 開発チーム 広報チーム アプリを開発するための技術学習 学生のためにどんなアプリを作るか 徳島大学生にアンケートを行う準備 モチベーション プロジェクトの体制について
  • 10. ア プ リ 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト 得意・やりたい作業による役割分担 作業を細分化しメンバーが「やりたい」と思った 作業を行うことで、モチベーションの向上と 成果物の質の向上がみられた 理念をもとにバラバラにならず各自が作業を行えた
  • 11. ア プ リ 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト 結論 プロジェクトを活性化させるには明確な 理念 が非常に重要 会社では当たり前に行われている 理念、ビジョン、社風などの重要性を 今回、身に染みて体感し学ぶことが出来た 理念 目標 判断基準 理念があるから、目標が立てることができ 理念と目標があるから、皆が迷わず判断できた
  • 12. ア プ リ 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト さいごに アプリ開発プロジェクトで 制作したモバイルアプリ トクメモ+ の動画があります こちらをご覧ください
  • 13. ア プ リ 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト
  • 14. ア プ リ 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト 制作アプリについて 徳島大学生のためのモバイルアプリ トクメモ+を2022年11月30日に リリースしました 今では徳島大学学部生の 7 人 に 1 人※ が使用してくれています ※2022/12/29 現在 5000人中700人 メンバー達と何時間も話し合い 制作を続けてきたこのアプリを 是非みなさんも使ってみてください!
  • 15. ア プ リ 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト

Editor's Notes

  1. 学生プロジェクト運営でプロジェクトを活発化させるために有効であった手法の結果とその考察
  2. 私は今年の4月に徳島大学イノベーションプラザにてアプリ開発プロジェクトを立ち上げました。 このプロジェクトでは、徳島大学生達が徳島大学生に向けてITの力を駆使し、便利なアプリを作る。そして、快適な学生生活を提供し自らも快適に過ごそう。といった思いからできた 「学生の学生による学生のためのアプリ開発」を掲げてメンバー10名で活動しています。 これまでに、プロジェクトを紹介するポスターや、Android、iOSの徳島大学生向けモバイルアプリ「トクメモ+」などを制作してきました。 今回はこのアプリ開発プロジェクトにおいて、プロジェクトを活性化させるためには何が有効だったのかその手法や考察についてお話しします。
  3. プロジェクト設立当初の私は、目標達成に向かってメンバー同士が活発に意見を出し合い、作業内容を自ら考えていくことを期待していました。 つまり、代表である自分にはやる気がある。そして、そんなプロジェクトに入ってくるメンバーも当然やる気があるだろうと思っていた為、マネジメントに関してはこの時の私は必要がないと考えていました。 また、プロジェクト計画は2ヶ月単位で設定しており、予定通りに行かないことは当たり前だから、その都度修正すれば良いと考えており、目標に対して明確な期限を設定していませんでした。 今思い返すと、プロジェクトに対する考えがずさんだったと思います。 そして、この様な状態でプロジェクトが始まり、次第に思い描いた理想のプロジェクトとは離れていることに気づきました。
  4. これは先週に5人のメンバーに回答してもらった相対モチベーション(やる気)グラフです。 6月ごろから急激にメンバーのモチベーションが低下しており、制作物の質や意見の量が大きく低下していると感じていました。 私としても、なぜうまくプロジェクトが回らないのだろう。なぜ思い通りに動いてくれないのだろうなど、考え始め、この頃からマネジメントについて勉強を始め、メンバーや先生方、図書館での書籍等から意見やアドバイスを活用して、さまざまな試行錯誤を行いました。 今回の発表では、試行錯誤の結果7月ごろからメンバーのモチベーションが上昇した理由についての考察やその手法についてお話しします。 (3分)
  5. まずモチベーションが低下し続けている現状を改善するべく、プロジェクト内にて調査を行いました。 意図としては、自分から見たメンバーのやる気と本人たちが回答するやる気の差を無くすことにより、 メンバーに依頼する時の作業内容であったり、作業量を代表が調節しやすくなること と プロジェクト内では1年生が多く、3つも学年も離れている代表に向かって意見を言いずらいことなどを匿名形式にすることで メンバーから見たプロジェクトについての改善点をもっと出してもらおうと考えました。 このおかげで、例をだすと、 これまでは、代表である私が意見を出すことでメンバーが反論しにくい状況を危惧していた私は、意見をあまり出さずまとめる側に徹していたのですが、 メンバーからの代表の意見ももっと聞きたい、話してほしいと指摘をもらい私自身の行動なども改善するようになりました。 結果として、プロジェクト内の調査を定期的に実施することで、プロジェクトの課題発見と改善に効果的であると感じました。
  6. 次に、メンバーの団結力を高めるために プロジェクトの理念である「学生の学生による学生のためのアプリ開発」について考えました。 プロジェクト設立当初からこの理念は存在していましたが、メンバーにはなぜこの内容になったのかを伝えれていませんでした。 その為、「いつまでこの内容を言い続けるのですか」といったメンバーからの指摘に対して「一番大切なのになぜ伝わらないのだろう」と考えていました。 この状態を改善するために、8月ごろのプロジェクトワークショップで、私が感じた大学webサービスの不満や苛立ち、それを自らの手で変えてやる! その為には1人では達成できないからみんなの力を貸して欲しい。といった内容を話しました。 そのおかげで、プロジェクト調査からも代表の気持ちを知れて良かった。もっと協力していきたいと思った。など共感を生むことができたことができました。 以降、代表の考えや思いをに共感したメンバーは、作業内容の理解が深まり、モチベーションが向上していました。
  7. 次に目標についても問題があったことがわかりました。 これまでの目標は具体的な数値の方が、目指しやすいだろうと考え、アプリのダウンロード数が1500回以上、平均800人以上など、かなり具体的に設定していました。 しかし、徳島大学生向けモバイルアプリを作るにあたって、ダウンロード数1500回を達成するためにはどれほどの作業を行わなければいけないのか 私自身も経験したことがない目標でしたが、メンバーにとっては私以上に実感が湧きにくく、また具体的でしたが目指しにくい目標だったのではないかと感じるようになりました。 他にも、なぜこの数値になったのか理由等も説明しきれていなかった点などが問題だったと把握しています。 こういった理由から、メンバーにとっては目指す目標がわからずモチベーションが低下している状態でした。
  8. この状態を改善するために、メンバー全員でプロジェクト目標の再設定を行いました。 この時にはすでに理念については説明済みだったため、 「学生の学生による学生のためのアプリ開発」を目指す、達成するためには どんな目標に設定するべきか、また、どんな目標を目指したいかについて 思いつき次第に付箋に記載して貼っていくブレインストーミング手法を用いてミーティングを行いました。 結果、 まずは学生の求める機能が入ったアプリを1つリリースしよう。そしてその際にはチーム内で連携が取れていることを必ず意識しよう。 最後に、アプリをリリースした際には、徳島大学学部生の3人に1人が使っている状況を目指そう。と決めることができました。 この目標を決める際に、メンバーそれぞれが在校生数であったり、アプリ開発の期間であったり、アプリを作るために必要な作業内容について考え合ったことで この目標達成のために自分は何ができるのか、何をするべきなのか考えやすくなりました。
  9. 次にプロジェクト体制にも問題があると考えました。 設立初年度のプロジェクトであったため、メンバーがバラバラにならないように、アプリ開発する開発チームと、どんなアプリを制作するかについての調査や作成したアプリの広報をする広報チームの2チームに分けていました。 しかし、各自の適正を十分理解していない状態で2体制にしたことで、広報チームのメンバーではイラスト制作が得意な人がおらず、逆に開発チームに広報のことが向いているメンバーが居たなど 自分のやりたいことと合わないミスマッチが多く出てきました。 その為、広報チームでは、イラスト制作にあたり、メンバーを育てる必要がありました。 しかし、このプロジェクトでは育てるための時間的にも余裕がありませんでした。 その為、自分でなんとかして、この本みてイラストについて学習してなど放置状態となっておりモチベーションの低下が発生しました。
  10. この状態を解決するために、メンバーの得意なことや、やりたい作業による役割分担を行いました。 これまでの開発チーム・広報チームの2体制から、開発・UIUX機能・イラストデザイン・ライターなどアプリを作る上で必要な作業ごとに担当を作成しました。 これによって、メンバーの得意でやりたいことの作業を任せることができ、モチベーションの向上とそれによる成果物の質の向上が見られました。 また、細かく分けると未完成な組織のためバラバラになってしまうことを危惧していましたが、週1回の全体で集まり作業することや、理念を共有し続けることで プロジェクトの方向性にあった作業を、代表がいなくてもそれぞれ進めていくことができました。
  11. 結論として、チームのモチベーションを上げるにはさまざまな手法があると思いますが、 アプリ開発プロジェクトにおいて、プロジェクトを活性化させるには特に明確な理念が非常に重要であったと感じました。 このプロジェクトでは、メンバーが何を目指したらいいのか、何をしたらいいのか迷子になっている状態が問題となっていました。 はじめたてのプロジェクトである為、全ての作業内容にたいして指示を出すことは難しく、メンバー自らが考え動く必要があった中で 「学生の学生による学生のためのアプリ開発」という理念をメンバーに対して周知させ、そのおかげでみんなが迷わずそれぞれ判断することができる様になったと感じています。 今回アプリ開発プロジェクトの設立、運営を通して、学年を超えて人をまとめることが初めての経験でした。 そして自分で試行錯誤しながらプロジェクトを進めることは、大きな経験となりました。 その中でも会社では当たり前に行われている「理念、ビジョン、社風」など、組織内で共通の認識を持つことの重要性を学ぶことができました。
  12. 以上で今回の発表内容は終わりですが、 最後に、このアプリ開発プロジェクトで制作したモバイルアプリについて、少し紹介させてください。 アプリ開発プロジェクトでは徳島大学生が、日頃から煩わしく感じているパスワード入力について 安全に自動ログイン化する機能を開発しました。 これらの機能に加え、大学内のニュース情報や大学サークルに関する情報などさまざまな機能を詰め込んだ 徳島大学生向けモバイルアプリ「トクメモ+」を制作しました。 まずは、20秒程度のアプリ紹介動画がありますのでそちらをご覧ください。
  13. 動画
  14. トクメモ+は1ヶ月前の11月30日にリリースしました。 今では、徳島大学学部生の7人に1人が使用してくれています。 学生でなくても、徳島大学関係者であれば図書館の利用や生協ショップ、大学ニュース等について非常に便利な機能が搭載されています。 メンバー達と何時間も話し合い制作を続けてきたこのアプリを是非みなさんも使ってみてください。
  15. 以上で発表を終わります。 ご清聴ありがとうございました。