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Development

Ground Scape Design Workshop - Team B
Kensuke Aijima
Kazumi Kagimura

移築可能性

Roshi Sakaba
Shinichiro Yamashita

銀座というコンテクスチュアルな土地の中で開発して
いくことを考慮し、移築可能性を独自に評価した。
その重みを三段階にわけて立体的な模型で色分けする
ことでどのような 余白 があり得るかを考えた。

Concept

DiagramModel

「下品な上品さ」から「落ち着きのある上品さ」へ

6

 ・創業が古く、空間・コンテンツの質の向上に寄与し

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更に、地価の上昇に伴いブランド店が立ち並び、自己顕示をするように店内へ入っていく人、他人の目を気にし

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 ・にぎわいの創出に寄与している。

7

 ・デザインがいやみなく空間に良い影響を与えている。

た。その結果容積は限界に達し、高密度なビル群が密集している現状があります。

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  ている。

繁華街として発展してきました。しかし高度経済成長に伴い地価が急上昇し利益追求型の土地利用が蔓延しまし

7

銀座は江戸時代より栄え、幾重ものレイヤーと変化を重ねてきたまちです。アクセスのよさも併せて国内屈指の

10

ダークグレー:残す価値があると判断

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グレー:状況に応じて変更可能と判断

て ステータス を身に纏いまちを歩く人が目立つようになりました。

3rd floor-

・チェーン展開をしている店舗など

そこで私たちは銀座に「余白」をつくることで、現状の問題や 下品な上品さ を解決する事を提案します。

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・銀座ならではの業種ではない

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 ・デザインが周囲との調和を乱している

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 ・空きテナントが大部分を占めている

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ライトグレー:無くすべきと判断

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Problems

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&

飽和状態の容積

2ndfloor

容積を限界まで使った建物群は左図に見られる様な閉塞
的な空間を形成しています。特に六丁目では街路に向か
う開口が比較的少なく淡白な空間になってしまっていま

開発タイムライン

す。

既存の良さを保持しつつなだらかに新しい銀座に移行できるよう開発計画を考えました。開発の

座る場所がない

影響力や実現性を考慮し、
開発のスパンを 10 年間とし、
3工期を想定した計 30 年の計画とします。
本計画は開発の中盤である 20 年後の銀座の姿を想定しています。

大部分が商業スペースとして使われており、ふと疲れた
時に気軽にすわれる様な場所がほとんどありません。三
越の9階に人があふれているのはそのようなスペースの
需要を表しています。

緑が少ない
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てもほんのわずかしか緑被が施されていません。

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緑被率が23区内でも下から3番目。街路空間にいたっ

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Form

10 years

余白の余裕

連続した立体的なヴォイド
小さなヴォイドを立体的に連続させる事で、地価の高い
この土地で省スペースでありながら、開放感のあるスペー

構想の核となる

・パブリックスペース

発部分にも影響を与え、

・居住機能

更新の際に 6 丁目の新

・
ヴォイド  

・
ヴォイド  

しい色に合わせていく。

       の配置

そこには他人目線のブランド志向ではなく、自分の価値観にこだわれる人たちに来てほしい。

開発部がグレーの未開

・居住機能

銀座にとって大切な事は、粋な人びとが集う場所があることだと思います。

構想全体の

・パブリックスペース

スや視線のつながりを確保する事ができます。

       の配置

 

現在の飽和した状態から少し引き算してみる。

縦方向に長い緑

" 下品な上品さ " ではなく、成長したあとの " 洗練された落ち着き " の広告塔を構想する。

竹や壁面緑化を中心に植栽計画をすることで、狭い体積
でも有効な緑化空間を創ります。

鋭い自然光

30 years-

20 years

Section perspective

Roof perspective

自然を直接的に広域に入れるのではなく、間接的に局所

Residence

に入れる事で、効果的でシックな銀座らしい光環境を演
出します。

Share lounge
Private garden

Program
外国人向け高級ホテル

Hotel

高層

Roof garden

中心のパブリックスペースの周辺に宿泊施設として高級
ホテルを一体的に開発します。パブリックスペースはホ

Private garden

を底上げします。

Side terrace

が視認できる程度の植栽のデザインを行います。

ht

Reception

sig

Cafeteria

of
e
lin

低層

Cultual shop
Open space

   居住などの長期滞留。専用のコモンスペースから低中層のオープン 
   スペースを眺める事ができる。 
中層:滞留時間=中

Cultual shop
Lounge

   レストランなどの 1 時間∼数時間までの滞留を想定したコンテンツ 
   を配置。下層のヴォイドを眺める事ができる。
低層:滞留時間時間=短
   カフェや本屋、雑貨屋など空間の品位を損なわず滞留時間が比較的 
   短めのコンテンツを配置。中層のヴォイドの存在がわずかに伺える。

Cafeteria

Central St.
Matsuzakaya

t

Atrium

高層:滞留時間=長

h
sig

Cafeteria

富裕層向け集合住宅

のコモンスペースを設け、低層、中層からわずかに存在

Open space

Restaurant

なう事のないコンテンツを配置していきます。

通りから見て奥に位置する街区の上層部には富裕層向け

of

中層

e
lin

ight

fs
line o

ブリックスペースを有効に利用でき、かつ空間の質を損

に 15 世帯数程度の居住機能を整備します。居住者のため

Atrium

t

それを取り囲む低層部にはカフェや、レストランなどパ

Reception

igh

中心にエリアの核としてパブリックスペースを設けます。

lounge

fs

パブリックスペース

Roof garden

eo
lin

テルのラウンジとしても機能し、人の密度や空間の品位

Residence

Hotel

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  • 1. Development Ground Scape Design Workshop - Team B Kensuke Aijima Kazumi Kagimura 移築可能性 Roshi Sakaba Shinichiro Yamashita 銀座というコンテクスチュアルな土地の中で開発して いくことを考慮し、移築可能性を独自に評価した。 その重みを三段階にわけて立体的な模型で色分けする ことでどのような 余白 があり得るかを考えた。 Concept DiagramModel 「下品な上品さ」から「落ち着きのある上品さ」へ 6  ・創業が古く、空間・コンテンツの質の向上に寄与し 9 10 9 4 7 7 5 9 7 8 10 5 5 4 13 8 7 4 4+1 4+1 12 7 9 4+1 10 8 更に、地価の上昇に伴いブランド店が立ち並び、自己顕示をするように店内へ入っていく人、他人の目を気にし 14 12 9 8 55 14 4 9  ・にぎわいの創出に寄与している。 7  ・デザインがいやみなく空間に良い影響を与えている。 た。その結果容積は限界に達し、高密度なビル群が密集している現状があります。 9 4 11   ている。 繁華街として発展してきました。しかし高度経済成長に伴い地価が急上昇し利益追求型の土地利用が蔓延しまし 7 銀座は江戸時代より栄え、幾重ものレイヤーと変化を重ねてきたまちです。アクセスのよさも併せて国内屈指の 10 ダークグレー:残す価値があると判断 9 9 8 グレー:状況に応じて変更可能と判断 て ステータス を身に纏いまちを歩く人が目立つようになりました。 3rd floor- ・チェーン展開をしている店舗など そこで私たちは銀座に「余白」をつくることで、現状の問題や 下品な上品さ を解決する事を提案します。 10 ・銀座ならではの業種ではない 7 6 9 9 4 10 9 5 4 11 7 9 7 7 5 5 8 9 10 14 12 9 8 55 4+1 14 4 9 1st floor 8  ・デザインが周囲との調和を乱している 7 12 4+ 4+1 1 7 4 13  ・空きテナントが大部分を占めている 8 10 7 ライトグレー:無くすべきと判断 4 Problems 9 9 8 & 飽和状態の容積 2ndfloor 容積を限界まで使った建物群は左図に見られる様な閉塞 的な空間を形成しています。特に六丁目では街路に向か う開口が比較的少なく淡白な空間になってしまっていま 開発タイムライン す。 既存の良さを保持しつつなだらかに新しい銀座に移行できるよう開発計画を考えました。開発の 座る場所がない 影響力や実現性を考慮し、 開発のスパンを 10 年間とし、 3工期を想定した計 30 年の計画とします。 本計画は開発の中盤である 20 年後の銀座の姿を想定しています。 大部分が商業スペースとして使われており、ふと疲れた 時に気軽にすわれる様な場所がほとんどありません。三 越の9階に人があふれているのはそのようなスペースの 需要を表しています。 緑が少ない 10 7 6 7 6 7 6 9 9 4 9 9 4 9 9 4 10 9 4 11 10 9 4 11 10 4 11 9 7 7 5 7 7 7 7 5 5 てもほんのわずかしか緑被が施されていません。 10 10 緑被率が23区内でも下から3番目。街路空間にいたっ 9 8 8 10 7 9 8 10 7 9 10 7 5 5 5 7 5 4 8 7 4 12 12 4+1 4+1 7 4+1 4+1 4 8 13 7 5 4 7 12 4+1 4+1 4 8 13 7 5 4 13 7 9 4+1 9 10 14 12 10 9 8 55 14 4 9 7 4+1 14 14 12 10 9 8 55 14 4 9 7 9 4+1 9 12 8 55 14 4 9 8 8 8 9 9 9 9 9 9 8 8 8 Form 10 years 余白の余裕 連続した立体的なヴォイド 小さなヴォイドを立体的に連続させる事で、地価の高い この土地で省スペースでありながら、開放感のあるスペー 構想の核となる ・パブリックスペース 発部分にも影響を与え、 ・居住機能 更新の際に 6 丁目の新 ・ ヴォイド   ・ ヴォイド   しい色に合わせていく。        の配置 そこには他人目線のブランド志向ではなく、自分の価値観にこだわれる人たちに来てほしい。 開発部がグレーの未開 ・居住機能 銀座にとって大切な事は、粋な人びとが集う場所があることだと思います。 構想全体の ・パブリックスペース スや視線のつながりを確保する事ができます。        の配置   現在の飽和した状態から少し引き算してみる。 縦方向に長い緑 " 下品な上品さ " ではなく、成長したあとの " 洗練された落ち着き " の広告塔を構想する。 竹や壁面緑化を中心に植栽計画をすることで、狭い体積 でも有効な緑化空間を創ります。 鋭い自然光 30 years- 20 years Section perspective Roof perspective 自然を直接的に広域に入れるのではなく、間接的に局所 Residence に入れる事で、効果的でシックな銀座らしい光環境を演 出します。 Share lounge Private garden Program 外国人向け高級ホテル Hotel 高層 Roof garden 中心のパブリックスペースの周辺に宿泊施設として高級 ホテルを一体的に開発します。パブリックスペースはホ Private garden を底上げします。 Side terrace が視認できる程度の植栽のデザインを行います。 ht Reception sig Cafeteria of e lin 低層 Cultual shop Open space    居住などの長期滞留。専用のコモンスペースから低中層のオープン     スペースを眺める事ができる。  中層:滞留時間=中 Cultual shop Lounge    レストランなどの 1 時間∼数時間までの滞留を想定したコンテンツ     を配置。下層のヴォイドを眺める事ができる。 低層:滞留時間時間=短    カフェや本屋、雑貨屋など空間の品位を損なわず滞留時間が比較的     短めのコンテンツを配置。中層のヴォイドの存在がわずかに伺える。 Cafeteria Central St. Matsuzakaya t Atrium 高層:滞留時間=長 h sig Cafeteria 富裕層向け集合住宅 のコモンスペースを設け、低層、中層からわずかに存在 Open space Restaurant なう事のないコンテンツを配置していきます。 通りから見て奥に位置する街区の上層部には富裕層向け of 中層 e lin ight fs line o ブリックスペースを有効に利用でき、かつ空間の質を損 に 15 世帯数程度の居住機能を整備します。居住者のため Atrium t それを取り囲む低層部にはカフェや、レストランなどパ Reception igh 中心にエリアの核としてパブリックスペースを設けます。 lounge fs パブリックスペース Roof garden eo lin テルのラウンジとしても機能し、人の密度や空間の品位 Residence Hotel