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テクノ部講習会資料
音色作成からマスタリングまで
@NU Pan
TUT テクノ部
2014/11/14(Fri)
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 1 / 63
はじめに
このスライドで扱う範囲
音色作成(主に UK Hardcore)
キック
リズム系 (パーカスとか)
ベース
シンセスタブ
ミックス
マキシマイズ(マスタリング)
このスライドで扱わない範囲
作曲・編曲レベルの話 (そんなに詳しくない)
シンセの 基本的な 使い方 (マニュアル読んで)
つまり
作編曲作詞終わったし曲組み上げるゾ^∼から先の話を取り扱う
初歩的なことは飛ばして Tips を中心に 取り扱う
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 2 / 63
はじめに
すすめかた
スライドでウンチク説明して実際に DAW 覗いての繰り返し
一応スライドだけでも理解できるようにはするつもり
注意点
このスライドの内容は独学の内容に基づくものです
間違いや勘違いがあるかもしれない
芸術とかそっちの方面では独学って良くないらしいっすよ?
スライドを作る労力の関係で文字数多めでお送りします
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 3 / 63
おさらい
音色作成 (編曲)
かっこいい音を作りましょう
ピアノロールイジイジしてそれっぽくする
シンセのパラメータイジイジしてそれっぽくする
エフェクトかけて音をかっちょよくする
ミックス
かっこ良く出来上がった音をいい感じに聞こえるように混ぜましょう
音の大きさを調整する
耳に痛いところを削る/かぶっている周波数を削る
マスタリング
もっとかっこよく聞こえるように最終調整をしましょう
EQ で味付け
マキシマイザーで適切な “うるささ” にする
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 4 / 63
上手く行く曲の作り方 is 何
バンドで曲作る手順の例
1 作曲・作詞(メロディー・コード進行・歌詞=大雑把な楽譜完成)
2 編曲 (各トラック録音完了・シンセ打ち込み・バンドスコア完成)
3 ミキシング (2MIX できあがり)
4 マスタリング (CD に収録される音源の完成)
最初でコケると後ろが全部ダメになる
例えば)録音した各トラックがクソなのはミックスじゃどうにもならない
これは (基本的に) ジャンル問わず普遍?
じゃあ各段階で順番に完璧に仕上げればいいじゃない!
話は簡単ではない
例えば)ミックスのことを考えて編曲しないとミックスで困る
実は最後の3つはお互いに影響しあっている (依存しあっている)
鶏と卵理論で難しい!
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 5 / 63
まずはゴールを定めましょう
どういう状態が理想なのか?
人にもよるだろうけど大抵は
聴きやすい
市販の CD と同じくらいの音の大きさ
ポンピングとかしてない
もうちょっと具体的に考えよう
各パートのバランスがとれている
うるささが市販 CD くらい
無理なマキシマイズをしない
キーワードは “音の大きさ”
どうやら “音の大きさ” が鍵を握っているようだ
でも “音の大きさ”ってなんだろう?
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 6 / 63
音の大きさ is 何
パルス波 vs. 矩形波
“音の大きさ” はどっちが上?
指標は大きく分けて2つ
ピーク(例:ある瞬間の直前 10[msec] の間の最大振幅)
うるささ(例:ある瞬間の直前 300[msec] の RMS)
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 7 / 63
音の大きさ:ピーク
説明
最大振幅を音の大きさの指標としましょう
聴感上の音の大きさとは必ずしも一致するとは限らない
どういう時に使うのか?
ミキサーのマスターの出力レベル (ピークが 0dB を超えると爆発する)
パワーアンプの入力レベル (ピークが限界を超えると爆発する)
A/D コンバータの入力レベル (爆発する)
人間の都合じゃない!
主にハード/ソフトの都合の話をするときに大事になる
人間の聴感上の音の大きさとしては使いづらい
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 8 / 63
音の大きさ:ラウドネス
説明
ある一定時間の間の積分を音の大きさの指標としましょう
人間の聴感に割と近い
計算方法にはいろいろ種類がある
どういう時に重要か?
音の大きさのバランスを取る
欲しかったのはまさにこれ!
人間が感じる音の大きさに近い
ハード/ソフトの都合からすれば重要でないことが多い
じゃあこれ見てレベルを調整すればそれでいいのか?
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 9 / 63
音の大きさ:ラウドネス:等ラウドネス曲線
低音には鈍感/高音には敏感
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 10 / 63
音の大きさ:ラウドネス:いい感じの指標?
人間の聴感の仕組みをラウドネスに組み込む
RMS や VU なんかでは “聴感上の音の大きさ” の指標としては不十分
じゃあ人間の聴感を計算に盛り込めばいいじゃない!
例)ITU-R BS.1770
これで完璧な指標の完成ね!
銀の弾丸は存在しない!
たしかに曲のうるささを比較する上では結構うまく行く
しかしパート間のボリュームの比較という用途では微妙(多分ね)
ミックスではレベル以外にもいろいろある
結局のところ指標は指標でしかないので最後は自分の耳を信じるしかない
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 11 / 63
音の大きさ:まとめ
ピークとラウドネス
音の大きさの指標には2つの種類がある
ピーク:基本的に波形そのまま
ラウドネス:人間の聞こえ方に近い
指標は指標でしかない
確かに使いドコロさえ間違えなければ便利
しかし、あくまで “音の大きさの見方” でそれ以上でも以下でもない
結局、最後に信じられるのは自分の耳
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 12 / 63
なんの話してましたっけ?
“ゴール” の話をしていた
ゴールを設定するためには “音の大きさ” について理解する必要があった
とりあえず “これが完成形” という話はできる?
ここまでの話を踏まえて整理すると
出来上がりの音源はこうあるべきだ
各パートのバランスがとれている
ピークは 0dB でラウドネスは市販 CD レベル
無理なマキシマイズがされてない ←?
無理なマキシマイズってなんだよ?
今度はリミッターのお話
また脱線します
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 13 / 63
マキシマイズ is 何
ラウドネスを大きくしましょう
ピークを一定に保ってラウドネスを上げる
録音できるピークの範囲でできるだけラウドネスを大きくする
曲でもトラック単位でもマキシマイズはマキシマイズ
どうしてラウドネスを稼ぐ必要があるんですか?
出来上がった音源をノーマライズするだけじゃイカンのか?
リスナーがボリューム上げるのじゃイカンのか?
実は、人間は大きい音の方がいい音に聞こえる生き物 [要出典]
音圧戦争だ!
ラウドネスが他の曲に負けていると相対的にしょぼい曲に聞こえる(!)
負けるな! 音圧でヤツを殺せ!
音圧戦争 (Loudness war) の始まり
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 14 / 63
マキシマイズ:曲をうるさくする方法あれこれ
形を残したままピークを潰せ!
大抵の曲は余計なピークがぴょこぴょこ飛び出ている
この余計なピークを潰せばその分全体のレベルを上げることができる
小さい部分を持ち上げろ!
大抵の曲はマクロ/ミクロにレベルがふらついている
レベルが大きい部分を小さくすれば全体のレベルを上げることができる
ダイナミックレンジの圧縮
具体的な方法
クリッピングしちゃう
サチュレーターでソフトに歪ませる
手動でレベル書く (わりと原始的)
コンプレッサー/リミッターで潰す
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 15 / 63
マキシマイズ:ひずみ系によるリミッティング
ピークをひずませる
ぴょんぴょん飛び出ているピークを歪ませて潰す
ピークは一瞬なので歪ませても聴感上はあんまり変わらない
だいぶ原始的なやり方だが意外と効果がある
当然やり過ぎは良くない
やり過ぎたら露骨にひずむ
元々のニュアンスを著しく損なうことに
いわゆる Nightcore みたいなことになる
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 16 / 63
マキシマイズ:ひずみ系によるリミッティング
クリッパー
しきい値を超えた部分を一定値に制限する
いわゆるハードクリップ
音がビキビキ言うのであんまり良くない
サチュレーター
しきい値におさまるようにソフトに歪ませる
アナログウォーマーとかテープサチュレーターとか
一部のコンプレッサーはこの特性を持ち合わせている
オーバードライブとかは?
残念ながら使えたものではない
関係ないところまで歪ませてしまう
歪んでいる感を露骨に出さないサチュレーターはとても良い
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 17 / 63
マキシマイズ:申し訳ないがコンプレッサーは NG
コンプレッサー
ダイナミックレンジの圧縮と言えばコンプレッサー
しかし普通のコンプレッサーでは細かいピークを逃してしまう
厳密にピークを保って・・・という用途ではイマイチ
ブリックウォールリミッター
入力を先読みして絶対に一定以上のピークが出ないようにするリミッター
世に言うマキシマイザー
音圧戦争を引き起こした元凶とも言える (L1 Limitter のせい)
欲しかったのはまさにこれ!
(処理の都合でプラグインディレイが発生するので注意)
マキシマイザーで潰せばいいのか?
実は低音が絡んだ問題が起きる
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 18 / 63
マキシマイズ:マキシマイザー単体の弱点
ポンピング
人間は低音に鈍いので振幅は低音の方が大きくなる
でもマキシマイザーは低音にも高音にも等しく反応する
キックが鳴った時だけ全体が大きく潰れる
キックに合わせて全体のレベルが変わっているように聞こえてしまう
大抵は良くない (これが良いという場合もあるにはある)
超高速トレモロ効果(正式な名前知らない)
ほぼ正弦波のサブベースが入ってるような曲を考える
マキシマイザーのリリースタイムを短く設定 (普通はそうする)
サブベースの波形に合わせてコンプレッションをしてしまう!
すると周期の短いトレモロ効果をかけたような音になってしまう・・・
ただし個別の音作りではこれを悪用したりもする
やりようはあるのだがそれは後の方で解説
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 19 / 63
マキシマイズ:どうして良くないことが起きるのか?
コンプかけすぎですよ!
要するに潰しすぎなのが元凶
飛びてているピーク以外を潰しすぎればおかしくもなる
何事もほどほどに
なんとかならないのか?
いろいろな工夫でなんとかならないわけではない
高級なプラグインを買えばワンチャン
だがダメなものをどうにかしようとしている時点で何かおかしい
結局は
もともとの聞こえ方が壊れない程度にマキシマイズしましょう
例えば飛び出てるピーク以外をつぶし過ぎないように
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 20 / 63
また話を戻しましょう
これがマキシマイズのゴールだ!
各パートのバランスがとれている
ピークは 0dB でラウドネスは市販 CD レベル
2MIX のニュアンスを残したマキシマイズ(ピークつぶし)
次はミックスのゴールだ!
マキシマイズ後のゴールがわかればそこから導けそう
マキシマイズで潰されることを前提に考えれば良さげ?
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 21 / 63
マキシマイズで何が変わるのか
バランスは維持したい
マキシマイズ前はピークが出まくっている
マキシマイズでピークが 0dB に収まっている
でも音が大きくなった以外は変わらないというのが理想
つまり理想は
マキシマイズ前とマキシマイズ後の音源を用意する
音圧が同じくらいになるようにボリュームを調整
聴き比べても違いがよくわからない ← この状態
もう一歩詰める
ミックスの段階では絶対的なボリュームは重要ではない
大事なのは相対的なバランス
ここでバランスがガタガタなようではうまくマキシマイズできない!
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 22 / 63
悪いバランスの何が悪い?
マキシマイザーは音量に反応する
マキシマイザーは基本ピークに反応して潰す
人間の聴感特性は関係ない
もちろん埋もれていて聞こえない音にもちゃんと反応する
聞こえない音が原因で音量低下
録音できる振幅は決まっている
つまり、使えるダイナミックレンジは一定
聞こえない音がダイナミックレンジを奪う
ラウドネスが低下!
もちろんポンピングなんかも起きる
聞こえてない音の大きさが揺れて・・・とか
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 23 / 63
バランスが良いってなんだろう
ガタガタする理由
各トラックの時間的音量変化が安定しない
埋もれている音を無理やり大きくする
その他大体はドライバランスが原因
つまりこれなら良い
完全に聞こえない音が存在しない
トラック単位でボリュームの変化が安定している
分離すべき音がすべて分離している
モジュレーションとかで小さいボリュームで目立つ
無駄に音を大きくするな!
注意
あえてバランスが悪いほうがかっこいい場合も当然ある
音響的に良くないことが表現になることなんていくらでもある
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 24 / 63
あとは音作りのゴールだ!
正直音色ごとにまちまち
音色の種類によらない共通項はある
でも別個に説明しないとなことの方が多い
ミックスまでのゴールはわかったしあとはどうにでもなる
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 25 / 63
ここまでのまとめ
なにをしたか
音量の指標の話をした
マキシマイズの話をした
ミックスとマキシマイズのゴールを明確にした
マキシマイズのゴール
各パートのバランスがとれている
ピークは 0dB でラウドネスは市販 CD レベル
2MIX のニュアンスを残したマキシマイズ(ピークつぶし)
ミックスのゴール
相対的なバランスがとれている
音が分離している
無駄に大きな音が出ていない
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 26 / 63
キック:基本構成
注意
UK Hardcore のキックを例にとって作り方をなぞります
生のキックはよく知らないです
アナログキックの基本構成
基本は一本の正弦波
アンプとピッチをエンベロープで変化させるだけ
TR-909, TR-808 が超有名 (というかレジェンド)
どんなふうに変化させるのかはジャンルによりまちまち
とりあえずコンプで潰す
潰すだけで迫力はかなり出るしズンズンくるようになる
これで OK なジャンルは結構多い
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 27 / 63
キック:ピッチの変化
基本
208Hz あたりから 52Hz あたりに変化させるのが一般的
少なくとも UK Hardcore はだいたいこれ
ジャンルが変わると最低周波数と最高周波数は変わってくる
ピッチ変化のカーブ
ピッチは最初急に落ちて後の方は緩やかに落ちる
グラフにしたら曲線を描くということ
この曲線の急さは非常に大事
急すぎるとキックっぽさが消える
緩いと盆踊りになる (UK Hardcore は特にそう)
曲線の急さは手探りで決めるしか無い
補足
最低周波数を曲のキーに合わせることがある
52Hz はサブウーハーがあれば大抵は鳴る周波数 [要出典]
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 28 / 63
キック:モダンでパンチのあるキック
決定的にパンチが足りない
UK Hardcore のキックとしては明らかに不足
周りの音が派手でアタックが完全に埋もれてしまう
要はアタックの強烈さが足りない
モダンではない
最近のキックはアタックが割と複雑
スネア/ハット/パーカス類が重なってるようなキック
(big room 系なんかはほぼ正弦波だけのキックだけど…)
正弦波だけだとちょっと古くさい
じゃあどうするのか
出来合いのキックを混ぜて音を足しましょう
アタックで大きなピークを作ってそれを歪ませしょう
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 29 / 63
キック:サンプルパックの有効活用
サンプルパック
実にいろいろなサンプルが世の中では売られている
当然キック一発の寄せ集めなんてのもある
Vengeance とかはド定番
アナログキックと出来合いのキックを合成
出来合いのキックは
HPF でアナログキック成分をカット (300Hz 前後)
アタックからすぐに減衰するように Amp.Env. を調整
2つを足し合わせてコンプで潰す
この時アタックは飛び出るようにしましょう
この飛び出たアタックを歪ませます
単純だが結構効果がある
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 30 / 63
キック:アタックをひずませる
アタックをまとめて歪ませる
合成したキックのアタックをサチュレーターで思いっきり歪ませる
元のキックのアタックを思いっきり飛び出させておくのがコツ
一体何をしているのか?
アタックだけを非常に歪んだうるさい音にする
極わずかな一瞬ではなく短い時間をうるさくするのがポイント
短い時間でもうるさくなっていると割と抜けてくる
そんなことして問題ないのか?
やり過ぎなければ大丈夫
ただしシェイパーとかを使ってハードクリップさせるのは NG
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 31 / 63
キック:理想的なエンベロープ
やりすぎは NG
調子に乗ってアタックを歪ませすぎると逆に埋もれてしまう
ポイントはアタックとサスティンのレベル差
マキシマイズを思い出そう
ピークに合わせて全体のレベルが潰される
アタックに合わせて全体のレベルが潰されるとアタックが目立つ
アタックは割と一瞬なのでポンピングとかは感じない
UK Hardcore なら理想はこれだ!
アタック:-0dB
サスティン:-3dB
長さ 1/8 で −∞dB になるように緩やかに減衰
アタックを飛び出させるのはジャンル問わず有効
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 32 / 63
キック:理想を再現する
コンプじゃコントロールしづらい!
コンプでレベルコントロールは実際キツイ
エンベロープ書いたらそのとおりに出力してほしい
そうすればピークをひずませるだけで良くなる
そう、gol 製シンセならね
エンベロープを自由にかけるシンセだってあるんです
sytrus とか harmor ならできるんです (販促)
これでキックは OK!
UK Hardcore のキックはこれでかなりそれっぽくなる
ジャンル問わず有効な部分もあるがだいぶ UK Hardcore 特化
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 33 / 63
キック:落穂ひろい
開始位相
正弦波の開始位相は 0[deg] で OK
90[deg] にするとプチッというアタックが出る
90[deg] でアタックをひずませると強烈すぎる
盆踊り補足
52Hz はほとんど振動 (体にズンズンくる)
そのズンズンくるタイミングが中途半端に後ろにずれる
これは盆踊りのリズムだ! 踊れ!
アナログ感の付与
キックはわずかに歪ませた方がかっこいい
いわゆるアナログ感の付与
サチュレーターを使おう
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 34 / 63
キック:実際にやってみる
アナログキックの構成を見る
ピッチの変化
レベルの変化
開始位相
出来合いキックの処理
Amp.Env.
HPF
アタックの歪ませ方
ひずませる
アナログ感の付与
リミッターでピーク制限
サチュレーターで軽く歪ませる
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 35 / 63
ベース:基礎
注意
やっぱり UK Hardcore でなぞります
もちろんジャンル問わない重要なこともあるよ
ベースなんだから低音は超大事
ブリブリいう可聴域ど真ん中も大事ではある
でもやっぱ華は低音でしょ
その “低音” の処理って超難しい
何故低音の処理は難しいのか?
本来は体に来る振動を楽しむような周波数
そんなの個人の環境じゃ再生できない
確かめられる機会が少ない!
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 36 / 63
ベース:まずは “低音” について知る
周波数帯ごとに分けて考えよう
∼100[Hz] : 体にズンズンくる
130[Hz]∼180[Hz] : 若干震える
200[Hz]∼ : クソザコ
特に超低周波数はサブベースとか呼ばれる
音の大きさ ∝ ズンズン度
サブベース帯のレベルが揺らぐとズンズン度が不安定に
この不安定感は結構気になる
逆に言えば 130[Hz]∼は割と好きにできる (詳しくは後述)
安定したサブベースは心地よい
サブベースが安定して出ているととても気持ちいい
何とかして安定させたい
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 37 / 63
ベース:周波数帯ごとのコンプ
周波数帯ごとにレベルをコントロールしよう
つまり周波数帯ごとにレベルを均一にすればいいじゃん
これはつまりマルチバンドマキシマイザーだ!(実は違う)
チャンネルデバイダー
ある周波数で低音側と高音側に分離する
分離した音を足すと大体元の音になる
クロスオーバーとも
これ使えそうですよね?
マルチバンドコンプ
周波数帯を 3 つとか 5 つに分離して別々にコンプをかけられる
出力は各周波数帯のコンプの出力の和
もちろんマキシマイザー版もある
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 38 / 63
ベース:クロスオーバーの問題
クロスオーバーだって位相は回る
クロスオーバーで分離してそのまま足しても元の波形には戻らない
なぜなら位相が回ってしまっているから
そのためマルチバンドをバスバス挿すとどんどん劣化する
どうしようもないのか?
甘んじて位相の回転を受け入れるしかないのか?
ちなみに
良い EQ は最小位相設計されてるので露骨な問題にはならない (らしい)
つまり、普通の LPF とかだとほぼ問題にならない
でも、クロスオーバーは足しあわせているので影響がわかりやすい
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 39 / 63
ベース:線形位相フィルタ
線形位相フィルタのいいところ
線形位相フィルタはクロスオーバーの前後で波形が一致する
普通に使っても音がスッキリする
線形位相フィルタの注意点
処理の都合上プラグインディレイが発生する
フィルタの切れ味はあまり良くない
別に位相が回らない訳ではない
つまり
線形位相フィルタを実装したマルチバンドなら
刺しまくっても位相が劣化しない
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 40 / 63
ベース:最低周波数の問題
鳴らない周波数は良くない
当然なのだがスピーカーにも鳴らせる限界がある
限界を下回る音は再生されない=聞こえない
聞こえない音=マキシマイズの敵
聞こえない音は消さなくては!
愚直な解法
1 めちゃくちゃ急な (48[dB/Oct] とか)HPF で 52[Hz] 以下をカット
2 マルチバンドで均す
うまく行きそうだが問題がある
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 41 / 63
ベース:フィルターと位相
フィルター (EQ) で変わるのは振幅だけじゃない
位相だって回るんです!
正確には
振幅が変化するあたりで位相も一緒に崩れる
位相の並びが崩れて波形も崩れる
詳しい話は省くが音が濁る傾向にある
位相だけを変化させるフィルターとかもあった気がする
位相が回るとキレが悪くなる
位相が回ると音が遅れる
音の立ち上がりと立ち下がりのキレが悪くなる
位相は [deg] 単位で回る
低周波数帯では 1[deg] あたりの変化秒数が大きい
そのためベースはこの影響を大きく受けやすい
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 42 / 63
ベース:キレの悪いベースは NG
何故 NG なのか?
ただでさえ低音はキレが悪いのに更に悪化
もともとキレが悪いのは物理的なものでしょうがない
UK Hardcore だと分離してるはずのキックとベースがかぶってしまう
キレが悪いと † グルーヴ † が死ぬ
中途半端なサブベース帯で HPF するな!(DC 除去は別ね)
どうしようもない?
そもそも 52Hz(G#) よりも低い音を鳴らさないという手もある
でも普通はそんな融通効かせられない
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 43 / 63
ベース:harmor ちゃんの場合
なんと
hamor ちゃんは内部的には加算合成シンセ
なので倍音成分の強度を個別に変更できる
つまり全く位相の回らないイコライジングができる! なんてこった!
gol is god.
51[Hz] で崖を作って 100[Hz] から 200[Hz] へまっすぐに減衰
基本波形はのこぎり
abs をフルにひねると勝手に安定する
これで
安定したサブベースは作れる
harmor に依存しきった解法だけど他の方法わかんないっす
最悪 130[Hz] で 48[dB/Oct] の LPF とかでもいいかも?
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 44 / 63
ベース:harmor ちゃんの場合 (レイヤーしよう)
あくまでサブベースだけ
ベースには高い倍音成分も必要不可欠
こいつらは別に作ってレイヤーする
レイヤーは 2 つか 3 つくらいが妥当 (今回は 3 つで説明)
Upper ベース
200[Hz]∼のぶん
割と自由に作っていい
若干ステレオの広がりをもたせると良いかも
13[kHz]∼16[kHz] あたりで LPF すると他の音を邪魔しない
特にシンバル類と干渉するのは良くない
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 45 / 63
ベース:harmor ちゃんの場合 (LowerBass)
LowerBass
100[Hz]∼の分
安定したレベルを出すことが重要
こいつが不安定だと若干ズンズン感に影響
これも harmor で作っちゃう
200[Hz]∼100[Hz] でまっすぐに減衰
基本波形はノコギリ
abs はフルで
普通の EQ で 13[kHz]∼16[kHz] あたりを LPF
レイヤーのバランスを取る
ここまでで作った各レイヤーのバランスを取る
1つのチャンネルに統合する訳ではない
せっかく整えたサブベースのバランスがダメになる
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 46 / 63
ベース:harmor ちゃんの場合 (レイヤー間バランス)
各レイヤーの処理
マキシマイザーとかでレベルを一定 (−0[dB]) に揃える
UpperBass はピークも潰す
Lower と Upper はサチュレーターでアナログ感付与
ボリュームバランスはミキサーのフェーダーで調整
ボリュームバランス
SubBass : −9[dB]
LowerBass : −9[dB]
UppwerBass : −6[dB]
SubBass と LowerBass はキックのサスティンの −6[dB]
UpperBass は目安で自分の耳を信じて調整
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 47 / 63
ベース:落穂ひろい
ベースの Amp.Env.
長さはきっかり 1/8
立ち上がりと立ち下がりはマイルドに
特に立ち上がりをあまりに急にするとアタック感が出てしまう
開始位相
running で
発音ごとにリセットする必要はない
ベースに限らず必要なければリセットしない方が良い
別ジャンルとか
レイヤー分割はジャンル問わず使える
分割しなくてもマルチバンドで均すだけでもだいぶいい感じかも?
Donk みたいな短い Pluck 系ベースはまたちょっと別かも?
Liquid D’n’B みたいなサブベースは正弦波で
最低周波数も 40Hz 台まで下げてもいいかも
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 48 / 63
ベース:実際にやってみる
SubBass, LowerBass
harmor EQ の設定
abs とマキシマイザー
ハイカット EQ の設定
線形位相フィルタの効果
UpperBass
包括的なセッティング
線形位相フィルタの効果
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 49 / 63
シンセスタブ:概要
シンセスタブについては
共通な事項だけ説明して過去に作った音色眺めていきます
正直音色ごとにマチマチすぎる
基本的な話
SuperSaw が基本中の基本
何が大事かはもうホントマチマチ
正解は一つじゃない!
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 50 / 63
シンセスタブ:ぼくのすきなスタブ
シーケンスの組み方
一定リズムの繰り返し
こいつらを同時に鳴らす
ルート音
コード
メロディーの改変
メロディー 3 度下
ベロシティで “ルート<コード< 3 度下<メロディー” にする
これほんとすき
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 51 / 63
シンセスタブ:ステレオのお話
LR の限界
普通は LR の 2 チャンネルで1トラック
左から聞こえる音と右から聞こえる音ということ
でも世の中には LR ではうまく扱えない音がいっぱいある
例えば
まっすぐ前から聞こえてくる音
ボーカル、ベース、キック、・・・
広がって聞こえてくる音
シンセパッド、シンバル系
パン極振りで左右どちらかだけからしか聞こえない音
こいつらは単純な LR では分けて扱うことができない
前から聞こえてくる音と広がって聞こえてくる音は別に扱いたい!
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 52 / 63
シンセスタブ:M/S 分離
3チャンネルに分けましょう
どうやら聴感上は左、前、右の3つに分かれそうだ
LL / M / RR
実際、LR だと
例えば L には LL と M が含まれている
分離できていない!
どうにかして LR から LL/M/RR に分離できないか?
M/(LL+RR) なら!
そうそれが Mid/Side 分離 (M/S 分離)
Mid : 前から聞こえてくる音
Side : 左右から聞こえてくる音
3 チャンネルの分離はできないがこれで割と十分
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 53 / 63
シンセスタブ:How to M/S codec
LR と MS の相互変換
結構簡単
L/R の足し算引き算で M/S にエンコード
M/S の足し算引き算で L/R にデコード
M/S として処理ができる!
こんなことができる!
S を持ち上げてステレオ感を強調
M/S でマキシマイズ
そして結果を LR として得られる
エンコード/デコードによる劣化はない
トラックは M/S で分かれてることが多いのでマキシマイズで活躍
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 54 / 63
シンセスタブ:ステレオエンハンサー
ステレオ感を強調
M/S 分離を使えばステレオ感は強調できる
Mid を Side に分配してみたり
他のトラックで M/S で住み分ける
シンセスタブなら
Mid はキック/ベース/ボーカルで埋まってて辛い
Side は割と開いている
ステレオエンハンサーで住み分ける!
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 55 / 63
シンセスタブ:音色作成の共通項
とにかくノコギリ波を盛る
あらゆる手を使って “スプレッド” する
ピッチ
パン
位相
130[Hz]∼200[Hz] にかけて HPF
ステレオエンハンサーで Side に極振り
Maximus のエンハンサーだいすき
細かいピークが出まくるのでサチュレーターでつぶす
レベルの揺れはマキシマイザーで −0[dB] から −3[dB] に収める
20[kHz] で LPF(マキシマイザーの前?)
シンバル類の周波数帯を開ける
20[kHz] まで使うとピリピリ言うので
ディレイは強い
プレート系リバーブをかけると光り輝く
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 56 / 63
シンセスタブ:実際にやってみる
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 57 / 63
のこりの音色
基本的に VEC4 貼ってます
(そのままでは使わないでマッチするように整えますけどね?)
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 58 / 63
ミックス:3dB の奪い合い
ARM 曰く
マキシマイズは −0[dB] −3[dB] のダイナミクスの奪い合いらしい
この 3dB の間で音が出たりへっこんだり
だから一番狭いところでキックで 3dB は開けてある
つまり各トラックのダイナミックレンジは 3dB にしとけばいいんじゃね?
と、僕は考えてます。
ダイナミックレンジを圧縮
コンプとかマキシマイザーとかあるじゃないですか
ここまでに説明した知識があればなんとかなるはず
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 59 / 63
ミックス:Tips
シンセ系音色の高周波数帯
16[kHz] から上は残しておいてもいいことはない
ピリピリ言うしシンバルを食ってしまう
というか可聴域ギリギリだし無理に詰めることはない
でも金物はこのあたりが綺麗になるし不思議
シンバルの処理
ジャンルとかにもよるが基本的には HPF をかける
うねってる低周波とかを除去する
これだけでだいぶスッキリする
コンプレッサーとかは基本かけない
リバーブの存在価値
普通は音の奥行きを付加するために使う
クラブミュージックについては音をキラキラさせるため?
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 60 / 63
ミックス:Tips
ベリーショートディレイ
10[msec]∼15[msec] のディレイ
コーラス、フランジャーとか亜種も含む
こいつらは音の縁をとって目立たせる効果がある
ボーカルの処理
160[Hz] から 200[Hz] で HPF
16[kHz] あたりで LPF
クラブミュージックの話しなら
ダイナミクスを縮めましょう (-3dB)
クドめのディレイをかけましょう
リバーブも深めで
レベルを大きくするとキックのダイナミクスを食ったりするので注意
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 61 / 63
マキシマイズ
必要な知識はほとんど説明している
こんな手順でやれば OK
1 ゲインを −9[dB]
2 16[kHz] で 48[dB/Oct.] で LPF
3 M/S 分離
4 マルチバンドでマキシマイズ
5 L/R に戻す
6 マルチバンドでマキシマイズ
7 フルバンドでマキシマイズ (+6[dB])
8 サチュレーションでマキシマイズ (+3[dB])
コツ
マルチバンド (4. 6.) で潰し過ぎない (ダイナミクスを残す)
マキシマイズで “入力ゲイン+出力ゲイン=0” を徹底 (ラウドネス保持)
マルチバンドは当然線形位相フィルタで (劣化の防止)
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 62 / 63
ちからつきた
最後の方どんどん雑になっていったけどだいたいこんなかんじです
(TUT テクノ部) テクノ部講習会資料 2014/11/14(Fri) 63 / 63

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