1. ナンセンス・プレゼンテーション序説
あるいはどのようにして
ナンセンスは死んだか
小関悠
“A Workman's death” by Aaron Escobar (CC - by)

2. なぜナンセンスか

3. ナンセンスとは
無意味な、ばかげた。
全共闘世代の愛用した野次。
– はてなキーワードより

4. 最近感じること
社会のマジレス化

5. マジレスの例
2ちゃんねる
「それマジで言ったん？ソースあんならすぐ出せ
マジなら２ちゃんねら総力を上げて潰すが」
「常識的に考えて」
はてなブックマーク
「これはひどい」
ブロゴスフィア
「ライフハック」
「～をするための50の方法」
Wikipedia
「要出典」 「あらゆることは定式化できる」
「誰もが共有できる常識が存在する」
新書ブーム 「真実／解はいつも一つ」という妄想
「～はなぜ～か」
社会の定型化、閉塞化
→ナンセンスの死

6. しかしマジレスが何を生産してきたか？
（あるいは新書ブームが、ライフハックブームが、
どれだけ我々の生産性を向上させてきたか？）
マジレスはなにも生み出さないのでは？[要出典]

7. マジレスはイノベーションを生むか？
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | （__人__） こんな不安定な乗り物
| ｀ ⌒´ﾉ 誰も乗らないだろ、常識的に考えて…
. | }
. ヽ }
ヽ ノ ＼
/ く ＼ ＼
| ＼ ＼ ＼
| |ヽ、二⌒)､ ＼
Photo From “The First Car” : http://www.ausbcomp.com/~bbott/cars/carhist.htm

8. マジレスはイノベーションを生むか？
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | （__人__） こんなダサいインタフェースが
| ｀ ⌒´ﾉ 流行るはずないだろ、常識的に考えて…
. | }
. ヽ }
ヽ ノ ＼
/ く ＼ ＼
| ＼ ＼ ＼
| |ヽ、二⌒)､ ＼ 以上「イノベーションのジレンマ」より
Photo From “TechEBlog” : http://www.techeblog.com/index.php/tech-gadget/feature-introducing-the-first-computer-mouse

9. マジレスが必要な局面もある
議論で生まれるものもある
生産的な批判もある
メソッド化できるものもある
しかし、常識を学ぶのが人生か？
それとも、ナンセンスを楽しむのが人生か？
イノベーションはロジックから生まれるか？
人生の楽しみはメソッドで得られるか？

10. マジレスは弱者のもの
ナンセンスを楽しもう

11. おすすめのナンセンス
「とにかく2ちゃんねるにネタスレを立てる」
例『ふつうの文体で書くスレ』
私「たまには「wwww」や「ワロス」を控えて、
VIPながらふつうの文体でコミュニケーションしてみないかという
革命的なスレッドであります。」
誰か「あまり良くないスレッドですが
貴方はなかなか憎めません」
才能のある誰か「>>50から本来の姿に戻ります」
誰か「嗚呼ああああやってられねええええええうぇｗｗｗっうぇｗｗｗｗｗｗｗ」
1000まで行った。

12. おすすめのナンセンス
「はてな匿名ダイアリーに特攻する」
読み手を苛つかせる人生相談の書き込み
↓
みんな苛々しながらレス
↓
なにが悪かったですか？ みたいな苛つく返事
↓
みんなまた苛々しながらレス
↓
著者を騙る私、文体を真似しながらナンセンスな書き込みをする
↓
みんな偽物と気付きつつ喜ぶ

13. ナンセンスは人に心のゆとりを与える
（ライフハックは人から心のゆとりを奪う）

14. なぜプレゼンテーションか

15. よくある理系人間のスタンス
「言わなくても分かってくれるよね」
「自分を売り込むのはダサい」
「結果があればプレゼンなんて不要」
「綺麗なプレゼンは子供だまし」
全く同感！
でも世の中そんなに賢い人ばかりじゃない！！

16. 最近感じること
相手の理解力に期待してはいけない

17. ほんとうに下らない内容を
お洒落なスライドにして
偉そうなプレゼンにしている人間の多いこと
我々も立ち上がって
それなりのプレゼンを作らなければならない
社会のプレゼン力を向上させることで
「プレゼンだけ野郎」どもの地位を失墜させる

18. P=NP
Presentation=Nonsense Presentation
プレゼンテーションには必ずナンセンスな部分がある
それが知れ渡った時、我々はもう少し賢くなれる

19. 本日のまとめ
•マジレスよりもナンセンスが世の中を良くする
•イノベーションはナンセンスから生まれる
•プレゼンにはナンセンスな部分がある
•ネタスレを立てる勇気を持つ

20. ナンセンスは死んだか？
いや、死ぬのは奴らだ
“Of life and death” by aforero (CC - by)