公共図書館内における利用者の注視行動の傾向と図書館デザインの影響
佐藤翔†
池本実緒‡
小池敬大‡
松原早菜‡
山中飛鳥‡
河田姫碧‡
宮崎直子‡
永野ゆりえ‡
永尾梨乃‡
†同志社大学免許資格課程センター
min2fly@slis.doshisha.ac.jp
‡同志社大学
抄録
本研究の目的は京都府立図書館における視線追尾装置を用いた被験者実験から、特定の
図書を探索する場合と、ブラウジングを行う場合それぞれの利用者の注視行動の傾向と、
その傾向に対する図書館デザインの影響を明らかにすることである。結果から、(1) 京都
府立図書館の現在のサイン等には利用者の注視の傾向にあわない複数の問題があり、効率
的な探索を阻害していること、(2) ブラウジング時、利用者は低書架・高書架を問わず、
注視時間の多くを上段に費やしていること、等がわかった。
1. はじめに
本研究の目的は公共図書館内における利用者
の注視行動について、特定の図書を探索する場
合と、特に目的なくブラウジングする場合それ
ぞれの傾向を、視線追尾装置を用いた被験者実
験から明らかにするとともに、その傾向に対す
る図書館デザインの影響を特定することである。
視覚は情報探索における最も重要な感覚の一
つであり、図書館情報学・情報行動研究領域に
おいても、視線追尾技術を用い、人の注視行動
の特性を明らかにする試みは多数なされている。
しかしその大半はコンピュータの画面を閲覧す
る際の行動に関わるものである。図書館内で利
用者が書架を探索したり、ブラウジングする場
合にも、視覚情報は重要な役割を果たしている
はずであるが、図書館内における人の注視行動
に関してはこれまでほとんど研究されてこなか
った 1)。数少ない先行研究としては大学図書館
利用者の、情報検索行動を対象とする安蒜・逸
村の研究と、公共図書館(海老名市立図書館)
におけるブラウジング行動を対象とする佐藤ら
の研究があり、前者では大学図書館の利用に慣
れた者(大学院生等)は特定図書探索時に、書
架上で請求記号のみを注視する一方、まだ慣れ
ていない学部 1 年生等は 1 冊ずつ、タイトルを
見て図書を探すことを指摘している 2)。また、
後者ではブラウジング時に注視する書架の高さ
(段)には著しい偏りが存在し、平均すると書
架注視時間の 80%以上は 1~4 段目に費やされ
ることを明らかにしている 3)。しかしいずれも
実験を行った図書館や被験者数は限られており、
図書館内での利用者の注視行動の一般的な傾向
を明らかにするには、異なる環境・デザインの
多様な図書館において、様々なタスクを課しつ
つ実験を繰り返すことが必要である。
以上の問題意識を背景とし、本研究では京都
府立図書館を実験場として、視線追尾装置を用
いた被験者実験を行った。以下ではその結果に
ついて速報する。
2. 方法
2.1 実験概要
実験は京都府立図書館(京都市左京区)にお
いて、2017 年 10 月 26 日、11 月 20 日の 2 日
にわたって実施した。前者は館内整理日、後者
は休館日にあたり、実験中、館内に被験者以外
の利用者は存在しなかった。
被験者は著者らの知人関係を通じて募集し、
大学生 3 名、社会人 6 名の合計 9 名の参加を得
た。いずれも京都府内在住者(社会人 1 名以外
は京都市内在住者)であり、大学生は全て同志
社大学に所属する。大学生 3 名は 10 月 26 日、
社会人 6 名は 11 月 20 日に実験を行った。
実験は 1 度に 1 名ずつ実施した。被験者は実
験概要説明の後、視線追尾装置を装着した上で、
図書館の入口に移動した。その後、1) 実験開始
時に指定した図書を発見する、2) 館内で自由に
過ごす、という 2 つの実験課題を課した。実験
時間は 2 つの課題をあわせて 20 分間とし、課
題 1 を終了した時点から課題 2 を開始した(課
題 1 にかかった時間と 20 分間の差が課題 2 の
実施時間となる)。変則的な運用ではあるが、こ
れは実験に用いる装置の都合上、20 分間以上の
動画データが記録できないためである。実験終
了後、被験者には視線追尾装置を外した後、簡
易な質問紙調査と、実験中の様子や日常の情報
行動に関するインタビューを実施した。
図 1 視線追尾データの例
実験に用いた視線追尾装置はディテクト社製
の ViewTracker2(VT2)である。VT2 は被験
者の視野範囲の画像と、眼球の位置から推定し
た注視点の情報を合成した動画データを生成す
る。図 1 に VT2 で作成される視線追尾データ
のサンプルを示す。図中の十字が被験者の注視
点を示している。
2.2 分析 1:指定図書探索
課題 1(指定図書探索)においては被験者に
『クロネコの恩返し』という図書を図書館内か
ら探索・発見することを要求した。その際、被
験者にはタイトル以外の情報は提示しなかった。
同書はヤマト福祉財団による、東日本大震災被
災地への寄付活動を扱うものであり、分類とし
ては 369.31(震災)等が該当すると考えられる。
タイトルから分類を推定しにくいこと、必ずし
も一般に知られた図書ではないことが検索対象
に指定した理由である(実際、被験者中、同書
を既知の者はいなかった)。
上記の理由から探索には PC・スマートフォ
ン等を用い、OPAC 等を検索することが必要と
なる。しかし、実験日は前述の通り館内整理日
等であったため、検索用のコンピュータ端末は
起動されていなかった。そこで館内に別途、ノ
ート PC を設置し、京都府立図書館の Web ペー
ジを開いた状態として、被験者の探索に供した。
分析時には探索中の動画(視野内の様子およ
び注視点)を以下の観点から確認した。
(1) 館内図注視:京都府立図書館には、館内の
配架の全容を示す掲示物は入館ゲートの手前
1 箇所にしか存在しない(その他には PC エ
リアの近くで館内図を配布している)。入館時
にその図は注視されるのか。
(2) 検索結果:そもそも検索をしなければ対象
図書の発見はほぼ不可能である。また、検索
をした場合でも、京都府立図書館の OPAC は
検索結果一覧に分類・請求記号等は表示され
ず、書誌詳細まで閲覧する必要がある。さら
に、書誌詳細画面の最下部までスクロールし
ないと請求記号や配架位置(館内の階数など)
は表示されない。これらを注視しているか。
(3) 館内把握:検索後、あらためて対象図書の
配架位置を確認しようとしているか。
(4) 地下到達の契機:対象図書は京都府立図書
館地下1 階にある一般書架に配架されている。
実験開始時には 1 階にいるが、何を契機に地
下に降りることに気がつくか。
(5) 一般書架到達:地下 1 階に降りた後、正面
には参考図書エリアがあり、一般書架に向か
うには振り返る必要がある。さらに振り返っ
た手前は雑誌架と大型図書エリアである。そ
れらに惑わされず一般書架に到達できるか。
(6) 書架サイン:京都府立図書館の書架サイン
には「棚番号」と「請求記号」が掲示されて
いる。前者は管理上の番号であり、検索には
役立たない。請求記号を注視して、対象図書
の配架位置近くにたどり着けるか。
(7) 図書請求記号:対象図書の配架位置近くま
でたどり着いた後、請求記号を注視して効率
よく当該の図書まで到達できるか。
京都府立図書館を日常的に利用し、館内全容
を把握している場合には(1)、(3)、(4)、(5)等は
パスできるが、それ以外の場合には以上のステ
ップを踏まなければ効率よく対象図書を発見す
ることは困難である。その実現状況を被験者ご
とにチェックするともに、実現できていない場
合には、その要因が被験者の行動にあるか、図
書館のデザインにあるかを検討した。
2.3 分析 2:自由行動
指定図書の探索を終えた時点から、被験者に
は残り時間を館内で自由に過ごすよう伝えた。
これはブラウジング行動中等の、注視対象物や、
検索対象を指定されない場合の注視する書架上
の高さ(段)の傾向を知ることを目的とするも
のである。分析時には、自由行動中の動画を、
以下の観点から分析した。
(1) 注視対象物:書架、サイン、PC、その他
(2) 注視する高さ:書架上の段(書架注視時の
み)。低書架(4 段。大型図書または雑誌、参
考図書)と高書架(6 段。一般図書、京都関
係図書、参考図書の一部)は分けて集計。
以上の分析については、動画をフレーム単位
で(コマ送りにより)確認した後、被験者ごと
に注視したフレーム数を実験中の全フレーム数
で除した値(以下、注視割合)を算出した。実
験時間そのもの(フレーム数)ではなく注視割
合をとるのは、実験時間が被験者によって異な
るためである。なお、注視する高さについては、
高書架/低書架それぞれの注視フレーム数の合
計を分母、各段の注視フレーム数を分子とする。
注視対象物の分析については実験中の全フレー
ム数からエラー発生時(注視点の特定に失敗し
たフレーム)を除いた値を分母とする。
3. 結果
3.1 指定図書探索
表 1(次々頁)に指定図書探索時の分析結果
のまとめを示す。被験者 9 名中、8 名は指定図
書の発見に成功し、1 名(被験者 5)は時間内
に発見できなかった。
2.2 節で述べたチェックポイントごとに見て
いくと、まず(1) 館内図注視を行った者は 1 名
もいなかった。1 名のみ(被験者 5)は注視点
には入ったものの、長時間停留せず(視認せず)、
8 名はそもそも視線が向いてもいない。これは
館内図が、図書館入り口から向かって右にある
一方、入館ゲートは左にあり、利用者は入館ゲ
ートに注視点が向かうためである(館内図の位
置に問題がある)。
(2)PC による検索は発見に失敗した被験者 5
以外は第一に実施している。全被験者が『クロ
ネコの恩返し』の検索に成功し、書誌詳細画面
を閲覧しているが、その中で画面最下部(配架
位置と請求記号)まで閲覧した者は 3 名で、全
員がその後迷わず地下に降り、2 名は地下でも
迷うことなく行動している。一方、画面最下部
に配架位置情報があることに気が付かなかった
者は、1 名(被験者 9)を除いて全員が 1 階の
書架にはられたサイン、もしくは書架上の図書
の請求記号を注視・確認するまで、地下に降り
ることができずにいる。被験者 9 は京都府立図
書館の日常的な利用者であり、3 類をよく利用
するため、書誌情報中の分類を見るのみで地下
の一般書架に到達できているが、他は日常利用
者であっても分類のみで即座に到達はできてい
ない(例えば被験者 8。日常は 3 類を使わない
ため、配架位置を知らなかった)。検索画面上の
配架位置情報提示箇所に問題があるといえる。
階段を降りた後、迷わず一般書架にたどり着
けたのは意図せず館内図を入手した(実験時に
机に置き忘れたれていた。後に回収)被験者 1
を除くと、日常利用者であり、館内の配架を知
っていた被験者 4、6、9 のみであった。他の利
用者は階段を降りた正面にある参考図書や、振
り返った手前にある大型図書エリアをまず注視
し、そちらに歩き出している。これは階段を降
りた後、参考図書エリアや大型図書エリアには
っきりとわかるサインがなく、まず書架が目に
入ることに由来する(インタビュー時にも、エ
リアを示すサインの必要が指摘されている)。ま
た、各階に請求記号等も確認できる館内図がほ
とんど掲示されていないことも一因であろう
(ただし、そのような図を探そうとしたのは被
験者 2 のみであった)。
いったん一般図書エリアにさえ到達すれば、
ほとんどの被験者は迷わず請求記号を注視しつ
つ、目的の図書の発見に至っている。ただし、
被験者 2 はいったん、棚番号を注視して間違っ
た書架に到達した後、請求記号に気づいている。
請求記号の表示が棚番号より小さいことが原因
と、インタビュー時に言及されている。
3.2 自由行動
表 2(次頁)に自由行動時の分析結果のまと
めを示す。なお、課題 1 で全実験時間を消費し
た被験者 5 は含まれていない。また、課題 1・2
の合計時間が 20 分に満たないのは、課題 1 終
了後にいったんインターバルを置き、課題 2 の
再説明等を行っているためである。
3.2.1 注視対象物
注視対象物については被験者間の差はさほど
大きくなく、過半数の被験者は自由探索中、半
分以上の時間を書架の注視に割いている。書架
注視時間の少ない者(被験者 1、6、7、8)は実
際に図書や雑誌を手にとって閲読している(閲
読時間は「その他」に集計)。特に指定はしなか
ったが、PC による検索等を行った者はおらず、
1 名(被験者 9。完全に無目的にブラウジング)
以外は、兼ねてから興味のあった分野に関しブ
ラウジングを行っていた。
3.2.2 注視される高さ
低書架・高書架とも、一部例外(被験者 4)
はあるものの、基本的には高い段(高書架の上
から 1~3 段目、低書架の上から 1~2 段目)に
注視点は集中している。被験者 4 を除けば、最
下段の注視割合は低書架・高書架とも 1 桁台に
とどまっている。平均すると、低書架では上か
ら 1・2 段目に注視の 80.2%が集中しており、
高書架では上から 1~3 段目に注視の 74.0%が
集中していた。
なお、被験者 4 は高書架・低書架とも中・下
段の注視割合が上段よりも高い。他の被験者に
比べて特に身長が低いわけではなく、また、特
定の図書や分類において中・下段を注視してい
たわけではなく、均等に 4 段目(低書架・高書
架)の注視時間が長い。理由については定かで
はなく、今後の検証を要する。
4. 考察
4.1 指定図書探索
指定図書探索の結果より、京都府立図書館に
はデザイン上、利用者の注視傾向の特性にそぐ
わない点が多数、存在することが確認された。
特に(1) 館内図の位置、(2) 書誌詳細画面におけ
る配架位置の表示位置、(3) 地下 1 階における
階段降下位置のサイン、(4) 各エリアを示すサ
インについては改善の余地が大きい。これらを
修正することで、特定図書探索時の利用者の発
見効率は大きく向上するものと推測される。
なお、安蒜らによる先行研究 2)では図書館利
用に慣れた者のみが行うとされた請求記号を注
視しての図書探索であるが、本調査では(分類・
請求記号をキーとする探索を行った)ほとんど
の被験者が請求記号を注視して図書を探索して
いた。ほとんどの被験者が図書館利用に慣れた
者であるためとも考えられるが、今後は図書館
の利用自体に不慣れな者を被験者に加える等し
て検証することが必要と考えられる。
4.2 自由探索
自由探索、特に注視される高さの分析結果よ
り、低書架・高書架を問わず、被験者の多くは
書架の上段の注視時間が長く、下段の注視時間
が短いことが確認された。京都府立図書館は佐
藤らの先行研究 3)で対象とした海老名市立中央
図書館とは多くの点で異なるが、先行研究と同
様の結果が得られたことは、図書館のデザイン
によらない一般的な傾向である可能性を示唆し
ている。特に先行研究では対象とされていなか
った低書架でも上段への偏りが存在したことは、
低書架の有用性の再検討の可能性を示唆するも
のとも言える。
4.3 今後の課題
本研究は限られた人数の被験者を対象に、特
定の図書館を実験場として行ったものであり、
結果の一般化(特に自由探索について)にはよ
り多くの実験を重ねることや、異なる環境での
実験を行うことが必要となる。
図書館内での人の注視行動研究は端緒につい
たばかりであり、今後の一層の研究が望まれる。
謝辞
本研究は同志社大学授業「図書館演習」にお
けるグループワークの一環として行ったもので
す。実験にご協力いただいた皆様ならびに京都
府立図書館の皆様に篤く御礼申し上げます。
本研究はJSPS科学研究費補助金26730164、
16K00450ならびに17H02026の支援を受け行
いました。
引用文献
1) Lund, H. Eye tracking in library and in-
formation science: a literature review. Li-
brary Hi Tech. 2016, vol.34, no.4, p.585-614.
2) 安蒜孝政, 逸村裕. 図書館における大学生の
情報探索行動. 中部図書館情報学会誌. 2013,
vol.53, p.17-34.
3) Sho Sato et al. “Gaze behavior of public
library users: Evidence from an eye-tracking
experiment”. 9th International Conference
on Qualitative and Quantitative Methods in
Libraries (QQML 2017). Limerick, Ireland,
2017-05-23/26.
表 1 指定図書探索時の分析結果まとめ
被験者番号 1 2 3 4 5 6 7 8 9
探索時間 6:10 7:23 5:08 6:55 20:00 10:44 8:45 5:05 3:39
年齢 22 21 23 54 62 49 58 54 48
京都府立利用経験 無 無 無 有 有 有 有 有 有
館内把握状況 × × × ◯ × ◯ ◯ × ◯
タスク 1 成否 ◯ ◯ ◯ ◯ × ◯ ◯ ◯ ◯
探索時行動
1 館内図注視 × × × × × × × × ×
2 PC 検索結果 配架位置 分類のみ 分類のみ 配架位置 検索せず 誤分類 配架位置 分類のみ 分類のみ
3 館内把握 地図確認 探索失敗 探索せず 既知 探索失敗 既知 既知 探索せず 既知
4 地下到達の契機 即時 書架サイン 書架サイン 即時 書架サイン 書架サイン 即時 書架チェック即時
5 一般書架到達 即一般 大型後 参考・大型後 即一般 彷徨後 即一般 参考・大型後 大型後 即一般
6 書架サイン確認 請求記号 棚番号 請求記号 両方 その他 両方 請求記号 請求記号 請求記号
7 図書請求記号確認 請求記号 請求記号 請求記号 両方 その他 両方 両方 請求記号 請求記号
表 2 自由行動時の分析結果まとめ
被験者番号 1 2 3 4 6 7 8 9
探索時間 13:21 12:05 14:05 12:27 8:39 10:44 13:34 15:37
身長 164 161 158 157 155 174 156 169
年齢 22 21 23 54 49 58 54 48
全有効フレーム数 7,606 1,202 11,905 12,116 8,220 8,629 10,898 12,609
対象物注視割合
書架 53.3% 74.4% 78.8% 78.5% 26.2% 45.3% 55.5% 80.3%
サイン 3.7% 0.0% 8.8% 11.5% 5.0% 1.6% 1.2% 1.3%
その他 43.1% 25.6% 12.4% 10.0% 68.9% 53.1% 43.3% 18.4%
書架フレーム数
低書架 3469 892 0 1066 1790 0 980 1498
高書架 2489 0 6342 2105 4619 3826 4723 6971
書架注視割合
低書架・1 100.0% 0.4% - 25.7% 100.0% - 41.2% 52.3%
低書架・2 0.0% 82.5% - 22.1% 0.0% - 28.2% 28.4%
低書架・3 0.0% 15.4% - 18.4% 0.0% - 27.1% 10.7%
低書架・4 0.0% 2.1% - 33.8% 0.0% - 3.5% 8.5%
高書架・1 45.1% - 21.2% 14.5% 3.8% 28.4% 14.0% 24.0%
高書架・2 25.0% - 22.7% 18.5% 21.0% 32.1% 17.0% 19.4%
高書架・3 29.2% - 25.5% 19.6% 56.4% 22.5% 40.4% 17.7%
高書架・4 0.7% - 9.1% 31.1% 16.9% 11.3% 23.1% 16.1%
高書架・5 0.0% - 13.9% 12.4% 1.4% 4.1% 5.4% 14.3%
高書架・6 0.0% - 7.7% 3.8% 0.5% 1.6% 0.1% 8.6%

公共図書館内における利用者の注視行動の傾向と図書館デザインの影響

  • 1.
    公共図書館内における利用者の注視行動の傾向と図書館デザインの影響 佐藤翔† 池本実緒‡ 小池敬大‡ 松原早菜‡ 山中飛鳥‡ 河田姫碧‡ 宮崎直子‡ 永野ゆりえ‡ 永尾梨乃‡ †同志社大学免許資格課程センター min2fly@slis.doshisha.ac.jp ‡同志社大学 抄録 本研究の目的は京都府立図書館における視線追尾装置を用いた被験者実験から、特定の 図書を探索する場合と、ブラウジングを行う場合それぞれの利用者の注視行動の傾向と、 その傾向に対する図書館デザインの影響を明らかにすることである。結果から、(1) 京都 府立図書館の現在のサイン等には利用者の注視の傾向にあわない複数の問題があり、効率 的な探索を阻害していること、(2) ブラウジング時、利用者は低書架・高書架を問わず、 注視時間の多くを上段に費やしていること、等がわかった。 1.はじめに 本研究の目的は公共図書館内における利用者 の注視行動について、特定の図書を探索する場 合と、特に目的なくブラウジングする場合それ ぞれの傾向を、視線追尾装置を用いた被験者実 験から明らかにするとともに、その傾向に対す る図書館デザインの影響を特定することである。 視覚は情報探索における最も重要な感覚の一 つであり、図書館情報学・情報行動研究領域に おいても、視線追尾技術を用い、人の注視行動 の特性を明らかにする試みは多数なされている。 しかしその大半はコンピュータの画面を閲覧す る際の行動に関わるものである。図書館内で利 用者が書架を探索したり、ブラウジングする場 合にも、視覚情報は重要な役割を果たしている はずであるが、図書館内における人の注視行動 に関してはこれまでほとんど研究されてこなか った 1)。数少ない先行研究としては大学図書館 利用者の、情報検索行動を対象とする安蒜・逸 村の研究と、公共図書館(海老名市立図書館) におけるブラウジング行動を対象とする佐藤ら の研究があり、前者では大学図書館の利用に慣 れた者(大学院生等)は特定図書探索時に、書 架上で請求記号のみを注視する一方、まだ慣れ ていない学部 1 年生等は 1 冊ずつ、タイトルを 見て図書を探すことを指摘している 2)。また、 後者ではブラウジング時に注視する書架の高さ (段)には著しい偏りが存在し、平均すると書 架注視時間の 80%以上は 1~4 段目に費やされ ることを明らかにしている 3)。しかしいずれも 実験を行った図書館や被験者数は限られており、 図書館内での利用者の注視行動の一般的な傾向 を明らかにするには、異なる環境・デザインの 多様な図書館において、様々なタスクを課しつ つ実験を繰り返すことが必要である。 以上の問題意識を背景とし、本研究では京都 府立図書館を実験場として、視線追尾装置を用 いた被験者実験を行った。以下ではその結果に ついて速報する。 2. 方法 2.1 実験概要 実験は京都府立図書館(京都市左京区)にお いて、2017 年 10 月 26 日、11 月 20 日の 2 日 にわたって実施した。前者は館内整理日、後者 は休館日にあたり、実験中、館内に被験者以外 の利用者は存在しなかった。 被験者は著者らの知人関係を通じて募集し、 大学生 3 名、社会人 6 名の合計 9 名の参加を得 た。いずれも京都府内在住者(社会人 1 名以外 は京都市内在住者)であり、大学生は全て同志 社大学に所属する。大学生 3 名は 10 月 26 日、 社会人 6 名は 11 月 20 日に実験を行った。 実験は 1 度に 1 名ずつ実施した。被験者は実 験概要説明の後、視線追尾装置を装着した上で、 図書館の入口に移動した。その後、1) 実験開始 時に指定した図書を発見する、2) 館内で自由に 過ごす、という 2 つの実験課題を課した。実験 時間は 2 つの課題をあわせて 20 分間とし、課 題 1 を終了した時点から課題 2 を開始した(課 題 1 にかかった時間と 20 分間の差が課題 2 の 実施時間となる)。変則的な運用ではあるが、こ れは実験に用いる装置の都合上、20 分間以上の 動画データが記録できないためである。実験終 了後、被験者には視線追尾装置を外した後、簡 易な質問紙調査と、実験中の様子や日常の情報 行動に関するインタビューを実施した。 図 1 視線追尾データの例
  • 2.
    実験に用いた視線追尾装置はディテクト社製 の ViewTracker2(VT2)である。VT2 は被験 者の視野範囲の画像と、眼球の位置から推定し た注視点の情報を合成した動画データを生成す る。図1 に VT2 で作成される視線追尾データ のサンプルを示す。図中の十字が被験者の注視 点を示している。 2.2 分析 1:指定図書探索 課題 1(指定図書探索)においては被験者に 『クロネコの恩返し』という図書を図書館内か ら探索・発見することを要求した。その際、被 験者にはタイトル以外の情報は提示しなかった。 同書はヤマト福祉財団による、東日本大震災被 災地への寄付活動を扱うものであり、分類とし ては 369.31(震災)等が該当すると考えられる。 タイトルから分類を推定しにくいこと、必ずし も一般に知られた図書ではないことが検索対象 に指定した理由である(実際、被験者中、同書 を既知の者はいなかった)。 上記の理由から探索には PC・スマートフォ ン等を用い、OPAC 等を検索することが必要と なる。しかし、実験日は前述の通り館内整理日 等であったため、検索用のコンピュータ端末は 起動されていなかった。そこで館内に別途、ノ ート PC を設置し、京都府立図書館の Web ペー ジを開いた状態として、被験者の探索に供した。 分析時には探索中の動画(視野内の様子およ び注視点)を以下の観点から確認した。 (1) 館内図注視:京都府立図書館には、館内の 配架の全容を示す掲示物は入館ゲートの手前 1 箇所にしか存在しない(その他には PC エ リアの近くで館内図を配布している)。入館時 にその図は注視されるのか。 (2) 検索結果:そもそも検索をしなければ対象 図書の発見はほぼ不可能である。また、検索 をした場合でも、京都府立図書館の OPAC は 検索結果一覧に分類・請求記号等は表示され ず、書誌詳細まで閲覧する必要がある。さら に、書誌詳細画面の最下部までスクロールし ないと請求記号や配架位置(館内の階数など) は表示されない。これらを注視しているか。 (3) 館内把握:検索後、あらためて対象図書の 配架位置を確認しようとしているか。 (4) 地下到達の契機:対象図書は京都府立図書 館地下1 階にある一般書架に配架されている。 実験開始時には 1 階にいるが、何を契機に地 下に降りることに気がつくか。 (5) 一般書架到達:地下 1 階に降りた後、正面 には参考図書エリアがあり、一般書架に向か うには振り返る必要がある。さらに振り返っ た手前は雑誌架と大型図書エリアである。そ れらに惑わされず一般書架に到達できるか。 (6) 書架サイン:京都府立図書館の書架サイン には「棚番号」と「請求記号」が掲示されて いる。前者は管理上の番号であり、検索には 役立たない。請求記号を注視して、対象図書 の配架位置近くにたどり着けるか。 (7) 図書請求記号:対象図書の配架位置近くま でたどり着いた後、請求記号を注視して効率 よく当該の図書まで到達できるか。 京都府立図書館を日常的に利用し、館内全容 を把握している場合には(1)、(3)、(4)、(5)等は パスできるが、それ以外の場合には以上のステ ップを踏まなければ効率よく対象図書を発見す ることは困難である。その実現状況を被験者ご とにチェックするともに、実現できていない場 合には、その要因が被験者の行動にあるか、図 書館のデザインにあるかを検討した。 2.3 分析 2:自由行動 指定図書の探索を終えた時点から、被験者に は残り時間を館内で自由に過ごすよう伝えた。 これはブラウジング行動中等の、注視対象物や、 検索対象を指定されない場合の注視する書架上 の高さ(段)の傾向を知ることを目的とするも のである。分析時には、自由行動中の動画を、 以下の観点から分析した。 (1) 注視対象物:書架、サイン、PC、その他 (2) 注視する高さ:書架上の段(書架注視時の み)。低書架(4 段。大型図書または雑誌、参 考図書)と高書架(6 段。一般図書、京都関 係図書、参考図書の一部)は分けて集計。 以上の分析については、動画をフレーム単位 で(コマ送りにより)確認した後、被験者ごと に注視したフレーム数を実験中の全フレーム数 で除した値(以下、注視割合)を算出した。実 験時間そのもの(フレーム数)ではなく注視割 合をとるのは、実験時間が被験者によって異な るためである。なお、注視する高さについては、 高書架/低書架それぞれの注視フレーム数の合 計を分母、各段の注視フレーム数を分子とする。 注視対象物の分析については実験中の全フレー ム数からエラー発生時(注視点の特定に失敗し たフレーム)を除いた値を分母とする。 3. 結果 3.1 指定図書探索 表 1(次々頁)に指定図書探索時の分析結果 のまとめを示す。被験者 9 名中、8 名は指定図 書の発見に成功し、1 名(被験者 5)は時間内 に発見できなかった。 2.2 節で述べたチェックポイントごとに見て いくと、まず(1) 館内図注視を行った者は 1 名 もいなかった。1 名のみ(被験者 5)は注視点 には入ったものの、長時間停留せず(視認せず)、 8 名はそもそも視線が向いてもいない。これは 館内図が、図書館入り口から向かって右にある 一方、入館ゲートは左にあり、利用者は入館ゲ ートに注視点が向かうためである(館内図の位
  • 3.
    置に問題がある)。 (2)PC による検索は発見に失敗した被験者 5 以外は第一に実施している。全被験者が『クロ ネコの恩返し』の検索に成功し、書誌詳細画面 を閲覧しているが、その中で画面最下部(配架 位置と請求記号)まで閲覧した者は3 名で、全 員がその後迷わず地下に降り、2 名は地下でも 迷うことなく行動している。一方、画面最下部 に配架位置情報があることに気が付かなかった 者は、1 名(被験者 9)を除いて全員が 1 階の 書架にはられたサイン、もしくは書架上の図書 の請求記号を注視・確認するまで、地下に降り ることができずにいる。被験者 9 は京都府立図 書館の日常的な利用者であり、3 類をよく利用 するため、書誌情報中の分類を見るのみで地下 の一般書架に到達できているが、他は日常利用 者であっても分類のみで即座に到達はできてい ない(例えば被験者 8。日常は 3 類を使わない ため、配架位置を知らなかった)。検索画面上の 配架位置情報提示箇所に問題があるといえる。 階段を降りた後、迷わず一般書架にたどり着 けたのは意図せず館内図を入手した(実験時に 机に置き忘れたれていた。後に回収)被験者 1 を除くと、日常利用者であり、館内の配架を知 っていた被験者 4、6、9 のみであった。他の利 用者は階段を降りた正面にある参考図書や、振 り返った手前にある大型図書エリアをまず注視 し、そちらに歩き出している。これは階段を降 りた後、参考図書エリアや大型図書エリアには っきりとわかるサインがなく、まず書架が目に 入ることに由来する(インタビュー時にも、エ リアを示すサインの必要が指摘されている)。ま た、各階に請求記号等も確認できる館内図がほ とんど掲示されていないことも一因であろう (ただし、そのような図を探そうとしたのは被 験者 2 のみであった)。 いったん一般図書エリアにさえ到達すれば、 ほとんどの被験者は迷わず請求記号を注視しつ つ、目的の図書の発見に至っている。ただし、 被験者 2 はいったん、棚番号を注視して間違っ た書架に到達した後、請求記号に気づいている。 請求記号の表示が棚番号より小さいことが原因 と、インタビュー時に言及されている。 3.2 自由行動 表 2(次頁)に自由行動時の分析結果のまと めを示す。なお、課題 1 で全実験時間を消費し た被験者 5 は含まれていない。また、課題 1・2 の合計時間が 20 分に満たないのは、課題 1 終 了後にいったんインターバルを置き、課題 2 の 再説明等を行っているためである。 3.2.1 注視対象物 注視対象物については被験者間の差はさほど 大きくなく、過半数の被験者は自由探索中、半 分以上の時間を書架の注視に割いている。書架 注視時間の少ない者(被験者 1、6、7、8)は実 際に図書や雑誌を手にとって閲読している(閲 読時間は「その他」に集計)。特に指定はしなか ったが、PC による検索等を行った者はおらず、 1 名(被験者 9。完全に無目的にブラウジング) 以外は、兼ねてから興味のあった分野に関しブ ラウジングを行っていた。 3.2.2 注視される高さ 低書架・高書架とも、一部例外(被験者 4) はあるものの、基本的には高い段(高書架の上 から 1~3 段目、低書架の上から 1~2 段目)に 注視点は集中している。被験者 4 を除けば、最 下段の注視割合は低書架・高書架とも 1 桁台に とどまっている。平均すると、低書架では上か ら 1・2 段目に注視の 80.2%が集中しており、 高書架では上から 1~3 段目に注視の 74.0%が 集中していた。 なお、被験者 4 は高書架・低書架とも中・下 段の注視割合が上段よりも高い。他の被験者に 比べて特に身長が低いわけではなく、また、特 定の図書や分類において中・下段を注視してい たわけではなく、均等に 4 段目(低書架・高書 架)の注視時間が長い。理由については定かで はなく、今後の検証を要する。 4. 考察 4.1 指定図書探索 指定図書探索の結果より、京都府立図書館に はデザイン上、利用者の注視傾向の特性にそぐ わない点が多数、存在することが確認された。 特に(1) 館内図の位置、(2) 書誌詳細画面におけ る配架位置の表示位置、(3) 地下 1 階における 階段降下位置のサイン、(4) 各エリアを示すサ インについては改善の余地が大きい。これらを 修正することで、特定図書探索時の利用者の発 見効率は大きく向上するものと推測される。 なお、安蒜らによる先行研究 2)では図書館利 用に慣れた者のみが行うとされた請求記号を注 視しての図書探索であるが、本調査では(分類・ 請求記号をキーとする探索を行った)ほとんど の被験者が請求記号を注視して図書を探索して いた。ほとんどの被験者が図書館利用に慣れた 者であるためとも考えられるが、今後は図書館 の利用自体に不慣れな者を被験者に加える等し て検証することが必要と考えられる。 4.2 自由探索 自由探索、特に注視される高さの分析結果よ り、低書架・高書架を問わず、被験者の多くは 書架の上段の注視時間が長く、下段の注視時間 が短いことが確認された。京都府立図書館は佐 藤らの先行研究 3)で対象とした海老名市立中央 図書館とは多くの点で異なるが、先行研究と同 様の結果が得られたことは、図書館のデザイン によらない一般的な傾向である可能性を示唆し ている。特に先行研究では対象とされていなか った低書架でも上段への偏りが存在したことは、
  • 4.
    低書架の有用性の再検討の可能性を示唆するも のとも言える。 4.3 今後の課題 本研究は限られた人数の被験者を対象に、特 定の図書館を実験場として行ったものであり、 結果の一般化(特に自由探索について)にはよ り多くの実験を重ねることや、異なる環境での 実験を行うことが必要となる。 図書館内での人の注視行動研究は端緒につい たばかりであり、今後の一層の研究が望まれる。 謝辞 本研究は同志社大学授業「図書館演習」にお けるグループワークの一環として行ったもので す。実験にご協力いただいた皆様ならびに京都 府立図書館の皆様に篤く御礼申し上げます。 本研究はJSPS科学研究費補助金26730164、 16K00450ならびに17H02026の支援を受け行 いました。 引用文献 1) Lund,H. Eye tracking in library and in- formation science: a literature review. Li- brary Hi Tech. 2016, vol.34, no.4, p.585-614. 2) 安蒜孝政, 逸村裕. 図書館における大学生の 情報探索行動. 中部図書館情報学会誌. 2013, vol.53, p.17-34. 3) Sho Sato et al. “Gaze behavior of public library users: Evidence from an eye-tracking experiment”. 9th International Conference on Qualitative and Quantitative Methods in Libraries (QQML 2017). Limerick, Ireland, 2017-05-23/26. 表 1 指定図書探索時の分析結果まとめ 被験者番号 1 2 3 4 5 6 7 8 9 探索時間 6:10 7:23 5:08 6:55 20:00 10:44 8:45 5:05 3:39 年齢 22 21 23 54 62 49 58 54 48 京都府立利用経験 無 無 無 有 有 有 有 有 有 館内把握状況 × × × ◯ × ◯ ◯ × ◯ タスク 1 成否 ◯ ◯ ◯ ◯ × ◯ ◯ ◯ ◯ 探索時行動 1 館内図注視 × × × × × × × × × 2 PC 検索結果 配架位置 分類のみ 分類のみ 配架位置 検索せず 誤分類 配架位置 分類のみ 分類のみ 3 館内把握 地図確認 探索失敗 探索せず 既知 探索失敗 既知 既知 探索せず 既知 4 地下到達の契機 即時 書架サイン 書架サイン 即時 書架サイン 書架サイン 即時 書架チェック即時 5 一般書架到達 即一般 大型後 参考・大型後 即一般 彷徨後 即一般 参考・大型後 大型後 即一般 6 書架サイン確認 請求記号 棚番号 請求記号 両方 その他 両方 請求記号 請求記号 請求記号 7 図書請求記号確認 請求記号 請求記号 請求記号 両方 その他 両方 両方 請求記号 請求記号 表 2 自由行動時の分析結果まとめ 被験者番号 1 2 3 4 6 7 8 9 探索時間 13:21 12:05 14:05 12:27 8:39 10:44 13:34 15:37 身長 164 161 158 157 155 174 156 169 年齢 22 21 23 54 49 58 54 48 全有効フレーム数 7,606 1,202 11,905 12,116 8,220 8,629 10,898 12,609 対象物注視割合 書架 53.3% 74.4% 78.8% 78.5% 26.2% 45.3% 55.5% 80.3% サイン 3.7% 0.0% 8.8% 11.5% 5.0% 1.6% 1.2% 1.3% その他 43.1% 25.6% 12.4% 10.0% 68.9% 53.1% 43.3% 18.4% 書架フレーム数 低書架 3469 892 0 1066 1790 0 980 1498 高書架 2489 0 6342 2105 4619 3826 4723 6971 書架注視割合 低書架・1 100.0% 0.4% - 25.7% 100.0% - 41.2% 52.3% 低書架・2 0.0% 82.5% - 22.1% 0.0% - 28.2% 28.4% 低書架・3 0.0% 15.4% - 18.4% 0.0% - 27.1% 10.7% 低書架・4 0.0% 2.1% - 33.8% 0.0% - 3.5% 8.5% 高書架・1 45.1% - 21.2% 14.5% 3.8% 28.4% 14.0% 24.0% 高書架・2 25.0% - 22.7% 18.5% 21.0% 32.1% 17.0% 19.4% 高書架・3 29.2% - 25.5% 19.6% 56.4% 22.5% 40.4% 17.7% 高書架・4 0.7% - 9.1% 31.1% 16.9% 11.3% 23.1% 16.1% 高書架・5 0.0% - 13.9% 12.4% 1.4% 4.1% 5.4% 14.3% 高書架・6 0.0% - 7.7% 3.8% 0.5% 1.6% 0.1% 8.6%