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[日本復興プロジェクト-1]

       覚悟と構えから考える災害リスクマネジメント
   - 被災地から帰ったナース達のアクションリサーチの経験から共に学ぶ –


   主催:日本アクションリサーチ協会、東京工業大学大学院社会理工学研究科

 3.11 の東日本大震災とそれに続く福島原発事故から、あっという間に二ヶ月余が経ってしまいま
した。その間、いろいろな専門家が災害リスクマネジメントについて論じてきましたが、本当にフィ
ットするアプローチが論ぜられているというには、どこかほど遠い思いがします。
 事故・災害マネジメントには、想定できるリスク(Risiko)をコントロールする工学的側面と同時
に、不測の危険をマネージする危機(Gefahr)対応的な側面があります。前者はモノのマネジメン
トであり後者はコトに関するマネジメントでもあります。
 日本アクションリサーチ協会は、英国チェックランドが開発したソフトシステムアプローチ(SSM)
をモノでなくコトを扱う危機(Gefahr)マネジメントに応用したワークショップを災害看護分野で
この数年間実践してきました。この度、3.11 の震災で図らずもその成果を実際に経験することにな
ろうとは思いもよりませんでした。
 実際に災害看護の分野で SSM ワークショップを行ってきたナース達は、ワークショップの中で得
られた災害に対する「構え」と「構えの自覚」のラーニングが今回の災害現場で役に立つまさに経
験からの学びを得ることができました。それは、ある種災害への「覚悟」だったと、後知恵ですが悟
ったといいます。
 東京工業大学大学院社会理工学研究科並びに日本アクションリサーチ協会では、このような SSM
によって構えができたナース達の被災地での貴重な経験を発表していただき、会場の参加者と共有す
ると共に、学術専門家を含めた企業などの他分野のリスクマネジメントに関わる担当者の方達とパネ
ルディスカッションを行い、SSM の危機マネジメントの有効性を検討する場として、今回のシンポ
ジウムを企画しました。
 SSM をはじめとするアクションリサーチに興味をお持ちの方、既存のモノ中心のリスクマネジメ
ントに限界を感じられている方々に一緒に討議に加わっていただき、コトの学 SSM ベースのアクシ
ョンリサーチからアプローチした危機マネジメントを日本復興の方法論の重要な一つとして、今後の
復興に貢献することを試行してみたいと思います。


  日程:2011 年 7 月 7 日(木)
  開演:13:30~17:45 (開場:13:00)
  会場:東工大蔵前会館 TOKYO TECH FRONT ロイアルブルーホール
     (大井町線/目黒線大岡山駅前       徒歩一分)
  参加費:無料
  参加申し込み:
    参加希望の方は、氏名と所属を明記の上 Kamae.saigai@gmail.com まで、ご連絡くだ
    さい。当日参加も可能ですが、定員(120 名)になり次第、締め切らせていただきます。
覚悟と構えから考える災害リスクマネジメントシンポジウム
[プログラム]
 ○ 主催者挨拶:13:30~13:35
                              東京工業大学大学院 社会理工学研究科長    飯島淳一

 ○イントロダクション:13:35~13:50
「シンポジウムの経緯と主旨」
                                    日本アクションリサーチ協会     鈴木聡

 ○講演-1:13:50~14:35
「災害リスクマネジメントをコトとして捉え直すための理論とそのアプローチ」
                                      大東文化大学 経営学部 内山研一

 ○講演-2:14:35~15:20
「災害にコトとしての備えるということ(災害看護教育の事例からの学び)」
                                      札幌市立大学 看護学部 太田晴美
                                   日本アクションリサーチ協会     鈴木聡

 ○ 講演-3:15:30~16:15
「東日本大震災の災害看護に当たった現場の看護師の気づきと実感」
                                           苫小牧王子病院   千葉美子
                                           勤医協中央病院   澤田幸子

 ○パネルディスカッション:16:15~17:45
「不測の危機(Gefahr)をマネージするとはどういうことか?」
  現場における覚悟と構えの振り返り
     苫小牧王子病院    千葉美子             東日本旅客鉄道株式会社   嶋誠治
     勤医協中央病院    澤田幸子             旭硝子株式会社       松尾時雄
     札幌市立大学     太田晴美             東京工業大学大学院     木嶋恭一
                                 東京工業大学大学院     出口弘
                                 大東文化大学        内山研一
                                 日本アクションリサーチ協会   鈴木聡

     会場のご案内:
      東工大蔵前会館
      東京急行大井町線/目黒線     大岡山駅
      改札を出て徒歩一分




      [主催]   日本アクションリサーチ協会、東京工業大学大学院社会理工学研究科

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  • 1. [日本復興プロジェクト-1] 覚悟と構えから考える災害リスクマネジメント - 被災地から帰ったナース達のアクションリサーチの経験から共に学ぶ – 主催:日本アクションリサーチ協会、東京工業大学大学院社会理工学研究科 3.11 の東日本大震災とそれに続く福島原発事故から、あっという間に二ヶ月余が経ってしまいま した。その間、いろいろな専門家が災害リスクマネジメントについて論じてきましたが、本当にフィ ットするアプローチが論ぜられているというには、どこかほど遠い思いがします。 事故・災害マネジメントには、想定できるリスク(Risiko)をコントロールする工学的側面と同時 に、不測の危険をマネージする危機(Gefahr)対応的な側面があります。前者はモノのマネジメン トであり後者はコトに関するマネジメントでもあります。 日本アクションリサーチ協会は、英国チェックランドが開発したソフトシステムアプローチ(SSM) をモノでなくコトを扱う危機(Gefahr)マネジメントに応用したワークショップを災害看護分野で この数年間実践してきました。この度、3.11 の震災で図らずもその成果を実際に経験することにな ろうとは思いもよりませんでした。 実際に災害看護の分野で SSM ワークショップを行ってきたナース達は、ワークショップの中で得 られた災害に対する「構え」と「構えの自覚」のラーニングが今回の災害現場で役に立つまさに経 験からの学びを得ることができました。それは、ある種災害への「覚悟」だったと、後知恵ですが悟 ったといいます。 東京工業大学大学院社会理工学研究科並びに日本アクションリサーチ協会では、このような SSM によって構えができたナース達の被災地での貴重な経験を発表していただき、会場の参加者と共有す ると共に、学術専門家を含めた企業などの他分野のリスクマネジメントに関わる担当者の方達とパネ ルディスカッションを行い、SSM の危機マネジメントの有効性を検討する場として、今回のシンポ ジウムを企画しました。 SSM をはじめとするアクションリサーチに興味をお持ちの方、既存のモノ中心のリスクマネジメ ントに限界を感じられている方々に一緒に討議に加わっていただき、コトの学 SSM ベースのアクシ ョンリサーチからアプローチした危機マネジメントを日本復興の方法論の重要な一つとして、今後の 復興に貢献することを試行してみたいと思います。 日程:2011 年 7 月 7 日(木) 開演:13:30~17:45 (開場:13:00) 会場:東工大蔵前会館 TOKYO TECH FRONT ロイアルブルーホール (大井町線/目黒線大岡山駅前 徒歩一分) 参加費:無料 参加申し込み: 参加希望の方は、氏名と所属を明記の上 Kamae.saigai@gmail.com まで、ご連絡くだ さい。当日参加も可能ですが、定員(120 名)になり次第、締め切らせていただきます。
  • 2. 覚悟と構えから考える災害リスクマネジメントシンポジウム [プログラム] ○ 主催者挨拶:13:30~13:35 東京工業大学大学院 社会理工学研究科長 飯島淳一 ○イントロダクション:13:35~13:50 「シンポジウムの経緯と主旨」 日本アクションリサーチ協会 鈴木聡 ○講演-1:13:50~14:35 「災害リスクマネジメントをコトとして捉え直すための理論とそのアプローチ」 大東文化大学 経営学部 内山研一 ○講演-2:14:35~15:20 「災害にコトとしての備えるということ(災害看護教育の事例からの学び)」 札幌市立大学 看護学部 太田晴美 日本アクションリサーチ協会 鈴木聡 ○ 講演-3:15:30~16:15 「東日本大震災の災害看護に当たった現場の看護師の気づきと実感」 苫小牧王子病院 千葉美子 勤医協中央病院 澤田幸子 ○パネルディスカッション:16:15~17:45 「不測の危機(Gefahr)をマネージするとはどういうことか?」 現場における覚悟と構えの振り返り 苫小牧王子病院 千葉美子 東日本旅客鉄道株式会社 嶋誠治 勤医協中央病院 澤田幸子 旭硝子株式会社 松尾時雄 札幌市立大学 太田晴美 東京工業大学大学院 木嶋恭一 東京工業大学大学院 出口弘 大東文化大学 内山研一 日本アクションリサーチ協会 鈴木聡 会場のご案内: 東工大蔵前会館 東京急行大井町線/目黒線 大岡山駅 改札を出て徒歩一分 [主催] 日本アクションリサーチ協会、東京工業大学大学院社会理工学研究科