2017.01.29開催の説明会で用いた資料です。

1. 県・大北森林組合
補助金不正事件とは?
長野県庁信頼回復の会

2. 2016年12月22日

3. 住民監査請求しました

4. 信濃毎日新聞
2016.01.23
中日新聞
2016.12.22
朝日新聞 2017.01.12.

5. 朝日新聞
2016.12.23

6. 中日新聞
2017.01.26
信濃毎日新聞
2017.01.26

7. ● 長野市議会議員で
す
代表請求人
小泉一真と申します
● 元県庁職員です
● 県庁のことにはムキになり
ます!!

8. 県・大北森林組合補助金不正事件て
何？
大北森林組合(大町市)が、森林作業道開設や間伐等の事業が未完了
なのに、完了していると長野県に偽って国庫補助金を交付申請。県は
これを十分に検査しないまま補助金交付していたことが、平成27年1月
に発覚。未完了と知りながら申請を促す「助言」を県が行ったことも判
明。県職員25名が停職等の処分を受け、森林組合の専務理事が逮捕
される事件に。国は平成28年9月、県に11億3千万円の返還を命令。
県はそのうち制裁としての加算金3億5千万円のほか、1億6千万円を
県費から捻出。さらに調査に関連して、県単独事業補助金8千万円の
不適正な流用も発覚。この不祥事で県が県民に与えた被害は最大で

9. 5億9千万円

10. 長野県平成28年度予算
● 南信工科短大の開校 4億6092万8千円

11. 補助金＝
● 平成23年3月⇒4月 人事異動の際の引継ぎ書
事件の舞台:県北安曇地方事務所林務課普及林産係
「...事業拡大をするためには、資金を増加させる必要があり
ました。よって、補助金という麻薬を大量導入し、森林組合の
体力増加を図りました。次は、安定した事業経営です。継続し
た仕事が必要となります。」
(組合側報告書)
麻薬 !?

12. 事件発覚後の経過 1
● 平成27年１月29日
事件発覚
大北森林組合が森林作業
道整備と間伐等国庫補助金
について、未完了であるの
に完了していると偽ってした
県への交付申請に対し、県
は補助金を交付していた

13. 事件発覚後の経過 2
● 平成27年７月28日 県側検証委員会が「大北
森林組合の補助金不適
正受給等に関する報告
書」を県に提出
(県側報告書)
森林組合側検証委員会
が、「大北森林組合補助
金問題に関する報告書」
を組合に提出
(組合側報告書)
● 平成27年8月31日

14. 事件発覚後の経過 3
● 平成27年8月14日 ● 県が組合と組合役員を
刑事告発
● 県が職員25名を懲戒
処分
● 県警が県本庁を強制
捜査
● 平成27年12月25日

15. 事件発覚後の経過 4
● 平成28年3月17日 ● 検察が事件に関与した
県職員を起訴猶予処
分とする
● 林野庁が補助金返還命
令
総額約 11億3600万円
● 平成28年9月12日

16. 事件発覚後の経過 5
● 平成28年12月22日
住民監査請求
● 林野庁に返還した金額
の一部を、事件に関係
した職員が賠償するべ
きである

17. 既設作業道を新設として申請
大町市霊松寺の脇を通る作業道
写真提供: 大北森林組合補助金問題調査団
県造林公社:昭和57年12月に県林業公社に名称変更

18. 全
く
施
工
さ
れ
て
い
な
い
作
業
道県側報告書より抜粋

19. 全
く
施
業
さ
れ
て
い
な
い
間
伐
県側報告書より抜粋

20. 大北ルールって、何?
県林務部プレスリリース 平成 27 年８月 14 日より抜粋
● 不用萌芽除去
広葉樹を伐採した際に多数発生した萌芽のうち、
優勢なもの（有用萌芽）を数本残して生育を促進

21. ところが...
● 北安曇地方事務所林務課では、「不用萌芽除去」
について、有用萌芽を残さずに全刈りした場合も補
助金交付の対象とすると指導(有害鳥獣が出没し
ないようにするため)
●
国の補助要件を逸脱
した施業を、勝手に
ルール化していたの
が
「大北ルール」
県林務部プレスリリース 平成 27 年８月 14 日より抜粋

22. 県の問題(県側報告書)
● 未着手の現場
でも申請する
よう組合に依
頼
● (県職員が)小規模な
作業道については改
良すらしていなくても
開設として申請を認め
るとも受け取れる助言
を行った(いわゆる「行
き過ぎた助言」)
●
北安地事所係員の間
では、組合から全くの
架空申請がされるおそ
れがありうることの認
識が共有されていた
(推測)
●
北安地事林務課における管理
監督者のチェックは機能してい
なかった。
●
過去に補助金を受領
していない森林作業道
について補修を行った
上で開設として申請す
るよう、県は申請者に
提案。実際にそのよう
な申請があった。

23. なぜ、こんなことに?
● クマによる人
的被害発生
(平成18年9
月)
● 本庁の間伐予
算消化の圧力
アクションプラ
ンの過大なノ
ルマ
↓
北安曇地方事務所林務課に森林整備のプレッシャー

24. 大北森林組合の反抗
間伐するには高規格作業道が必要だが、補助事
業の自己負担分が捻出できない旨を主張
これに対し、北安地方事務所林務課は
●
「小規模な作業路ならば。」と発言し、小規模な作業道については改良
すらしていなくても開設として申請を認めるとも受け取れる助言を行っ
た。
●
少なくとも係員の間では、組合から全くの架空申請がされるおそれがあ
りうることの認識が共有されていた。
(県側報告書)

25. 県側報告書の矛盾?
「...あくまで時期が遅れても必ず完了させることを
前提としたもので、全くの架空申請を容認したもの
とは考えられない。」
⇔
「少なくとも係員の間では、組合から全くの架空申
請がされるおそれがありうることの認識が共有さ
れていた。」

26. 県側報告書の矛盾?
大北森林組
合:
補助事業の自
己負担分が捻
出できない
➡北安地方事
務所林務課:
「小規模な作
業路ならば」
改良すらして
いなくても開
設として申請
を認めるとも
受け取れる助
言
➡「架空申請
で国の補助金
を受け取り、
他の補助事業
の自己負担分
に充当すれば
よい」との意味
では?
➡全くの架空申請を意味するのでなければ、助言
自体が無意味

27. 「麻薬」とは何だったのか
「架空申請という違法かつ安直な方法
で、組合に補助事業の自己負担が可能
な資金力をつけさせるシステムを、官民
ぐるみで定着させ安定化させる」との意
味ではないのか。
● 平成23年3月⇒4月 人事異動の際の引継ぎ書
事件の舞台:県北安曇地方事務所林務課普及林産係
「...事業拡大をするためには、資金を増加させる必要がありました。よっ
て、補助金という麻薬を大量導入し、森林組合の体力増加を図りまし
た。次は、安定した事業経営です。継続した仕事が必要となります。」
(組合側報告書)

28. それでも
「架空申請は容認していない」理由
補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律
第二十九条 偽りその他不正の手段により補助金等の
交付を受け、又は間接補助金等の交付若しくは融通を
受けた者は、五年以下の懲役若しくは百万円以下の罰
金に処し、又はこれを併科する。
２ 前項の場合において、情を知つて交付又は融通を
した者も、また同項と同様とする。
➡県の絶対防衛ライン

29. 県側検証委員会は件に同情的だが
平成28年11月15
日県説明会資料

30. 国は激怒

31. 加算金3億5千万円!!
● 税で言えば重加算税。制裁金。県の補助金交付事
務が適正であれば、決して課されなかった。
● 平成28年9月12日に県は納付済み。
● 年率10.95%、日割り計算。ということは...
国を怒らせるとサラ金
よりも怖いんです。

32. 交通違反の罰金、どうしますか
A. 自分へのペナルティですから自分で払います
県庁が課されたペナルティ3億5
千万円は、私たち県民の県税か
ら支払われています。真面目な納
税で県の不祥事を贖っているの
です。不思議じゃないですか?
B. 自分へのペナルティですが、県庁に払ってもらいます

33. だから、住民監査請求しました
● 県に課されたペナルティの加算金3億5千万円は、
事件に責任のある県職員の方々に支払っていただ
くべきもの。
● 国への返還金については、ほかに、
不用萌芽除去・指導監督費 3600万円
時効成立し、組合に返還請求できないもの
1億2600万円
● 事件に関連して判明した県単独事業費の
不正な流用 8400万円

34. 県の説明 1
関係県職員への損害賠償請求の検討が挙げられて
います。
平成27年12月25日県林務部プレスリリース

35. 県の説明 2
平成28年11月15日県説明会資料平成28年11月15日県説明会資料を元に作成
あれ、
何か足りない?
時効で組合に返還請求できない金額
不用萌芽除去+指導監督費
ペナルティとしての加算金

36. 県の説明への疑義 1
県の説明
● 残業の縮減
● 新規採用職員の抑制
● 旅費等事務経費の削
減
...で穴埋めする
● 経費の節減は不祥事
があってもなくても取り
組み、県民に還元され
るべき性格のもの
●
残業の縮減、新規採用
の抑制は、若い世代へ
のしわ寄せ。
●
賃金コストをカットするなら、コスト高で責任も重い
年長者から切るのが当たり前。不祥事のツケを新
規採用抑制で払うなど、上場企業なら株式総会が
大荒れなのでは。

37. 県の説明への疑義 2
当時の北安曇地
方事務所林務課
普及林産係は多
忙を極めたが適
切な人員配置が
行われず、チェッ
ク体制に問題が
あった。本庁林
務部・人事課に
も責任がある。
県側報告書
⇔残業一律
8.4%カットの方
針は報告書と逆

38. 県の説明への疑義 3
年度 全県庁一人当たり
の残業時間
北安曇地方事務所
林務課普及林産係
一人あたり残業時
間
平成22 84.0 55程度
(県側報告書による)
平成23 83.3 52.4
平成24 81.4 49.7
平成25 90.9 39.3
平成26 99.8 555.4
平成27 81.9 814.5
平成28 41.0
(上半期)
281.5
(11月18日現在)
● 平成22年度
は間伐のピー
ク期間内だ
が、残業時間
は県平均値を
下回る(闇残
業の常態化)
● 事件発覚後の
対応で残業増
えても、配置
人数は同じ
「地方事務所の業務量の把握手法の見直し」がなさ
れないままでは、事件はまた起こる。

39. 県の説明への疑義 4
平成27年12月25日県プレスリリース
県職員だけ
消えた!?
平成28年11月15日県説明会資料
平成28年11月15日県説明会では、全く言及なし

40. 情報公開文書
によると、事
件以降、損害
賠償請求につ
いて14回以上
の弁護士相談
が行われてい
るが、内容は
殆どが非公
開。監査委員
に監査を要請
した。

41. 県単事業の不正流用も忘れないで
〇 組合に対する他の
補助事業（作業路や
保管庫整備）の補助
残の補填
〇 本来の県補助金
予算が不足したペレッ
トストーブ導入に対す
る補助
〇 林務課が購入した
ものの本来の予算措
置ができなかった枝
打ち鋸や木製机の支
払い
平成27.7.30 信濃毎日新聞

42. 県の逆襲!? 1

43. 県の逆襲!? 2

44. 県の逆襲!? 3
県職員の責任については触れず

45. 県の反省?
● 1月4日には森林作業
道整備に係る検査野帳
に50件の不備と報道
● 県がこれを反省して、
自主的に間伐補助金
についても調査に着手
したのか?
信濃毎日新聞平成29年1月13日

46. 実は世論操作
実際は、当会の1月
5日付け情報公開
請求に対応するた
めの作業
当会の手柄にされ
るよりは、県がそれ
よりも前に、自主的
に調査したと世論
に印象付けた方が
得策との判断!?
実際は、当会の1月
5日付け情報公開
請求に対応するた
めの作業
実際は、当会の1月
5日付け情報公開
請求に対応するた
めの作業
電話で質したら認
めました

47. 不備のある検査野帳の例(住民監査請求とは関係ありません)

49. ご清聴ありがとうございました。
● 長野県庁の信頼回復
のため、住民監査請求
の成功をめざしてゆき
ます。