東京Node学園付属小学校 入学式 (入門LT)

1. Node.js 奮闘日記
東京Node学園付属小学校
ささろん @sasaron397

2. 自己紹介
名前：ささろん (@sasaron397)
職業：Web とスマホのエンジニアやってます。元ライブドア系出身で Perl 書きでした
趣味：ゲーム、読書、麻雀
弾幕シューにハマりすぎて大学の単位を落としまくったり、平日なのに朝まで麻雀やって
仕事中にボロボロだったり。変なやつです、多分。。。

3. Node.js 歴
昨年から使い始めたのですが、実質触っていた期間は 4 ヶ月程度です
ウェブソケット (Socket.io) を使う必要があったため使い始めました

4. お気楽SE Node.js 奮闘日記

5. 序論：Node.js を使った感想
主人公ではなく脇役である (マリオではなくルイージ)
オールラウンダーではなく特化型である (パスがやたらうまいバスケ選手)
注：あくまで私的な感想です
Node.js は個性的であり、特性を分かった上で付き合っていくこと
が重要です！

6. 序論：Node.js が個性的だと思う理由
ビジネスロジックを書くにはあまり向いていないため、普通の Web システム(サービス) で
あれば、 他の LL 言語などを使用した方が良い
→ 同期処理が書きにくい
→ コールバックを多用するため、処理を連続させにくい
→ ネストが増えやすく、複雑な処理が書きづらい
（ビジネスロジック：トランザクションを開始して、ユーザをロックして、カートを取得して、商
品を取得して・・・）

7. 序論：Node.js が適しているケース
ウェブソケットを活用したい
→ socket.io や ws など、ソケットライブラリは JS 界隈が最も充実している！
非同期で高速に行いたい事がある
→ 同期でブロックされる言語よりも早いから、プッシュ通知の高速配信なんかには凄
く向いている(Perl の Thread には辛い記憶しかない)
クライアントサイドのフロントエンドJS とソースコードを共有できる
Go と特性が似ている？

8. 開発：コールバック地獄の解消が最も大事
コールバックが多発するせいで、気持よくコードが書けなかった
→ 一般的な同期型言語の出身者ほど感じると思います
最終的に、細かく関数分割することで解消しました
→ 細かく関数として切り出すことで、ネストが深くなるのをおさえています
他の選択肢： エコシステムに頼る、ES2017 の async/await を待つ、ストリームを使う(使用
経験はないのですが)

9. 開発： JS に感動しました
Node.js を使い始めて最も感動したのは、 JS が凄く進化していたことです
→ const や let がある！
→ 変数にスコープがある！！
→ クラスが書けるようになっていた！！！
正直、Node.js を使うまではブラウザ上で動くオマケ言語だと思ってました
JS さんゴメンナサイm(_ _)m

10. 開発：エラー処理の流儀が違った
私が扱ってきた今までの言語では、例外を投げて受け取る try ~ catch を使っていた
Node.js では、非同期やコールバックを多用するため、try ~ catch で括ったとしても、 try
~ catch を抜けた後に try ~ catch 内に書かれた非同期コールバックが実行されてしまう
事が往々にある
try ~ catch ではなく、コールバックの返却値にエラー情報を含める必要がある！
db.query(sql, function (res, error) { }); 的な

11. サーバ：開発の敷居は低く運用の敷居は高そう
開発の敷居がとても低い
→ node app.js で起動するだけで、Node.js を体感することができる
運用の敷居が高い
→ ソースコードの反映に再起動が必要
→ エラーが起きると Node.js が終了してしまう
→ Node.js のデーモン化(forever)とクラスタ化は、ほぼ必須なのでは？

12. サーバ：パフォーマンス・チューニング
Apache であれば、コンフィグや .htaccess でマックスリクエスト数を調整したなど、細かい
チューニングができる
→ Node.js の場合は、どのようにパフォーマンスチューニングをすれば良いのか？
勉強した限りでは、Nginx を使ってロードバランサを介することで、Nginx 側である程度
チューニングをするのが良さそう

13. サーバ：ロードバランサとの相性問題(Socket.io)
ウェブソケットはコネクションを張りっぱなしなので、ロードバランサを介すると、ロードバラ
ンサにコネクションが集中してしまう
→ 紆余曲折ありましたが、AWS の ELB を利用すれば解消できそう
(AWS の ELB が、昨年にウェブソケットに対応してました)

14. 運用：進化が早い
リリースのサイクルが早く、日進月歩で進化している
→ 次は何が追加されるだろうというワクワク感
→ メンテされない OSS になってしまうという危機感を感じない。安心して採用でき
る！
セキュリティのことを考えると最新版に追いつく運用をしたい。しかし、進化が早すぎて追
いつくのが大変

15. まとめ
● Node.js は適材適所で採用する必要があります
● 非同期で高性能なシステムを手軽に開発できるフ
レンズ(略
● 開発の敷居は低いけど、上手に運用するには創
意工夫が必要です