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無償仮想アプライアンスが色々ある件
2017/06/10
@localusr@social.bluecore.net
自己紹介
 ろーかるゆーざ(localYouser:学生時代に名付けてもう20年近くになるHNです)
 マストドンやってます。 @localusr@social.bluecore.net ←独自インスタンス立ててます
 Webサイトは https://www.bluecore.net
 サーバやストレージを中心に設計・構築するインフラエンジニアです。
 某クラウド事業やってる会社の中で珍しくオンプレSIを主にやってます。
 ミドルウェアの知識、Web周りの知識はどんなに勉強しても身につかない系です。シェルも苦
手・・(どちらかと言うとバックオフィス系ハード寄りのエンジニアです)
 Twitterに関しては鍵っ子なのでノーコメンツ。
 多分チョイと調べりゃバレますけど、いいじゃまいか。
 Facebookに関しては毒吐きまくりで他人に迷惑をかけまくってるのでノーコメンツ。
 多分チョイと調べりゃ(ry
無償アプライアンスが増えてきた
 昔はエンタープライズ機器の中古を高値で買って勉強してた
 その昔、ワタシの最初のきっかけはテープライブラリーを自宅に置いたことでした
 その後いろんな機材を買い込むようになり、自宅FC-SAN組んだりして遊んでました
 消費電力が高く、電気代に跳ねる
 物が壊れた時に替えが効かない(専用パーツの獲得に奔走)
 何より五月蝿い
 転機:仮想化ハイパーバイザーの無償化
 VMware ESXi Server (vSphere Hypervisor), XenServer, Hyper-V Server
 仮想基盤を立てることにより、複数サーバ構成が容易に組めるように。
 仮想基盤を活用して検証をするケースも増えてきましたね。
 さらなる転機:仮想化アプライアンスの無償化
 実機とほぼ同じ機能セットを搭載したアプライアンスが無償⇒こりゃすごい
 各社が幾分かの制約をつけて仮想化アプライアンスを無償化してる
 容量制約を設けている(ストレージ系アプライアンスに多い)
 ホームユーザ限定(セキュリティ系アプライアンスに多い)
Virtual Storage Appliance
 EMC Unity VSA Community Edition
 EMCアカウントが必要
 4TBまでプールが組めます。
 NFS/CIFS/iSCSI等、イーサネット通信でやれることは大体できます。
 VMware版を2台ほど使ってます。
 2vCPU/12GB RAM ←必要リソース
 CPUがSSE4.2対応であることが必要
 初期化時にCPUをバカ食いするので注意が必要です。(6000MHz分のCPU負荷がかかっ
てましたが、とりあえずXeon E56xx系なら耐えられるみたいですね)
 https://www.emc.com/products-solutions/trial-software-download/unity-vsa.htm
自宅Unity VSAの構成
Unity VSA-1 Unity VSA-2
Capacity
Extreme
Performance
Performance
eVStor i2002a G2
2TBx3(2D+P) + 1TBx4(3D+P)
MegaRAID 8708 ER2
2TBx4(3D+P)
Connections
Interface
FAST/VP
Samsung MZ-MTD1280
128GB
データ
制御
VDM
FileSystem
VDM
FileSystem
ストレージ階層化が
体験できるよ
ストレージ筐体間同期
処理が体験できるよ
Virtual Storage Appliance
 EMC DataDomain Virtual Edition Evaluation
 EMCアカウントが必要
 2vCPU/6GB RAMが必要
 0.5TBまで重複排除ストレージが組めます。
 クライアント重複排除・レプリケーションできます。
 VTL機能だけは使えません(FCインタフェースがないから)
 評価期限は特になさそうです。
 ライセンスファイルはパッケージ内に同梱されてます。
 https://www.emc.com/products-solutions/trial-software-download/data-domain-virtual-edition.htm
 HPE StoreOnce VSA 1TB 3yr
 HPEのアカウントが必要
 2vCPU/16GB RAMが必要
 1.0TBまで重複排除ストレージが組めます。
 若干の制限はありますが、VTL(iSCSI)/CIFS/NFSいけます。
 無償ライセンスという扱いで、ライセンス期限があります(3年間)
 ライセンスのアクティベーションは別途手続きが必要です。
 https://h20392.www2.hpe.com/portal/swdepot/displayProductInfo.do?productNumber=STOREONCEVSA1TB
データバックアップ構成(2017年4月時点)
StoreOnce VSA(1TB)
自宅 実家
CIFSCIFS
Async
Replication
Unity VSA-2 Unity VSA-1
NFS
NFS
CIFS
Robocopy
CIFS
Bacula
バックアップサーバ
(NFS分)
バックアップサーバ
(CIFS分)
運用端末
VM群
VMVMVMVM
運用端末等
キャッシュDNSサーバ
NFS
rsync
運用管理サーバ(HINEMOS)
DataDomain VE
(0.5TB)
VEEAM Backup
Free Edition
Virtual Security Appliance
 Sophos XG Firewall Home Edition
 後述するUTM9の後継になるはずのUTM製品
 個人使用に限り無償
 個人的には少々癖があるように思えるが、ライセンス期限がないのは嬉しい
 正しくはソフトウェアアプライアンスであり、VM作ってそこにISOイメージを投入してアプライアンスを作る感じに
なる。
 大抵の機能は一通り動くが、レポートフォーマットのカスタマイズ等はできない
 https://www.sophos.com/ja-jp/products/free-tools/sophos-xg-firewall-home-edition.aspx
 Sophos UTM Firewall Home Edition
 個人使用に限り無償
 ライセンスに期限があり、3年程度。
 延長したければ別のアドレスでアクティベーションすれば良さげ。
 旧ASTARO Security Gateway(ASG)で、個人的にはとっつきやすい。
 XGFと同様で、ソフトウェアアプライアンス提供であるため、VMの作成が別途必要
 レポートフォーマットのカスタマイズができないのはXGFと同じ。
 https://www.sophos.com/ja-jp/products/free-tools/sophos-utm-home-edition.aspx
UTMの活用
新UTM
Sophos XGF
Router
LB
Mail
Internet Segment
Internal Segment
DMZ
AWS
Route53外からの
Webサーバアクセス
端末からの
インターネット
アクセス
外部メール
アクセス
www Mastodon
(Staging)
UTM
Sophos UTM
外部Mastodon
アクセス
外部向け
権威DNS
Virtual Security Applianceの活用例
(我が家の場合)
 Sophos XG Firewall Home Edition
 ブログ用WAFとして使用
 SSLオフロードも実施
 インターネット経路用Firewallとして使用
 一応IPS動かしています
 Sophos UTM Firewall Home Edition
 ステージングMastodon用WAFとして使用
 SSLオフロードも実施
 メールプロキシとして使用、SPAM対策エンジンも動かしています
 一部サーバ向けWebプロキシサーバとしても動いています
 こちらもIPS動かしています
まとめ
 昔に比べ、勉強出来る環境が組みやすくなったように思う
 製品知識を得て、インフラ設計・構築へのフィードバックを
 単純に構築するだけでなく、長期運用してみて良し悪しを見極められる
 期限がないからいつまでも運用できる(あってもそこそこ長めに動かせる)
 顧客情シスに対して、使いやすく誘導していくのは技術者の役目だと思う
 一つのアプライアンスの取扱を通じて、動作原理を知る
 他製品でも、動作原理の根本は結構同じだったりする
 差異はあるか?だとすればそれは多分付加価値。付加価値と価格の見極めをして製品選定を
 技術的なハードルは今後上がるかも
 勉強しようと思えば簡単にできる時代
 つまりはやる気さえあれば勉強できちゃう時代が今
 エンジニアに求められるスキルは昔よりも高くなってるんじゃないかと感じる

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自宅環境:無償アプライアンスの活用 2017610a

  • 2. 自己紹介  ろーかるゆーざ(localYouser:学生時代に名付けてもう20年近くになるHNです)  マストドンやってます。 @localusr@social.bluecore.net ←独自インスタンス立ててます  Webサイトは https://www.bluecore.net  サーバやストレージを中心に設計・構築するインフラエンジニアです。  某クラウド事業やってる会社の中で珍しくオンプレSIを主にやってます。  ミドルウェアの知識、Web周りの知識はどんなに勉強しても身につかない系です。シェルも苦 手・・(どちらかと言うとバックオフィス系ハード寄りのエンジニアです)  Twitterに関しては鍵っ子なのでノーコメンツ。  多分チョイと調べりゃバレますけど、いいじゃまいか。  Facebookに関しては毒吐きまくりで他人に迷惑をかけまくってるのでノーコメンツ。  多分チョイと調べりゃ(ry
  • 3. 無償アプライアンスが増えてきた  昔はエンタープライズ機器の中古を高値で買って勉強してた  その昔、ワタシの最初のきっかけはテープライブラリーを自宅に置いたことでした  その後いろんな機材を買い込むようになり、自宅FC-SAN組んだりして遊んでました  消費電力が高く、電気代に跳ねる  物が壊れた時に替えが効かない(専用パーツの獲得に奔走)  何より五月蝿い  転機:仮想化ハイパーバイザーの無償化  VMware ESXi Server (vSphere Hypervisor), XenServer, Hyper-V Server  仮想基盤を立てることにより、複数サーバ構成が容易に組めるように。  仮想基盤を活用して検証をするケースも増えてきましたね。  さらなる転機:仮想化アプライアンスの無償化  実機とほぼ同じ機能セットを搭載したアプライアンスが無償⇒こりゃすごい  各社が幾分かの制約をつけて仮想化アプライアンスを無償化してる  容量制約を設けている(ストレージ系アプライアンスに多い)  ホームユーザ限定(セキュリティ系アプライアンスに多い)
  • 4. Virtual Storage Appliance  EMC Unity VSA Community Edition  EMCアカウントが必要  4TBまでプールが組めます。  NFS/CIFS/iSCSI等、イーサネット通信でやれることは大体できます。  VMware版を2台ほど使ってます。  2vCPU/12GB RAM ←必要リソース  CPUがSSE4.2対応であることが必要  初期化時にCPUをバカ食いするので注意が必要です。(6000MHz分のCPU負荷がかかっ てましたが、とりあえずXeon E56xx系なら耐えられるみたいですね)  https://www.emc.com/products-solutions/trial-software-download/unity-vsa.htm
  • 5. 自宅Unity VSAの構成 Unity VSA-1 Unity VSA-2 Capacity Extreme Performance Performance eVStor i2002a G2 2TBx3(2D+P) + 1TBx4(3D+P) MegaRAID 8708 ER2 2TBx4(3D+P) Connections Interface FAST/VP Samsung MZ-MTD1280 128GB データ 制御 VDM FileSystem VDM FileSystem ストレージ階層化が 体験できるよ ストレージ筐体間同期 処理が体験できるよ
  • 6. Virtual Storage Appliance  EMC DataDomain Virtual Edition Evaluation  EMCアカウントが必要  2vCPU/6GB RAMが必要  0.5TBまで重複排除ストレージが組めます。  クライアント重複排除・レプリケーションできます。  VTL機能だけは使えません(FCインタフェースがないから)  評価期限は特になさそうです。  ライセンスファイルはパッケージ内に同梱されてます。  https://www.emc.com/products-solutions/trial-software-download/data-domain-virtual-edition.htm  HPE StoreOnce VSA 1TB 3yr  HPEのアカウントが必要  2vCPU/16GB RAMが必要  1.0TBまで重複排除ストレージが組めます。  若干の制限はありますが、VTL(iSCSI)/CIFS/NFSいけます。  無償ライセンスという扱いで、ライセンス期限があります(3年間)  ライセンスのアクティベーションは別途手続きが必要です。  https://h20392.www2.hpe.com/portal/swdepot/displayProductInfo.do?productNumber=STOREONCEVSA1TB
  • 7. データバックアップ構成(2017年4月時点) StoreOnce VSA(1TB) 自宅 実家 CIFSCIFS Async Replication Unity VSA-2 Unity VSA-1 NFS NFS CIFS Robocopy CIFS Bacula バックアップサーバ (NFS分) バックアップサーバ (CIFS分) 運用端末 VM群 VMVMVMVM 運用端末等 キャッシュDNSサーバ NFS rsync 運用管理サーバ(HINEMOS) DataDomain VE (0.5TB) VEEAM Backup Free Edition
  • 8. Virtual Security Appliance  Sophos XG Firewall Home Edition  後述するUTM9の後継になるはずのUTM製品  個人使用に限り無償  個人的には少々癖があるように思えるが、ライセンス期限がないのは嬉しい  正しくはソフトウェアアプライアンスであり、VM作ってそこにISOイメージを投入してアプライアンスを作る感じに なる。  大抵の機能は一通り動くが、レポートフォーマットのカスタマイズ等はできない  https://www.sophos.com/ja-jp/products/free-tools/sophos-xg-firewall-home-edition.aspx  Sophos UTM Firewall Home Edition  個人使用に限り無償  ライセンスに期限があり、3年程度。  延長したければ別のアドレスでアクティベーションすれば良さげ。  旧ASTARO Security Gateway(ASG)で、個人的にはとっつきやすい。  XGFと同様で、ソフトウェアアプライアンス提供であるため、VMの作成が別途必要  レポートフォーマットのカスタマイズができないのはXGFと同じ。  https://www.sophos.com/ja-jp/products/free-tools/sophos-utm-home-edition.aspx
  • 9. UTMの活用 新UTM Sophos XGF Router LB Mail Internet Segment Internal Segment DMZ AWS Route53外からの Webサーバアクセス 端末からの インターネット アクセス 外部メール アクセス www Mastodon (Staging) UTM Sophos UTM 外部Mastodon アクセス 外部向け 権威DNS
  • 10. Virtual Security Applianceの活用例 (我が家の場合)  Sophos XG Firewall Home Edition  ブログ用WAFとして使用  SSLオフロードも実施  インターネット経路用Firewallとして使用  一応IPS動かしています  Sophos UTM Firewall Home Edition  ステージングMastodon用WAFとして使用  SSLオフロードも実施  メールプロキシとして使用、SPAM対策エンジンも動かしています  一部サーバ向けWebプロキシサーバとしても動いています  こちらもIPS動かしています
  • 11. まとめ  昔に比べ、勉強出来る環境が組みやすくなったように思う  製品知識を得て、インフラ設計・構築へのフィードバックを  単純に構築するだけでなく、長期運用してみて良し悪しを見極められる  期限がないからいつまでも運用できる(あってもそこそこ長めに動かせる)  顧客情シスに対して、使いやすく誘導していくのは技術者の役目だと思う  一つのアプライアンスの取扱を通じて、動作原理を知る  他製品でも、動作原理の根本は結構同じだったりする  差異はあるか?だとすればそれは多分付加価値。付加価値と価格の見極めをして製品選定を  技術的なハードルは今後上がるかも  勉強しようと思えば簡単にできる時代  つまりはやる気さえあれば勉強できちゃう時代が今  エンジニアに求められるスキルは昔よりも高くなってるんじゃないかと感じる