LIFULLにおけるSalesforceの歴史
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開発環境まわりについて
2019/06/20
情報システム部 CoEユニット 市来 亮介
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自己紹介
市来 亮介(いちき りょうすけ)
2012/06:Salesforceの開発に携わり始める
Salesforceの資格をいくつか取得
• Platform App Builder
• Platform Developer II
• Sales Cloud Consultant
• Service Cloud Consultant
2018/05:LIFULL入社
CoEユニットに所属し、社内のSalesforceの開発・運用を行っている
※CoE:Center Of Excellence
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1. LIFULLにおけるSalesforceの歴史
2. LIFULLでの開発環境・開発フローについて
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Salesforceとは
全世界No.1の営業・サポート・マーケティングに特化した
クラウド型のビジネスアプリケーション。
マーク・ベニオフ氏
これからはNO SOFTWARE
34歳の1999年3月
賃貸アパートの1室でセールスフォース・ドットコムを起業
2019年1月期
約133億ドル
超簡単なCRMとしてスタート
2014 CommunityCloud → HOME'S PRO立ち上げ
2015 ServiceCloud → コールセンタで活用
2016 MarketingCloud
2013? force.com → 営業がSFA利用開始
LIFULLとSalesforceの
簡易年表
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LIFULLにおけるSalesforceの歴史
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LIFULLでのSalesforce 始めの一歩
HOME’S PRO 利用者:不動産会社の人
CommunityCloudを活用し、
不動産関係者が問題解決のコミュニケーションを行う場
としてスタート
不動産関係者の業務上の問題も解決できる場として、
アプリケーション認証基盤としての機能追加
SFA 利用者:LIFULL営業マン
SalesCloudを活用し、営業が売上やクライアントを管理
するためのCRM(顧客管理システム)として利用
2013年頃?
2014年
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Client Platform(CPF)
HOME'S PRO
取引先(会員)
PRO ID(利用者)
SFA
取引先(店舗)
取引先責任者(お客様)
商談(売上)
サービス
営業不動産会社
同じものを表している
当初、別々に利用していました
CRM(売上、顧客管理)サービス管理
HOME'S Manager
B2Bなどの
アプリケーション
利用
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組織の統合
HOME’S PRO
取引先(会員)
取引先責任者
PRO ID(利用者)
商談(売上)
サービス
営業
不動産会社
2017年 統合しました
大事なのは顧客と営業が繋がったと言う事
そしたら何が出来る?
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CPF
取引先(会員)
取引先責任者
PRO ID(利用者)
商談(売上)
サービス
営業
不動産会社
オンラインでの受注 請求書処理へデータ連携
メールマーケティング
レポートの提供
オンラインでのサポート
DWHでデータ分析
営業戦略に活用
HOME'S PRO から クライアントプラットフォームへ(CPF)
HOME'S Manager
B2Bなどの
アプリケーション
利用
バックオフィス
マーケター
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集まってきました
CPF
取引先(会員)
取引先責任者
PRO ID(利用者)
商談(売上)
サービス
取引を開始するには審査が必要
取引先審査G
GreenID検索システム
営業統括G
販売管理システム
経理G
契約したら請求が必要
みんないるなら
経費精算もSFで
日次採算G
チームスピリット
生産性を測りたい
+LIFULL社員全員
オンラインでの受注
メールマーケティング
レポートの提供
オンラインでのサポート
カスタマーサポートG
サポートもSFで
連携
移管予定
統合
活用 合理化
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HOME'S
サービス
基幹系システム
マーケティング
人が結合させていた情報を
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HOME'S
サービス
基幹系システム
マーケティング
人が結合させていた情報を
Salesforce
Salesforceが繋ぐ形に
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Salesforce
サービスとバックオフィスの融合
LIFULL 社内インフラ化へ
情報が循環しながら蓄積されるプラットフォーム
反響行動データ
Pardot
Marketing
Cloud
分析
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関わる人が増えてきているなかで、
LIFULLはどのように開発を行っているのか?
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LIFULLでの
開発環境・開発フローについて
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はじめに
• LIFULLのSalesforce開発事情
– 基本的に内製で開発
– リリースは毎週1~3回
– 開発はCoEユニット内だけではなく、
複数の部署で行っている。
– Salesforceのエンジニアは20数名(業務委託含む)
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起案からリリースまで
1. 新規/変更案件を起票
2. CABにて起案内容の方針承認
3. 開発
4. CABにて開発内容の変更承認
5. 本番リリース
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起案からリリースまで
1. 新規/変更案件を起票
2. CABにて起案内容の方針承認
3. 開発
4. CABにて開発内容の変更承認
5. 本番リリース
CABって?
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CABって
• CAB=Change Advisory Board
– 変更諮問委員会
追加・変更を行う上で統制を図る組織
– 変更内容を様々な観点から評価し、Salesforce組織
の統制を図る目的
• 審議している内容
– 開発ポリシーに沿っているか
– データのアクセス権限や実行権限が適切か
– 全体最適であるか
– 追加・変更内容の効果がどれくらいあるか
などなど
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起案からリリースまで
1. 新規/変更案件を起票
2. CABにて起案内容の方針承認
3. 開発
4. CABにて開発内容の変更承認
5. 本番リリース
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Salesforce開発のつらいところ
ソース管理がしにくい
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Salesforce開発のつらいところ
ソース管理がしにくい理由(と思っていること)
• ポイント&クリックでいろいろ作れる
• ソースコードもSalesforce上で直接修正できる
• 年3回のメジャーバージョンアップで機能がどんどん増える
Salesforceのいいところでもある!
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LIFULLでのソース管理
※VF=Visualforce
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いまいちなところ
Gitのソース=本番のソースではない
– GitでApex、Visualforceは管理しているけど、
その他のMetadataは管理していない
– 結局本番環境の設定が正としている
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• これからやりたいこと
– SalesforceDXを用いた開発フローに変更
– CIを導入
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ご清聴ありがとうございました

【Ltech#7 】LIFULLにおけるSalesforceの歴史+開発環境まわりについて

  • 1.
  • 2.
    © LIFULL Co.,Ltd.本書の無断転載、複製を固く禁じます。2 自己紹介 市来 亮介(いちき りょうすけ) 2012/06:Salesforceの開発に携わり始める Salesforceの資格をいくつか取得 • Platform App Builder • Platform Developer II • Sales Cloud Consultant • Service Cloud Consultant 2018/05:LIFULL入社 CoEユニットに所属し、社内のSalesforceの開発・運用を行っている ※CoE:Center Of Excellence
  • 3.
    © LIFULL Co.,Ltd.本書の無断転載、複製を固く禁じます。3 1. LIFULLにおけるSalesforceの歴史 2. LIFULLでの開発環境・開発フローについて
  • 4.
    © LIFULL Co.,Ltd.本書の無断転載、複製を固く禁じます。4 Salesforceとは 全世界No.1の営業・サポート・マーケティングに特化した クラウド型のビジネスアプリケーション。 マーク・ベニオフ氏 これからはNO SOFTWARE 34歳の1999年3月 賃貸アパートの1室でセールスフォース・ドットコムを起業 2019年1月期 約133億ドル 超簡単なCRMとしてスタート 2014 CommunityCloud → HOME'S PRO立ち上げ 2015 ServiceCloud → コールセンタで活用 2016 MarketingCloud 2013? force.com → 営業がSFA利用開始 LIFULLとSalesforceの 簡易年表
  • 5.
    © LIFULL Co.,Ltd.本書の無断転載、複製を固く禁じます。5 LIFULLにおけるSalesforceの歴史
  • 6.
    © LIFULL Co.,Ltd.本書の無断転載、複製を固く禁じます。6 LIFULLでのSalesforce 始めの一歩 HOME’S PRO 利用者:不動産会社の人 CommunityCloudを活用し、 不動産関係者が問題解決のコミュニケーションを行う場 としてスタート 不動産関係者の業務上の問題も解決できる場として、 アプリケーション認証基盤としての機能追加 SFA 利用者:LIFULL営業マン SalesCloudを活用し、営業が売上やクライアントを管理 するためのCRM(顧客管理システム)として利用 2013年頃? 2014年
  • 7.
    © LIFULL Co.,Ltd.本書の無断転載、複製を固く禁じます。7 Client Platform(CPF) HOME'S PRO 取引先(会員) PRO ID(利用者) SFA 取引先(店舗) 取引先責任者(お客様) 商談(売上) サービス 営業不動産会社 同じものを表している 当初、別々に利用していました CRM(売上、顧客管理)サービス管理 HOME'S Manager B2Bなどの アプリケーション 利用
  • 8.
    © LIFULL Co.,Ltd.本書の無断転載、複製を固く禁じます。8 組織の統合 HOME’S PRO 取引先(会員) 取引先責任者 PRO ID(利用者) 商談(売上) サービス 営業 不動産会社 2017年 統合しました 大事なのは顧客と営業が繋がったと言う事 そしたら何が出来る?
  • 9.
    © LIFULL Co.,Ltd.本書の無断転載、複製を固く禁じます。9 CPF 取引先(会員) 取引先責任者 PRO ID(利用者) 商談(売上) サービス 営業 不動産会社 オンラインでの受注 請求書処理へデータ連携 メールマーケティング レポートの提供 オンラインでのサポート DWHでデータ分析 営業戦略に活用 HOME'S PRO から クライアントプラットフォームへ(CPF) HOME'S Manager B2Bなどの アプリケーション 利用 バックオフィス マーケター
  • 10.
    © LIFULL Co.,Ltd.本書の無断転載、複製を固く禁じます。10 集まってきました CPF 取引先(会員) 取引先責任者 PRO ID(利用者) 商談(売上) サービス 取引を開始するには審査が必要 取引先審査G GreenID検索システム 営業統括G 販売管理システム 経理G 契約したら請求が必要 みんないるなら 経費精算もSFで 日次採算G チームスピリット 生産性を測りたい +LIFULL社員全員 オンラインでの受注 メールマーケティング レポートの提供 オンラインでのサポート カスタマーサポートG サポートもSFで 連携 移管予定 統合 活用 合理化
  • 11.
    © LIFULL Co.,Ltd.本書の無断転載、複製を固く禁じます。11 HOME'S サービス 基幹系システム マーケティング 人が結合させていた情報を
  • 12.
    © LIFULL Co.,Ltd.本書の無断転載、複製を固く禁じます。12 HOME'S サービス 基幹系システム マーケティング 人が結合させていた情報を Salesforce Salesforceが繋ぐ形に
  • 13.
    © LIFULL Co.,Ltd.本書の無断転載、複製を固く禁じます。13 Salesforce サービスとバックオフィスの融合 LIFULL 社内インフラ化へ 情報が循環しながら蓄積されるプラットフォーム 反響行動データ Pardot Marketing Cloud 分析
  • 14.
    © LIFULL Co.,Ltd.本書の無断転載、複製を固く禁じます。14 関わる人が増えてきているなかで、 LIFULLはどのように開発を行っているのか?
  • 15.
    © LIFULL Co.,Ltd.本書の無断転載、複製を固く禁じます。15 LIFULLでの 開発環境・開発フローについて
  • 16.
    © LIFULL Co.,Ltd.本書の無断転載、複製を固く禁じます。16 はじめに • LIFULLのSalesforce開発事情 – 基本的に内製で開発 – リリースは毎週1~3回 – 開発はCoEユニット内だけではなく、 複数の部署で行っている。 – Salesforceのエンジニアは20数名(業務委託含む)
  • 17.
    © LIFULL Co.,Ltd.本書の無断転載、複製を固く禁じます。17 起案からリリースまで 1. 新規/変更案件を起票 2. CABにて起案内容の方針承認 3. 開発 4. CABにて開発内容の変更承認 5. 本番リリース
  • 18.
    © LIFULL Co.,Ltd.本書の無断転載、複製を固く禁じます。18 起案からリリースまで 1. 新規/変更案件を起票 2. CABにて起案内容の方針承認 3. 開発 4. CABにて開発内容の変更承認 5. 本番リリース CABって?
  • 19.
    © LIFULL Co.,Ltd.本書の無断転載、複製を固く禁じます。19 CABって • CAB=Change Advisory Board – 変更諮問委員会 追加・変更を行う上で統制を図る組織 – 変更内容を様々な観点から評価し、Salesforce組織 の統制を図る目的 • 審議している内容 – 開発ポリシーに沿っているか – データのアクセス権限や実行権限が適切か – 全体最適であるか – 追加・変更内容の効果がどれくらいあるか などなど
  • 20.
    © LIFULL Co.,Ltd.本書の無断転載、複製を固く禁じます。20 起案からリリースまで 1. 新規/変更案件を起票 2. CABにて起案内容の方針承認 3. 開発 4. CABにて開発内容の変更承認 5. 本番リリース
  • 21.
    © LIFULL Co.,Ltd.本書の無断転載、複製を固く禁じます。21 Salesforce開発のつらいところ ソース管理がしにくい
  • 22.
    © LIFULL Co.,Ltd.本書の無断転載、複製を固く禁じます。22 Salesforce開発のつらいところ ソース管理がしにくい理由(と思っていること) • ポイント&クリックでいろいろ作れる • ソースコードもSalesforce上で直接修正できる • 年3回のメジャーバージョンアップで機能がどんどん増える Salesforceのいいところでもある!
  • 23.
    © LIFULL Co.,Ltd.本書の無断転載、複製を固く禁じます。23 LIFULLでのソース管理 ※VF=Visualforce
  • 24.
    © LIFULL Co.,Ltd.本書の無断転載、複製を固く禁じます。24 いまいちなところ Gitのソース=本番のソースではない – GitでApex、Visualforceは管理しているけど、 その他のMetadataは管理していない – 結局本番環境の設定が正としている
  • 25.
    © LIFULL Co.,Ltd.本書の無断転載、複製を固く禁じます。25 • これからやりたいこと – SalesforceDXを用いた開発フローに変更 – CIを導入
  • 26.
    © LIFULL Co.,Ltd.本書の無断転載、複製を固く禁じます。26 ご清聴ありがとうございました