juliaによるELF形式の解析
ELF形式とは
・実行形式のフォーマットのひとつ
ELF形式の他にa.out形式, COFF形式があり、オブジェクト・フォーマッ
トなどと呼ぶ
・実行形式とは
OSが解釈してプログラムを実行するためのファイル形式
(*.exe, *.bin...etc)
実行形式ができるまで(C言語の例)
実行形式の中身
・機械語がベタに置いてあるわけではない
・機械語をメモリ上のどこに展開するか、どこから実行するかなどの情報をヘッ
ダに持たせている
この情報に従ってローダがメモリ上に展開する
・目的ごとにいくつかの領域に分かれている
テキスト領域, データ領域, BSS領域
ELF形式の構造
セクション
・ELF形式では目的ごとに別れた領域を任意数のセクションとして定義し属性を
与えることができる(ファイル中ではセクションヘッダで管理)
セグメント
・セクションをいくつかまとめたもの
・同じ属性のものはまとめられロードの単位となる
(ファイル中ではプログラムヘッダで管理)
実行形式の中身
実行形式の中身
シンボル
C言語で変数を定義するとメモリ上の何処かでで変数用の領域が確保される
変数名は当該メモリ領域へのエイリアスだと言える
・オブジェクトファイル上では関数も変数も単なる名前(シンボル)
オブジェクトファイルはこれを管理するためのシンボルテーブルを持つ
実行形式の中身
再配置
・オブジェクトファイルには実行コードやデータが入っているがそれらに固定メ
モリアドレスが割り当てられるのはリンク時
・リンク前の変数,関数の参照部分は空欄(再配置情報)
オブジェクトファイルは再配置情報の配列を保持している
ELF形式の構造
ELF形式の解析
・C言語ではelf.hというのがある
・juliaからELF形式を読めるライブラリは見当たらない
・elf.hの一部をjuliaを使って書き直した
ELF.jl
定義した型
Elf64_Ehdr -> ELFヘッダ取得用
Elf64_Shdr -> セクションヘッダ取得用
Elf64_Phdr -> プログラムヘッダ取得用
Elf64_Sym -> シンボル・テーブル・エントリ
Elf64_Rel -> 再配置テーブル・エントリ
簡単なセクション解析プログラムの解説
セクション名を読むだけ
・セクション名は可変なのでセクション名格納用セクション(.shstrtab)に格納さ
れている
・セクションヘッダには.shstrtabの先頭から自分の名前までのオフセットが格納
されている
ご静聴ありがとうございました。

Elf binary analysis_in_julia