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C# 8
- 1. / 24 C# 8 1 .NET CORE 3.0 リリース記念 C# TOKYO 2019/10 2019年10月24日 石崎 充良
- 2. / 24 自己紹介 石崎 充良 ( @mishi_cs ) イメージ情報システム株式会社 スーパーエンジニア Microsoft MVP for Developer Technologies 言語： C# XAML 活動： ・C# もくもく会 (connpass) ・城東.NET (connpass) ・C# Tokyo (connpass) 2
- 4. / 24 C# 8 の新機能名 4
- 5. / 24 機能名一覧 1. 読み取り専用メンバー 2. 既定のインターフェイス メンバー 3. パターン マッチングの拡張機能: 1. switch 式 2. プロパティのパターン 3. タプル パターン 4. 位置指定パターン 4. using 宣言 5. 静的ローカル関数 6. 破棄可能な ref 構造体 7. null 許容参照型 8. 非同期ストリーム 9. インデックスと範囲 10. null 合体割り当て 11. 構築されたアンマネージド型 12. 入れ子になった式の stackalloc 13. verbatim 補間文字列の拡張 5https://docs.microsoft.com/ja-jp/dotnet/csharp/whats-new/csharp-8
- 6. / 24 今日話すこと (取消し線は省略) 1. 読み取り専用メンバー 2. 既定のインターフェイス メンバー 3. パターン マッチングの拡張機能: 1. switch 式 2. プロパティのパターン 3. タプル パターン 4. 位置指定パターン 4. using 宣言 5. 静的ローカル関数 6. 破棄可能な ref 構造体 7. null 許容参照型 8. 非同期ストリーム 9. インデックスと範囲 10. null 合体割り当て 11. 構築されたアンマネージド型 12. 入れ子になった式の stackalloc 13. verbatim 補間文字列の拡張 6https://docs.microsoft.com/ja-jp/dotnet/csharp/whats-new/csharp-8
- 7. / 24 2. 既定のインターフェイス メンバー • インタフェースに実装ができる (ここでは Method2()) 7 実装クラス型の変数ではエラー インタフェース型変数は OK
- 8. / 24 2. 既定のインターフェイス メンバー • 同名メソッドを持つ複数のインターフェイスを実装する場合 8 変数の型で決まる インターフェイス IB の 場合は 3 を返す
- 9. / 24 2. 既定のインターフェイス メンバー • クラスで実装するとインターフェイス型でも実装クラスの実装が呼ばれる 9 Method2 の結果は全て 1 実装クラスでは 1 を返す
- 10. / 24 3.1. switch 式 • パターンマッチングの switch が式なので結果が返る 10 switch の結果を 変数 val に入れられる
- 11. / 24 3.2. プロパティのパターン • プロパティ値でマッチングできる 11 ワイルドカードは _ ここがマッチする
- 12. / 24 • タプルの各値でマッチング 3.3. タプル パターン 12 ここにマッチする
- 13. / 24 4. using 宣言 • using をブロックにしなくて良くなった。スコープを抜けると Dispose 13 1 Dispose 2 これからこれまで 出力はどちらも
- 14. / 24 5. 静的ローカル関数 • 外部の変数をキャプチャできないローカル関数 14 外側の変数を キャプチャできる キャプチャできない 引数だけ 静的ローカル関数非静的ローカル関数
- 15. / 24 7. null 許容参照型 • 設定すると参照型も基本 null 非許容の扱いになる • null を許容したい変数は ? を型の後ろに付けて宣言する 15 １： Null リテラルまたは Null の可能性がある値を Null 非許容型に変換しています。 ２： null 参照の可能性があるものの逆参照です。 (※ null である可能性があります) １ ２ ２
- 16. / 24 7. null 許容参照型 • かしこいので if や代入をみてくれている 16 １： Null リテラルまたは Null の可能性がある値を Null 非許容型に変換しています。 ２： null 参照の可能性があるものの逆参照です。 (※ null である可能性があります) １ ２ ２ if で非 null チェック後 は警告がでていない 非 null 値のが移入後は は警告がでていない
- 17. / 24 7. null 許容参照型 • 使うには設定が必要 (変えると既存のコードが警告だらけに) 17 プロジェクト全体に 有効 付けたところだけ 有効
- 18. / 24 9. インデックスと範囲 • インデックスを扱う型と演算子を追加 • 範囲を扱う型と演算子を追加 18 こんな書き方ができる [1..^0]
- 19. / 24 9. インデックスと範囲 • インデックスを扱う型と演算子を追加 • System.Index 型 • index from end 演算子の ^ 19 演算子も Index 型 になる
- 20. / 24 9. インデックスと範囲 • 範囲を扱う型と演算子を追加 • System.Range 型 • 範囲演算子の .. 20 演算子も Range 型 になる
- 21. / 24 10. null 合体割り当て • ??= と書ける。+= と合わせて考えるとわかりやすい 21 += と同じ
- 22. / 24 13. verbatim 補間文字列の拡張 • @$”” とも書ける。(これまでは $@”” だけ) 22
- 23. / 24 まとめ 23
- 24. / 24 まとめ • 時代は C# 8 • C# 8 は .NET Core 3.0 • .NET Core 3.0 今すぐダウンロード ( https://dotnet.microsoft.com/download ) 24
- 26. / 24 • 構造体のメソッドに readonly キーワードを付けられる • class で使おうとするとエラー • メソッドの中で値を変更するコードはエラー 1. 読み取り専用メンバー 26
- 27. / 24 • 自動実装プロパティでないゲッターを呼ぶと警告（ゲッターが値を変更しないと限ら ないため） • ゲッターに readonly キーワードを付ければ OK 1. 読み取り専用メンバー 27
- 28. / 24 • 警告の内容 • こんな場合に警告の出ているメソッド (例では .ToString() メソッド) を使ったタイミン グで point のコピーが作られる (インスタンスが一つ生まれる) 1. 読み取り専用メンバー 28 'readonly' メンバーから readonly 以外のメンバー 'Point.X.get' を呼び出すと、 'this' の暗黙のコピーが生成されます
- 29. / 24 3.2. プロパティのパターン • インスタンスやプロパティへのアクセスは最小限 29 何をしてもログを出すように 一回しか実行されていない
- 30. / 24 • タプルを評価しても大丈夫 3.3. タプル パターン 30
- 31. / 24 3.4. 位置指定パターン • 分解結果でマッチング 分解とは？ 31 こんな Deconstruct メソッド (名前は固定) を作っておくと 代入でタプルにできる
- 32. / 24 3.4. 位置指定パターン • 分解結果をタプルでマッチング 32 x や y が where やマッチした時の式で使える こんな風にも書けたが厳しい
- 33. / 24 6. 破棄可能な ref 構造体 • Dispose メソッドを実装すると呼ばれる (ref でない場合は要 IDisposable ) 33 ref 構造体ではエラー > B.Dispose Dispose メソッド
- 34. / 24 8. 非同期ストリーム • foreach に await がつけられる 34https://docs.microsoft.com/ja-jp/dotnet/csharp/whats-new/csharp-8#asynchronous-streams IAsyncEnumerable<T> ループ内に await 使う側の foreach で await
- 35. / 24 11. 構築されたアンマネージド型 • アンマネージド型フィールドのみの場合、ジェネリック値型はアンマネージドになる 35 Error ： マネージ型 ('Program.MyType<Program>') のアドレスの取得、 サイズの取得、またはそのマネージ型へのポインターの宣言が実行できません int は OK
- 36. / 24 12. 入れ子になった式の stackalloc • stackalloc[]{ } を foreach 等に直接書くと Span<T> になる 36 Error ： 型 'int*' を 'System.Span<int>' に暗黙的に変換できません Span<T> なら OK なところでは Span<T> になる