株式会社リリムジカ 共同代表 管 偉辰(かん いたつ)
メンバーの自己有用感は
どこから生まれるか
このプレゼンテーションのゴール
金銭的報酬がある組織において
メンバーの自己有用感が
どこから生じるかを明らかにする
プレゼンテーションの流れ
1.自己紹介
2.リリムジカについて
3.コミュニティキャピタル診断の結果
4.メンバー3名へのヒアリング結果
5.考察
自己紹介
東京都中野区出身。
現在は町田市で妻、長男7歳、次男5歳と暮らす。
中学校から大学まで剣道部に所属。
スラムダンク的チームに憧れるも、
「管の語る組織論はどうでも良い」
と言われる始末。
2008年、大学を出るタイミング
で株式会社リリムジカを設立。
2011年に代表取締役就任。
0
500
1,000
1,500
2,000
2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
療養型、軽費、養護合計 特養 老健 有料 GH サ高住
(厚生労働省の資料より作成)
高齢者向け住まいの総定員数は年々増加
185万人
老人ホームの利用・運営には課題も
入居者本人
暮らしの自由度、虐待、
日々の楽しみ、
最期まで暮らせるか
家族
職員や運営会社との
コミュニケーション、
葛藤、看取り
運営事業者
入居者の確保、
職員の確保、
サービス品質の維持向上
リリムジカについて
事業内容
人が最期まで幸せに生きられるようにするため、
介護施設や高齢者向け住宅などで
「超」参加型の音楽プログラムを行う
目指す成果
1.高齢者の幸せとケアの負荷分散
2.将来に希望が持てる人を増やす
3.未来の人たちに豊かな社会を贈る
プログラムの例(3月に45分で行う場合)
内容 目的及び詳細
1 はじまりの歌
「どこかで春が」「花」
なじみ深い歌ではじめ、自然と音楽の時間に意識
を向けていただく
2 深呼吸、ストレッチ 声を出しやすくなるよう、深呼吸をし、胸や肩回
り、顔回りの筋肉をほぐす
3 季節の歌、懐かしの歌
「北国の春」
「仰げば尊し」など
なじみのある曲で気持ちよく声を出していただく
4 合奏
「東京の花売り娘」
「上海の花売り娘」など
一体感や達成感を得るため太鼓や鳴子、鈴等の楽
器を使って合奏を行う
5 トーンチャイム
「ゴンドラの唄」
一体感や達成感を得るため扱いやすく深い音が楽
しめるトーンチャイムで合奏を行う
6 おわりの歌
「ふるさと」
ゆったりとした曲を歌い、盛り上がった気持ちを
穏やかに整える
よくある施設の
音楽イベント
「超」参加型
音楽プログラム
対象 入居者、利用者 居合わせた人全員
目的 音楽を楽しむ 生活全体を良くする
曲 演奏者が決める 皆で決める
話題 進行がふる 参加者が発する
関わり 聴いてもらうのが中心
どのような状態の人
でもできることを探る
結果 演奏に満足 自分の可能性に気づく
よくある音楽イベントとのちがい
SOMPOケアメッセージ株式会社
SOMPOケアネクスト株式会社
株式会社メディカル・ケア・サービス
株式会社ツクイ、株式会社らいふ
株式会社ライフヘルプサービス
株式会社共立メンテナンス
社会福祉法人伸こう福祉会
社会福祉法人若竹大寿会
社会福祉法人賛育会など
12
21
42
58
101
113
133
0
30
60
90
120
2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年
プログラム実施介護事業所数
プログラム実施法人
コミュニティとしての方針
挑戦の末に
すがすがしい達成感が
得られる居場所
2016.12 2017.12 全体との差
回答者数 23名 32名
理念共感と貢献意欲 9.16 8.75 - 0.01
自己有用感 7.99 7.60 +0.79
居心地のよさ 9.05 8.52 +0.12
・方針の達成度を測定するために、2016年から毎年調査
・2017年の調査では他団体と比べて自己有用感が高かった
コミュニティキャピタル診断の結果
自己有用感の源泉についての仮説
・メンバーから来る報告や確認に必ず
「ありがとうございます」を伝える。
・週1回メンバー同士の定例電話
・プログラムの担当だけでなく、
いろいろな仕事を頼む
(人材育成、冊子づくり、研修企画)
メンバーへのヒアリング
どのような点で
自己有用感を感じますか?
ファシリテーターAさん(2013.6~、40代)
ひとつの才能に
傑出していなくても
総合力で追いつける
良いところを
見てくれる仲間がいる
普段はバラバラなのが良い
介護職員の実体験から
必要な仕事だと思っていた
ファシリテーターBさん(2017.10~、30代)
「○○さんが○○だった」
と具体的にほめられる やり方に選択肢がある
「それもいいですね」
営業を始めて、後に続く人が出た
整っていないために
傷ついている人がいるかもしれない
ファシリテーターCさん(2015.6~、20代)
「毎日でもやってほしい」
という評価
FT会のコツ交換や
事例発表で「活かせる」
との反響
営業の事務で「助かる」と言ってもらえる
施設が目指す方向に協力できているかが見えなく
なることも…。
考察
・思った以上に、普段の仕事の中身そのものが自
己有用感につながっていた。自身の音楽能力をダ
イレクトに活かす仕事だからだと考えられる。
・仕事の自由度も重要。ただ、これは各回の仕事
に明確な目標があってこそかもしれない。
・支え合う仲間の存在も重要。リリムジカの場合
は全員リモートなので、「つながり感」が得られ
る施策が活きている(と思いたい)。
おわりに
自己有用感はゴールではないが、重要な指標。
メンバーが成果のために行動できる下地になる。
自己有用感が高い組織に頼みたいし、働きたい。
自分も、メンバーも自己有用感が高い
コミュニティを目指して、
一緒に考え、手を打っていきましょう!

分科会B:株式会社リリムジカ 共同代表 管偉辰氏