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大学等におけるAzure AD B2Cを使用したSNS認証の活用
- 1. Copyright (c)2017 ITOCHU Techno-Solutions Corporation
大学等における
Azure AD B2Cを使用したSNS認証の活用
2017年12月13日
富士榮 尚寛
(Microsoft MVP for Enterprise Mobility 2010 – 2018)
- 3. Copyright (c)2017 ITOCHU Techno-Solutions Corporation
大学におけるID/コミュニケーションの課題
• 対学外
– 入学候補となる中高生
– 保護者
– 卒業生
• 対学内
– 講師(特に非常勤)
– 学生
• 学生自身
• 保護者
3
入学者を確保したい
(少子化への対応)
チャネルを維持したい
(雇用流動化への対応)
確実に連絡を取りたい
適切な情報提供により満足度
を上げたい
オープンキャン
パス
生涯ID
メール
メール
サイネージ
メール
手紙
- 4. Copyright (c)2017 ITOCHU Techno-Solutions Corporation
コミュニケーション手段の変化
4
◆若年層(10代)の用いるメッセージング手段の変化 ⇒ メールからSNSへ
◆大学生のSNS利用状況 ⇒ コミュニケーション手段としてはLINEの一人勝ち
◆大学における安否確認を含む学生への連絡に関する課題と対策
学生はメールを見ない
リアルタイムに通知し、返信できるメールに変わるプラットフォームが必要
利用手段 2012年 2015年
メール 65.8% 25.2%
SNS 23.0% 53.6%
平成28年度
情報通信白書より
SNS 利用率 利用用途
LINE 100% コミュニケーション
Twitter 82.8% 有名人のフォロー用
Instagram 54.5% 有名人のフォロー用
Facebook 34.3% 限定的にだけ利用
平成29年度
私立四年制大学でのアンケー
ト結果より
有力な通知先としてのSNS
- 5. Copyright (c)2017 ITOCHU Techno-Solutions Corporation 5
学生
モバイル、PC
既存認証基盤
オンプレアプリ
オープンキャンパス申込サイト、
情報発信サイト、eコマースサイト
Office365、G Suite等
のクラウドアプリ
Azure Active
Directory B2C
ソーシャルネットワークID
B2C向けID基盤
ID連携
(SAML/OpenID Connect)
連携
SNSIDを利用したID登録、SSO
情報センター
ID管理システム
(既存への組み込みも可)
メッセージ配信
システム
・配信
・Botによる自動応答
(FAQ連携)
SNS経由でメッセージ通知
管理者
ID基盤機能
• セルフ・サインアップ
• アカウント・リンク
• シングルサインオン
• 本人確認
• API保護
メッセージ基盤機能
• SNS通知
• メール連携
• FAQ ChatBot
Azure AD B2C+SNS連携したコンシューマ向けID基盤
• Azure AD B2CのSNS連携機能を独自に拡張し、LINEやYahoo! JAPAN等へ対応
• 蓄積されたSNS IDを利用したメッセージ配信機能を提供、顧客接点を強化
連携可能なSNS、コンシューマID※赤字はCTC独自拡張
Microsoft Account、Azure AD、Google、Facebook、
Twitter、LinkedIn、Amazon.com、Weibo、QQ、
WeChat、LINE、Yahoo! JAPAN、Instagram、Github
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<ID基盤>
1.SNSと連携したユーザ登録、ログイン機能
2.キャリアIDと連携した本人確認
<メッセージ基盤>
3.SNSへのメッセージ送信
4.ChatBotによる自動応答
6
機能概要
- 7. Copyright (c)2017 ITOCHU Techno-Solutions Corporation
1.SNSと連携したユーザ登録、ログイン機能
7
SNS IDを使ったユーザ登録の補助
• 新規にID/パスワードのペアを作成・登録しないため、登録時の離脱を防止
アプリケーションへのログイン
• OpenID Connect/SAMLに対応しているため、オープンキャンパスサイトや無線LANなどへの
連携が可能
オープンキャンパス
(中高生、保護者)
利用するSNSを
選択
SNS側でサイン
イン
連携する属性を
選択、許可
属性が連携され、
ユーザ登録
メールアドレス
を使って登録す
ることも可能
- 8. Copyright (c)2017 ITOCHU Techno-Solutions Corporation
1.SNSと連携したユーザ登録、ログイン機能
8
既存IDへのSNS IDの紐づけ
• ログイン代替手段としてSNSを利用
• パスワードを使わないため、利便性の向上・パスワード忘れ対応の減少
アプリケーションへのログイン
• 既存認証基盤をそのまま使うため、既存の学内システム側への改修は不要
リンク
<既存IDとSNS ID紐づけの例>
既存学内システム
講師・学生
ID/パスワードでログイン
LINEでログイン
LINEアプリで
自動ログイン
- 9. Copyright (c)2017 ITOCHU Techno-Solutions Corporation
ID連携機能:LINEとOffice365連携の例
9
Office365へのアクセス
(Exchange Online、
SharePoint Online)
LINE IDを紐づけ、
SSOするための設
定
Office365へ重要なメールが
届いた場合、LINEへ通知す
る設定
重要なメールが届くとタイム
ラインに通知される
LINEトークルームのメニューより各種機能を呼び出すことが可能
• メールを見る:Outlook Web Accessへのアクセス
• 学内ポータル:SharePoint Onlineへのアクセス
• LINEアカウントを紐づける:メールアドレスとLINE IDを紐づけ、SSOを有効にする
• 重要なお知らせの通知を有効にする:重要度の高いメールをLINEへも通知する
既存学内システム
講師・学生
- 10. Copyright (c)2017 ITOCHU Techno-Solutions Corporation
ID連携機能:LINEとOffice365連携の例
10
学生自身によりLINE IDをメールアドレスと紐づけることにより、Office365へのシングルサインオ
ンや、各種メッセージ機能を利用できるようになります。
①QRコード等でLINE@
を友達登録
②友達登録をするとトーク
ルームを利用可能に ③LINE ID紐づけをしないと
従来のメールアドレス/
パスワードでログイン
④LINE ID紐づけを実施
⑤LINE ID紐づけを実施後
はシングルサインオン
Outlook Web Access
LINEアプリ
既存学内システム
講師・学生
- 11. Copyright (c)2017 ITOCHU Techno-Solutions Corporation
2.キャリア連携した本人確認
11
キャリアIDと連携し、SNSによる簡易ログインと本人確認を両立
• 各種SNS IDを利用した簡易なログイン
• キャリアIDと連携して本人確認や年齢確認済みのIDを提供
ショップでの契約
✓ 本人確認書類(原本)
-免許証
-マイナンバーカード
✓ 確認する情報
-氏名
-住所
-生年月日
-電話番号 など
本人確認/契約
本人確認済
契約者データ
携帯キャリア
利用者 ショップ
顧客情報の蓄積
顧客
データベース
本人確認API
B2C ID基盤 卒業生向けサイト
ソーシャル
ネットワーク
Azure AD
B2C
ID連携
API
コール
本人確認済み
ID情報の提供
ログイン
卒業生DB
パスワード忘れ、卒業証明
書取得時の本人確認
パスワードリセット
卒業証明書申請
卒業生
登録済み情報
とマッチング
- 12. Copyright (c)2017 ITOCHU Techno-Solutions Corporation
3.SNS通知(個別・一斉メッセージ送信)
12
管理者よりユーザを選択してテキスト、スタンプ、コンファームメッセージ(簡易アンケート)、
画像を送信することが可能
メッセージの種類
・テキスト
・スタンプ
・コンファームメッセージ
(簡易アンケート)
・画像
送信先の選択方法
・個別にユーザを選択
・属性(学部など)で絞り
込み
・CSVで対象者を一括指定
メッセージング
フォローアップ、各種連絡
- 13. Copyright (c)2017 ITOCHU Techno-Solutions Corporation
3.安否確認への応用例
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コンファームメッセージ(簡易アンケート)を利用することで安否確認など、アンケートに利用する
ことが可能
設問と回答を指定し、送信 トークルームに通知される
ので、回答するとDBに蓄
積される
メッセージング
フォローアップ、各種連絡
- 14. Copyright (c)2017 ITOCHU Techno-Solutions Corporation
4.SNS通知(FAQ DBと連携したCharBot)
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FAQ DBと連携したChatBotで良くある質問への回答を自動化し、窓口負荷を低減することが可能
(Azure Q and A Maker、Azure Bot Serviceとの連携)
既存のFAQデータのインポートもしくは設問と答
えを設定 LINEトークルーム連携を行う
ため、Bot Frameworkを用い
て開発を行う
メッセージング
事務局負荷の低減
- 15. Copyright (c)2017 ITOCHU Techno-Solutions Corporation
まとめ
• 大学を取り巻く利用者の環境は変化してきている
– 少子化、雇用の流動化
– 連絡手段の変化(メール⇒SNS)
– 保護者を含めた満足度の重要性の向上
• 学外、学内を含む利用者との適切なつながりが必要となっている
– 中高生・保護者の囲い込み
– 卒業生向けのサービスレベルの向上
– 在学生・講師への適切なコミュニケーションチャネルの構築
• SNSと連携したID/メッセージング基盤が一つの可能性である
– 圧倒的なリーチャビリティの優位性
– 本人確認と連携することでカジュアルさと確実性の両立が可能
15