Amplifyのカスタムリソースを使わなかった理由が書いてあります。 2022/6/25 NSEG+JAWS-UG長野支部合同勉強会の発表資料

1. Amplifyのカスタムリソース
を使おうとした話
2022年6月25日
NSEG + JAWS-UG 長野支部 合同勉強会
金平晃尚@kyanet

2. 自己紹介
会社員9年の後フリーランス7年目
AWS使用歴 7年 SAP, DOP
好きなAWSサービス：AWS CDK, AWS CLI
第二種電気工事士
2021年上期 実技試験を全く練習せずYouTubeだけみて突破）
最速のマインスイーパー「マインの匠」for Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=net.kyane.games.mst

3. 背景
 とあるプロジェクトの2期目の開発
 第1期はAmplify + TypeScript + Vue での開発が完了
 Amplifyリソースは “Auth”, “API”, “Function”のみ使用
 第2期のネタも似た構成で作れそう
だけどバックエンドはもうちょっと重厚
 Lambda, S3, DynamoDBの数が多い
→CDKで作る方が楽
 Amazon SQS 遅延キューによる時間的分散処理
→Amplifyで扱えるリソースではない

4. 用語説明
 AWS Amplify
 フロントエンドのウェブ/モバイルデベロッパーが AWS でフルスタックアプリケー
ションをすばやく簡単に構築できるようにする専用のツールと一連の機能
 認証、ストレージ、データなどを使用して、フルスタックアプリケーション、フロント
エンド UI、バックエンドを視覚的に作成します。
 バックエンドに制限あり
 AWS CDK (Cloud Development Kit )
 使い慣れたプログラミング言語を使用してクラウドアプリケーションリソースを定義す
るためのオープンソースのソフトウェア開発フレームワーク
 TypeScript、Python、Java、.NET、および Go (開発者プレビュー)で作成可能
 プログラミング言語で書けるCloudFormation
 好き

5. Amplify カスタムリソースがでた！
引用: https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2021/11/aws-amplify-custom-aws-resources-amplify-created-backends-cdk-cloudformation/

6. リソースのオーバーライドもできる！
引用: https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2021/11/aws-amplify-override-amplify-generated-resources-cdk/

7. 評価した結果
使わなかった

8. 理由１．カスタムリソースとして
Lambdaは作れない
 ソースコードをパッケージする機能 fromAsset に対応していない模様
 ECRへのアップロードも不可
→ Lambdaは Amplify のリソース”Function”として作成する必要がある
 参考
Support deploying lambda functions with custom CDK category #9055
( https://github.com/aws-amplify/amplify-cli/issues/9055 )

9. 理由２．CDKバージョン１のコードが
生成される
 CDKv1は2022年6月1日から1年間のメンテナンスモード
 AmplifyサポートライブラリがCDKv1にしか対応していない
@aws-amplify/cli-extensibility-helper
 CDKv1とv2の併用は不可
→ 全てのコードをv1で書く必要がある
 参考
support CDK version 2 #9845
( https://github.com/aws-amplify/amplify-cli/issues/9845 )

10. 理由３．custom側からFunctionにリソース
ARNを与える方法がよくわからない
 AmplifyHelpersのライブラリで”Function”の情報(名前やARN)は取得できるが環
境変数の変更はできない？よくわからなかった
 チュートリアル(※)でも”Custom”で作ったリソースのARNをコピーし
て”Function”側に直書きしてる
 Amplifyリソースのオーバーライド機能が使えるかと思ったけどLambdaは対象外
 パラメータストアにStack名_環境名_リソース名_変数名で作るのがいいのかな
※ https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/extend-amplify-backend-with-
custom-aws-resource-using-aws-cdk-or-cloudformation/

11. どう解決した？
結局API Gatewayの絡むところだけAmplifyのリソースとして作り、
その他のリソースは独立したCDK(v2)で作った
 大量のリソースをAmplifyのCliで作りたくない
 CDKのv2対応が完了した矢先にv1には戻れない
 1期開発と同じ範囲だけAmplifyで対応
 Amplify FunctionからCDKで作ったリソースへのアクセスは環境変数ENVで分岐
 なんとかしたい
カスタムリソース特有なのはAmplifyHelpers だけど
Amplifyの”Function”との連携が弱いなら使い道が・・・・・

12. 結論
やはりCDK・・・！
CDKは全てを解決する・・・！！
(画像略)

13. おまけ Amplifyでは
独自の404ページが作成できない
 なにも設定しないとS3の403ページが表示される
 Amplifyコンソールで404時に書き換える設定はあるが200応答になる
 存在しないページは全部/index.htmlにしてしまうやつ
 404 rewrite not working for SPAs like React
( https://github.com/aws-amplify/amplify-hosting/issues/2524 )
 解決の予定はある模様