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「前に出るAIエンジニアの案件切り分け術」
富士通クラウドテクノロジーズ株式会社
データサイエンティスト
吉田 孟弘
Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED
AI業界ぶっちゃけどうなの?_LT大会
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Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED
・ゆるふわ案件
・データの質がひどい
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Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED
「人工知能」はついに幻滅期へ
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AIPoC ブーム
Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED
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み合わない
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・データの整備が困難
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PoC中のユーザー企業は何を思うか
Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED
・ユーザー企業のデータが利用できず、結局収集から始まってし
まう
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・ユーザー企業のAIへの理解不足が顕著で話が前に進まない
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PoC中のAIベンダーは何を思うか
AIベンダーとユーザー企業が
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Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED
そもそも、
無理な案件を刈り取る
(闇からは闇しか生まれない)
Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED
Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED
データは触らないとわからない
触ってから判断したい
理想
AIエンジニアは手を動かしすぎると、
あっさり営業工数をオーバーする
現実
ヒアリングで案件の確度をある程度探る必要がある
Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED
確度を探る
ふわっと案件を判別する
どんなデータがあるかで確度を探る
- -10
ふわっと案件
Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED
Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED
ふわっと案件を仕分ける
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このワーシートが書けないうちは基本案件化しない
INFORMATION:データを解釈・分析して得られる情報
VALUE:対象となる人やプロセスの行動・振る舞いの変化
ACHIEVEMENT:業務改善や収益などのビジネス的なメリット
① どんな現状をどんな風に変えたいのか?
②or③ どんな情報があれば変化が起こるか
④ ビジネス的なメリットを生み出せるか
DATA:課題解決に必要なデータ項目
②or③ 変化を起こすために必要なデータ
どのデータがあるかを切り分ける
Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED
Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED
データに関して考えていること
- -14
データの
在り処
数値的な特性
業界
(ドメイン)
その業界特有の
データ
その会社が
保有しているデータ
追加収集すべきデータ
時系列のデータなのか?
教師データに極端な偏りがあるのか?
Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED
業界
- -15
まったく知らない業界相手のときは
「業界地図」を流し読み
同業者がまとまっているので、同業者を片っ
端から調べればどこかの企業で同様のAIプロ
ジェクトをやっている。
リリースやインタビューから、どんなデータ
がカギになったか探っていく。
Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED
データの在り処
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社内データ 社外データ
重要データ
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秘データ)
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業界流通データ
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・SNSデータの購入
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オープンデータ ・気象庁データの抽出
・Yahoo!知恵袋のデータ
ビジネス的な立ち位置から切り分ける
Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED
数値的な特性
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数年を通した販売の全体的な傾向。
例)景気やそのジャンルの人気の推移など
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祝日や特売日、台風など、何か特殊な日のデータ。
例)TVCMを打った期間,販売店舗が工事になった日
例:時系列需要予測の場合
Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED
データに関して考えていること
- -18
データの
在り処
数値的な特性
業界
(ドメイン)
その業界特有の
データ
その会社が
保有しているデータ
追加収集すべきデータ
時系列のデータなのか?
教師データに極端な偏りがあるのか?
Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED
他にも…
【準備】
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【契約】
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etc…
- -19
無理な案件からは闇しか生まれない
Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED
そもそも
ある程度ヒアリングで前さばきをすることで、
PoC貧乏を回避していく
「前に出るAIエンジニアの案件切り分け術」
富士通クラウドテクノロジーズ株式会社
データサイエンティスト
吉田 孟弘
Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED
AI業界ぶっちゃけどうなの?_LT大会 LT1
Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED

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前に出るAIエンジニアの案件切り分け術

  • 1. 「前に出るAIエンジニアの案件切り分け術」 富士通クラウドテクノロジーズ株式会社 データサイエンティスト 吉田 孟弘 Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED AI業界ぶっちゃけどうなの?_LT大会 @FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED
  • 2. Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED ・ゆるふわ案件 ・データの質がひどい ・すぐ求められる精度/上がらない精度 よくある話
  • 3. Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED 「人工知能」はついに幻滅期へ (ガートナーのハイプ・サイクル2019年版)
  • 4. Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED AIPoC ブーム
  • 5. Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED ・AI技術に理解がある人材が少なく、コミュニケーションがか み合わない ・モデルの精度が低い ・導入後の学習精度向上を自社で実施できない ・データの整備が困難 ・AIプロジェクトを主とする人間が居ないため、片手間になっ てしまっている ・開発費用/維持コストが高い PoC中のユーザー企業は何を思うか
  • 6. Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED ・ユーザー企業のデータが利用できず、結局収集から始まってし まう ・AI人材が慢性的に足りない ・ユーザー企業のAIへの理解不足が顕著で話が前に進まない ・ユーザーから低価格化を要求される/投資意欲が低い ・学習アルゴリズムには詳しくなれるが、データホルダーではな いので、受託から抜け出せない PoC中のAIベンダーは何を思うか
  • 9. Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED データは触らないとわからない 触ってから判断したい 理想 AIエンジニアは手を動かしすぎると、 あっさり営業工数をオーバーする 現実 ヒアリングで案件の確度をある程度探る必要がある
  • 10. Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED 確度を探る ふわっと案件を判別する どんなデータがあるかで確度を探る - -10
  • 11. ふわっと案件 Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED
  • 12. Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED ふわっと案件を仕分ける - -12 このワーシートが書けないうちは基本案件化しない INFORMATION:データを解釈・分析して得られる情報 VALUE:対象となる人やプロセスの行動・振る舞いの変化 ACHIEVEMENT:業務改善や収益などのビジネス的なメリット ① どんな現状をどんな風に変えたいのか? ②or③ どんな情報があれば変化が起こるか ④ ビジネス的なメリットを生み出せるか DATA:課題解決に必要なデータ項目 ②or③ 変化を起こすために必要なデータ
  • 14. Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED データに関して考えていること - -14 データの 在り処 数値的な特性 業界 (ドメイン) その業界特有の データ その会社が 保有しているデータ 追加収集すべきデータ 時系列のデータなのか? 教師データに極端な偏りがあるのか?
  • 15. Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED 業界 - -15 まったく知らない業界相手のときは 「業界地図」を流し読み 同業者がまとまっているので、同業者を片っ 端から調べればどこかの企業で同様のAIプロ ジェクトをやっている。 リリースやインタビューから、どんなデータ がカギになったか探っていく。
  • 16. Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED データの在り処 - -16 社内データ 社外データ 重要データ (競争力を支える社外 秘データ) ・他社とのデータ連携 業界流通データ (業界内で流通してい るデータ) ・SNSデータの購入 ・衛星画像の購入 オープンデータ ・気象庁データの抽出 ・Yahoo!知恵袋のデータ ビジネス的な立ち位置から切り分ける
  • 17. Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED 数値的な特性 - -17 データの特性に合わせたデータのきり分けを行っていく。 ・トレンド ・周期性(seasonality) ・イベント(Event) 数年を通した販売の全体的な傾向。 例)景気やそのジャンルの人気の推移など 一年や一週間などを通した時の販売推移の周期性。 例)飲み屋は毎週金曜日の来客数が多い,鍋の素は冬によく売れる 祝日や特売日、台風など、何か特殊な日のデータ。 例)TVCMを打った期間,販売店舗が工事になった日 例:時系列需要予測の場合
  • 18. Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED データに関して考えていること - -18 データの 在り処 数値的な特性 業界 (ドメイン) その業界特有の データ その会社が 保有しているデータ 追加収集すべきデータ 時系列のデータなのか? 教師データに極端な偏りがあるのか?
  • 19. Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED 他にも… 【準備】 ・データベース設計書がきちんと出てくるか? ・相手がどこまでデータクレンジングできそうか? (加工済みcsvファイル作れるエンジニアいる?) 【契約】 ・精度の担保が契約書に入っていないか? ・モデルのバイナリファイルのみ納品なのか?GUI作って納品なのか? 【コミュニケーション】 ・slackやbacklogを使った蜜な会話ができる相手だろうか? etc… - -19
  • 20. 無理な案件からは闇しか生まれない Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED そもそも ある程度ヒアリングで前さばきをすることで、 PoC貧乏を回避していく
  • 22. Copyright 2019 FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED