Agile ツール適合化分科会(第7回)議事録
2015.10.28 片岡
<日時> 2015年10月27日(火)18:30~20:30
<場所> (株)IT働楽研究所 3階会議室 (東京 神田)
<出席者>片岡、樋山、贄、鈴木、今井、周佐、谷口
<議事>
1.チュートリアル
片岡 雅憲氏より、「DevOps(Development & Operation:開発と運用の統合」と題して、
DevOps への関心が高まる背景、DevOps を支える中核ツール(Gradle, Chef, Docker 他)
についての解説があった。
2.次の2件の事例が発表された。
(1)事例発表1:「設計情報からテストシナリオを自動生成するアプローチの考察」
贄 良則氏(株式会社ジャスミンソフト)
<内容概要> 超高速開発ツールは設計情報(リポジトリ)を持ち、ソースコードを生成
します。その設計情報を、テストシナリオの自動生成に利活用できないかと考えたので
すが、奥が深いことに気づきました。アイデアベースですが、現状まで取り組んできた
ことを報告します。
(2) 事例発表2: 「「超高速開発」プロセスと「テンプレート開発」プロセスの比較」
周佐 匡芳氏(株式会社ウィング)
<内容概要> ウイング社が提唱する GeneXus ベースの2つの開発手法について発表致し
ます。それぞれが日本のユーザーに向けてどのような価値を生み出すか、皆様のご意見も
お聞かせ願いたいと考えております。
3.討議
次のような議論が行われた。
1)鈴木氏より、「DevOps は概念が提案されてからかなりの年数が経過しているが日本では
まだほとんど普及していないのはなぜか?」との疑問が出された。これに対して、①DevOps
は多くのツールを連動させて実現されるため、大きな組織でなければ実用化は困難
②DevOps を実現するためには、開発部隊と運用部隊の融合が必要であり、会社組織として
の対応が必要 等が普及を妨げる要因になっているのではないか、との議論があった。
2)事例発表2における「超高速開発」と「テンプレート開発」の良いところを組み合わせた
ハイブリッド型の開発は可能か、との質問が出された。この二つの開発でのGUIの作成方
法は大きく異なり、見かけ上の差異も大きいためにハイブリッド型開発は困難とのことで
あった。
3)アプリケーションの性質によって「超高速開発」と「テンプレート開発」を使い分けるの
かとの質問があった。特にそのような使い分け方針を定めている訳ではなく、顧客の希望に
Agile ツール適合化分科会(第7回)議事録
2015.10.28 片岡
従って使い分けている、一般的にGUIを優れたものにカスタマイズする場合には「テンプ
レート開発」にせざるを得ない、との回答であった。
4)事例発表2について、テスト作業において設計情報あるいはGST(GeneXus SYSTEM
Template)を活用しているか、との質問が出された。テスト作業は、一般的な方法で行って
おり、設計情報あるいはGST情報を活用していない、との回答であった。
5)事例発表1において設計情報のデータの依存関係(参照関係)に基づき、テストケースの
実行順序を生成するツールを試作した。生成はうまく出来るが、テストの数が数千になり、
実際にこれを全部実行することが出来るかが、検討課題である。
6)テストデータを生成する場合にただやみくもにダミーデータを生成したのでは意味がな
く、テストする機能にふさわしいデータを生成する必要がある。しかし、そのためには現状
の設計情報では不十分であり、テストデータ生成のための補助情報が必要となる。そうする
ことが妥当かどうかについては多くの議論が必要になる。
7)事例発表1をまとめてみて気付いたことは、テストの自動化にはかなりの投資が必要とさ
れる、ということである。現状において、顧客はテストに金をあまり出したがらない。この
点に関してはさらに議論を深めていく必要がある。
<資料の SlideShare での公開>
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① 片岡チュートリアル:「DevOps(Development & Operation:開発と運用の統合」
② Agile ツール分科会(第7回)議事録
<次回分科会>
12月8日(火)18:30~20:30
<以上>

Agileツール適合化分科会(第7回)議事録

  • 1.
    Agile ツール適合化分科会(第7回)議事録 2015.10.28 片岡 <日時>2015年10月27日(火)18:30~20:30 <場所> (株)IT働楽研究所 3階会議室 (東京 神田) <出席者>片岡、樋山、贄、鈴木、今井、周佐、谷口 <議事> 1.チュートリアル 片岡 雅憲氏より、「DevOps(Development & Operation:開発と運用の統合」と題して、 DevOps への関心が高まる背景、DevOps を支える中核ツール(Gradle, Chef, Docker 他) についての解説があった。 2.次の2件の事例が発表された。 (1)事例発表1:「設計情報からテストシナリオを自動生成するアプローチの考察」 贄 良則氏(株式会社ジャスミンソフト) <内容概要> 超高速開発ツールは設計情報(リポジトリ)を持ち、ソースコードを生成 します。その設計情報を、テストシナリオの自動生成に利活用できないかと考えたので すが、奥が深いことに気づきました。アイデアベースですが、現状まで取り組んできた ことを報告します。 (2) 事例発表2: 「「超高速開発」プロセスと「テンプレート開発」プロセスの比較」 周佐 匡芳氏(株式会社ウィング) <内容概要> ウイング社が提唱する GeneXus ベースの2つの開発手法について発表致し ます。それぞれが日本のユーザーに向けてどのような価値を生み出すか、皆様のご意見も お聞かせ願いたいと考えております。 3.討議 次のような議論が行われた。 1)鈴木氏より、「DevOps は概念が提案されてからかなりの年数が経過しているが日本では まだほとんど普及していないのはなぜか?」との疑問が出された。これに対して、①DevOps は多くのツールを連動させて実現されるため、大きな組織でなければ実用化は困難 ②DevOps を実現するためには、開発部隊と運用部隊の融合が必要であり、会社組織として の対応が必要 等が普及を妨げる要因になっているのではないか、との議論があった。 2)事例発表2における「超高速開発」と「テンプレート開発」の良いところを組み合わせた ハイブリッド型の開発は可能か、との質問が出された。この二つの開発でのGUIの作成方 法は大きく異なり、見かけ上の差異も大きいためにハイブリッド型開発は困難とのことで あった。 3)アプリケーションの性質によって「超高速開発」と「テンプレート開発」を使い分けるの かとの質問があった。特にそのような使い分け方針を定めている訳ではなく、顧客の希望に
  • 2.
    Agile ツール適合化分科会(第7回)議事録 2015.10.28 片岡 従って使い分けている、一般的にGUIを優れたものにカスタマイズする場合には「テンプ レート開発」にせざるを得ない、との回答であった。 4)事例発表2について、テスト作業において設計情報あるいはGST(GeneXusSYSTEM Template)を活用しているか、との質問が出された。テスト作業は、一般的な方法で行って おり、設計情報あるいはGST情報を活用していない、との回答であった。 5)事例発表1において設計情報のデータの依存関係(参照関係)に基づき、テストケースの 実行順序を生成するツールを試作した。生成はうまく出来るが、テストの数が数千になり、 実際にこれを全部実行することが出来るかが、検討課題である。 6)テストデータを生成する場合にただやみくもにダミーデータを生成したのでは意味がな く、テストする機能にふさわしいデータを生成する必要がある。しかし、そのためには現状 の設計情報では不十分であり、テストデータ生成のための補助情報が必要となる。そうする ことが妥当かどうかについては多くの議論が必要になる。 7)事例発表1をまとめてみて気付いたことは、テストの自動化にはかなりの投資が必要とさ れる、ということである。現状において、顧客はテストに金をあまり出したがらない。この 点に関してはさらに議論を深めていく必要がある。 <資料の SlideShare での公開> 今回の当分科会での生産物(チュートリアル、事例発表資料)は、SlideShare に登録致します。皆様、どうぞご活用下さい。 ① 片岡チュートリアル:「DevOps(Development & Operation:開発と運用の統合」 ② Agile ツール分科会(第7回)議事録 <次回分科会> 12月8日(火)18:30~20:30 <以上>