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国際的総合科学学術誌「SSSScccciiiieeeennnncccceeee PPPPoooossssttttpppprrrriiiinnnntttt」か 
ら検証する学術誌に求められる機能
ゼネラルヘルスケア株式会社
竹澤慎一郎
Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 1 
3P-1001 
第37回日本分子生物学会年会 
2014年11/25-27 
会場: パシフィコ横浜
Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 2 
要旨 
近年、学術論文のオンライン化以降の進歩は目覚ましい。従来の年間購読料を 
支払って購読するビジネスモデルから、全ての読者が無料で購読でき、その代 
わり著者が投稿料を負担するビジネスモデル(オープン・アクセス誌)も派生し、 
学術出版形態が進化しつつある。新たにスタートアップしたオープン・アクセス 
誌「Science Postprint(SPP)」は、オンラインでの学術論文出版を前提とした総 
合科学学術誌であり、2013年10月より論文が出版されている。それに先立ち、 
論文の査読編集を担当する研究者を公募し、様々な分野の研究者が応募して 
登録された。SPPは学術論文を単に発表するだけでなく、母国語での研究情報 
共有機能、市民や団体から学術論文の著者に対して寄付金を調達する機能、 
産業界のニーズに応えることによる学術賞付与機能、査読者による論文格付け 
機能などが具わっている。そこで、本研究では、SPPの各種数値、データを分析 
し、今後期待される学術論文の機能を検証した。これらのデータを元に、未来の 
学術論文に求められる機能を見出し、200年間進化の止まっていた学術出版に 
イノベーションを起こしたい。「多様化」ではない、という認識でよいのでしょう 
か?
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Abstracts 
In recent years, it has been a great improvement in the area of on-line academic papers. 
In the past it used to be the readers who pay the cost for publishers, now there is a new 
business model that writers pay for their publications. This new system ensure free and 
equal access to the academic articles for people worldwide. Here is an open access 
journal Science Postprint (SPP) from General Healthcare Inc. SPP is an on-line 
scientific journal which has started publication since Oct. 2013. Prior to publication, SPP 
announced public offering for peer review board, and has gotten a lot of cooperation 
from researchers from a wide range of fields. SPP not just publishes papers in English, 
but recommends authors to translate abstracts into their native language, for non- 
English-speaking readers. Readers can easily donate research funds to the authors 
through SPP. Industries or businesses are welcomed to offer academic awards to SPP 
articles to seek for possible new business-academia collaboration or CSR. Furthermore, 
each article in SPP is graded by the peer reviewers, which is a unique system that might 
replace Impact factor . We aim to evaluate the expected extra value or system in on-line 
journals, by analyzing the data of SPP. Based on these data, the future functional model 
required in academic publication will be clearly pictured, and we hope to see innovation 
in academic publication which stopped evolving for 200 years.
Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 4 
背景 
研究者に有益な学術論文発表を再構築するため、 
学術誌Science Postprintが創刊された 
学術論文イノベーション 
アワード 
ドネーション 
オープン・アクセス 
共同研究支援 
母国語化 
日本発・アジア発 
日本初の総合科学学術誌 
論文出版の新しい価値の創造 
・論文投稿から研究資金の調達、 
共同研究につなげる 
・研究者ブランディングの新しい形 
オープンサイエンスの振興 
・市民がサイエンスに接触する機会 
の提供 
・学生への論文出版機会の提供 
日本・アジアに学術インフラを! 
・アジアに学術情報を集積 
・学術メディアを輸入依存から輸出へ 
・国際学会をアジアへ招致 
・日本に優秀な留学生を招待 
論文捏造対策 
出版後査読 
独自論文・研究者評価
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研究の背景・目的 
◆オープンアクセスジャーナルは数多く創刊されてい 
るが、本当に必要な学術論文の機能とは何か、改 
めて考えなおした。 
◆その発展段階の渦中にいる研究者に、学術論文の 
新たな機能の可能性を探り、アンケート調査を実施 
した。
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アンケート概要 
アンケート実施学会 
学会期間 
調査人 
数 
第52回日本癌治療学会学術集会2014/8/29 8 
第31回和漢医薬学会学術大会2014/8/30~31 21 
第2回日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会総会・学術講 
2014/9/5~9/6 13 
演会 
第233回日本循環器学会関東・甲信越地方会2014/9/6 5 
第55回日本母性衛生学会総会学術集会2014/9/13-14 16 
第73回日本癌学会学術総会2014/9/25-26 27 
第35回日本アフェレシス学会学術大会2014/9/27 6 
平成26年度アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会2014/10/4 5 
第27回日本サイコオンコロジー学会総会2014/10/4 4 
第67回日本自律神経学会2014/10/30 17 
合計2014/8/29~10/30 122
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アンケート概要2 
有効回答総数122名 
医療系大学機関企業 
職業人数(名) 職業人数(名) 職業人数(名) 
看護師13 大学教員28 研究・開発9 
基礎医学研究医4 学生16 その他3 
臨床医19 ポスドク1 総計12 
その他25 その他4 
総計61 総計49
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アンケート概要3 
調査形式 
・無記名方式 
・選択式(一部自由記述式あり) 
実施方法 
・学会参加者に対して街頭調査法を用いた 
調査時期 
2014/8/29~2014/10/30
分子生物学会などにて論文投稿に関するレポートを発表するため、アンケートをお願いしております。 
以下の項目に関して該当する箇所にレ印をお願いします 
なお、ご記入いただいた個人情報は、弊社のプライバシーポリシーに従い、責任を持って管理いたします。 
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アンケート内容1 
1 ご職業をお教えください。 ( 一択) 
教育機関……○ 大学教員○ ポスドク○ 学生○ その他 
病院系…… ○ 臨床医○ 基礎医学研究医○ 看護師○ その他コメディカル 
企業系…… ○ 研究・開発○ その他 
2 論文投稿経験がある方にお伺いします。 ない方は3にお進みください。 
2a 次回の論文投稿はいつ頃の予定ですか? ( 一択) 
○ すでに出版社とやりとりしている○ 1 ヶ月以内○ 3 ヶ月以内 
○ 半年以内○ 1 年以内○ 3 年以内 
2b 論文の投稿先を選択する判断基準をお教え下さい。( 複数回答可) 
□ 分野内評価□ インパクト・ファクター□ オープンアクセスなこと 
□ 読者数□ 業績評価・昇進審査□ 掲載費用が安価であること 
□ 刊行速度□ その他( ) 
2c 次に投稿する論文の投稿先雑誌名の予定を教えて下さい。( )
企業が提供する学術賞で最も期待するものは何ですか?( 一択) 
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アンケート内容2 
3 次の中からご存知のオープン・アクセス誌をお教えください( 複数回答可) 
□ PLoS One □ eLife □ Nature Communications 
□ Science Postprint □ Peerj □ その他( ) 
4 論文投稿で市民からの寄付金が研究資金として得られるなら、どれぐらいの金額を集めたいですか? 
○ 1000万円以上○ 100万円以上○ 10万円以上○ あればいい○ 使わない( 一択) 
5 
○ 賞金○ 受賞歴○ 企業からの研究サポート○ 企業のネットワーク 
○ 名前が各界に知れること○ 企業による商品化・サービス化 
6 論文を査読する前に公開する、公開査読という仕組みを使ってみたいですか? ( 一択) 
○ すぐ使ってみたい○ 機会があれば使ってみたい 
○ サービスによっては使いたい○ 当面は使わない○ 将来も使わない 
7 査読審査への参加について、どうお考えですか? ( 複数回答可) 
□ 機会があれば積極的に参加したい□ 専門関連分野の最新論文を閲覧・評価できるのがよい 
□ 研究アイデアをもらえる□ 報酬( もしくは研究助成金) が得られるべき 
□ 研究者としての責務□ 報酬はもらうべきでない 
□ その他意見( )
回答者の45%は1年以内に論文投稿を予定 
次回の論文投稿はいつ頃ですか?(一択) 
◆その他(医療系・大学機関)のほとんどが論文投稿の予定な 
し 
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医 
療 
系 
大学 
機関 
企業 
系 
次回論文の予定 
臨 
床 
医 
看 
護 
師 
基礎医 
学研究 
医 
そ 
の 
他 
大学 
教員 
ポ 
スド 
ク 
学 
生 
そ 
の 
他 
研究 
・開 
発 
そ 
の 
他 
総 
計 
3年以内1 1 0 0 2 0 2 0 0 1 7 
1年以内7 0 2 2 5 0 3 0 1 2 22 
半年以内1 1 1 0 6 0 2 1 1 0 13 
3ヶ月以内1 0 0 0 2 0 1 0 1 0 5 
1ヶ月以内0 0 0 0 3 1 0 0 0 0 4 
すでに出版社と 
1 0 1 0 7 0 2 0 0 0 11 
やりとりしている 
予定なし8 11 0 23 3 0 6 3 6 0 60 
総計19 13 4 25 28 1 16 4 9 3 122
論文投稿ではインパクト・ファクターと学会評価を重視 
論文の投稿先を選択する判断基準を教えてください(複数回答可) 
◆質問項目で見ると「分野内評価」「インパクトファクター」の項 
目数が高い 
◆オープンアクセス自体は判断基準にはならない 
◆掲載費用も判断基準とはならない 
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医療系 
大学機 
関 
企業関 
係 
判断基準臨床医看護師 
基礎医 
学研究 
医 
その他 
大学教 
員 
ポス 
ドク 
学生 
その 
他 
研究・ 
開発 
その 
他 
総計 
分野内評価10(6) 1(0) 2(2) 1(0) 20(20) 1(1) 6(4) 3(1) 2(2) 1(1) 47(37) 
インパクトファクター10(6) 0(0) 4(4) 2(0) 15(15) 1(1) 10(8) 0(0) 5(2) 2(0) 49(36) 
オープンアクセス1(1) 2(0) 0(0) 2(0) 4(3) 0(0) 1(0) 0(0) 1(1) 1(1) 12(6) 
読者数0(0) 0(0) 0(0) 0(0) 1(1) 0(0) 1(0) 0(0) 1(0) 0(0) 3(1) 
掲載費用が安価で 
あること 
0(0) 2(1) 0(0) 0(0) 2(2) 0(0) 0(0) 0(0) 0(0) 0(0) 4(3) 
刊行速度1(0) 0(0) 0(0) 0(0) 2(1) 0(0) 1(0) 0(0) 1(1) 1(1) 6(3) 
総計22(13) 5(1) 6(6) 5(0) 45(42) 2(2) 19(12) 3(1) 10(6) 5(3) 121(86)
その他の回答(雑誌の判断基準について) 
論文の投稿先を選択する判断基準を教えてください(複数回答可) 
◆担当教授に指示されたもの 
◆企業との協議によって決まる 
◆所属している学会の雑誌に投稿する 
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新規学術誌Science Postprint の認知は6.25% 
ご存知のオープン・アクセス誌を教えてください(複数回答可) 
◆「Nature communication」「Plos One」の認知度が高い 
◆国内ではScience Postprintの認知が徐々に進んでいる 
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医療系 
大学機 
関 
企業 
関係 
既知の雑誌臨床医 
看 
護 
師 
基礎医 
学研究 
医 
その 
他 
大学教 
員 
ポス 
ドク 
学生 
そ 
の 
他 
研究・ 
開発 
そ 
の 
他 
総計 
PLoS One 3(3) 0(0) 3(3) 1(0) 15(15) 0(0) 11(8) 1(1) 5(2) 3(3) 42(35) 
eLife 0(0) 1(0) 1(1) 0(0) 3(3) 0(0) 0(0) 0(0) 0(0) 0(0) 5(4) 
Nature Communication 5(2) 2(0) 2(2) 6(2) 14(14) 0(0) 11(7) 1(1) 5(2) 2(2) 48(32) 
Science Postprint 0(0) 0(0) 0(0) 2(0) 3(3) 0(0) 0(0) 0(0) 0(0) 2(1) 7(4) 
Peerj 0(0) 1(0) 0(0) 1(0) 1(1) 0(0) 0(0) 0(0) 0(0) 1(1) 4(2) 
その他0(0) 1(0) 0(0) 2(0) 1(0) 0(0) 2(1) 0(0) 0(0) 0(0) 6(1) 
総計8(5) 5(0) 6(6) 12(2) 37(36) 0(0) 24(16) 2(2) 10(4) 8(7) 112(78)
市民からの寄付金が研究資金として得られるなら、どのくらいの金額を集めたいですか 
(一択)うち、無回答16名はカウントせず 
医療系大学機関企業関係 
学生 
その 
他 
研究・開 
発 
その 
他 
総計 
1 0 0 0 2(2) 0 2(2) 0 0 0 5(4) 
100万円以上7(3) 0 3(3) 3(1) 11(11) 0 2(1) 0 2 1(1) 29(20) 
10万円以上2(2) 4(1) 0 2 2(2) 0 0 0 0 1(1) 11(6) 
あればいい5(4) 4(1) 1(1) 7(1) 6(6) 1(1) 10(6) 2 2 0 38(20) 
使わない3(1) 2 0 4 5(4) 0 2(1) 2(1) 4(2) 1(1) 23(10) 
総計18(10) 10(2) 4(4) 16(2) 26(25) 1(1) 16(10) 4(1) 9(2) 3(3) 122(62) 
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少額でも、寄付金はあれば欲しい 
寄付金の希 
望金額 
臨床医看護師 
基礎医学 
研究医 
その 
他 
大学教員 
ポス 
ドク 
1000万円以 
上 
◆「100万円以上」という金額が関係機関に対する申請などを 
考慮しないですむ限度額として設定されたものと思われる。 
◆論文投稿する研究者は83%が寄付金に肯定的。
企業には「研究サポート」が求められている 
企業が提供する学術賞で最も期待するものはなんですか(一択) 
うち、無回答20名はカウントせず 
◆質問項目では「企業からの研究サポート」が断然高い 
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医療系 
大学機 
関 
企業 
関係 
企業に何を期待す 
るか 
臨床医 
看護 
師 
基礎医学 
研究医 
その他 
大学教 
員 
ポス 
ドク 
学生 
その 
他 
研究・ 
開発 
その 
他 
総計 
企業からの研究 
サポート 
14(9) 5(1) 1(1) 8(1) 16(14) 0 7(2) 2 4 1(1) 58(29) 
企業からの商品 
化・サービス化 
2(1) 0 0 2 1(1) 0 2(2) 0 0 0 7(4) 
企業のネットワー 
ク 
0 4(1) 0 3(1) 0 0 1(1) 0 0 0 8(3) 
受賞歴1 0 1(1) 0 4(4) 0 2(2) 0 1(1) 1(1) 10(9) 
賞金0 2 2(2) 2 4(4) 1(1) 2(1) 0 0 0 13(8) 
名前が各界に知 
れること 
1 0 0 1 1(1) 0 1(1) 0 2 0 6(2) 
総計18(10) 11(2) 4(4) 16(2) 26(24) 1(1) 15(9) 2(0) 7(1) 2(2) 102(55)
公開査読については肯定的な意見が多い 
論文を購読する前に公開する公開査読という仕組みを使ってみたいですか(一択) 
うち、無回答10名はカウントせず 
◆「機会があれば使ってみたい」の項目が高く、全体的に肯定 
的な回答の方が多い 
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医療系 
大学機 
関 
企業関 
係 
公開査読について臨床医看護師 
基礎医学 
研究医 
その他 
大学教 
員 
ポス 
ドク 
学生 
その 
他 
研究・ 
開発 
その 
他 
総計 
サービスによっては 
使いたい 
2(2) 3 1(1) 6 2(2) 0 1 0 1 2(2) 18(7) 
すぐ使ってみたい1(1) 1 0 1 3(3) 0 2(1) 0 0 0 8(5) 
機会があれば使っ 
てみたい 
10(5) 6(1) 2(2) 6(2) 12(11) 0 6(5) 3 3 0 48(26) 
将来も使わない3(1) 1(1) 1(1) 0 1 0 1 1(1) 1 0 9(4) 
当面は使わない3(2) 0 0 5 10(9) 1(1) 6(4) 0 3(2) 1(1) 29(19) 
総計19(11) 11(2) 4(4) 18(2) 28(25) 1(1) 16(10) 4(1) 8(2) 3(3) 112(61)
査読審査への参加について、どうお考えですか(複数回答可) 
企業 
関係 
ポス 
ドク 
学生 
その 
他 
研究・ 
開発 
そ 
の 
他 
総計 
1(1) 2(0) 1(0) 2(1) 5(5) 0(0) 2(1) 1(0) 1(0) 1(1) 16(9) 
4(2) 2(0) 0(0) 7(1) 6(5) 1(1) 3(2) 3(0) 2(0) 1(1) 29(12) 
研究者としての責務5(3) 4(0) 1(1) 3(1) 16(16) 0(0) 7(4) 0(0) 2(1) 1(1) 39(27) 
9(2) 5(0) 2(1) 5(0) 10(10) 1(1) 4(1) 1(0) 4(0) 0(0) 41(15) 
5(3) 1(1) 2(2) 3(0) 2(2) 0(0) 4(1) 0(0) 0(0) 0(0) 17(9) 
0(0) 0(0) 0(0) 2(0) 4(4) 0(0) 2(1) 1(1) 0(0) 0(0) 9(5) 
総計24(11) 14(1) 6(4) 22(3) 43(42) 2(2) 
22(1 
0) 
6(1) 9(1) 3(3) 151(77) 
Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 18 
査読の貢献に対し肯定的意見も多い 
医療系 
大学機 
関 
査読についての考え臨床医看護師 
基礎医学 
研究医 
その 
他 
大学教 
員 
機会があれば積極的 
に参加したい 
研究アイデアをもらえ 
る 
専門関連分野の最新 
論文を閲覧できる 
報酬(研究助成金)が 
得られるべき 
報酬はもらうべきでは 
ない 
◆ 「研究者としての責務」「最新論文を閲覧出来る」の項目回 
答数が高い。 
◆査読に対する報酬は肯定的意見もある
その他の意見(査読審査についてどう考えるか) 
査読審査への参加について、どうお考えですか(複数回答可) 
◆査読者として名前が公開されれば、箔が付く 
◆自分の論文のミスが見られるのが嫌。意見の違う査 
読者同士でぶつかり合うのではないか 
◆公開査読によって質の悪い、内容がいい加減、同じ 
ネタを使った論文の出版を防げるのではないか 
◆頼まれるので頻繁に査読をするが、最近は論文の 
Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 19 
質が下がっているように感じる 
◆報酬という形であれば、図書券やアマゾンのクーポ 
ンなどがあればいいと思う 
◆公開査読は査読しにくくなると思う 
◆論文を書く予定はないが、読むことはよくある
◆使いたい 
◆使わない 
0% 20% 40% 60% 80% 100% 
Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 20 
6割以上は公開査読を求めている 
公開査読について賛否の割合グラフ 
◆抽出グラフはアンケートの項目を「使いたい」「使わない」の2 
種類に分けたもの 
◆全体としては「使いたい」が60%以上である
6割以上の研究者は査読報酬を求めている 
◆報酬は得られるべき 
◆報酬はもらうべきではない 
◆分野別にみる「報酬が得られるべき」だと考える人の比率 
・『医療系』85% 
・『大学機関』46% 
◆査読報酬は60%の研究者に期待されている 
Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 21 
査読報酬が得られるべきかについてグラフ 
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
新しい論文査読の方法に対し革新派と保守派に2分される 
「査読報酬」と公開査読」についてのクロス集計 
公開査読 
◆「査読報酬が得られるべき」且つ「公開査読は機会があれ 
ば使う」という革新的研究者は、「査読報酬はもらうべきではな 
い」且つ「公開査読は当面使わない」とする保守的研究者よ 
り若干多い傾向。 
Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 22 
すぐに 
使って 
みたい 
機会が 
あれば 
使って 
みたい 
サービ 
スによっ 
ては使 
ってみた 
い 
当面は 
使わな 
い 
将来も 
使わな 
い 
総計 
報酬は得られるべきだ0 7 2 4 4 17 
報酬はもらうべきではな 
い 
1 2 0 5 1 9 
総計1 9 2 9 5 26 
革新的 
保守的 
革新的保守的 
査読報酬
Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 23 
結論 
学術誌Science Postprint(SPP)のイノベーション 
学術論文イノベーション 
論文投稿する研究者は 
83%が寄付による研究資 
金獲得に肯定的。 
捏防サービスをリリース。 
世界初の電気泳動写真不 
正を受託調査。SPPでも査 
読前審査で実施。 
http://www.netsubo.com/ 
アワード 
ドネーション 
共同研究支援 
論文捏造対策 
出版後査読 
独自論文・研究者評価 
日本発・アジア発 
オープン・アクセス 
母国語化 
6割以上の研究者は新 
しい査読方法に肯定的。
Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 24 
利益相反 
◆当該研究に関連する利害関係 
本研究において支援を受けた第三者機関はない 
◆当該研究に直接関連しないが、影響のある利害関係 
本研究において間接的に支援を受けた第三者機関はない 
◆知的財産に関する情報 
「Science Postprint」は商標登録第5669991号に登録されている 
◆その他の利害関係 
特にない

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日本分子生物学会年会3 p 1001

  • 1. 国際的総合科学学術誌「SSSScccciiiieeeennnncccceeee PPPPoooossssttttpppprrrriiiinnnntttt」か ら検証する学術誌に求められる機能 ゼネラルヘルスケア株式会社 竹澤慎一郎 Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 1 3P-1001 第37回日本分子生物学会年会 2014年11/25-27 会場: パシフィコ横浜
  • 2. Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 2 要旨 近年、学術論文のオンライン化以降の進歩は目覚ましい。従来の年間購読料を 支払って購読するビジネスモデルから、全ての読者が無料で購読でき、その代 わり著者が投稿料を負担するビジネスモデル(オープン・アクセス誌)も派生し、 学術出版形態が進化しつつある。新たにスタートアップしたオープン・アクセス 誌「Science Postprint(SPP)」は、オンラインでの学術論文出版を前提とした総 合科学学術誌であり、2013年10月より論文が出版されている。それに先立ち、 論文の査読編集を担当する研究者を公募し、様々な分野の研究者が応募して 登録された。SPPは学術論文を単に発表するだけでなく、母国語での研究情報 共有機能、市民や団体から学術論文の著者に対して寄付金を調達する機能、 産業界のニーズに応えることによる学術賞付与機能、査読者による論文格付け 機能などが具わっている。そこで、本研究では、SPPの各種数値、データを分析 し、今後期待される学術論文の機能を検証した。これらのデータを元に、未来の 学術論文に求められる機能を見出し、200年間進化の止まっていた学術出版に イノベーションを起こしたい。「多様化」ではない、という認識でよいのでしょう か?
  • 3. Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 3 Abstracts In recent years, it has been a great improvement in the area of on-line academic papers. In the past it used to be the readers who pay the cost for publishers, now there is a new business model that writers pay for their publications. This new system ensure free and equal access to the academic articles for people worldwide. Here is an open access journal Science Postprint (SPP) from General Healthcare Inc. SPP is an on-line scientific journal which has started publication since Oct. 2013. Prior to publication, SPP announced public offering for peer review board, and has gotten a lot of cooperation from researchers from a wide range of fields. SPP not just publishes papers in English, but recommends authors to translate abstracts into their native language, for non- English-speaking readers. Readers can easily donate research funds to the authors through SPP. Industries or businesses are welcomed to offer academic awards to SPP articles to seek for possible new business-academia collaboration or CSR. Furthermore, each article in SPP is graded by the peer reviewers, which is a unique system that might replace Impact factor . We aim to evaluate the expected extra value or system in on-line journals, by analyzing the data of SPP. Based on these data, the future functional model required in academic publication will be clearly pictured, and we hope to see innovation in academic publication which stopped evolving for 200 years.
  • 4. Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 4 背景 研究者に有益な学術論文発表を再構築するため、 学術誌Science Postprintが創刊された 学術論文イノベーション アワード ドネーション オープン・アクセス 共同研究支援 母国語化 日本発・アジア発 日本初の総合科学学術誌 論文出版の新しい価値の創造 ・論文投稿から研究資金の調達、 共同研究につなげる ・研究者ブランディングの新しい形 オープンサイエンスの振興 ・市民がサイエンスに接触する機会 の提供 ・学生への論文出版機会の提供 日本・アジアに学術インフラを! ・アジアに学術情報を集積 ・学術メディアを輸入依存から輸出へ ・国際学会をアジアへ招致 ・日本に優秀な留学生を招待 論文捏造対策 出版後査読 独自論文・研究者評価
  • 5. Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 5 研究の背景・目的 ◆オープンアクセスジャーナルは数多く創刊されてい るが、本当に必要な学術論文の機能とは何か、改 めて考えなおした。 ◆その発展段階の渦中にいる研究者に、学術論文の 新たな機能の可能性を探り、アンケート調査を実施 した。
  • 6. Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 6 アンケート概要 アンケート実施学会 学会期間 調査人 数 第52回日本癌治療学会学術集会2014/8/29 8 第31回和漢医薬学会学術大会2014/8/30~31 21 第2回日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会総会・学術講 2014/9/5~9/6 13 演会 第233回日本循環器学会関東・甲信越地方会2014/9/6 5 第55回日本母性衛生学会総会学術集会2014/9/13-14 16 第73回日本癌学会学術総会2014/9/25-26 27 第35回日本アフェレシス学会学術大会2014/9/27 6 平成26年度アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会2014/10/4 5 第27回日本サイコオンコロジー学会総会2014/10/4 4 第67回日本自律神経学会2014/10/30 17 合計2014/8/29~10/30 122
  • 7. Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 7 アンケート概要2 有効回答総数122名 医療系大学機関企業 職業人数(名) 職業人数(名) 職業人数(名) 看護師13 大学教員28 研究・開発9 基礎医学研究医4 学生16 その他3 臨床医19 ポスドク1 総計12 その他25 その他4 総計61 総計49
  • 8. Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 8 アンケート概要3 調査形式 ・無記名方式 ・選択式(一部自由記述式あり) 実施方法 ・学会参加者に対して街頭調査法を用いた 調査時期 2014/8/29~2014/10/30
  • 9. 分子生物学会などにて論文投稿に関するレポートを発表するため、アンケートをお願いしております。 以下の項目に関して該当する箇所にレ印をお願いします なお、ご記入いただいた個人情報は、弊社のプライバシーポリシーに従い、責任を持って管理いたします。 Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 9 アンケート内容1 1 ご職業をお教えください。 ( 一択) 教育機関……○ 大学教員○ ポスドク○ 学生○ その他 病院系…… ○ 臨床医○ 基礎医学研究医○ 看護師○ その他コメディカル 企業系…… ○ 研究・開発○ その他 2 論文投稿経験がある方にお伺いします。 ない方は3にお進みください。 2a 次回の論文投稿はいつ頃の予定ですか? ( 一択) ○ すでに出版社とやりとりしている○ 1 ヶ月以内○ 3 ヶ月以内 ○ 半年以内○ 1 年以内○ 3 年以内 2b 論文の投稿先を選択する判断基準をお教え下さい。( 複数回答可) □ 分野内評価□ インパクト・ファクター□ オープンアクセスなこと □ 読者数□ 業績評価・昇進審査□ 掲載費用が安価であること □ 刊行速度□ その他( ) 2c 次に投稿する論文の投稿先雑誌名の予定を教えて下さい。( )
  • 10. 企業が提供する学術賞で最も期待するものは何ですか?( 一択) Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 10 アンケート内容2 3 次の中からご存知のオープン・アクセス誌をお教えください( 複数回答可) □ PLoS One □ eLife □ Nature Communications □ Science Postprint □ Peerj □ その他( ) 4 論文投稿で市民からの寄付金が研究資金として得られるなら、どれぐらいの金額を集めたいですか? ○ 1000万円以上○ 100万円以上○ 10万円以上○ あればいい○ 使わない( 一択) 5 ○ 賞金○ 受賞歴○ 企業からの研究サポート○ 企業のネットワーク ○ 名前が各界に知れること○ 企業による商品化・サービス化 6 論文を査読する前に公開する、公開査読という仕組みを使ってみたいですか? ( 一択) ○ すぐ使ってみたい○ 機会があれば使ってみたい ○ サービスによっては使いたい○ 当面は使わない○ 将来も使わない 7 査読審査への参加について、どうお考えですか? ( 複数回答可) □ 機会があれば積極的に参加したい□ 専門関連分野の最新論文を閲覧・評価できるのがよい □ 研究アイデアをもらえる□ 報酬( もしくは研究助成金) が得られるべき □ 研究者としての責務□ 報酬はもらうべきでない □ その他意見( )
  • 11. 回答者の45%は1年以内に論文投稿を予定 次回の論文投稿はいつ頃ですか?(一択) ◆その他(医療系・大学機関)のほとんどが論文投稿の予定な し Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 11 医 療 系 大学 機関 企業 系 次回論文の予定 臨 床 医 看 護 師 基礎医 学研究 医 そ の 他 大学 教員 ポ スド ク 学 生 そ の 他 研究 ・開 発 そ の 他 総 計 3年以内1 1 0 0 2 0 2 0 0 1 7 1年以内7 0 2 2 5 0 3 0 1 2 22 半年以内1 1 1 0 6 0 2 1 1 0 13 3ヶ月以内1 0 0 0 2 0 1 0 1 0 5 1ヶ月以内0 0 0 0 3 1 0 0 0 0 4 すでに出版社と 1 0 1 0 7 0 2 0 0 0 11 やりとりしている 予定なし8 11 0 23 3 0 6 3 6 0 60 総計19 13 4 25 28 1 16 4 9 3 122
  • 12. 論文投稿ではインパクト・ファクターと学会評価を重視 論文の投稿先を選択する判断基準を教えてください(複数回答可) ◆質問項目で見ると「分野内評価」「インパクトファクター」の項 目数が高い ◆オープンアクセス自体は判断基準にはならない ◆掲載費用も判断基準とはならない Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 12 医療系 大学機 関 企業関 係 判断基準臨床医看護師 基礎医 学研究 医 その他 大学教 員 ポス ドク 学生 その 他 研究・ 開発 その 他 総計 分野内評価10(6) 1(0) 2(2) 1(0) 20(20) 1(1) 6(4) 3(1) 2(2) 1(1) 47(37) インパクトファクター10(6) 0(0) 4(4) 2(0) 15(15) 1(1) 10(8) 0(0) 5(2) 2(0) 49(36) オープンアクセス1(1) 2(0) 0(0) 2(0) 4(3) 0(0) 1(0) 0(0) 1(1) 1(1) 12(6) 読者数0(0) 0(0) 0(0) 0(0) 1(1) 0(0) 1(0) 0(0) 1(0) 0(0) 3(1) 掲載費用が安価で あること 0(0) 2(1) 0(0) 0(0) 2(2) 0(0) 0(0) 0(0) 0(0) 0(0) 4(3) 刊行速度1(0) 0(0) 0(0) 0(0) 2(1) 0(0) 1(0) 0(0) 1(1) 1(1) 6(3) 総計22(13) 5(1) 6(6) 5(0) 45(42) 2(2) 19(12) 3(1) 10(6) 5(3) 121(86)
  • 13. その他の回答(雑誌の判断基準について) 論文の投稿先を選択する判断基準を教えてください(複数回答可) ◆担当教授に指示されたもの ◆企業との協議によって決まる ◆所属している学会の雑誌に投稿する Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 13
  • 14. 新規学術誌Science Postprint の認知は6.25% ご存知のオープン・アクセス誌を教えてください(複数回答可) ◆「Nature communication」「Plos One」の認知度が高い ◆国内ではScience Postprintの認知が徐々に進んでいる Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 14 医療系 大学機 関 企業 関係 既知の雑誌臨床医 看 護 師 基礎医 学研究 医 その 他 大学教 員 ポス ドク 学生 そ の 他 研究・ 開発 そ の 他 総計 PLoS One 3(3) 0(0) 3(3) 1(0) 15(15) 0(0) 11(8) 1(1) 5(2) 3(3) 42(35) eLife 0(0) 1(0) 1(1) 0(0) 3(3) 0(0) 0(0) 0(0) 0(0) 0(0) 5(4) Nature Communication 5(2) 2(0) 2(2) 6(2) 14(14) 0(0) 11(7) 1(1) 5(2) 2(2) 48(32) Science Postprint 0(0) 0(0) 0(0) 2(0) 3(3) 0(0) 0(0) 0(0) 0(0) 2(1) 7(4) Peerj 0(0) 1(0) 0(0) 1(0) 1(1) 0(0) 0(0) 0(0) 0(0) 1(1) 4(2) その他0(0) 1(0) 0(0) 2(0) 1(0) 0(0) 2(1) 0(0) 0(0) 0(0) 6(1) 総計8(5) 5(0) 6(6) 12(2) 37(36) 0(0) 24(16) 2(2) 10(4) 8(7) 112(78)
  • 15. 市民からの寄付金が研究資金として得られるなら、どのくらいの金額を集めたいですか (一択)うち、無回答16名はカウントせず 医療系大学機関企業関係 学生 その 他 研究・開 発 その 他 総計 1 0 0 0 2(2) 0 2(2) 0 0 0 5(4) 100万円以上7(3) 0 3(3) 3(1) 11(11) 0 2(1) 0 2 1(1) 29(20) 10万円以上2(2) 4(1) 0 2 2(2) 0 0 0 0 1(1) 11(6) あればいい5(4) 4(1) 1(1) 7(1) 6(6) 1(1) 10(6) 2 2 0 38(20) 使わない3(1) 2 0 4 5(4) 0 2(1) 2(1) 4(2) 1(1) 23(10) 総計18(10) 10(2) 4(4) 16(2) 26(25) 1(1) 16(10) 4(1) 9(2) 3(3) 122(62) Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 15 少額でも、寄付金はあれば欲しい 寄付金の希 望金額 臨床医看護師 基礎医学 研究医 その 他 大学教員 ポス ドク 1000万円以 上 ◆「100万円以上」という金額が関係機関に対する申請などを 考慮しないですむ限度額として設定されたものと思われる。 ◆論文投稿する研究者は83%が寄付金に肯定的。
  • 16. 企業には「研究サポート」が求められている 企業が提供する学術賞で最も期待するものはなんですか(一択) うち、無回答20名はカウントせず ◆質問項目では「企業からの研究サポート」が断然高い Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 16 医療系 大学機 関 企業 関係 企業に何を期待す るか 臨床医 看護 師 基礎医学 研究医 その他 大学教 員 ポス ドク 学生 その 他 研究・ 開発 その 他 総計 企業からの研究 サポート 14(9) 5(1) 1(1) 8(1) 16(14) 0 7(2) 2 4 1(1) 58(29) 企業からの商品 化・サービス化 2(1) 0 0 2 1(1) 0 2(2) 0 0 0 7(4) 企業のネットワー ク 0 4(1) 0 3(1) 0 0 1(1) 0 0 0 8(3) 受賞歴1 0 1(1) 0 4(4) 0 2(2) 0 1(1) 1(1) 10(9) 賞金0 2 2(2) 2 4(4) 1(1) 2(1) 0 0 0 13(8) 名前が各界に知 れること 1 0 0 1 1(1) 0 1(1) 0 2 0 6(2) 総計18(10) 11(2) 4(4) 16(2) 26(24) 1(1) 15(9) 2(0) 7(1) 2(2) 102(55)
  • 17. 公開査読については肯定的な意見が多い 論文を購読する前に公開する公開査読という仕組みを使ってみたいですか(一択) うち、無回答10名はカウントせず ◆「機会があれば使ってみたい」の項目が高く、全体的に肯定 的な回答の方が多い Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 17 医療系 大学機 関 企業関 係 公開査読について臨床医看護師 基礎医学 研究医 その他 大学教 員 ポス ドク 学生 その 他 研究・ 開発 その 他 総計 サービスによっては 使いたい 2(2) 3 1(1) 6 2(2) 0 1 0 1 2(2) 18(7) すぐ使ってみたい1(1) 1 0 1 3(3) 0 2(1) 0 0 0 8(5) 機会があれば使っ てみたい 10(5) 6(1) 2(2) 6(2) 12(11) 0 6(5) 3 3 0 48(26) 将来も使わない3(1) 1(1) 1(1) 0 1 0 1 1(1) 1 0 9(4) 当面は使わない3(2) 0 0 5 10(9) 1(1) 6(4) 0 3(2) 1(1) 29(19) 総計19(11) 11(2) 4(4) 18(2) 28(25) 1(1) 16(10) 4(1) 8(2) 3(3) 112(61)
  • 18. 査読審査への参加について、どうお考えですか(複数回答可) 企業 関係 ポス ドク 学生 その 他 研究・ 開発 そ の 他 総計 1(1) 2(0) 1(0) 2(1) 5(5) 0(0) 2(1) 1(0) 1(0) 1(1) 16(9) 4(2) 2(0) 0(0) 7(1) 6(5) 1(1) 3(2) 3(0) 2(0) 1(1) 29(12) 研究者としての責務5(3) 4(0) 1(1) 3(1) 16(16) 0(0) 7(4) 0(0) 2(1) 1(1) 39(27) 9(2) 5(0) 2(1) 5(0) 10(10) 1(1) 4(1) 1(0) 4(0) 0(0) 41(15) 5(3) 1(1) 2(2) 3(0) 2(2) 0(0) 4(1) 0(0) 0(0) 0(0) 17(9) 0(0) 0(0) 0(0) 2(0) 4(4) 0(0) 2(1) 1(1) 0(0) 0(0) 9(5) 総計24(11) 14(1) 6(4) 22(3) 43(42) 2(2) 22(1 0) 6(1) 9(1) 3(3) 151(77) Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 18 査読の貢献に対し肯定的意見も多い 医療系 大学機 関 査読についての考え臨床医看護師 基礎医学 研究医 その 他 大学教 員 機会があれば積極的 に参加したい 研究アイデアをもらえ る 専門関連分野の最新 論文を閲覧できる 報酬(研究助成金)が 得られるべき 報酬はもらうべきでは ない ◆ 「研究者としての責務」「最新論文を閲覧出来る」の項目回 答数が高い。 ◆査読に対する報酬は肯定的意見もある
  • 19. その他の意見(査読審査についてどう考えるか) 査読審査への参加について、どうお考えですか(複数回答可) ◆査読者として名前が公開されれば、箔が付く ◆自分の論文のミスが見られるのが嫌。意見の違う査 読者同士でぶつかり合うのではないか ◆公開査読によって質の悪い、内容がいい加減、同じ ネタを使った論文の出版を防げるのではないか ◆頼まれるので頻繁に査読をするが、最近は論文の Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 19 質が下がっているように感じる ◆報酬という形であれば、図書券やアマゾンのクーポ ンなどがあればいいと思う ◆公開査読は査読しにくくなると思う ◆論文を書く予定はないが、読むことはよくある
  • 20. ◆使いたい ◆使わない 0% 20% 40% 60% 80% 100% Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 20 6割以上は公開査読を求めている 公開査読について賛否の割合グラフ ◆抽出グラフはアンケートの項目を「使いたい」「使わない」の2 種類に分けたもの ◆全体としては「使いたい」が60%以上である
  • 21. 6割以上の研究者は査読報酬を求めている ◆報酬は得られるべき ◆報酬はもらうべきではない ◆分野別にみる「報酬が得られるべき」だと考える人の比率 ・『医療系』85% ・『大学機関』46% ◆査読報酬は60%の研究者に期待されている Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 21 査読報酬が得られるべきかについてグラフ 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
  • 22. 新しい論文査読の方法に対し革新派と保守派に2分される 「査読報酬」と公開査読」についてのクロス集計 公開査読 ◆「査読報酬が得られるべき」且つ「公開査読は機会があれ ば使う」という革新的研究者は、「査読報酬はもらうべきではな い」且つ「公開査読は当面使わない」とする保守的研究者よ り若干多い傾向。 Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 22 すぐに 使って みたい 機会が あれば 使って みたい サービ スによっ ては使 ってみた い 当面は 使わな い 将来も 使わな い 総計 報酬は得られるべきだ0 7 2 4 4 17 報酬はもらうべきではな い 1 2 0 5 1 9 総計1 9 2 9 5 26 革新的 保守的 革新的保守的 査読報酬
  • 23. Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 23 結論 学術誌Science Postprint(SPP)のイノベーション 学術論文イノベーション 論文投稿する研究者は 83%が寄付による研究資 金獲得に肯定的。 捏防サービスをリリース。 世界初の電気泳動写真不 正を受託調査。SPPでも査 読前審査で実施。 http://www.netsubo.com/ アワード ドネーション 共同研究支援 論文捏造対策 出版後査読 独自論文・研究者評価 日本発・アジア発 オープン・アクセス 母国語化 6割以上の研究者は新 しい査読方法に肯定的。
  • 24. Copyright © 2011-2012 General Healthcare Inc. All Rights Reserved. 24 利益相反 ◆当該研究に関連する利害関係 本研究において支援を受けた第三者機関はない ◆当該研究に直接関連しないが、影響のある利害関係 本研究において間接的に支援を受けた第三者機関はない ◆知的財産に関する情報 「Science Postprint」は商標登録第5669991号に登録されている ◆その他の利害関係 特にない