コンテスト21 頭師康一郎 ほんとも!_企画書
- 1. すべての子どもたちが読書の楽しみを知ることができるように
「ほんとも!~学校図書館おたすけサイト~」
子どもにとって、読書とは何なのか?この質問に答えることは容易ではありません。本を読まずとも生
きている大人はたくさんいます。本を読まずとも、勉強はできます。 、
皆「読書は良いもの」という認識は 持
っているでしょう。しかし「子どもにとって、
、 読書とは何なのか?」この問いに真正面から向き合い答 え
を出すことは、容易なことではありません。
しかし、 「問い」
その に答えられないことこそが、我々の読書体験の欠如を如実に表してるのです。子ど
ものころ、図書室はずっと閉まったままだった。絵本や紙芝居を読んでもらうことがなかった。心が震え
る物語に出会うことができなかった。我々自身に「素晴らしい読書体験」が欠如しているからこそ、読書と
いうものに対して真剣に向きあうことができないのです。
それならば私たちにできることは何なのか?答はたった一つです 「素晴らしい読書体験」ができな か
。
ったという我々の過去を繰り返さないことです。今の子どもたちが「素晴らしい読書体験」ができるよう
に、我々大人が、ひとりひとり努力することです。
そのために私にできたことが、 「ほんとも!~学校図書館おたすけサイト~」
この を作ることでした。子
どもたちの「素晴らしい読書体験」のために、学校図書館はなくてはならないものです。しかし、学校図書
館を取り巻く現状は厳しいと言わざるをえません。その厳しい現状で、それでも学校図書館に関わり頑張
っている全ての人の一助となれるように、私はこのサイトをオープンしました。すべての子どもたちが、
読書の楽しみを知ることができるように。
私の勤める学校図書館では、毎日子どもたちが読書を楽しむ姿が見られます。読み聞かせをすると大き
く口をあけて笑う子どもたちの顔が見られます。友だちと一緒に声を出して絵本を読み合う傍らで、周り
の音が聞こえていないかのように真剣な表情で物語に没頭する子どもの顔が見られます。そして、私には
この子どもたちの未来が見えています。この子たちならば、私たちが答えられなかった問いに答を出し、
真剣に読書と向きあってくれるだろう、と。そんな未来を私は目指しています。