レポートB3課題

フランク・ロイド・ライトの
    「ブロード・エーカー・シティ」について
           ~レヴィットタウンとの比較~




            11N1069 坂井亜佳音
ブロード・エーカー・シティとは



アメリカの建築家、フランク・ロイド・ライトが
1935年に示した低密度の広大な自動車依存型都市
のこと。
アメリカの「郊外型都市」のモデルとなった。
タリアセンフェローシップ

・自給自足をしながら建築の教育と実践を行う建築塾
・弟子たちとともに建設した設計工房および共同生活
 のための建築群




    タリアセンフェローシップが最初に建てられた場所
タリアセンフエローシップ出身の主要な建築家

              ・アントニン・レーモンド
              ・遠藤新
              ・土浦亀城
              ・ルドルフ・シンドラー
              ・リチャード・ノイトラ
              ・田上義也
              ・パオロ・ソレリ




アントニン・レーモンド        土浦亀城      リチャード・ノイトラ
タリアセンフェローシップによって行われた、
最初の重要な仕事はブロード・エーカー・シティーの
模型の製作




  この大きな模型は現在ウィスコンシン州のタリアセンのヒ
  ルサイドスタジオ東側のDana galleryの壁面に垂直に置
  かれている。
ブロード・エーカー・シティの模型内容


・1戸あたり1エーカー(約1200坪ほど)の土地の割当て

・簡素な造りながら、室内空間が庭に開かれ、暖炉のある住み心地
 よく美しい小住宅→ユソニア住宅と名付けられる

・碁盤目や正五角形、正六角形の網の目、円の放射線割などを
 基準単位としてプランを展開
都市の集中をさけて
その機能を田園に融合させ
大地に密着した生活をする
という民主主義に対する
考え方が表されている。
模型サイズ


模型の大きさ 3.66m x 3.86m =12フィートx12フィート8インチ
縮尺 1/900 2マイルx2マイル
面積 4平方マイル 40x64エーカー=10.36km2
1戸: 1エーカー=165'x264'=43,560sf
             =4047m2=1235坪
人口761戸x3人=2283人
人口密度220人/km2
ブロード・エーカー・シティーの背景には、
ジェファーソンの農業の思想や、大恐慌の時代に多く
の人々が取り組みその後第二次世界大戦により
中断したままになった革新の思想などがある。
レヴィットタウンとは



      戦後のアメリカにウィリアム・レ
      ヴィットによって建てられた、
      大規模な規格品住宅による
      住宅団地のこと。
・第二次世界大戦終戦直後、若い復員軍人が
 結婚しはじめると住宅が非常に不足。
     ↓
・トルーマン大統領は復員軍人緊急住宅計画を
 進める。
     ↓
・復員軍人は低金利の住宅ローンを組めるように
 なる。
     ↓
戦後アメリカの郊外に典型的な中流家庭向けの
住宅が大量に建設されはじめる。

  ◆その代表がレヴィットタウンである◆
最初のレヴィットタウン

・1948年に完成

・賃貸住宅を含む1万7千戸の家

・8万2千人の人々が住む

・ベーシックな家は約7,990ドルで売りだされたが、頭
金はわずか58ドル
 →労働者でも簡単に自分の家が持てた
同じ形の住宅がいくつも立ち並ぶ。
現在レヴィットタウンは観光地にもなっており、ホテルも多数存在する。
レヴィットタウンをGoogle Earthで見た様子
私の考え、比較など

レヴィットタウンとブロード・エーカー・シティ

  ・双方とも画一的、均一的という点で似ている。

  ・どちらも個人の生活などは考えられているものの
   あまりに均質的であるように感じる。

  ・前回の課題で取り組んだヴォアザン計画や、
   スタイブサントタウンにも非常に似ている点が
   多いように思う。
コルビュジエが提唱した『輝く都市』と
フランク・ロイド・ライトの『ブロード・エーカー・シティ』 を比較


   ・パソコンで検索してみても『輝く都市』に関する情報の方
   が『ブロード・エーカー・シティ』に比べ圧倒的に多い。

   →ブロード・エーカー・シティにはあまりスポットが当たって
   いない。

   →ライトの計画である、「1戸あたり1エーカー(約1200坪ほ
   ど)の割当て」というものが原因では?
ブロード・エーカー・シティに
       スポットが当たらなかった理由



実際に生活する人々に目線を置いたライトの計画
は開発業者からしたらお金儲けができないという
点で現実的ではなかったのでは、と考える。
その一方でコルビュジエのあまりに合理的すぎる計画よりもラ
イトの計画の方が人間性を無視していないとも思う。

  ↓

都市計画において人間の持つ個性を強調する建築家は
開発業者と対立しやすいのではないかと思う。
レヴィットタウンについて


・本来非常に画一的で没個性的

・しかし歴史の中で住民によって自由に増改築され、
 現在ではそれぞれが個性を持っているように感じる。

◆その点においては一概にブロード・エーカー・シティと似てい
 るということはできないと思う◆

2012アーバニズム_「B3-フランク・ロイド・ライトのブロード・エーカーシティについて」_坂井亜佳音_11N1069