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2012アーバニズム_A3_Pruitt-Igoeはなぜ解体されたのか_田中愛実_11n1085
- 1. Pruitt-Igoeはなぜ解体されたのか 建築学科２年 11N1085 田中 愛実
- 2. Pruitt-Igoeについて アメリカ合衆国ミズーリ州セン トルイスにあった住宅団地。 1951年セントルイスのスラム を取り壊す 1954年 日系アメリカ人の建 築家ミノル・ヤマサキにより改良 住宅として設計されオープン 1956年 完成 ↓ しかし 団地自体がスラム化し犯罪の 温床となるなど環境が著しく悪 化、入居者が激減 ↓ 1972年 爆破解体される
- 3. Pruitt-Igoeのその後 Pruitt-Igoeの再開発での、大規模で破壊的かつ高価な取り組みは、都市の衰退 を食い止める、あるいは著しく遅くすることは防げない。 1950年から1970年に、市の人口は234000人で下落し、セントルイス首都圏の人 口のシェアは51％から26％に急落。 この悲しい事実は、Pruitt-Igoeに関連付けられ、障害の恐るべき最大の失敗であ ると追加されてしまう。
- 4. Pruitt-Igoeについて アメリカの住宅計画史上最大の失敗 であるとされている。 またモダニズム建築の批判者から、 同団地の爆破解体の日は 「モダニズム建築の終焉の日」 と位置付けられている。
- 5. ミノル・ヤマサキ 1912年12月1日 - 1986年2月7日 日系アメリカ人建築家。 ワシントン州シアトル出身の日系二世。 日系の近代建築家として、アメリカで確固たる地位を築く。 主な作品 ＊プルーイット・アイゴー団地（セントルイス、1951年） - 都市計画の失敗 例として有名 ＊在神戸米国総領事館（神戸、1954年改装、日本建築学会賞作品賞） ＊ランバート・セントルイス国際空港メインターミナル（セントルイス、1955 年） ＊ハーバード大学ウィリアム・ジェームズ・ホール（ボストン郊外、1963年） ＊ワールドトレードセンター・コンプレックス（ニューヨーク、1966年着工、 1973年完成） - 2001年の9/11テロで倒壊。
- 6. 建築計画による原因 Pruitt-Igoe plan
- 7. 建築計画による原因 当初の計画にあった庭園や児童遊園といった各 種公園は費用を抑えるために建設が見送られる。 ↓ 住人通しのつながりを作る場がつくられなかった。 ↓ これにより団地の中では団地にとっては最低限 のことである‘住’しかない。 ↓ そのため、個々の空間しかなく団地ならではの 集団要素を上手く使いこなすことができていない。
- 8. 建築計画による原因 1階、4階、7階、10階の各階にのみ エレベーターを停止させ、上下の階 には階段を使わせるという、スキッ プ・ストップ(Skip-Stop) 建築の技術革新としてエレベー ターに採用される。 ↓ この停止階システムは不便さを増長 する結果になる。
- 9. 建築計画による原因 プルーイット・アイゴーの設計 は、オープンスペースと住居ス ペースの境界が明確化されて おらず、第三者が立ち入りや すい構造である。 それに加え、歓迎プロジェク トのレクリエーションのギャラ リーは死角の多い共用スペー スや、外廊下の存在や団地の 多くが空き家のままである。 ↓ 犯罪を助長させかねない 構造が多数存在していて、危 険な場所にかわってしまう。
- 10. 団地計画による原因 1930年代 アメリカで人口が減った４つのうちの１つに 1947年 都市計画委員会は、セントルイスに人々を戻すための 包括的な物理的な計画を考案 1950年代以降 産業と再び人口の郊外流出によって セントルイスは凋落の一途をたどる そこにベトナム戦争によるアメリカ経済 の疲弊が追い討ちをかける。
- 11. 団地計画による原因 こうした状況下において、市長であるジョセ フ•ダーストは老化の都市の復活のために高 速道路や空港、特に繁華街やその近所の 再開発を含む大規模な物理的なビルディン グ・プログラムを実行。 そこでニューヨークで成功した住宅計画を気 に入り そのままこの時代 のセントルイスに持ちこも うとする。 失敗の要因の一つ
- 13. 団地計画による原因 市はこの団地計画を黒人用のプ ルーイット、白人用のアイゴーと2つ に分ける予定であった。 しかし、こうした人種隔離は建設 的でないと判断し、プルーイット・ア イゴーは1つの団地として建設され る。 この考えをもって創ろうと思い始 めたところから、この計画の失敗は 始まったと考えてもおかしくない。
- 15. やりすぎなコスト削減 この団地計画では、明らかにコストを削りすぎていること が誰から見ても分かる。 団地には多くの人たちが住むことを計画しときながら、その 人たちのための娯楽の場がないのはおかしい。 交流の場である公園は必要である。 遊具は設置しないにせよ、広場をつくるだけでもいい場所に なるだろう。 またそのような場があるだけで、人々の繋がりができ、なに か事柄が起きたときでも、その時他人ではなく知人であると助 けてあげるという意識が高まるだろう。
- 16. 人種差別を失くす 最初の計画を立てる時点での黒 人と白人の住むところを分けるとい う考えが根本的に間違っていたと 考える。この計画は中止にしたに せよ、この考えは計画が進んでも 片隅には残っていたのだろう。 この考えは、片方の人種の人が 住むと片方の人種の人はその団 地には好んですまないだろう。 まず、そこでこの計画の失敗が始 まるだろう。 また、２つの人種の亀裂はもっと 深くなる一方だろう。 もともとは同じ人間なのだから、 人種差別はするべきではない。
- 17. 事前調査 その場所によって、人々の雰囲 気や考え、習慣、気候、街並み などすべて異なるのがあたりま え。 他の土地で成功したからといっ て、その事業をそのまま真似しな い。 同じことをやっても成功すると は考えにくいだろう。 楽をして同じことをするのでは なく、しっかり建築予定地の周辺 を調査するべきである。 調べてみると、団地に対する ニーズも違うだろう。
- 18. スキップ・ストップ(Skip-Stop)廃止 スキップ・ストップ(Skip-Stop)とは、1階、4回、 7回、10回の各回にのみエレベーターを停止 させ、上下の解には階段を使わせるという 停止階システム。 今までになかったからといって技術革新と して取り入れるのではなく、もしこの機能を 導入したらどうなるのかをしっかり考えてか ら備え付けるべきである。 何事も調査してこうさつをしっかりすること が大事である。
- 19. 空き部屋削減 犯罪を助長させてしまう原因である空き部屋の問題。 空き部屋が多いと、その辺りは人も少ないがために、人の目が 行き届きにくくなる。 その結果、犯罪が起きやすくなってしまう。この団地は今までに ない新しい空間を売りにして、精力的に売り込むべきである。 多少は家賃を少なくしてでも住んでもらうべきなのである。
- 20. Pruitt-Igoeは なぜ解体されたのか 終わり