2012アーバニズム_A3_Pruitt-Igoeはなぜ解体されたのか_田中愛実_11n1085
- 2. Pruitt-Igoeについて
アメリカ合衆国ミズーリ州セン
トルイスにあった住宅団地。
1951年セントルイスのスラム
を取り壊す
1954年 日系アメリカ人の建
築家ミノル・ヤマサキにより改良
住宅として設計されオープン
1956年 完成
↓
しかし
団地自体がスラム化し犯罪の
温床となるなど環境が著しく悪
化、入居者が激減
↓
1972年 爆破解体される
- 7. 建築計画による原因
当初の計画にあった庭園や児童遊園といった各
種公園は費用を抑えるために建設が見送られる。
↓
住人通しのつながりを作る場がつくられなかった。
↓
これにより団地の中では団地にとっては最低限
のことである‘住’しかない。
↓
そのため、個々の空間しかなく団地ならではの
集団要素を上手く使いこなすことができていない。
- 8. 建築計画による原因
1階、4階、7階、10階の各階にのみ
エレベーターを停止させ、上下の階
には階段を使わせるという、スキッ
プ・ストップ(Skip-Stop)
建築の技術革新としてエレベー
ターに採用される。
↓
この停止階システムは不便さを増長
する結果になる。
- 13. 団地計画による原因
市はこの団地計画を黒人用のプ
ルーイット、白人用のアイゴーと2つ
に分ける予定であった。
しかし、こうした人種隔離は建設
的でないと判断し、プルーイット・ア
イゴーは1つの団地として建設され
る。
この考えをもって創ろうと思い始
めたところから、この計画の失敗は
始まったと考えてもおかしくない。
- 15. やりすぎなコスト削減
この団地計画では、明らかにコストを削りすぎていること
が誰から見ても分かる。
団地には多くの人たちが住むことを計画しときながら、その
人たちのための娯楽の場がないのはおかしい。
交流の場である公園は必要である。
遊具は設置しないにせよ、広場をつくるだけでもいい場所に
なるだろう。
またそのような場があるだけで、人々の繋がりができ、なに
か事柄が起きたときでも、その時他人ではなく知人であると助
けてあげるという意識が高まるだろう。
- 16. 人種差別を失くす
最初の計画を立てる時点での黒
人と白人の住むところを分けるとい
う考えが根本的に間違っていたと
考える。この計画は中止にしたに
せよ、この考えは計画が進んでも
片隅には残っていたのだろう。
この考えは、片方の人種の人が
住むと片方の人種の人はその団
地には好んですまないだろう。
まず、そこでこの計画の失敗が始
まるだろう。
また、2つの人種の亀裂はもっと
深くなる一方だろう。
もともとは同じ人間なのだから、
人種差別はするべきではない。
- 18. スキップ・ストップ(Skip-Stop)廃止
スキップ・ストップ(Skip-Stop)とは、1階、4回、
7回、10回の各回にのみエレベーターを停止
させ、上下の解には階段を使わせるという
停止階システム。
今までになかったからといって技術革新と
して取り入れるのではなく、もしこの機能を
導入したらどうなるのかをしっかり考えてか
ら備え付けるべきである。
何事も調査してこうさつをしっかりすること
が大事である。