月収150万エンジニアが語る
フリーランスエンジニアの世界
プロフィール
神山奎吾
WEBエンジニア・イベンター・日本ゆでたまご協会会長
24歳
新卒で株式会社Cluexに入社。WEBサービス「mamanoko」の開発を担当
丸2年勤めて、今年の3月末に退社。5月からフリーランスでエンジニアを始める。
9月に月収100万円を突破。10月に月収150万円を突破。
今後はエンジニアの教育・若手エンジニアの育成を行う予定。
※注意
今日話す内容は自分が経験したこと、自分のまわりの人から聞いたことをもとに
しております。
そのため必ずしも話した内容が正しいとは限りません。
それを念頭に聞いてもらいつつ、質疑応答や懇親会のときに意見交換をして、よ
り良い会にできればと思っております。
またエンジニアを例に話していくので、他の業種には当てはまらないこともある
かと思います。
なので今日聞いた話をもとに、いろいろな人の意見を聞いてみてください。
フリーランスエンジニアの世界
フリーランスエンジニアの人の多くは、どのようにして良い仕事をもらえるかを
考えていると思います。
単価が高く、リモートで開発でき、納期にゆとりがあるみたいなのが理想だと思
います。
今日は仕事の発生の仕方から仕事を依頼されるまでを論理的に解説していきます。
-> 仕事はどのように発生する?
仕事はどのように発生する?
WEBサイト
作りたい
仲介業者
依頼者 エンジニア
クラウドソ
ーシング
SNS
ブログ
1
4
3
2
仕事はどのように発生する?
WEBサイト
作りたい
依頼者 エンジニア
知り合いのエンジニアに直接依頼するメリット
- 仲介手数料がかからなくて済むのでコストが抑え
られる
- やり取りがスムーズになる
知り合いのエンジニアに直接依頼するデメリット
- レベルを把握できないといけない
- 進捗管理を自分で行う必要がある
- デザインは別で用意する必要がある
仕事はどのように発生する?
WEBサイト
作りたい 仲介業者
依頼者 エンジニア
仲介業者に直接依頼するメリット
- 希望に沿ったエンジニアに作ってもらえる
- 進捗管理をまかせられる
- デザインなども込でまかせられる
仲介業者に直接依頼するデメリット
- 仲介手数料をとられる
- エンジニアまで意向が伝わらないことも
- 仲介業者によっては効率が悪くなる
仕事はどのように発生する?
WEBサイト
作りたい
依頼者 エンジニア
クラウドソ
ーシング
クラウドソーシングを使うメリット
- 費用を抑えられる
クラウドソーシングを使うデメリット
- エンジニアのレベルがわかりづらい
- 質を求めづらい
仕事はどのように発生する?
WEBサイト
作りたい
依頼者 エンジニア
SNS
ブログ
SNSやブログで有名な人に依頼するメリット
- 質の良いものを作ってもらえる
SNSやブログで有名な人に依頼するデメリット
- コストがかかる
仕事はどのように発生する?
この図から言えること。(クラウドソーシングは考えずに。)
- 知り合いを増やす
- 仲介業者とつながる
- SNSやブログで発信する
これらをしっかり行うと依頼が増える。
ただし依頼者や仲介業者が依頼するときに自分を選んでもらわなければいけない。
-> では依頼者や仲介業者はどのようなエンジニアに依頼するか?
どのようなエンジニアに依頼するか?
- 大前提が任せられる実力をもっていそうな人
- 仲がいい人
- レベルが高そうな人
費用は相談して決めるものなので兎にも角にも仲が良くて実力がある人が最初に
相談される。
少なくとも不安だと思われたら依頼されない。
-> では実力はどのように測るか?
実力はどのように測るか?
ポイントは依頼者は実力を見ていない。
- エンジニアでない人が多い
- エンジニアでも短時間で実力をきちんと測るスベがない
要するに実力があるかどうか相手は正確にわからないから、「凄そう」って思わ
れれば勝ち。
(ただエンジニアであればある程度の実力はわかる。作れるか作れないか、知
識・経験があるかないか)
-> ではどうしたら「凄そう」と思われるか?
ではどうしたら「凄そう」と思われるか?
やっぱり経歴や実績。
- IT企業のCTO
- 有名なサービスの製作者
- 複数のサービス立ち上げてきた十年戦士
- 有名な個人ブログの筆者
- SNSのフォロワー数万人
誰もがぱっと見で「凄そう」と思う。そして任しても問題ないと思う。
-> では「凄そう」と思われない経歴・実績は?
「凄そう」と思われない経歴・実績は?
インパクトが弱い。多くの人がやっている。
- 独学で勉強した
- レベル感がわからない、今の時代ざらにいる
- エンジニア歴数年
- 十年戦士とかがたくさんいるから相対的に経験不足だと思われる
- 作ってるサービスがよくわからない
- 実力不足だと思われる
- サービスをまるごと作れない
- 一部しか知識・経験がないと依頼しずらい
目立つものがないと覚えてもらえない。不安と思われたら依頼されない。
-> では自分の場合は?
自分の場合は?
惜しみなく必死なぐらい凄そう感を出している。
株式会社Cluexに創業メンバーとしてジョイン。当時月間3000万PV500万UUのWEBサービス
「mamanoko」の開発チームの中心として活動。フロントエンドからサーバーサイド全範囲の開発・運
用を行い、コード規約の作成やRuby on Railsのメジャーアップデートも担当。個人でやっていたイベン
ター業が忙しくなり兼業が難しくなったため、3月末に退社して独立。
主な業務及び実績
- フロントエンドからサーバーサイド全範囲の開発・運用
- 全コードのレビュー及びリファクタリング
- Ruby on Railsのメジャーアップデート(4.2.4 -> 5.1.4)
- Reactv15からFiberへのアップデート
- Atomic DesignによるCSSの設計
- Ruby, Railsのコード規約の作成
-> この経歴のポイントは?
この経歴のポイントは?
- スタートアップの創業メンバー
- 密度の濃い経験をしており体力・精神力・実力をもっていそう
- 巨大なWEBサービスの開発チームの中心にいた
- サービス開発に長けて、チーム開発もできそう
- メジャーアップデートの経験や言語の構造設計、コード規約を作成
- サーバーサイド、フロントエンドどちらもでき、深くまで知っていそう
- 独立してイベンターを兼業している
- 行動力に長けていてなんか凄そう
- 日本ゆでたまご協会会長
- もはやよくわからない
実は実力はそんなない(歴2年半)。だけど凄そうと思われるため依頼がくる。
-> ではどのように経歴を作っていけばいい?
どのように経歴を作っていけばいい?
経歴を作るのはけっこう時間がかかる。十年戦士がいる世界で戦っていかないと
いけない。さらに年数がものを言う業界。幅広い知識や座学では学べない経験が
ものを言う。
ただエンジニアの需要が多い時代だから、そこまで経歴の凄さにこだわらなくて
も良い。
依頼者が依頼しても問題ないと思われればそれなりに依頼が来る。だからつなが
りを作っておくことも大事。
-> では依頼しても問題ないと思われる経歴とは?
依頼しても問題ないと思われる経歴とは?
- 経験数が長い
- 安心感が生まれる
- フルスタックエンジニア
- 一通り任せられる
- チームリーダーをしていたりスタートアップに勤めている
- 環境が実力を必要としている
- しょぼくなくデザインも整っているサービスを公開している
- イメージがつきやすい
- 複数のサービスの開発・運営をしている
- 手練れ感
一つだと差別化できないからこのような経歴をいくつも重ねる。他にも客観的に
安心できる項目があると良い。(ブログで発信してるとか)
-> まとめや補足
まとめや補足
- 依頼者の心理を考える
- 「凄そう」と思われれば勝ち
- 凄そうまでいかなくても安心感を与えること
- ただそれにあいまった実力は絶対必要
- つながりもつくっておくこと
ポイント
これまで見てきたように実力主義の世界。つまり凄そうな人に案件が過剰に集ま
ってくる。そしてこの業界はOSSの思想もあったりと優しい人が多い。
そういう人とつながったり弟子入りするのはスキルアップしたり案件を得られた
りとお得。
FAQ
つながりの作り方
- 依頼者とつながりたいならオンラインサロンとかが良さそう。少なくともエ
ンジニアや依頼者が来そうな交流会とかは微妙。自分が実力的に優位なポジ
ションなら良いが、そうでないと他の人に印象で勝てない。
- エンジニアとつながりたいなら、もくもく会とか少人数なところが良さそう。
大人数だと浅くつながるだけになる。浅い関係の人に教えたり案件を渡した
りはしないので、深く交流できるところを探す。
- 効率的につながりを作る方法はないと思うから、地道にそういう会に顔を出
す。
- いかに覚えてもらえるか。凄さ+印象。ゆでたまごとか。
つながりを作るときのおすすめ
- 自分のサービスを見せられるようにする。そうすれば相手はイメージしやす
い。
- エンジニアが凄いと思うサービスとエンジニアでない人がすごいと思うサー
ビスは違うことを知っておく。技術的な側面から見るか、利便性・サービス
設計の側面から見るかの違い。
- Facebookを交換する。そしてFacebookに自分のサービスことなどを発信し
ておく。だいたいの人は一度会ってもその後何か無いと会う機会がない。
Facebookでつながることで気軽に交流ができ、自分のサービスを見てくれた
人が依頼をしてくれたりする。他のSNSでも大丈夫。
実際にどこから案件をもらった?
- 自分のまわりの人から
- フリーランスの案件を紹介しているFacebookグループ
- 良い案件はWantedly。件数は数えるぐらいだが、いい条件のスカウト・依頼
が多い。予算を持っており質の高いサービスを作りたい人が、経歴をしっか
り見て声をかけるからだと思われる。
自分の実力を相対的に見ると
- 実力はあるとは思ってないが、最初の2年間はみっちりやり環境にも恵まれ
幅広い経験もできたので、エンジニア歴2,3年の人の平均よりは実力はあると
思う。
- ただそれ以上の人には負ける。いくら知識持ってても年数にはかなわない。
そもそも勉強する量が広すぎる世界。積み重ねた人には勝てない。
- つまりそれだけの実力があれば大半の仕事をこなす実力はあるということ。
自分が実際にやってたこと
- QiitaのRuby・Rails・Javascript系・CSS系のタグの記事全読
- 他のQiitaのタグも毎日読む
- 有名なテックブログの最新エントリを全読
- Railsの更新を追う
- 本はそんなに読んでない。合計で20冊ぐらい。
- 最初の1年強は週100時間プログラミングやエンジニアの勉強
- 生活時間の大半が会社の仕事だったが、それ以外の時間で自主開発
- テックブログや本など具体的に知りたい人は教えます
勉強のおすすめ
- WEBエンジニアに限って言えば勉強する範囲が非常に多い。なので初心者は
何が必要で何が必要でないかすらわからない。
- おすすめはチーム開発。自分だけで開発していても必要な知識に触れられな
いし、気づくことすらできない。
- あとはテックブログを読んで自分の範囲外も含めたいろいろな情報を得る。
ムダ知識の多さがエンジニアの良さでもあると思う。
凄いエンジニアの特徴は?
- プログラミング・エンジニアリング自体が好きな人。好きでないと生きてい
けない世界。
- 果てしなく覚えることが有り、座学だけでなく多くの経験もつまないと実力
がつかない。
- なんでそんなこと知ってるの?って思うことばっかり。無駄知識をたくさん
持ってる。そしてそれが実力に厚みをもたせている。またそういうところで
実力は測られると思う。
- 稼ぐを目的にする人にはつらいかと思う。
エンジニアって稼げる?
- 稼げはするし確かに需要は多い。
- しかし他の業種と比べて稼げるかと言われると難しい。
- 自分は好きでやってたから続けられて、それでいつの間にか力ついてたから
稼げた。ただこれはエンジニアに限らずだと思う。
- 何事も努力や経験かなと。エンジニアは割が良いとは思わない。
就職のメリットは?
- 知らないことを知れる機会が増える。
- 実際に動いているサービスを触るので必要なことがわかる。
- より良い知識を得られる。できるからうまくなる。
- 人と話すことで無駄知識が増え知識の幅が広がる。
- チーム開発に触れられる。
- 給料もらえるから生活や精神を安定させることができる。
- 時間の管理がしやすく、自主開発が進む。
- スキルアップにおけるメリットが多い
就職のデメリットは?
- 自分と合わない環境になることもある。
- フルスタック志望だけどサーバーだけとか、ステップアップに時間かかると
か。
- そもそも望んだ言語に触れられないことも。
- あとは人が合わないとか。
- 稼げないことも。
- 環境のデメリットが多いがそれは就職よりその会社のデメリットなので、そ
ういうときは転職しちゃっていいかと。
フリーランスのメリットは?
- 時間に自由。
- 場所に自由。
- 兼業しやすい。
- うまくいけば稼げる。
フリーランスのデメリットは?
- うまくいかないと稼げない。仕事がない。
- 知識・経験が偏る。
- 上のステップにいくことがしづらい。
- そこもカバーしていかないと短期的には生きていけるが長期的にきつくなる。
就職とフリーランスどっちがいい?
- 正直、人によります。その人が何をしたいか。
- すぐに自由に働きたいという欲が強ければフリーランス。やりたいことはや
るべき。
- 実力をつけたいであれば就職。
- どちらもネガティブにとらえてほしくない。メリット・デメリットなんてど
ちらにもあるし、完璧な環境なんて無い。
- 与えられているカードで自分の理想を考えて選ぶこと。
独学について
- 知識の偏りが起こりやすい。
- 挫折しやすい。
- 効率が悪い。
- Progate終えたレベルだと実力不足。
- プログラミングスクール半年通ったレベルでもちょっと実力不足。
- エンジニアになりたいなら就職が手っ取り早い。せめてプログラミングスク
ール。少なくとも人に教えを請う。
業界の課題だと思っていること
- 独学者やプログラミングスクール上がりの人が案件を依頼して正確にこなす
にはまだまだ実力不足だが、そこからどうすればいいかの指針がない。
- それ故にフリーランスで生きていくハードルが高い。
- またフリーランス志望の人でもプログラミングスクールのお金が高くて行け
ない人が多い。独学になるため、よりフリーランスに遠のく。
- 特に若者。自由な働き方の時代と言われるのに若者が選択肢を狭められるの
は悲しい。
これから取り組みたいこと
- エンジニアの教育支援・育成。
- フリーランスで活躍する人を増やしたい。
- フリーランス志望の若者向けのサポート。
- 直接指導したり案件を紹介したりなどをしていく予定。
- 少人数によるチーム開発なども取り入れたい。
ご清聴ありがとうございました。
わからなかったとこ・疑問に感じたことはこれからの質疑応答・懇
親会の時間で聞いてください。
また聞けなかったこと・個人的に聞きたいことなどはTwitter・
Facebookでメッセージを頂ければお答えいたします。

月収150万エンジニアが語るフリーランスエンジニアの世界