Q.なぜ、30 代未満の若い世代は和菓子
を食べないのだろう?
A.和菓子の持つ伝統要素の尊重をしつ
つ、抜本的なイメージの改変を目指す。
1. 30代以下の若い世代の特徴について考えてみた
若い世代が好む特徴はどのような事があるのか考えてみると、以下のような点が挙げられる。
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新しいモノ(今までなかった)

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限定モノ(期間、場所)

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付加価値(あの有名人が食べた、カテゴリーは同じでも今までのモノとは違う(見た目、味、素材))

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イベント、記念日、特別感(近年では異文化でさえ取りいれる)
→例)ハロウィンの持つ意味ではなく、イベント的要素(仮装パーティ等)のみ取りいれる

2. 和菓子の特徴やイメージについて考えてみた
私自身が持つ和菓子に対してのイメージと参考リンクの『「和菓子について」家計調査 総務省統計
局』より少なくとも以下のような点が挙げられる。
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見た目の細工が細かく、繊細な技術が使われている
→触れる機会が少ないので芸術品や、遠い存在のイメージ

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見た目に違いはあるが、同素材を使用するので味の違いが分かりにくい

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年配の層に支持を受けている。年配の高い層がメインなので、お店のある場所が限定的
→若い世代に触れる機会が少ない

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全国都道府県単位で考えると歴史的背景のある、かつての城下町や古都の和菓子の年間支
出額が大きい。→伝統のイメージが強い

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月別の支出額では、節目に支出金が多くなっている。(お彼岸、桃の節句、端午の節句)

3. 実際、若い世代の間で人気のモノについて分析してみた
若い世代の特徴をよく掴んで人気なったものが何であるか考えてみると、今年、日本に初上陸した、
原宿のギャレットポップコーンがまさに、若者の特徴をうまく利用しているのではないかと思われる。
なぜなら、私自身含め日本人の多くは、ポップコーンに持つイメージは「映画館で映画を見ながらつ
まむモノ」のイメージが強いはずである。しかし、ギャレットポップコーンは最高品質のトウモロコシを使
用して、ただのポップコーンではなく、「ちょっと贅沢でグルメ」という十分すぎる付加価値のあるポップ
コーンを提供している。加えて、「シカゴ発で創業以来の伝統の製法と味」というのも、人気に拍車を
かけていると考えられる。特に「シカゴ発」というのが絶大な効力をもっている気がする。
4. 再度、和菓子の特徴について考えてみた
今までの上記のことから、当初マイナス面に作用すると考えられた、和菓子に対するイメージや特徴
のいくつかはプラス面に転じる可能性を多く含んでいるのでは、と考え直せる。さらに新しくプラス面を
付与させるよりも、既存のマイナス面をプラス面に転換させ、既存のプラス面は、さらに強化を図れば、
より効果的であると考える。
5. 1~4の事をふまえてマイナス面転換とプラス面強化の施策について考えてみた
施策①
【そもそも若い世代が和菓子に親しみが少ない点と、和菓子の大きなプラス面であり、尊重すべき
伝統でもある製法や技術は、多くの方に知ってもらう必要があると考える。】
例えば、イベント等で和菓子の制作体験を行える機会を設ける事や、お店を訪れた時に商品陳列
だけでなく、職人の方が実際に作っている工程を見る事が出来るようにする。これは、改めて技術が
素晴らしいという事の再確認を促し、若い世代からすると遠い存在であったのを、自分の目で見る事
で技術を尊重しつつ、身近な存在のように思えるかもしれない。加えて、技術面をアピールする点と
若い世代が限定に弱いという点から、毎月その月だけの限定の和菓子を制作する。
施策②
【味の違いが分かりにくい、お店がある場所が限定的であるというマイナス面と、和菓子にとってはプ
ラス面である、年間支出金額多いのが、かつての城下町や古都であるという特徴を合わせる事で、よ
り多くのプラス面を生み出すのではないのか、と考える。】
例えば、土地柄に応じて味や使う素材の変化を付ける。城下町や古都といった括りは同じでも、そ
れぞれに特色が存在するはず。今までの場所では、「伝統の和菓子」+αの提供を行う。
では、仮に原宿のような若い世代が多い所では、今まで通りの和菓子を提供しても、今までのイメー
ジが引きずって望んだ結果は生み出しにくい。
そこで、そういう場所では本来、本来和菓子ではあまり使わない素材を使った「原宿でしか食べられ
ない革新的な和菓子」を、あるいは、若い世代が多い場所ではカフェなどが多いという特徴を利用し
て、そういったカフェでは、「コーヒーと西洋菓子を」という所はあっても「コーヒーと和菓子を」という所
はあまりないと思われる。つまり、和菓子に触れる機会を与える。
これは若い世代が和菓子という日本の伝統的な面に触れるのと和菓子の新たな可能性の面の両
方に触れる事になる。あるいは、「抹茶と和菓子を」という本来古くからある形式をあえて若い世代が
多い場で提供するのも良いのでは。これは、若い世代からすればもしかすると、シカゴでは伝統的な
ちょっと贅沢でグルメなポップコーンを受け入れるのが新しかったように、日本の若い世代が多い場
所で、今までずっと存在していた日本の伝統を味わえるのは「新しい」事なのかもしれない。
最後に、私は年配の層の支持を獲得できているというのは、実は和菓子にとって最大の強みである
と考える。なぜなら、和菓子がそうであったように、年配の層は馴染みがあるものや、伝統を好む。一
度支持を獲得出来ると容易には支持が離れない。そして、もし若い世代の支持も獲得出来れば、和
菓子はより一層日本の文化として磐石の地位を築けるのではないのか。その為にも、守る伝統は守り、
若い世代には、歩み寄る事が大切であると考える。
以上が私の考察になります。長文で読みにくく、大変失礼致しました。
和菓子の持つ伝統要素の尊重をしつつ、抜本的なイメージの改変を目指す。

和菓子の持つ伝統要素の尊重をしつつ、抜本的なイメージの改変を目指す。