20150425 iiba日本支部講演日米比較一色浩一郎

IIBA BABOK Conference
カリフォルニア州立大学ポモナ校カリフォルニア州立大学ポモナ校
教授一色浩一郎教授一色浩一郎
２０１5年4月２5日
0copyright@koichiro isshiki 2015
Mail: krisshiki@csupomona.edu
Web site: www.sei-cpp.com
携帯ＵＳ：１－１－９０９－５８１－５６５３
日米のBusiness Analystの活動
比較と日本のIT企業の未来

Ⓒ Dr. Koichiro Isshiki (一色浩一郎), 2009
第１部 BAの活動
(1) Where are BAs in US work
(2)何故生産性が低い
(3) Apple Google 何故日本ではうまれない？
第２部ＩＴシステムの開発現場
（１）上流工程の設計手法
（２）新しい開発手法比較
（３）ＳＥの生活環境比較
copyright@koichiro isshiki 2015 1
日本とアメリカのBAの違い

日本欧米 IT市場人材人口
users
人口
IT
人口
職種
日本２５
万人
＊
１０３万人
SE ゼネラリスト
Ratio 1 4
欧米
２１７
万人
＊＊
１１３万人
コンサル； BA
EA Architects
Ratio 2 1
Bus Model Designer
PMO Managers
＊雇用ユーザー市場情報サービス企業備考（データは2010年）
＊＊ US IT 人口 does not include off shore engineers.

日米のＩＴ人材育成動向
学生の年齢
授業料
教員
授業評価
授業時間
授業内容
 米国の大学
• 18~70歳以上
• 単位払い
一般的に自己負担
• 終身雇用でない
• 企業からの意見と
学生と教員から
• 7~22時
• 企業のニーズを
取り入れる
 日本の大学
• 18~22歳
• 一括払い
一般的に親が負担
• 終身雇用
• 学生（非直接的）
学会での評判
• 8~17時
• 教員の判断に
任される

カリフォルニヤ州立大学コース体系図

米国IT最前線silicon Valleys
speakers& 企業訪問セミナー
特別講義＆企業訪問：
ビッグデータ革命、その未来と可能性
２０１５年８月２４日ー９月３日
２０１５年カリフォルニア州立工科大学ポモナ校
Contact: Dr. Koichiro Isshiki:
krisshiki@cpp.edu:
Yahoo,SalesForce,ETC

Weekly Schedule of Topics,
Texts, & Job Titles for A course
WEEK Ａコース Topic contents and texts Job titles
W - 1 A 1 - 1 源流上流要求工学ＲＥＢＯＫ Senior
Karl Wieger: Software Requirements Business Analyst
W - 2 A 1 - 2
BABOK (Business Analysis Body of
Knowledge
regular
IIBA: BABOK Business Analyst
W - 3 A 2 - 1
Management Strategy:TOGAF Business Architect Business
strategyst
M.Porter: Five forces, Value Chain Business Architect
W - 4 A 2 - 2 New Business Model Generators Business Creator
A. Osterwalder: Business Model
Generation
Business Designer

Weekly Schedule of Topics,
Texts, & Job Titles for Ｂ course
WEEK Ｂコース Topic contents and texts Job titles
W – ５
1
Ｂ 1 - 1
ＰｒｏｊｅｃｔＭａｎａｇｅｍｅｎｔ
ＢｏｄｙＯ Knowledge
Senior
Project Manager
PMBOK by PMI
Regular
Project manager
W – ６Ｂ 1 - 2
国際基準ＵＭＬｔｏｏｌ
（ＲａｔｉｏｎａｌＲｏｓｅ）
Ｓｅｎｉｏｒ
ＳｙｓｔｅｍＡｎａｌｙｓｔ
Ａｓｈｔａ UML and Mind map
Regular
System Analyst
W – ７Ｂ 2 - 1
米国型高速開発 Enterprise ＡｇｉｌｅＡｐｐｌｉｃｔｉｏｎ
ＳｃｒｕｍＭａｓｔｅｒ Developers
Certified Scrum Master
W – ８Ｂ 2 - 2 Ｐａｃｋａｇｅａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎｓ
Ｐａｃｈａｇｅ
Ｃｏｏｒｄｉｎａｔｏｒ
AutoProgramming,Code Generatorscopyright@koichiro isshiki 2015 7

２）新しい開発手法の日米比較
1. AGILE 開発－ small projects only?
2. Enterprise Agile ー large projects OK
3. Walmart, Yahoo , HP, SalesForce, etc.
4. Two Frame works : SGFe and DAD
5. Hybrid Agile Development for Japan?
6. DevOp for Japan
7. Auto Code Generators ー first Need UML

Enterprise Agile Frameworks
Name Designer Scope Comparision
Scaled Agile
FrameWork
SAFe
Dean
Leffingwell
PMBOK Portfolio
like:
Business Needs ‐
Products ‐
Value Chain
structure
Decision
Framework
or
Disciplined Agile
Delivery
(DAD)
Scott
Amber
Project Life Cycle ‐
(Plan andDelivery)
Phase and
Milestone ‐
Stack holders
Decision

The Scaled Agile Framework
by Dean Leffingwell
by

US BA where they work
User side 企業 with PMO office
職種 Their works
経営ＣＩＯ business and IT 全体戦略全責任
部門
名
ＰＭＯ business and IT 全体
Ｐｒｏｊｅｃｔｌｉｂｒａｒｙ管理
職種
名、
Program
manager
business and IT 全体 design 提案
budget 権
Sr Project
Manger
大きなproject design 提案 budget 権
Jr Project
Manger
中小 project design 提案 budget 権

User side 企業 no PMO office
職種 Their works
経営ＣＩＯ
business and IT 全体戦略全
責任
IT 部
門
Bus
analyst
project design 提案 budget
権
提案サポートをBus Consalting
vendorから受けて提案
Project
manager
project design 提案 project
管理

Vendor: Business Consulting firms
職種 Their works
経営
Sr. Vice
President
business and IT 全体戦略consulting 全責
任
multiple
Vice
President
sub of business and IT 全体戦略
consulting
multiple Director Consulting Service 全般 several customers
multiple Sr. Manager
a few customers business and IT 全体戦
略consulting
multiple Manager
A customer business and IT 全体戦略
consulting
multiple
Senior
consultant
A customer business and IT 全体 and sub
consulting
multiple Consultant A customer business and IT sub projects
沢山のbusiness consulting firms 有
全員BA BSの専門家の集団：日本にはたいへん
少ないcopyright@koichiro isshiki 2015 13

Vendor: IT system 開発
職種 Their works
Bus Consul
部門
Sr Bus
Consultant
上記A. Business consulting
firms と似た仕事をする部門
Bus
Consultant
ｓ
Ｉｔsystem
開発部門
日本の会社と似ている部門
日本のIT system 開発会社に
にているので、簡略

なぜ日本企業のwhite colorの
生産性が低いのか
1. 日本の文化細かく丁寧に
2. hardな物作りに適している
細かく丁寧にすばらしい
1. Softな物作りは役にたてばいい
2. 日本のsoftは hardと同じ考え方
（細かい）無駄多

日米企業の収益比較
出展：ＪＵＡＳ日本情報システムユーザー
協会
16
企業の収益比較
産業別日本米国
全産業 11.3 17.5
機械 8.3 15.4
生活必需品 9.4 13.5
電力 3.9 17.2
ヘルスヘア 15.7 15.6
テクノロジー 7.8 23.5
メデヤ 6.3 26
通信 27.3 31
Mar-13 10.7 19.1

日本のソフトウエア品質は高い
日本米国インド欧州他
Project numbers 27 31 24 22
生産性
Code numbers by a
programmer/month
469 270 209 436
ソフトウエア品質
Error rate per 1K
after 1 year
0.020 0.400 0.263 0.225
出典：IEEE software (2003年１１，１２月号）ソフトウエア開発の生産性と品質に関する国際比較

18
イノベーションの推進：３段階の体系化を！
Technology Architecture
Application Architecture
Data Architecture
Business Architecture
業務改善・標準化組織改革
ルール改善
ビジネス自体の改革
現場改善
商品・サービスの創造顧客確保･拡大
境界範囲の抜本見直し
顧客志向、理想
・帰納法→演繹法
・漸進的、革新的
視点
視点
Enterprise
Architecture
コアコンピタンスの見直し
企画設計の流れ
戦略企画
要件定義・運用
要件定義～
総合テスト
経営学・マーケティング
改善技術学
（IE、KT、WD、QC等）
情報工学
リーダーシップ・
コミュニケーション
ビジネスモデル
業務システム
情報システム
ＢＰＭ
ＢＭＤＡ(Business Model Driven Archtecture)
協会

超上流源流開発上流開発下流運用
システム
システム
保守・運用
利活用事業戦略・企画の検討
商品サービス
設備
要員・組織
（アウトソーシング）
資材、原料
顧客（販売店）
資金
システムの方向性
システム化計画要件定義
システム
設計
要求仕様書
(Dream,
Demand,
Desire ）
要件定義書
（Requirement）
基本・
詳細
設計書
コード化
テスト
プログラム
ビジネスモデル検討業務モデルの検討情報システムの作成業務・情報システムの運用
超上流の前に事業戦略・企画の「ビジネスモデル（源流）の
検討フェーズ」がある。源流の発想と超上流以下の発想法は異なる
39
ユーザー/
ベンダー
総合テスト
製作担当会社のＰＭ
ＳＩ会社のＰＭ
ユーザー企業のＰＭ
ロジカルシンキングクリエイティブシンキング
デザインシンキング
イノベーションシンキング
スキル
アジャイル
超高速開発
ウオーターフォール法開発
+超高速開発+アジャイル
マインドセンス
クリティカルシンキング
テクノロジー・ベースド・シンキング
業
務
効
率
化
・生
産
性
向
上
HIT
MADO
協会

日本の開発システム
1. 多段式開発システム
2. 主に Waterfall 開発
3. Non UML － Verbal
communication
4. きめ細かい開発－物作りに
近い

US 企業利益率 BA達の貢献大
• Business Analyst,
• Business Architects,
• Business Designers
• Business Creators
• を育てないと日本のIT企業の将来は
• 危うい！！！

日米IT商習慣の違い

米国型の契約方式
要求工学に基づく工数精算
User Vendor仮委任
業務設計
機能シンプル
工数おさえ
良い機能提案
工数拡大
ユーザーの
信頼
工数増加売
上増加
コスト・低下
ＩＴ技術と付加価値、製
品化提案・教育
ＩＴ経営の同期競争力に
システムアーキテク
チャ・設計重視

ユーザーＩＴ部門の要求定義力
弱ＩＴBA部門衰退・強ＩＴBA部門繁栄
要求定義ＩＴ技術力
の弱いユーザー
要求定義ＩＴ技術力の
強いユーザー請負：仮委任
要求定義で業務
機能設計弱い
ＲＦＰ内容
要求定義で業務
機能設計正確
ＲＦＰ正確
ベンダーコスト
２０－３０％削減
ベンダー・コスト
２０－３０％上乗せ
作業範囲決め
目標時間(金
額)決め
実工数精算
仮工数精算
不正確
正確
システム肥大化
期日超過失敗
開発成功率高い
ＩＴ部門の価値低下、経営者、
エンド・ユーザー、双方から信
頼をうしなう！
ＩＴ部門の価値上昇、経営者、
エンド・ユーザー、双方から信
頼を得る！
不正確

日米のシステム構築の比較
項目米国日本
契約方式委任主に請負
パッケージ活用アドオン少：全機能アドオン多い：少機能
インテグレイションの責任ユーザーベンダー
１括請負契約無し有り
評価基準アーキテクチャー重視機能重視
ユーザー・インターファスシンプル機能豊富
管理帳票＆画面驚くほど少ない非常に多い
投資対象戦略的ＩＴシステム投資
競争優位システム多い
基幹システム少ない
固定的ＩＴシステム投資
競争優位すくない
基幹システム多い
システム構築価格安くなる高くなる
価格見積もり人時間、単価高い人月、単価安い
出典：工藤秀憲” 米国流システム構築が日本企業を救う“ 一色浩一郎

日米のシステム構築の比較
項目米国日本
ユーザー要求定義確りしているベンダーまかせ
業務機能シンプル複雑で肥大化
データ構造シンプル複雑
開発工数少ないー＞安い多いー＞高い
テスト工数激減工数増加
ユーザー満足度満足満足
ベンダー満足度満足不満足
経営者満足不満足
出典：工藤秀憲” 米国流システム構築が日本企業を救う“ 一色浩一郎

日本の調達モデル
ユーザー
大手システム
インテグレータ
ハードウエア
ベンダー
データベース・
ベンダー
パッケージ
ベンダー
システム開発
ベンダー
パッ
ケージ
システム
内部開発
ハードウ
エア
データー
ベス
経営シス
テム外部
設計
経営システムコンサル

米国の調達モデル
ユーザー
ハードウエア
ベンダー
データベース・
ベンダー
パッケージ
ベンダー
システム開発
ベンダー
パッ
ケージ
システム
内部開発
ハードウ
エア
データー
ベス
経営シス
テム外部
設計
経営システムコンサル

アップルやグーグルは、日本では
何故生まれないのか
1. 文化慣習—失敗はだめvs失敗は成功の元
2. 教育：学校.大学家庭母親の役割り大－
いい大学卒業vs 一生涯勉強（exempted
employee) : 知識詰め込みvs 自分で考える
３．雇用習慣終身雇用vs 流動雇用
４．商習慣：一括請負ｖｓ non 一括請負
５．商習慣： PMO vendor side vs PMO user side
６．商習慣： venture capital (少）ｖｓ VC 〔多）

Steve Jobs and Innovation
1. iPod
2. iPhone
3. iPad
「もし今日が自分の人生最後の日だとした
ら、今日やろうとしていることを私は本当
にやりたいだろうか？」copyright@koichiro isshiki 2015 30

Golden Circle
What
How
Why
(Vision)

Google WorkPlace：新たな事
業・サービスが登場する環境

Exempted Employees
1. Exempted Employees are
exempted from US labor
Standard Law
2. Free from 8 am to 5 pm working
schedule
3. They can go to Gym, school,
seminars, Enterprise Agile group

新たな事業・サービスが登場す
る環境
Google
会社＝生活
可能
Shower,
Sleep,
Food,
Drink
Free!
ESRI
会社
＝家庭
庭園
家
庭
雰
囲
気
University
大学
寮内
Individ
ual
個人
家の
ガ
レー
ジ
Incubat
ion
Center

日本のＩＴと将来
• 少子高齢化
• 日本の若者のIT離れ
• グローバル・ソーシングの幕開け？
• エンジニアをダイナミックに調達？
• 海外のノウハウをどう手に入れる
• 国際スタンダードのＩＴ技術不可欠？

in 2000 in 2025 in 2050
国別の人口予測図
USA
Japan
China
India

Facebookfounders, Obamaの選挙
運動, Chris Hughes(25歳）今度の
仕事はGeneral Catalyst
200万を超えるボランティアたちがプロフィールを作り、20万のオフラインイベントを企画し、
35000のグループを作り、40万のブログ記事を投稿し、7万の個人献金ページから$30M（
3000万ドル）を集めた。

米国IT最前線silicon Valleys
speakers& 企業訪問セミナー
特別講義＆企業訪問：
ビッグデータ革命、その未来と可能性
２０１５年８月２４日ー９月３日
２０１５年カリフォルニア州立工科大学ポモナ校
Contact: Dr. Koichiro Isshiki:
krisshiki@cpp.edu:
Yahoo,SalesForce,ETC

若い社員の目がキラキラしている
会社、日本社会に
1. 若い社員は会社の将来：財産であり戦力
2. ３Ｋから３Ｔ（１．大志がいだける２．楽しい３．
高い報酬）
3. Innovative なグローバル感覚のBA育成
4. 要求定義力・要求獲得力を身につけたBA育成
5. 最先端技術力を理論と実践のできるBA育成

Thank you for your attention !!

Thanks for Listening
Dr. Isshiki

20150425 iiba日本支部講演日米比較一色浩一郎

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