研究室内向けレクチャーとして作ったスライドを再編集しています。

1. スライドの作り方
口頭発表での注意点
東京農工大学
特任助教 根岸信太郎
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2. スライド作成の大前提
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スライド資料は
聴衆の理解を促すためにある

3. スライド作成の注意点
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文字サイズ
地の文字は20pt以上推奨（スライド上の文字数が少ない場合は24pt以上）
図中の文字も視認できるように意識
10pt 後ろから見えない…
18pt 標準的なサイズ
20pt 地の文として使うのにいいかも
24pt 小見出し
28pt 大見出し
強調のためにボールド体（太字）にするのもよい

4. スライド作成の注意点
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文字フォント
文字フォントは「MSゴシック」か「メイリオ」推奨
明朝体などの線の細いフォントはプロジェクタで見づらい
MSゴシック
メイリオ
游ゴシック
MS明朝
文字フォント 文字フォント
文字フォント 文字フォント
文字フォント 文字フォント
文字フォント 文字フォント
ボールド体
線が細く，プロジェクタに映すと視認性が低い
デフォルトのフォントはスライドマスターで変更できる
「表示」＞「マスター表示」＞「スライドマスター」

5. スライド作成の注意点
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スライドサイズ
スライドのサイズは4:3推奨（デフォルトは16:9）
「デザイン」タブ ＞ ユーザ設定 ＞スライドのサイズ で変更可能
会場の設備（プロジェクタやスクリーン）が4:3のみ対応のこともある
スクリーンに4:3で表示 スクリーンに16:9で表示
大きく映せる！ 横幅に合わせて
表示範囲が狭くなる

6. スライド作成の注意点
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スライド中の文章
一文は最大でも3行まで（できれば2行以内に収めたい）
スライド資料は聴衆の理解を促
すためのものであってWordのよ
うな文章の資料ではない。すな
わち，一見して何が書いてある
かおおよその見当がつかないと
意味がないということだ。この
ようなだらだらとした文章をス
ライド上に書き連ねることなど
言語道断。こんな資料を見せら
れたらたちまち文字が踊りだし，
見る気が失せてしまう。
• スライド資料は聴衆の理解をうな
がすためのもの
• 一見して内容が理解できる必要性
色や枠など視覚的効果を使いながら
聴衆のために情報を整理
箇条書き・体言止め

7. スライド作成の注意点
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システムフローや全体像などは図示
図示は大切
ちょうどいい素材がないときは図形を駆使して自作する！

8. スライド作成の注意点
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グラフ・表
• 示した図表が何を表しているかスライド中に明記
• 縦軸と横軸が何を表しているか，単位も含めて明記
軸ラベルや凡例の
フォントサイズは
大きめに
スライドでは図表
中に書き込みOK

9. スライド作成の注意点
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引用元はしっかり明記
引用箇所には引用番号（記号）と引用元を明記すること！
ココ！

10. 口頭発表の流れ
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研究背景・目的
研究手法・提案手法
実験条件・解析条件
結果
まとめ
「なぜその研究を行う必要性があるのか」を述べる
その発表のメインテーマを提示
冒頭で説明した研究目的・発表内容と結論は一致させる
全てを詳細に説明することは時間的に無理
全体像を把握するために大事な部分だけ示す
実験で扱ったデータの緒元・比較対象の条件など
実験・解析結果を示しながら考察を加える
話す内容をメモした白紙スライドを先に作って
発表の流れとスライドの枚数を決めてから作りこむと捗る

11. 口頭発表での注意
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• 聴衆の方を見てゆっくり話す
• スライドに内容を詰め込みすぎない
 あなたが伝える相手は目の前の聴衆
 緊張を抑えてゆっくり話す
 時間の目安は1分/スライド
 説明が終わって一呼吸おいてから
次のスライドへ
 聴衆がスライドの内容を読むことに
精いっぱいになってしまう
 発表時間が延びてしまう原因
 聴衆の頭に何も残らない

12. 口頭発表の最後には…
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• 「ご清聴ありがとうございました」スライドはいらない
• 発表中で扱わなかった資料（補足資料・実験結果など）は
まとめスライド以降に置いて質疑で使えるようにしておく
まとめスライドを質疑応答の間も出したまま
スライドにページ番号があると
聴衆が質問しやすい
聴衆は聞いた内容を忘れがち
短期記憶を呼び起こすよう発表
内容の要約をつける