ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー schoo WEB-campusは「WEBに誕生した、学校の新しいカタチ」。 ＷＥＢ生放送の授業を無料で配信しています。 ▼こちらから授業に参加すると、先生への質問や、ユーザーとのチャット、資料の拡大表示等が可能です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1. 朝日新聞読書編集長と一緒に
本の未来を考えよう。
【ビブリオバトル開催！】
朝日新聞読書編集長 鈴木京一
朝日新聞メディアラボ 竹下隆一郎

2. 今日の授業の内容
• 朝日新聞読書面はどう作っているのか、ネ
ット環境の中で、どうしていけばいいのか。
• ビブリオバトル！（好きな本の題名を自由
に投稿してください）

3. 質問！

4. １年間に本を何冊読みますか？
（雑誌や漫画は除きます）

5. １）１冊～５冊
２）６冊～９冊
３）１０冊～１９冊
４）２０冊～２９冊
５）３０冊～４９冊
６）５０冊～９９冊
７）１００冊以上
８）まったく読まない
１年間に本を読む回数（選択式）

6. 朝日新聞社世論調査（2012年8～9月）
年１～５冊が最も多い。

7. 本に関する情報を、
どのようにして知りますか。

8. １）書店
２）新聞や雑誌の広告
３）新聞の書評や記事
４）テレビ番組
５）雑誌の書評や記事
６）知人や家族からの紹介
７）ツイッターやフェイスブック
８）その他（詳しく書いてください）
本の情報を得る方法・場（選択式）

9. 意外と？新聞も使われている
朝日新聞社世論調査（2012年8～9月）

10. 好きな作家はだれですか？
（自由記述）

11. 好きな作家は？（３人まで回答）
朝日新聞社世論調査（2012年8～9月）

12. 書評の歴史
• １９２０年代半ば、「円本ブーム」のころに誕生
• この80年間、日本の書評メディアはほぼ同
じ形式を維持してきた
（大澤聡「レコメンド時代に書評は可能か？」）

13. 本を紹介するメディア
• 書店
• 新聞（一般紙読書面、「図書新聞」「週刊読書
人」などの書評紙）
• 雑誌（「ダ・ヴィンチ」、「本の雑誌」）
• テレビ（「王様のブランチ」「久米書店」）
• web（amazon、読書メーター、
BOOK.ASAHI.COM）
• SNS（ツイッター、フェイスブック）

14. 朝日新聞
読売新聞
毎日新聞
マス
パーソナル
かため
やわらかめ
王様のブランチ
BSブックレビュー
週刊読書人
図書新聞
ダ・ヴィンチ
本の雑誌
本屋大賞
amazon
SNS
日本経済新聞
HONZ
ビブリオバトル

15. 朝日新聞読書面の役割は？
• 日曜朝の買い物ガイド
• （新聞なので）現代日本の知的生産状況と
いうニュースを、本を介して伝える。

16. • ネット→「好きなもの」の情報はいくらでも手
に入るが「好きなもの」以外は手に入らない
。「検索窓には自分がすでに知っている単
語しか入れられない」（大澤・前出）。
• マスメディア→「自分の知らない世界」があ
ることを知らせる。「見たくないものを見るっ
てことが結構大事なのに。これなくなっちゃ
ったら好きなものしか目にしなくなるんじゃ
ないですかね」（「ぴあ」最終号の奥田民生）
ネットメディアとの違い

17. こんな紙面を作っています

19. 書評委員会

20. 書評委員（敬称略）
赤坂真理（作家）
いとうせいこう（作家）
内澤旬子（文筆家・挿画家）
荻上チキ（評論家）
角幡唯介（探検家）
萱野稔人（津田塾大教授・哲
学）
柄谷行人（哲学者）
隈研吾（建築家）
佐倉統（東京大学教授・科学技
術社会論）
佐々木敦（批評家）
島田雅彦（作家）
杉田敦（政治学者）
原武史（明治学院大学教授・政
治思想史）
保阪正康（ノンフィクション作家）
本郷和人（東京大学教授・日本
中世史）
三浦しをん（作家）
水野和夫（日本大教授・経済
学）
水無田気流（詩人・社会学者）
諸富徹（京都大教授・経済学）
横尾忠則（美術家）
吉岡桂子（本社編集委員）

21. ↓書評委員会の選書リスト
↓この欄に入札希望のマーク（花丸ひとつ、◎ふたつ、○いくつでも）の記入をお願いします。
入札
書 名
著者
出 版 社
発行日
1
女のいない男たち
村上春樹
文藝春秋
4/20
2
屋根屋
村田喜代子
講談社
4/17
3
短編を七つ、書いた順
片岡義男
幻戯書房
5/8
4
ゆずこの形見
伊藤たかみ
河出書房新社
4/30
5
山高帽と黒いオーバーの背
近藤耕人
水声社
4/15
6
貘の檻
道尾秀介
新潮社
4/20
7
太陽の棘
原田マハ
文藝春秋
4/25
8
私に似た人
貫井徳郎
朝日新聞出版
4/30
9
ケモノの城
誉田哲也
双葉社
4/20
10
イン・ザ・レイン
山下貴光
中央公論新社
4/10
11
異国合戦 蒙古襲来異聞
岩井三四二
講談社
4/14
12
紫匂う
葉室麟
講談社
4/15
13
青玉の笛 京都市井図絵
澤田ふじ子
光文社
4/20

22. 図書指定制と書評委員会制
図書指定制→編集者がこの本をこの評者に、
と頼む。堅実だが予定調和の恐れも。専門
家に向けた文章になったり、ダメな本を無理
にほめることも。編集者は勉強になるが大変。
書評委員会→書評委員が評したい本を選ぶ
。思わぬ組み合わせが生まれるが、専門家
から見ると？という評が出る恐れ、紹介すべ
きなのに「だれも手をつけない」本が出る恐
れも。

23. 「思わぬ出会い」を生み出す仕組み
「サリン事件」三浦しをん評
「殺人犯はそこにいる」
福岡伸一評

24. ネット環境での新聞書評の役割
速報メディアではなく、ストックメディアとして
。ピンポイントのレコメンドではなく、無駄を
多分に含んだ雑多なセレクトへ。ネットの有
象無象の膨大な情報に対して、厳選された
センスによる情報の取捨を。関心なき場所
に関心を捏造し、実際に原物を手に取るに
いたらせる導線。（大澤・前出）

25. 双方向性のこころみ

26. 拡張する「本」と書評
• 本はインターネットもスマホもＳＮＳもイベン
トも、すべてのコンテンツとコミュニケーショ
ンを飲み込んで、その形を拡張していく。
• 「出版業界の未来」と「本の未来」は別のも
の（内沼晋太郎「本の逆襲」）。
で、書評はどうしよう。

27. ビブリオバトル！
• 好きな本１冊と、その本とどこで出会ったか
を教えてください。なぜ好きなのかも！
（自由に投稿してください！）

28. 書評ができるまで
宣伝です
book.asahi.com
@asahi_book

29. 本日の宿題
朝日新聞の読書面に求めるも
のは何ですか。教えてください。
その他連絡先：
①facebookページ「朝日新聞メディア
ラボ」のメッセージへ
②mail: media-lab-box@asahi.com