1. 関係代名詞特講
関係代名詞とは、言葉は難しいですが、簡単に言うと文①と文②の足し算をしたいときに
必要なツール(道具)です。一文で表すことが難しい複雑な文を表す時に、有用なもので
す。
I know him.① わたしは彼を知っています。
He came here yesterday.② 彼は昨日ここに来ました。
この二つの文章を一文にして綺麗に見せたい。
わたしは昨日ここに来た彼を知っています。このように書きたい。そのようなときに使い
ます。3 つのステップを踏みましょう。
まず共通部分を見つけましょう
①では him、②では He です。
その次、共通部分の直前に代入します。①+②
I know him + He came here yesterday.
最後に、共通部分の一つを関係代名詞に変換します。
共通部分が 2 個並んでいます。Him he とくどいので②の部分の主語を関係代名詞とい
うものに変えます。ここで注意したいのが、②の He の位置です。②の he は②文章中のい
わゆる主語の位置にあります。主語(=人)を変換する関係代名詞 who に変えます。
そうすると、
I know him who came here yesterday.
になります。これで完成します。
では逆もやってみましょう。
I know him ( ) came here yesterday.
ここに入る関係代名詞は何ですかという問題が出された時はどうしましょう?
こういう問題が出た時は後ろの部分を見てみましょう。そうすると、
Came は動詞、here と yesterday は副詞というもので文の核にはならないものですので、
ここは置いておいて、主語がありません。主語が実は関係代名詞に変換されたんだと考え
ましょう。答えは who になります。
英作文を作るときに、短い文章しか思いつかない場合でも、共通部分のある文章を2つ造
るだけで、一文が長めの英作文を作ることもできますので、マスターしてみましょう。
2. ②+①も出来ます。
He came here yesterday.②
I know him.①
共通部分を見つけたら、代入します。
He I know him came here yesterday.
すると、さっきとちょっと違います。共通部分が離れています。くっつけよう。
He him I know came here yesterday.
後ろの部分を関係代名詞に変えましょう。②の文章中で him は目的語の位置にありました。
ですので、関係代名詞(=人)whom に変えます。
He whom I know came here yesterday.
He ( ) I know came here yesterday.
この文章を見たときに、不自然さを感じるでしょうか。英語は主語+動詞・・・この語順
で出来ています。主語 ( I ) 動詞 ( know ) 動詞 ( came )・・・.動詞が二つ並んでいます。
こんなことはありえません。あり得るとしたら、それは 2 文が合体している関係代名詞の
可能性があると疑いましょう。動詞と動詞の間に区切りを入れます。
He ( ) I know / came here yesterday.
この部分で足りないものは何でしょう。目的語が欠けていると気づけたらいい調子です。
Him が必要です。この him が関係代名詞に変換されたと考え、whom にします。
このような問題は、( )の後ろの形をよく見ることが大切になってきます。