1. 日本常設店舗のコンセプト案

2. １．ご提案の前に
■Oreeの課題
CEOのジュリアン・サラナーブ氏は 2013年7月29日〜7月7日までの東京での期間限定出店の際、
「Oreeが出店するということで、キーボード“マニア”の間で話題になっていたようで、この土日は大賑わい」だったとする一
方で、「商品の人気が高くても、当社の規模では世界中に常設の店舗を持つのは難しい。」とも語っている。
出典：2013年7月2日日経トレンディネット トレンドフォーカス
『世界で一つだけの木製キーボードが買える“ポップアップストア”が大盛況！』
（http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20130701/1050483/） より
Oreeは、会社の規模が小さく、常設の店舗を持ち維持するのは難しい。
だが、Oreeには常設の店舗が必要である。
Oreeの常設店舗を考えるにあたっては、
店単独で採算がとれ運営できる店舗を作らなければいけない。
CEO ジュリアン・サラナーブ氏
●品質にうるさい日本のコアなマニアの間では商品の人気は高い。 → 実店舗を持つことで、コアなマニアだけでなく、ライトユーザーにも実物を
見せながら商品の魅力を訴求でき、人気を広げることができる。
●外国のメーカーであり、実店舗がない → ユーザーが商品について説明を受けたい場合やアフターサービス面での問題
（フランスに発送しなければならず修理に時間がかかる、そもそも部品が調達でき
ず修理できない等）が出てくる恐れがある。

3. ２．ご提案内容について
with
前述の背景と御社からの要望事項を踏まえ、
出店コンセプトを次のように考えました。
ゆったりできる気持ちの良い空間のカフェで、
Oreeの商品を見て、触れて、体験していただき、
Oreeのことを知ってもらいファンを増やします。
また、ストア・工房も併設し、購入はもちろん修理まで行います。

4. ２．ご提案内容について
■なぜ Oree with Cafe か？
① 都会の中で、日常の喧噪を離れてゆったりできる空間を提供できます。
② コアなユーザーだけでなく、ライトユーザーや飲食目的で入った
お客様にもOreeの商品をじっくり見てもらう機会が創出できます。
③ 木製キーボード等の商品売上だけでなく、カフェでの売上獲得も見込め、
店舗単独での運営が可能となります。
■店舗イメージ
●ターゲット Oreeの既存の顧客であるコアなユーザー、カフェ周辺勤務の会社員、
ノマドワーカー、学生
●出店場所 東京都区内
●店舗づくり ・ 店舗全体のイメージとしてはアップルストア（ストアスペース）
＋スターバックス（カフェスペース）。
・ 店舗内の机・椅子はOreeの職人が作った木製のものとし、
ゆったりと配置する。
【ストアスペース】
・ 店舗内の1/3程度はストアスペースとし、商品を陳列。
また購入商品のレーザー刻印や修理を行うことができる
小さな工房も設置する。
【カフェスペース】
・ カフェスペースでは、希望者に商品を貸出し体験をしてもらう。
・ メニューの注文についてはセルフサービス。店員はカフェの仕事
もしつつ、お客様への商品の体験喚起や商品説明等も行う。
・ お客様が持ち込んだPCやタブレットの使用を喚起させるため、
無料Wifiを設置する。
工房工房
ストアストア
カフェカフェ
１／３ ２／３
【ストアスペース】 【カフェスペース】

5. ３．常設店舗の1ヶ月収支シュミレーション
■売上
カフェ売上 3,600,000
商品売上 500,000
修理売上 50,000
売上合計 4,150,000
■費用
カフェ仕入 1,000,000
人件費 1,650,000
賃料 500,000
諸経費 200,000
費用合計 3,350,000
■収支 800,000
◯シュミレーション作成に当たって
・カフェ売上・・・顧客単価600円×24席×営業時間10時間×営業日数２５日＝3,600,000円
・商品売上 ・・・顧客単価20,000円×営業日数２５日＝500,000円
※商品売上は変動が激しいと思われるので、最低限の数字でシュミレーションしております。
・修理売上 ・・・顧客単価2,000円×営業日数２５日＝50,000円
・カフェ仕入・・・カフェ売上×約30％＝1,000,000円
・人件費 ・・・アルバイト６人（１人あたり150,000円）＋社員3人（1人あたり250,000円）＝1,650,000円
・賃料 ・・・汐留駅周辺の居抜き物件約５０坪の平均賃料
（参考；http://www.inuki-info.com/rate/rent/result?station=%8E%AC%97%AF）
あくまでシュミレーションですので、ご参考程度にご覧ください。

6. 追加ご提案について

7. １.課題設定
御社からの追加課題 コワーキングやカフェが乱立する都内で、お客様があえて
のスペースを訪れてみたいと思わせるような仕組みなど、コンセプトと具体的
な方策が欲しい。
●前回のご提案内容 『Oree with Cafe』
Oreeのショールームにカフェを併設。日常の喧騒を離れてゆったりした気分になれるような気持ちの良いカフェ
で、飲食を楽しみながら、実際にOreeのキーボードを試してもらう。また、Oreeの工房も併設し、工房としての機
能も設ける。
■懸念事項
→ カフェとしての基本的な機能、すなわち、ゆったりくつろげる空間作りや美味しい飲食物、お客様が利用
できる無料Wifiサービス等を備えるだけでは、他のカフェと変わらない。

8. ●Oree with Cafeのコンセプトの一つである、
職人が作るOreeの上質な木製品を来店客が実体験できること
２.追加ご提案の考え方
来店されるお客様が触れる椅子や机、カウンターなどのインテリアはOreeの職人が作った木製のものであり（前回ご提案の店舗イメージに記載してございます）、
そのカフェの中ではOreeの木製キーボードを試すことができる。このカフェは、Oreeの職人が作った上質な木製品に直接触れられるショールームである。
御社からの追加課題を考える上で、以下の２つを念頭に置きます。
●「お客様があえてOreeのスペースを訪れてみたいと思わせるような仕組み」、すなわち
店舗への集客・ファン作りの特徴的な施策を打つ
カフェとしての基本的な機能、すなわち、ゆったりくつろげる空間作りや美味しい飲食物、お客様が利用できる無料Wifiサービス等を備えるだけでは、他のカフェと
変わらないため、集客・ファン作りのために特徴的な施策を打つ必要がある。
① 店舗への集客・ファン作りのためにキャンペーン
② キャンペーンの参加者に対してはOreeの職人によって作られた
グッズを進呈
■考えたこと

9. ３.具体的施策
① 店舗集客、ファン作りにfacebookを利用し、
様々なキャンペーンを仕掛けます。
② キャンペーンに際しては、参加者へ参加賞を進呈しま
すが、その品物は、Oreeの職人が作った製品とします。
ユーザーと強い結びつきを得るために、御社のfacebookページを御
社とお客様を密につなぐツールとして使用します。開店当初の頃はフ
ァンを増やすツールとして、その後は、エンゲージメントを創出する
ツールとして積極的に活用していきます。
Oreeの商品の特徴は、腕の良い職人が作る木製品。この特徴をキャ
ンペーン参加者に訴求するために、キャンペーンへの参加賞は御社の
職人さんが作った木製品に限定いたします。
※将来的に木材という枠にとらわれない商品展開を考えられているとのこと
でしたが、今回の提案にあたっては木製品に限定してご提案いたします。

10. ２.展開①
■facebookで友達申請をしたお客様に職人手作りの木製会員カードを発行。
カード保有者にはカフェメニュー全品１００円引きの特典。
Oree
YUKI
来店者に告知。御社facebookについて「いいね！」を行った人につ
いて、御社からメッセージを送付。
メッセージを持ってきた（あるいはスマホの画面を見せた）人に対
し、木製の会員カードを交付。
（なお、木製カードについては職人の手作り）
次回来店時から、お会計時にこのカードを提示していただくことで、
いつでもカフェメニューの全品１００円引きとなる。
↑
併設された工房で、名前やニ
ックネームの刻印もその場で
できる。
●手順 例
●この施策による効果
・実来店客の増加とfacebookでのファン数の増加を図ることができる。
・その場で加工してくれる名前入り木製カードは、Oreeが上質な木製品を扱っている企業であることと、隣にある工房で刻印等の加工もすぐにできること
を訴求することができる。

11. ２.具体的方策②
■facebookでOreeの商品アイディアコンテスト！目標達成で実際に商品化・販売します。
御社facebookにて、職人が毎週新商品のコンセプト案を提示。
ユーザーは、コンセプト案に対し実際に欲しいと思った商品について、「いいね！」とコ
メント（この商品が欲しい！という熱いコメント）を残してもらう。
「いいね！」の数 かつ コメントの数が50名を超えると、その商品は商品化される。
（「いいね！」を押すだけでなく必ずコメントも残してもらう）
↑
商品例：木製マウス
●手順例
職人によって実際に商品化された商品は、「いいね！」とコメントを残した方で、発売
日に来店された方先着20名様に進呈する。またその他の方も30％OFFで購入可能とする
など、インセンティブをつける。
●この施策による効果
・「いいね！」だけでなくコメントも残してもらうことを義務づけるで、その商品を欲しいと思っているユーザーに積極的にキャンペーン参加をさせる
ことができる。（EX.商品に対する投票を呼びかけるなどの口コミの期待、など）
・新商品開発のアイディアを得ることができる。
・ユーザーの実店舗来店とfacebookページ内での行動をさらに活発にすることができる。
↑
商品例：USBメモリ