昔の卒論のデータが出てきたので懐かしくなったので

2. はじめに言葉があった。言葉は神と共にあり、言葉は神であった。

3.  情報ネットワークの形成と拡大が、社会及び経済構造に不える影響について。
 （ミクロレベルでの）組織の(デファクト)スタンダード獲得に向けての行動分析。
 （マクロレベルでの）オープンアーキテクチャが社会余剰に不える影響に関して。
 進化経済学,複雑系経済学,グラフ理論
 情報経済学,ネットワーク経済論
 産業構造論,中小企業論,情報技術史
 資源の目的、定義、状態、構造などに関して、一定のことばにより形式化可能な要素。
 本論では、財の構成価値について以下の式により説明する。
 財=資源+情報+複製コスト
 本論では、財の構成価値のうち、資源・複製コストが限りなく無に近いものを情報財と定義する。
 情報は、客観的に評価可能な外部情報と丌可能な外部情報に分類する。
 ノード(節,交差点)、リンク(経路,道)、フロー(流れ,交通量)の三要素より構成される概念。
 情報財が、流れるネットワークを情報ネットワークと定義する。
 財は、外部情報をインターフェースとして、ネットワークに接続する性質をもつものと考える。

4.  ちょうど、情報ネットワークの爆発的な普及を目の当たりに
した同時代人として、「ネット以前」と「ネット以後」の間
で、何が起きたのか、正しく理解し、次の世代に伝えたいと
思ったから。
 小林ゼミで、農業、企業、政府、地域と様々なものについて
学んできた課程の中で、エコノミーとコミュニティーが相互
依存の関係にあり、丌可分であるという認識を強く持った。
これらの関係性を整理しておきたいと考えたから。
 授業のはじめに取り上げられた『イノベーションのジレン
マ』について、それを実際に経営に取り入れた結果、うまく
いっている例とそうでない例があるような気がし、イノベー
ションに対する説明をもう少しできるようにしたいと思った
から。

6.  経済学では、財を有限のものとして見なすが、情報に関して
はその前提が当てはまらない。
 しかし、これだけではデファクトスタンダードの発生原因の
説明としては丌十分。
 情報の持つ付加価値の比率の高い財では、限界費用が著しく
低い水準に抑えられるため増産に追加コストが発生しない一
方、固定費の水準が高くなるため、参入者に対して参入障壁
が形成される。
 財に関する情報が、消費者に蓄積されていくため、それを破
棄してまで乗り換えるには多額の機会費用が発生する。
 情報は外部情報を通じネットワーク化でき、その規模が大き
くなるほど幾何級数的に効用が増幅する。
 情報の規模の拡大は、新たな市場を生み出す。
マタイ効果の発生
「おおよそ、持っている人は与えら
れて、いよいよ豊かになるが、持っ
ていない人は、持っているものまで
も取り上げられるであろう」（マタイ
福音書第13章12節）
↓
過剰な標準化競争

7.  組織に対する貢献が、計数的に測定され記録される。
 適切に投資を回収し、それを貢献に応じ投資家・労働者に報酬を金銭的に分配するため、情
報の保護が必要。その為、情報は完全公開できない。(互換性のジレンマの発生）
 そもそも、組織に対する貢献への測定手段を持たない。
 その為、余剰は均等に分配される。完全情報財であればその分配も容易。
 測定手段を持たず、完全情報財で生産物が分配されるため、貢献が少ない&しない参加者の
参加を妨げられないし必要もない。その為、情報は完全公開できる。
 投資の回収を意図しなくても良いので、いくらでも投資ができる。
 情報が完全公開されているため、消費者へ蓄積される情報量が多い。
 モジュール・カスタマイズの開発が容易なため、ネットワークを形成しやすい。
Linux 基本ソフト
Apache Webサーバー
MySQL データベース
PHP 言語
投資費用の削減
より収益率の高い事業の創造
参入障壁の引き下げ