More Related Content
Similar to 株メン・株ジョの就活物語 (20)
More from 東証ソーシャルかぶコン (20)
株メン・株ジョの就活物語
- 1. ソーシャルかぶコン2013 プロモーション部門
株メン・株ジョの就活物語
産業能率大学 小野田哲弥ゼミ ★亀山宙和★堀部沙織★松本勝哉
目次
[P1] 若年層の問題:「株離れ」と「大企業志向」の矛盾
[P2] “株主”就活生になって上場企業から内定をもらおう!
[P3] プロモーションを現実的にサポートするアプリの提案
[P4] サンプルアプリ開発のためのインプットデータ
[P5] 大学生の就職志向の因子分析結果
[P6] 上場企業を得点化するための客観的指標と関連付け
[P7] 上場企業と大学生とのマッチング得点算出ロジック
[P8] 大学生がアプリを利用して株を購入するまでのプロセス
[P9] 本プロモーションがもたらす理想の将来像
★
就活生の多くは「大企業志向」、すなわち「上場企業に就職したい」と考えている。し
かし「株式保有率は極めて低い」。これは大きな矛盾ではないか。よって私たちは、若年世代の中でも特に「就活生」に
ターゲットを絞り、彼ら/彼女らが株式を保有することの社会的意義を訴え、一大ムーブメントを起こしたい。
★
就活時に、大企業の中でも消費者として身近な「有名企業」に志望が偏ってしまうのは、大学生
の知識不足が原因である。しかし身近ではない企業を知る術はなかなかない。そこで私たちは、就活生が自らの就職
志向に関するアンケートに回答することで、上場企業とのマッチングが自動的に行われるアプリを具体的に考案した。
★
そのアプリでは実際に株式も購入することができる。自らが株主となることで、普段か
らそれらの企業を含めた上場企業に対する関心が高まる。またそれは就活時に「株主就活生」としてのアピールにも繋
がり、内定確率が高まる効果をも生む。さらに内定獲得後・就職後においても、自らの働きが株価に連動するという意
識を持ち続けることができ、離職率の減少や経済の活性化というマクロな効果も期待できる。
- 2. 若年層の問題: 「株離れ」 と 「大企業志向」 の矛盾
株式保有率 独自1万人アンケート(2013年10月)
大卒求人倍率 リクルートワークス研究所調査(2013年4月)
20~24歳の保有率はわずか10.3%!!
0%
50%
100%
20~24歳
25~29歳
30~34歳
保有なし
1銘柄
35~39歳
40~44歳
NISA認知率 独自1万人アンケート(2013年10月)
2~3銘柄
4~9銘柄
55~59歳
60~64歳
65~69歳
0%
20% 40% 60% 80% 100%
20~24歳
45~49歳
50~54歳
②大企業志向
(就活ミスマッチ)
求人倍率の比較
まったく知らない
30~34歳
名前だけは聞いたことが
ある
制度の概要はある程度
わかる
制度についてよく知って
いるほうだ
40~44歳
10銘柄以
上
50~54歳
60~64歳
プロモーション部門のテーマに、ターゲットは「株式市場や上場企業に関心が低い若年世代」とあった。私たちも独
自に「株式保有率」(左図)について調査したところ、実際に20代前半の株式保有率はわずか10.3%であった。こ
の結果に大学の友人たちへの聞き取り調査を加えると、大学生の株式保有率はさらに低いと考えられる。
その一方で、大学生の大企業志向は依然として続いている(右上図)。大企業の多くが上場企業であるにも関わ
らず、大企業への就職を目指す大学生の株保有率が少ないのは大きな矛盾ではないか。また来年春から、より手軽
に株式投資を開始できるNISA制度もスタートするが、この制度の認知も若年層では進んでいない(右下図)。
上記背景を踏まえ、私たちは若年層の中でも特に「就活生」にターゲットを絞ったプロモーションを提案する。
- 7. 上場企業を得点化するための客観的指標との関連付け
安定度
・総資産(大) ・資本金(大) ・株価 (安定)
チャレンジ度
・平均年齢(若) ・売上高(増) ・純利益(増) ・株価(上昇)
社会的責任度
・配当利回り(大) ・情報公開(大) ・社会貢献事業(大)
女性活躍度
プライベート充実度
・女性従業員数(大) ・女性株主比率(大)
・勤続年数(長) ・ 株主優遇の魅力(大) ・ ファン株主率(大)
5つの尺度で“得点化”すべく、対応する“客観的指標”を以下のように設定
「総資産が大きい」 「資本金が大きい」 「株価が安定」
「平均年齢が若い」 「売上増」 「利益増」 「株価が上昇」
「配当利回りが良い」 「情報公開に積極的」 「社会貢献事業に積極的」
「女性従業員数が多い」 「株主に占める女性比率が高い」
「平均勤続年数が長い」 「株主優待が魅力的」 「株主にファンが多い」
- 8. 上場企業と大学生とのマッチング得点算出ロジック
A社
企
業
企 業 安 定 度 得 点
総資産
資本金
得
点
Bくん
企 業 チ ャ レ ン ジ 度 得 点
株価安定
平均年齢
43.6
38.3
30,650,965 10,550,261
大学生の就職志向
売上高
増加率
-2.2%
純利益
増加率
-30.5%
株価上昇
プライベート度
50.9
15%
①各データの得点化
総資産
資本金
株価安定
平均年齢
99.98
99.94
88.71
60.62
女性活躍度
売上高
増加率
41.95
純利益
増加率
47.71
安定度:96.2点
75.85
社会的責任度 チャレンジ度
③マッチング得点
チャレンジ度:56.5点
40%
10%
株価上昇
②企業〇〇度の算出
安定度
20%
15%
の算出
①各データの得点化
大学生の志向と関連付けた上場企業の実データを、
にする。
基準に沿って全て
②企業〇〇度の算出
①で求めた各指標の得点を因子内で平均化し、全上場企業の“〇〇度”を求める。
例えば、<総資産><資本金><株価安定>の平均点 が 【安定度得点】、
<年齢の若さ><売上増><利益増><株価上昇>の平均点 が 【チャレンジ度得点】 となる。
③マッチング得点の算出
96.2×40%
5つの尺度すべての得点が求まったら、それらに対して大学生がウエイト付けを行う。
56.5×15%
53.7×20%
A社とBくんの
マッチング得点
58.5×10%
50.5×15%
=71.12(点)