1
身体を通じて地域・空間をとらえる
-看板の役割ー
富山大学 人文学部
准教授 大西宏治(人文地理学)
頭の中の地図
2
子どもの頭の中の地図
大西(1999) 寺本(1988) 3
手描き地図
大人の短期間での頭の中の地図の発達
メンタルマップの発達
• 個体発生(子供→大人)
点→線→面と頭の中の地図が発達
(図形を操作する能力の発達)
• 微視発生(短期間での環境適応)
点→線→面と頭の中の地図が発達
(能力ではなく環境への適応)
5
日常生活には面的に地域をとらえる必要性がない
頭の中の地図への看板の役割1)
• 位相空間で移動する人への移動の支援
→点と線を操作するだけで目的地へ
• 地図を読み誤る人への情報訂正機能
→自分がどちらを向いているのかを把握させる
• 地域のイメージを形成
→どんな場所なのかを理解させる
7
都市のイメージ
8
都市のイメージとは
• 建築家ケヴィン・リンチが整理
人々の抱く都市のイメージについて、
都市の手描き地図やインタビュー調査から検討
↓
みんなが共通して抱くイメージ:
パブリックイメージ
パブリックイメージ
・パス 道路・経路
・エッジ 縁
・ノード 結節点
・ディストリクト 区域
・ランドマーク 目印
リンチ,K(2007):『都市のイメージ』岩波書店
レジビリティとアビリティ
レジビリティ:都市のわかりやすさ
…都市の秩序がある場所
アビリティ:都市のイメージしやすさ
…特徴があればイメージしやすい
わかりやすいのがよい都市なのか?
• 楽しい都市
道に迷い目的地にたどり着きづらい都市は楽しい
のか?
まったく迷わない都市は楽しいのか?
↓
理想:決定的には迷わず、絶えず発見のある都市
↓
かんばんとランドマークの役割が大切

北海道地理空間フォーラムin札幌2018-07-19_第7分科会「人流と移動支援」講演1「身体を通して地域・空間をとらえる」大西宏治