SlideShare a Scribd company logo
1 of 1
Download to read offline
")
")
")
")
")
")
")
")")")
")
")")
")
")
0 10 20 30 405
km
0 - 30
30 - 60
60 - 90
90.- 120
120 - 150
150 - 180
180 - 300
300 - 600
600 - 900
")
")
")
")
")
")
")
")")")
")
")")
")
")
0 10 20 30 405
km
• メッシュ代表点から最寄⼤型商業施設への所要時間を計算
• 公共交通利⽤・⾃家⽤⾞利⽤での所要時間を⽐較
郊外型⼤規模商業施設への公共交通アクセシビリティ評価
徐 千⾥(筑波⼤学⼤学院 システム情報⼯学研究科 リスク⼯学専攻 博⼠前期課程)
⻑⾕川 ⼤輔(筑波⼤学⼤学院 システム情報⼯学研究科 リスク⼯学専攻 博⼠後期課程)
鈴⽊ 勉(筑波⼤学 システム情報系 社会⼯学域 教授 )
研究の背景・⽬的
ネットワークデータの構築 郊外型商業施設へのアクセス性評価
道路ネットワーク: H26 全国デジタル道路地図
公共交通ネットワーク: H22 国⼟数値情報 バスルート
H26 国⼟数値情報 鉄道
• 道路ネットワークと公共交通ネットワークをArcGIS上に構築
出発地: 茨城県 500mメッシュ代表点
⽬的地: 茨城県及び近隣に所在するイオンモール15か所
道路ネットワーク網・公共交通ネットワーク網(鉄道・バス)
をGIS上に構築
近年,⾃家⽤⾞利⽤を前提とした
郊外型⼤規模商業施設が⽣活の拠点となりつつある
⾃動⾞の運転が困難・不可能な交通弱者の増加
公共交通による医療施設・商業施設アクセスの重要性
①公共交通利⽤
0 10 20 30 405
km
鉄道
バスルート運行頻度
0.1 - 8.0
8.1 - 20.0
20.1 - 40.0
40.1 - 60.0
60.1 - 79.0
80.0 -
新幹線
鉄道
バスルート
0.1 - 8.0
8.1 - 20.0
20.1 - 40.0
40.1 - 60.0
60.1 - 79.0
80 -
0 10 20 30 405
km
")
")
")
")
")
")
")")")
")
")")
")
")
0 10 20 30 405
km
0.15 - 0.19
0.20 - 0.26
0.27 - 0.33
0.34 - 0.39
0.40 - 0.44
0.45 - 0.49
0.50 - 0.55
0.56 - 0.67
0 - 30
30 - 60
60 - 90
90.- 120
120 - 150
150 - 180
180 - 300
300 - 600
600 - 900
所要時間(分)
• 利便性が⾼い
県東部(⽔⼾・⽇⽴)
→施設から離れた鉄道・バス路線沿い
• 利便性が低い
施設周辺
→徒歩移動の割合が多い
県⻄部(筑⻄,笠間)
→施設から20km以内のバス路線の空
⽩地帯
公共交通サービスが郊外型⼤規模商業施設へのアクセス性
にどの程度寄与できているのかを分析
②⾃家⽤⾞利⽤
0 10 20 30 405
km
高速自動車国道
一般国道
公共交通ネットワーク 道路ネットワーク
⾃家⽤⾞所要時間
公共交通所要時間
郡⼭
仙台
⼭形
湯沢
⼀関
酒⽥
福島
会津若松
その他
盛岡
秋⽥
北上 釜⽯
①公共交通利⽤
メ
シ
代
表
点
バ
ス
停
最
寄
鉄
道
駅
バ
ス
停
経
由
鉄
道
駅
バ
ス
停
最
寄
鉄
道
駅
郊
外
型
商
業
施
設
②⾃家⽤⾞利⽤
徒歩 3km/h
バス 15km/h
鉄道 30km/h
⾃動⾞ 20km/h
• 公共交通利⽤
最寄停留所から公共交通バス・鉄道を乗り継いで
商業施設に向かう.
• ⾃家⽤⾞利⽤
⾃動⾞で直接
商業施設に向かう.
0.15 - 0.19
0.20 - 0.26
0.27 - 0.33
0.34 - 0.39
0.40 - 0.44
0.45 - 0.49
0.50 - 0.55
0.56 - 0.67
• 公共交通のアクセス性を相対的に評価
茨城県 県⻄地域・⿅⾏地域が公共交通空⽩地帯
県⻄地域
⿅⾏地域
バスルートで地⽅都市の都市圏の⼤きさ・都市間のつながりを表現
鉄道網が線的に,バス網が⾯的に所要時間の減少に影響を与えている
今後の課題
• 他の⼤規模商業施設を追加する.
• ハフモデルによる施設別集客⼒の分析結果と,アクセシビリティ指標を⽤いる公共交
通利便性評価の⽐較を⾏い,公共交通ネットワークのアクセス向上の評価を⾏う.
• 商業施設独⾃で運⾏しているバス路線を追加し,路線別のwith-without分析に
より路線ごとのアクセシビリティ向上への貢献度を測定する.

More Related Content

Similar to 郊外型大規模商業施設への 公共交通アクセシビリティ評価

さくらインターネットにおけるアニーリングシステム評価の取り組みのご紹介
さくらインターネットにおけるアニーリングシステム評価の取り組みのご紹介さくらインターネットにおけるアニーリングシステム評価の取り組みのご紹介
さくらインターネットにおけるアニーリングシステム評価の取り組みのご紹介Shunsuke Kikuchi
 
画像局所特徴量と特定物体認識 - SIFTと最近のアプローチ -
画像局所特徴量と特定物体認識 - SIFTと最近のアプローチ -画像局所特徴量と特定物体認識 - SIFTと最近のアプローチ -
画像局所特徴量と特定物体認識 - SIFTと最近のアプローチ -MPRG_Chubu_University
 
(配布用)Virtual shizuoka(静岡県)
(配布用)Virtual shizuoka(静岡県)(配布用)Virtual shizuoka(静岡県)
(配布用)Virtual shizuoka(静岡県)Naoya Sugimoto
 
ADVENTURE_Mates Ver. 0.5bの概要
ADVENTURE_Mates Ver. 0.5bの概要ADVENTURE_Mates Ver. 0.5bの概要
ADVENTURE_Mates Ver. 0.5bの概要ADVENTURE Project
 
機械学習エンジニアリング・品質保証 (ESS2018招待講演 鷲崎弘宜)
機械学習エンジニアリング・品質保証 (ESS2018招待講演 鷲崎弘宜)機械学習エンジニアリング・品質保証 (ESS2018招待講演 鷲崎弘宜)
機械学習エンジニアリング・品質保証 (ESS2018招待講演 鷲崎弘宜)Hironori Washizaki
 
交通コンサルティング事業と データ分析事例のご紹介
交通コンサルティング事業と データ分析事例のご紹介交通コンサルティング事業と データ分析事例のご紹介
交通コンサルティング事業と データ分析事例のご紹介okfjevent
 
チュートリアルのススメ -チュートリアルのためのチュートリアル-
チュートリアルのススメ -チュートリアルのためのチュートリアル-チュートリアルのススメ -チュートリアルのためのチュートリアル-
チュートリアルのススメ -チュートリアルのためのチュートリアル-Hironobu Fujiyoshi
 
登米市民大学院大学キックオフ講座
登米市民大学院大学キックオフ講座登米市民大学院大学キックオフ講座
登米市民大学院大学キックオフ講座Toru Takahashi
 
分散システムの耐災害性・耐障害性の検証・評価・反映を行うプラットフォームの設計
分散システムの耐災害性・耐障害性の検証・評価・反映を行うプラットフォームの設計分散システムの耐災害性・耐障害性の検証・評価・反映を行うプラットフォームの設計
分散システムの耐災害性・耐障害性の検証・評価・反映を行うプラットフォームの設計Hiroki Kashiwazaki
 
配布用資料(静岡県)国土交通省道路局説明会(20211018)
配布用資料(静岡県)国土交通省道路局説明会(20211018)配布用資料(静岡県)国土交通省道路局説明会(20211018)
配布用資料(静岡県)国土交通省道路局説明会(20211018)Naoya Sugimoto
 

Similar to 郊外型大規模商業施設への 公共交通アクセシビリティ評価 (13)

さくらインターネットにおけるアニーリングシステム評価の取り組みのご紹介
さくらインターネットにおけるアニーリングシステム評価の取り組みのご紹介さくらインターネットにおけるアニーリングシステム評価の取り組みのご紹介
さくらインターネットにおけるアニーリングシステム評価の取り組みのご紹介
 
画像局所特徴量と特定物体認識 - SIFTと最近のアプローチ -
画像局所特徴量と特定物体認識 - SIFTと最近のアプローチ -画像局所特徴量と特定物体認識 - SIFTと最近のアプローチ -
画像局所特徴量と特定物体認識 - SIFTと最近のアプローチ -
 
(配布用)Virtual shizuoka(静岡県)
(配布用)Virtual shizuoka(静岡県)(配布用)Virtual shizuoka(静岡県)
(配布用)Virtual shizuoka(静岡県)
 
ADVENTURE_Mates Ver. 0.5bの概要
ADVENTURE_Mates Ver. 0.5bの概要ADVENTURE_Mates Ver. 0.5bの概要
ADVENTURE_Mates Ver. 0.5bの概要
 
機械学習エンジニアリング・品質保証 (ESS2018招待講演 鷲崎弘宜)
機械学習エンジニアリング・品質保証 (ESS2018招待講演 鷲崎弘宜)機械学習エンジニアリング・品質保証 (ESS2018招待講演 鷲崎弘宜)
機械学習エンジニアリング・品質保証 (ESS2018招待講演 鷲崎弘宜)
 
交通コンサルティング事業と データ分析事例のご紹介
交通コンサルティング事業と データ分析事例のご紹介交通コンサルティング事業と データ分析事例のご紹介
交通コンサルティング事業と データ分析事例のご紹介
 
チュートリアルのススメ -チュートリアルのためのチュートリアル-
チュートリアルのススメ -チュートリアルのためのチュートリアル-チュートリアルのススメ -チュートリアルのためのチュートリアル-
チュートリアルのススメ -チュートリアルのためのチュートリアル-
 
登米市民大学院大学キックオフ講座
登米市民大学院大学キックオフ講座登米市民大学院大学キックオフ講座
登米市民大学院大学キックオフ講座
 
分散システムの耐災害性・耐障害性の検証・評価・反映を行うプラットフォームの設計
分散システムの耐災害性・耐障害性の検証・評価・反映を行うプラットフォームの設計分散システムの耐災害性・耐障害性の検証・評価・反映を行うプラットフォームの設計
分散システムの耐災害性・耐障害性の検証・評価・反映を行うプラットフォームの設計
 
Ppt maruyama
Ppt maruyamaPpt maruyama
Ppt maruyama
 
配布用資料(静岡県)国土交通省道路局説明会(20211018)
配布用資料(静岡県)国土交通省道路局説明会(20211018)配布用資料(静岡県)国土交通省道路局説明会(20211018)
配布用資料(静岡県)国土交通省道路局説明会(20211018)
 
07 hori
07 hori07 hori
07 hori
 
ogawa_b
ogawa_bogawa_b
ogawa_b
 

郊外型大規模商業施設への 公共交通アクセシビリティ評価

  • 1. ") ") ") ") ") ") ") ")")") ") ")") ") ") 0 10 20 30 405 km 0 - 30 30 - 60 60 - 90 90.- 120 120 - 150 150 - 180 180 - 300 300 - 600 600 - 900 ") ") ") ") ") ") ") ")")") ") ")") ") ") 0 10 20 30 405 km • メッシュ代表点から最寄⼤型商業施設への所要時間を計算 • 公共交通利⽤・⾃家⽤⾞利⽤での所要時間を⽐較 郊外型⼤規模商業施設への公共交通アクセシビリティ評価 徐 千⾥(筑波⼤学⼤学院 システム情報⼯学研究科 リスク⼯学専攻 博⼠前期課程) ⻑⾕川 ⼤輔(筑波⼤学⼤学院 システム情報⼯学研究科 リスク⼯学専攻 博⼠後期課程) 鈴⽊ 勉(筑波⼤学 システム情報系 社会⼯学域 教授 ) 研究の背景・⽬的 ネットワークデータの構築 郊外型商業施設へのアクセス性評価 道路ネットワーク: H26 全国デジタル道路地図 公共交通ネットワーク: H22 国⼟数値情報 バスルート H26 国⼟数値情報 鉄道 • 道路ネットワークと公共交通ネットワークをArcGIS上に構築 出発地: 茨城県 500mメッシュ代表点 ⽬的地: 茨城県及び近隣に所在するイオンモール15か所 道路ネットワーク網・公共交通ネットワーク網(鉄道・バス) をGIS上に構築 近年,⾃家⽤⾞利⽤を前提とした 郊外型⼤規模商業施設が⽣活の拠点となりつつある ⾃動⾞の運転が困難・不可能な交通弱者の増加 公共交通による医療施設・商業施設アクセスの重要性 ①公共交通利⽤ 0 10 20 30 405 km 鉄道 バスルート運行頻度 0.1 - 8.0 8.1 - 20.0 20.1 - 40.0 40.1 - 60.0 60.1 - 79.0 80.0 - 新幹線 鉄道 バスルート 0.1 - 8.0 8.1 - 20.0 20.1 - 40.0 40.1 - 60.0 60.1 - 79.0 80 - 0 10 20 30 405 km ") ") ") ") ") ") ")")") ") ")") ") ") 0 10 20 30 405 km 0.15 - 0.19 0.20 - 0.26 0.27 - 0.33 0.34 - 0.39 0.40 - 0.44 0.45 - 0.49 0.50 - 0.55 0.56 - 0.67 0 - 30 30 - 60 60 - 90 90.- 120 120 - 150 150 - 180 180 - 300 300 - 600 600 - 900 所要時間(分) • 利便性が⾼い 県東部(⽔⼾・⽇⽴) →施設から離れた鉄道・バス路線沿い • 利便性が低い 施設周辺 →徒歩移動の割合が多い 県⻄部(筑⻄,笠間) →施設から20km以内のバス路線の空 ⽩地帯 公共交通サービスが郊外型⼤規模商業施設へのアクセス性 にどの程度寄与できているのかを分析 ②⾃家⽤⾞利⽤ 0 10 20 30 405 km 高速自動車国道 一般国道 公共交通ネットワーク 道路ネットワーク ⾃家⽤⾞所要時間 公共交通所要時間 郡⼭ 仙台 ⼭形 湯沢 ⼀関 酒⽥ 福島 会津若松 その他 盛岡 秋⽥ 北上 釜⽯ ①公共交通利⽤ メ シ 代 表 点 バ ス 停 最 寄 鉄 道 駅 バ ス 停 経 由 鉄 道 駅 バ ス 停 最 寄 鉄 道 駅 郊 外 型 商 業 施 設 ②⾃家⽤⾞利⽤ 徒歩 3km/h バス 15km/h 鉄道 30km/h ⾃動⾞ 20km/h • 公共交通利⽤ 最寄停留所から公共交通バス・鉄道を乗り継いで 商業施設に向かう. • ⾃家⽤⾞利⽤ ⾃動⾞で直接 商業施設に向かう. 0.15 - 0.19 0.20 - 0.26 0.27 - 0.33 0.34 - 0.39 0.40 - 0.44 0.45 - 0.49 0.50 - 0.55 0.56 - 0.67 • 公共交通のアクセス性を相対的に評価 茨城県 県⻄地域・⿅⾏地域が公共交通空⽩地帯 県⻄地域 ⿅⾏地域 バスルートで地⽅都市の都市圏の⼤きさ・都市間のつながりを表現 鉄道網が線的に,バス網が⾯的に所要時間の減少に影響を与えている 今後の課題 • 他の⼤規模商業施設を追加する. • ハフモデルによる施設別集客⼒の分析結果と,アクセシビリティ指標を⽤いる公共交 通利便性評価の⽐較を⾏い,公共交通ネットワークのアクセス向上の評価を⾏う. • 商業施設独⾃で運⾏しているバス路線を追加し,路線別のwith-without分析に より路線ごとのアクセシビリティ向上への貢献度を測定する.