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イラスト制作のためのIllustrator〜ベクターでもっと自由に描いてみよう〜

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「自分でイラストを描けたら良いのにな」と思ったことはありませんか?
Illustratorなら、描きたいモチーフの「しくみ」に適切な機能をあてはめることで、複雑なイラストにも挑戦できます。絵を描くのは苦手だという方でも大丈夫です。
今回は実例を交えながら、ブラシ機能や描画まわりのツール、Adobe Captureの活用方法などを中心にご紹介します。
特にCC以降の機能は、イラスト制作の効率を格段に上げるものばかり。新・旧機能の合わせ技で効率よく、更に豊かな表現を目指しましょう!

page2017のクリエイティブゾーンセミナーに登壇させていただいた際のスライドです。実演で解説した部分は概要のみ追加しました。
page2017
http://www.page.jagat.or.jp/

「新規アートに基本アピアランスを適用」の詳細は「Illustrator アピアランスのキホン 〜流用編〜」の「「新規アートに基本アピアランスを適用」OFFで連続描画」でも解説しています。
http://hamfactory.net/illustrator/illustrator-appearance-copy/

Published in: Design
  • アートブラシってこうやって使うんですね!ほとんどPhotoshopしか使わないので大変勉強になりました。ありがとうございます。
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イラスト制作のためのIllustrator〜ベクターでもっと自由に描いてみよう〜

  1. 1. 時間も予算もない!でも、空いているスペースをイラストで埋めたい! 皆さんだったらどうしますか?
  2. 2. そんな時に「自分で描いてみる」という選択肢が選べるといいですよね。 このセッションでは、Illustratorで気軽に挑戦できそうなイラスト作成の テクニックをご紹介します。
  3. 3. 今日お話させていただきます、はむこと申します。 印刷会社出身のフリーランスとしてDTPやイラスト制作を行っています。
  4. 4. セッションに入る前に、私が普段Illustratorを使ってどんな絵を描いてい るか、少しだけご紹介します。
  5. 5. こちらは保育施設内の壁を装飾するためのグラフィックです。施主様の要 望に合わせてさまざまなモチーフを提案していきます。これらはすべて Illustratorを使って制作しています。
  6. 6. こういった壁面のグラフィックは、大きいものだと幅が3m程度になった りします。どれだけ拡大しても劣化しない、ベクターを扱うIllustratorな らではの制作物という感じがしますね。
  7. 7. Kaleido Lab.に提供した作品です。Kaleidoとハイブリッドスクリーニン グによる高精細な印刷実験などを行っています。CC2015以降は64,000% までズームできるため、繊細なタッチも作業がしやすくなっています。
  8. 8. おしながきです。「Illustratorは使えるけど、絵を描くのは得意でない」と いう方に向けてお話ししますが、既に使いこなしている方に向けて、効率 UPのための小技も盛り込んでいきます。
  9. 9. まずはIllustratorにおけるイラスト制作のポイント。2つご紹介します。
  10. 10. 1つめは「パーツ単位で考える」こと。Photoshopのような「見たままを 描く」のが得意なペイント系アプリケーションとの大きな違いのひとつで もあり、初心者さんがひっかかりやすい点と言ってもいいでしょう。
  11. 11. Illustratorで何かを描く際には、個別のパーツを組み立ててモチーフを形 作る必要があります。慣れないうちはパズルのような感覚で考えてみまし ょう。
  12. 12. 自由に好きなものを描けるようになってきたら、今度は「パーツのしくみ を考える」ことに挑戦してみましょう。これは「自分のやりたいこと」に Illustratorの機能をむすびつける、ということです。
  13. 13. 例えば、「モチーフを敷き詰めたいな…」と思った時に、皆さんだったらど んな方法を取りますか?いくつか方法は考えられますが、例えばパターン の機能を使って解決する方法がありますよね。
  14. 14. では「モチーフに遠近感をつけたい」という時はどうでしょうか。 これもいくつか解決策がありますが、例えば効果の「3D回転」を利用す る方法が考えられます。
  15. 15. このように、Illustratorには私達の「やりたいこと」を実現するための機 能がたくさん搭載されています。CC以降のバージョンアップで更に多機能 になっていますが、今回は「ブラシ」について掘り下げていきましょう。
  16. 16. Illustratorにはいくつかのブラシの機能がありますが、そのうち3つを「お 助け」ブラシとしてご紹介します。
  17. 17. まずは散布ブラシ。名称の通り、「ばらまく」ことが得意なブラシです。オ プションで「ランダム」の要素を設定できるのが特徴です。ランダム要素 を活かすことで画面に出ている作例のようなブラシを作ることができます。
  18. 18. 2つめは「登録オブジェクトをパスに沿って伸ばす」アートブラシです。 オプションで「ガイド間で伸縮」を設定すると、ブラシ適用時に伸ばした くない部分・伸ばしたい部分を制御することができます。
  19. 19. 3つめは飾り罫などで出番が多いパターンブラシ。「登録オブジェクトを繰 り返して敷き詰める」ブラシです。CCでコーナータイルを自動生成する 機能が搭載されたことで、もっと便利に使えるようになりました。
  20. 20. ではこれらのブラシをどう活用していくか? 実際の作例を見ながら使い方を考えてみましょう。
  21. 21. 先程の壁面グラフィックから流用して再構成したイラストです。どんなと ころにブラシ機能が使われているか想像してみましょう。
  22. 22. 実際にデータのアウトライン表示で確認してみましょう。
  23. 23. 木や葉っぱなどのパーツがほとんど線でできているのがわかりますね。修 正や変更に柔軟に対応できるよう、これらはすべてブラシを使って表現し ています。
  24. 24. 例として、葉っぱのブラシを作成してみましょう。線を引いて図のような パーツを用意します。葉っぱの部分は線幅ツールを使って形を調整します。
  25. 25. できたパーツでアートブラシを作成します。「ガイド間で伸縮」を設定し て、点線のガイドをドラッグして動かしましょう。これでガイドで挟まれ ている内側の部分だけが伸びるようになります。
  26. 26. 彩色方式は「淡彩」に設定しましょう。ブラシに登録するパーツをK100% で作成し彩色方式で「淡彩」を設定すると、ブラシ適用時に線のカラーが K100%の部分に反映されるようになります。
  27. 27. ブラシなので、色んな形の線に適用したり、線幅を変えてバリエーション を作れます。淡彩を有効にしているのでカラーの変更もかんたんです。葉 っぱなどの植物はブラシでの表現と相性のよいモチーフのひとつです。
  28. 28. これもブラシで挑戦しやすいモチーフ、「うなぎ」です。最初から曲がりく ねったうなぎを描くのはちょっと大変ですが、ブラシにしてしまえばそこ まで難しくありません。
  29. 29. うなぎもほぼ線のみです。線幅ツールで線の形状を調整してあります。「ガ イド間で伸縮」を有効にして、顔と尻尾の部分は伸びないようにしましょ う。もとの色味を生かしたいので彩色方式は「なし」にしてあります。
  30. 30. ブラシを適用してみたら線の向きが逆になってしまった、という場合。パ スの先頭か末尾のどちらかをペンツールでクリックしてみましょう。パス の続きを描画する状態になることで、ストロークの向きが反転します。
  31. 31. 3つのブラシを紹介しました。
  32. 32. 葉っぱなどの植物、うなぎのブラシなど単純なものをご紹介しましたが、 もっと複雑なものには使えないのでしょうか?
  33. 33. これも、実際の作例を見てみましょう。
  34. 34. これもIllustratorで描いた作品のひとつです。いろいろな機能を使ってい ますが、クマのぬいぐるみの部分にブラシの機能を活用しています。
  35. 35. 毛皮の部分は、図のようなパーツをパターンブラシすることで表現してい ます。「淡彩」を設定すると扱いもラクです。形に沿ってファーのようなパ ーツを一本一本描くよりもかんたんで合理的です。
  36. 36. また、図のようなパーツを散布ブラシにして陰影の部分の表現に使ってい ます。各項目にランダムを設定し、彩色方式は「淡彩」にしています。線 を引くだけで毛皮の部分に陰影のようなニュアンスを追加できます。
  37. 37. このような情報量の多いタッチは、「なにがどうなっていればそれらしく見 えるか」をまず分析し、それをどんな機能で再現できるかを考えるように すると効率アップが図れます。
  38. 38. 同じく情報量の多いタッチとして、アナログ風の表現はどうでしょうか。
  39. 39. いくつか方法はありますが、今回はブラシでかんたんに挑戦できる方法を ご紹介します。
  40. 40. 線で構成されたイラストに、ガサガサした質感のブラシを適用するだけで も十分アナログ風になりますね。では、このブラシはどうやって用意すれ ばいいのでしょうか?
  41. 41. Illustratorにはデフォルトでたくさんの素材がインストールされています。 ブラシパネルからも、いろいろな質感のブラシ素材を呼び出せますので活 用しましょう。
  42. 42. これはごく一部ですが、アナログ風のものだとこのようなブラシが登録さ れています。使い勝手の良いものもありますので、まずはライブラリにど んなものが登録されているか見ておくと良いでしょう。
  43. 43. 「デフォルト素材もいいけれど、アナログ風のブラシも自分で作ってみたい な」と言う時に活用できるのが、便利なモバイルアプリ「Adobe Capture CC」です。
  44. 44. Adobe Capture CCでは写真から気軽に素材が作成できますが、Illustrator CCを契約していれば、CCのライブラリを経由してデスクトップでもそれ らの素材を活用することができます。
  45. 45. 実際にIllustrator用のブラシを作ってみましょう。まずiPhoneなどのス マートフォンでAdobe Capture CCを起動します。「ブラシ」、画面下の 「+」の順にタップしてブラシを新規作成します。
  46. 46. カメラが起動するので写真を撮影するか、カメラロールなどから画像を呼 び出します。画面上の丸いボタンを動かして透過させる箇所を決め、下側 のスライダを使って透過の具合を調整します。
  47. 47. ブラシにしたいパーツがうまく切り抜けそうな状態になったら、下側の緑 の丸ボタンをタップして次の画面に移ります。
  48. 48. 切り抜き画面では、丸いハンドルを動かして切り抜き箇所を調整できます。 「次へ」をタップするとスタイルが選べるようになっているので、下に向か ってスクロールしましょう。
  49. 49. 一番下にIllustrator用のブラシのスタイルが3つ用意されています。どれ を選んでもアートブラシが作成できます。
  50. 50. スタイルを選ぶと右側にチェックマークのアイコンが点灯するので「次へ」 をタップします。プレビューに切り替わりますが、更に調整したい場合は 「ブラシを編集」をタップしましょう。
  51. 51. 「ブラシを編集」画面に切り替わります。最初は「切り抜き」の調整ができ る画面になっています。
  52. 52. ここでは切り抜きの具合を再度調整できるほか、Illustratorのアートブラ シの「ガイド間で伸縮」に相当する設定をすることができます。必要に応 じて設定しましょう。
  53. 53. 「切り抜き」の隣の「調整」を選んでみましょう。ここでは素材の透過の具 合を再調整できます。
  54. 54. 下側のスライダで透過の具合を再調整できます。「−」ボタンをタップして から画面をなぞると、素材の不要な箇所を削除することができます。逆に 消しすぎた場合は「+」のボタンをタップしてからなぞってみましょう。
  55. 55. 今度は「プリセット」の画面に切り替えてみましょう。
  56. 56. ここでは、Illustratorでブラシを最初に適用した時にどのくらいの太さに するかを決めることができます。スライダを動かして調整しましょう。 全ての項目で調整作業が済んだら「次へ」をタップします。
  57. 57. 再度プレビューを確認し、問題なければ「次へ」をタップします。登録画 面になるので、ブラシ名や保存ライブラリを決めましょう。「ブラシを保 存」をタップすると、すぐにIllustratorのライブラリに反映されます。
  58. 58. その他の素材でブラシをつくるとこんな感じになります。 これらはブラシ素材用にきちんと用意した画像ですが、実は何気ないスナ ップ写真などでも面白いブラシが作れますのでやってみましょう。
  59. 59. 左側は餃子、右側は布製のコースターの写真から形状を抽出してみました。 どちらも面白い質感が拾えそうですよね。
  60. 60. 形状を抽出した時にざらっとした質感が残るものはアナログ風のブラシ素 材に向いています。これらの写真からこんなブラシが作成できました。
  61. 61. 実際に作ったブラシを適用してみました。Adobe Capture CCで作成した ブラシは最初から「淡彩」が有効になっていますので、カラーの変更もか んたんです。
  62. 62. ブラシを設定した線を連続で描きたい場合、アピアランスパネルのパネル メニューから「新規アートに基本アピアランスを適用」のチェックを外し てみましょう。ペンタブレットを使った作業にも便利な設定です。
  63. 63. まとめです。
  64. 64. ブラシ単機能だとできることは限られていますが、その他の機能と組み合 わせるといろいろな表現ができることなどをご紹介させて頂きました。
  65. 65. 線に適用できる設定とブラシの組み合わせ一覧です。黄色のアミの部分は 色に関する設定でいずれか一つ、青色のアミの部分は線に関する設定で複 数組み合わせることが可能です。
  66. 66. 創作活動においても効率UPは決して「手抜き」ではありません。いろい ろな機能を組み合わせて試行錯誤することで、もっと豊かな表現を目指せ るといいですよね。

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