code4lib japan 2020の発表資料。開発中のIIIFツールの紹介。

1. IIIF Image Downloader
（仮称）の試作
code4lib japan 2020 ライトニングトーク資料
東京大学情報システム部 前田朗

2. 背景（問題編）
• 東京大学学術資産等アーカイブズ共用サーバ
• 東京大学のデジタルコレクション等を単一プラットフォームで公開
• 公開システムは Omeka S
• 文献画像はIIIFで公開
• 「源氏物語」 「宮武外骨蒐集資料」 「田中芳男・博物学コレクショ
ン」など、30以上
• アイテム詳細画面の画像全コマダウンロード機能の限界
• 画像量が大きすぎると処理が完結しない….

3. 背景（始動編）
•中村覚先生から前田にツール開発の依頼がくる
• IIIFは画像情報を指定のmanifest.jsonで配信している
• だから、manifest.jsonの情報を読み取って、画像をダウン
ロードする外付けツールができるはず
• GUIでつくって欲しい
• 先行事例あり
• https://digitalnagasaki.hatenablog.com/entry/2019/02/15/020624
• http://otani0083.hatenablog.com/entry/2019/02/19/230237
•そして、前田はいかに安全に楽に作るか考えはじめる

4. こだわり？
• まずは用心して安全運転に
• 「東京大学学術資産等アーカイブズ共用サーバ」限定
• サーバーの負荷を避ける「ゆっくり動作」
• サーバーにツールからのアクセスであることを示す
• らくにつくる
• 手持ちのPythonのコードを生かす
• Windows実行ファイルは、pythonのコードをpyintallerにかけ
作成
• GUIは、PySimpleGUI で実現（他にもあるがこれが楽！）

5. つかいかた
（まだ公開しておらず、開発中のものです）
「直江状」 https://iiif.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/repo/s/naoe/page/home を例に

6. 東京大学学術資産等アーカイブズ共用サーバ
のアイテムを閲覧する
URL https://iiif.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/repo/
以下のコレクション
アイテム詳細ページ
（上の例は「直江状」）

7. IIIF manifest.jsonのURLをコピーする
•IIIFのアイコンを右クリック
•「リンクのURLをコピー」

8. IIIF Image Downloaderを起動
実行ファイルをダブルクリック
IIIF Image Downloaderのプログラムが起動する

9. IIIF manifest.jsonのURLを貼り付ける

10. 画像出力先フォルダを指定する
「Browse」ボタンをクリックする
フォルダを選択する

11. 画像ダウンロード開始
「OK」ボタンをクリックする
「Progress Rate」に進捗が表示される

12. 画像ダウンロード完了
「Image Files Download Finished!!」のメッセージがでれば完了
「Cancel」ボタンでアプリを終了する
指定のフォルダに画像が取得できた

13. 謝辞
東京大学情報基盤センターの
中村覚助教をはじめとする、
東京大学アーカイブ化推進室実務担当者の
みなさまに