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次世代志向の農業で 誰もが安心して暮らせる世界へ
Editor's Notes
- それでは私たち丸一鋼管の発表をはじめます。
タイトルは「次世代志向の農業で誰もが安心して暮らせる世界へ ~地下空間の有効活用~」です。
宜しくお願い致します。
- 私たち丸一鋼管は鋼管いわゆる鉄パイプの製造・販売を行っております。
パイプは実は私たちの身近なところにたくさん利用されており、ここに挙げたのはほんの一部ですが、建物の柱や照明柱・自動車等にも使用されており、
パイプは私たちの生活にはなくてはならないものです。
- ここで私たちメンバーを簡単に紹介したいと思います。
こちらが設備技術室の米丸省吾です。
こちらが人事総務部の山口美貴です。
こちらが経理部の前田鈴菜です。
そして、私が品質保証課の中西勇貴です。
宜しくお願い致します。
- SDGsのそもそもの大きなテーマとして「誰一人取り残さない世界の実現」が掲げられております。
つまり国同士あるいは人同士の格差をなくすことが重要な課題なのです。
そこで私たちパイプメーカーは、すべての国や地域で鋼管が必要とされ、
すべての人々の身近に鋼管が存在する世界の実現を目指します。
- 当社は、お客様のニーズを適切に把握し、柔軟に対応するため、
国外ともに「需要地の近くで生産する」体制をとっており、これは今も2030年も変わりません。
ただし、2030年には今より、鋼管の消費地域は拡がり、消費量も増えると予想します。
また、鋼管の使われ方も更に幅広くなると予想します。
- そんな中、私たちが着目したのは、世界の食糧危機と気候変動です。
例えば、人口増加による食料需要の増加は非常に大きな課題であって、今でも世界では9人に1人が食料不足に陥っています。
また温暖化・異常気象などの気候変動は、さまざまな災害リスクを高めると予想されております。
- まさに世界の人口と穀物需要は同じような推移で今後も増加し続けると予想されております。
また温暖化は、今後も進行すると、例えば農業ができる場所が気温上昇とともに変化し、
農作物にも大きく影響し、世界的な食糧危機の要因となると考えられております。
- そこで私たちはSDGsの2番と13番に着目しました。
具体的には、飢餓を終わらせ、食料安全保障と栄養の改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
そして、気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
これらの課題解決に向け、アイデアを検討しました。
- つまり、温暖化や異常気象などの気候変動に影響されない、そして世界のどんな場所でも平等な条件で農業ができれば、
現在起きている、あるいは将来起こりうる食糧危機に歯止めをかけられるのではないかと考えました。
- まず、世界の食料問題について深く理解するために、
ここに挙げさせて頂いた各団体などから、世界各国の農業や農村開発に関して、
政府の方針や現状・課題を把握することが必要だと考えます。
- そして、私たちが先に挙げた課題解決の手段として提案するのが、
『地下空間を活用した次世代の農業』です。
つまり簡単にいうと地面の下で農業をしてしまおう、というのが私たちのアイデアです。
ではなぜ、地下なのかについて説明いたします。
- 実は地面の下というのは地表の気候の変化や気温の変化をほとんど受けません。
また、多くの場所が環境として平等であり、非常に安定した空間であると言われております。
これが農業を行う上で大きな利点となるわけです。
- そこで、私たちは環境が安定している地下空間で農業を発展させ、食料生産の安定化を目指します。
地下空間の建設、さらに実際に農業を行うにあたって、
私たちは、この事業の立ち上げに必要となる配管や電線管などさまざまなパイプを供給します。
- 地下空間を建設しそこで農業を行うためには、
建設会社や農業組合、さらに行政やNGO・NPO団体との協働が必要です。
各者とのパートナーシップのもと、事業を展開したいと考えます。
- 最終目標である食料生産の安定化、つまり農作物の安定供給に向け、
まず第一歩として、ある場所に実際に地下空間を建設し、そこが農業用施設として一定期間安定して運用できるかどうかを検証します。
- そのために必要なリソースには大きく分けて人・モノ・知識ノウハウの3つがあります。
例えば地下工事を行う作業者や農業に関する専門家、建設・事業運用に必要な資材、さらにここに示すようなさまざま技術が必要になると考えます。
- 地下空間で農業を安定して行えるかどうかを検証するためには、このような手順で進めます。
まず、どこで事業を行うのか、場所の選定・調査。次に地下空間の建設及び農業設備の試作。
そして事業成果や課題の検証を行い、さらなる事業展開を計画します。
- これまで地下で農業をすることに着目して進めて参りましたが、
より大きな課題解決に向けて、更なる地下空間の有効利用も見据えております。
たとえば、農作物だけでなく、エネルギーを安定供給できるような新たな物流システムの構築や地下巨大倉庫の設置です。
- 具体的には、都市部の地下に自動制御された物流専用のシステムを構築し、CO2の削減や輸送遅延防止に貢献したり、
各地に食料を保管する巨大倉庫を設置し、そこからさまざまな場所へ確実に食料を供給するなど、
地下空間には世界が抱えるさまざまな課題を解決するためのヒントがまだまだたくさん埋まっていると思います。
- 最後になりますが、私たち丸一鋼管はパイプメーカーとして、
鋼管を通じて世界中の国や地域、人々を安心した暮らしへと導く、まさにパイプ役になります。
以上で発表を終わります。
ご清聴ありがとうございました。