これはSound Performance Platform 2019で採択されたサウンド・パフォーマンス作品「visible / hidden / re-visible」の提出時の企画書です。

1. visible/hidden/re-visible
企画書

2. "signal compose"は、情報
科学芸術大学院大学(IAMAS)、
在校生卒業生によるエンジニ
アリング/アートワークを行っ
ているチームです。
理系文系両手に持った テクニ
カルなアプローチ でエンター
テイメントやアートを考え、
作品づくりを行っています。

3. 先行作品1
GIVE WAY 2018/9
GIVE WAY (道を譲れ)というタイトルのこのアルバムは、ギターとピ
アノのデュオアルバムです。と言ってもギターは人間が演奏しています
が、ピアノはCurtis Hawthorne ( github: cghawthorne , Twitter:
@fjord41 ) と、Nikhil Thorat ( github: nsthorat , Twitter:
@nsthorat )の両名によって制作された PerformanceRNN (https://
magenta.tensorflow.org/performance-rnn) というAIによって演奏
されています。このアルバムには8曲収録されていますが、そのうち7曲
は「人間とAI」 によって演奏され、1曲は「人間と人間」によって演奏
されています。(中略)
「AIに美学あるとするならば、それとどう付き合えるのか? それは体感
できるのか?」
人間が「事後に」「他人事」のようにAIの美学を批評する、というのは
先にも書いたように「人間による評価」になるのでAIの美学を評価した
ことになりません。なので、AIとの関係を自分事として捉える必要があ
ると考えました。つまり、このアルバムはそのような動機から、AIと共
に「なにかを同時に作ってみる」という行為の中にAIの美学やAIの存在
を感じることが出来るのではないかと仮定し、「人あらざるヒト」であ
ろうAIとの付き合い方を音楽を奏でるという方法を用いて考えてみる、
という試みです。
ライナーノーツより：http://hiroshiyamato.com/2018/09/28/give-way-liner-notes-ja.html
https://itunes.apple.com/jp/album/give-way-feat-hiroshi-yamato/1436711712
動画：https://www.youtube.com/watch?v=aZMGclJbTXU

4. 先行作品2
OSCillator 2014/8
OSC コントローラとコンピュータ間の通信データのみを音源として演
奏するパフォーマンス作品である。コンピュータの通信データを、全て
ダイレクトに音へと可聴化(audify) する自作Max エクスターナルオブ
ジェクトray.sniff と、Max で制作されたパッチを用いる。出力され
ている音を加工しながらのパフォーマンスだが、加工するためにコント
ローラを操作した際の全てのデータが即座に可聴化され音色に介入して
くる。
既存のさまざまな楽器は演奏する際に別のノイズが発生する。例えばギ
ターの場合は演奏している音に加えフィンガリングノイズが発生し、ピ
アノもまた弦の響きだけではなく、ハンマーが弦を叩く音が発生する。
コントローラと演奏プログラムまでを「楽器」とみたてた場合、この「楽
器」を操作する際に生じるノイズこそがこの「楽器」の音色である。こ
の「楽器」の演奏は、音色と演奏行為をより密接に接続する。
動画：https://www.youtube.com/watch?v=Uf1_z7QpvzM

5. 企画意図
「人間の演奏をAIが解釈して
共演する(visible)。そこには
人間同士ではない別の音楽的
コミュニケーションが発生す
る(hidden)。またそのコミュ
ニケーションはすべてデジタル
データであり、デジタルデー
タである以上『再解釈』が可
能なものだ。そのデータを音
場として再生することで、観
客に体験可能な形で現代のコ
ミュニケーションの形を提示
する(re-visible)」

6. • ステージ上には3人の演者(演奏者、AIオペレータ兼2chス
テレオミキシングオペレータ、OSCサウンドオペレータ
兼マルチオーディオミキサーオペレータ)によってパフォー
マンスが行なわれる
• 演奏者の音源を元に、AIが独自の解釈でアナログシンセ
サイザーを演奏する。演奏者からAIへの信号の流れを使っ
て裏側で流れるパケット信号を元に音響合成を行う
• 器楽、アナログシンセはステレオ2chによる再生を行ない、
パケット信号から生成される音響は天井の16chのスピー
カーから再生とする

7. Performance by human + AI
Packet to Sound
hidden
visible
re-visible

8. Performance by human + AI
Packet to Sound
hidden
visible
re-visible
Cloud
Network
Realworld
Communicate as world of us

9. Guitar Pedal1
Audio I/F
Pedal2
(Effecter)
AMP
LapTop
MIC
Network
Hub
LapTop
USB/MIDI
or CV
Analog
Synth
LapTop Audio Mixer
Audio I/F
Send to 16 Multi Speakers at ceiling Sned to PA or Speaker
Human AICloud
Tsumagari
Ooishi
Yamato
Stage
Human & AI
PA
Cloud PA
Sheat
Layout
テックライダー／舞台配置図

10. 機材リスト
メーカー 型番 使用数 持ち込み予定 備考
音響 ギター 1 ○ エフェクター及びアンプ込み
アナログシンセ moog Mother-32 1 ○
オーディオインターフェース 2 ○
スピーカー NEXO PS10U 2 こちらから2Mixを送ります
天井スピーカー d&b audiotechnik8s 16 多チャンネル使用を希望します
ミキサー Mackie 1642 VLZ3 1 ○
オーディオケーブル キャノン 多数 ○
TSケーブル 多数 ○
コンピューター
&
ネットワーク
ラップトップ Apple Macbook Pro 3 ○
ネットワークハブ 1 ○
LANケーブル 3 ○