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【様式 4】
地域の観光資源の磨き上げを通じた
域内連携促進に向けた実証事業
最終報告書
事業者番号 : 28008
連携産業 : 農業、飲食業
採択事業者名: ひめじあかり実行委員会
採択事業名 : おもてなしとメディシェフをテーマに、姫路から未来の食文化を磨く!事業
令和 4 年 1 月 31 日
2 / 32
1 本事業の背景と目的
事業実施の背景
世界遺産姫路城がある歴史都市だが、滞在型(宿泊型)での観光客数は少なく、滞在時間が
短い。姫路城周辺地域や、城以外の観光コンテンツを巻き込んだ、おもてなしの対応、そぞ
ろ歩きできる街並みや、ストーリー性があるルートの整備などが課題。また、姫路の街は、
海や山、豊かな自然に囲まれており、特産品も多いが、姫路市民でさえも認知度が低く、市
外に対しての発信力は非常に弱い。加えて、コロナ禍で、一次産業を含めたフードビジネス
は脅威に晒されており、アフターコロナを見据えたビジネスモデルの再構築として、食と観
光、そして、地域が一体となった取り組みにつなげたい。
事業実施の目的
観光交流都市にとって必要なコンテンツである「食文化」を磨き上げることで、地域の魅力
を発信する力を高める。磨き上げにあたっては、地域の住民に知ってもらうことや、既存の
活動団体と連携することを意識する。これにより、事業実施で創り上げる「地域を応援する
ネットワーク」が「地域から応援される店舗やシェフ、生産者の集まり」として、未来の食
文化にとって必要とされる、継続事業の主体者となる。
2 事業概要
事業概要
フードビジネスに関わる、レストランやシェフ、更には、調理師専門学校や生産者などの主
体者を「シェフネットひめじ」としてネットワークする。健康になる為の食事やこれからの
食文化、観光都市の取り組みについての勉強会、特産品(姫路レンコン)レシピの開発、詰
め合わせ弁当の製造販売など、具体的な共通の取り組みを通じて、一体感を醸成する。姫路
の街が、市民を巻き込んだ「食の都 ひめじ(健康美食都市)
」を目指し、個々の店舗が、姫
路らしいおもてなしを提供、発信できるコンテンツを醸成する。
3 実施体制
実
施
体
制
連携先名称
連携するメリット・
期待する役割
シェフネットひめじ 参加店舗(18店舗+
1店舗、1学校法人他)
姫路オードブル(点心)の製造、姫路レンコンを発信でき
るレシピ開発。
学校法人みかしほ学園 姫路オードブル(点心)やフードコートの運営サポート。
学生を巻き込んだ取り組みの企画、実施。
一般社団法人日本医食促進協会 食部門(除く、他団体/組織実施部分)の企画、運営。シ
ェフ・飲食店舗の取りまとめ。メディシェフ指導。
株式会社ふるらぶ ブランド化手法アドバイス。
人材の投入
(食アドバイザー、
唎酒師。)
3 / 32
域外レストラン
レストランFARO資生堂 他
域外での情報発信と、
姫路レンコンを使った新たな料理レ
シピの提供や連携。
公益社団法人姫路観光コンベンションビューロー 行政との連携。事業広報。
姫路酒造組合 和空間、
フードコート、
テイスティング体験会場での日本
酒の提供。
姫路菓子組合 和空間、テイスティング体験会場での菓子の提供。
兵庫西農業協同組合(JA 兵庫西) 農作物生産者(姫路レンコン)との連携。今後は姫路レン
コンの継続的な取り組みと、
次回の地場産品選定アドバイ
ス。
姫路旅館ホテル生活衛生同業組合 広報、観光客受け入れ。
株式会社 JTB 姫路支店 マニュアルの作成、
事業全体へのアドバイス。
今後は磨き
上げたコンテンツの域外への発信や、誘客に期待したい。
茶道裏千家淡交会播磨青年部 コロナ禍で対応が困難になり、今回は不参加。今後、姫路
らしい
「おもてなし」
の監修を和空間部分の運営からアド
バイスいただきたい。
体
制
構
築
体制構築にあたって中心的な役割を果たした人物・団体
生松(料亭) 店主 網干盛志
「シェフたちのオーケストラ」11月28日イベント事業の実行委員長。しらさぎ風
雅生松店主。大学卒業後、東京築地にある「つきじ田村」で修業。シェフネットひめ
じのシェフたちの中で主軸として活動してくれた。
学校法人みかしほ学園 校長 水野博
父が創業した、みかしほ学園の校長。姫路地域で唯一の調理師専門学校。他に、系列
で製菓、栄養の各専門学校がある。各種取り組みのアドバイザーであるとともに、シ
ェフネットひめじでは、シェフだけの集まりでは難しい一体感を作ってくれている。
一般社団法人日本医食促進協会 代表理事 竹内佑騎
メディシェフ資格の運営を始め、調理と医療と栄養の要素から、健康になる為の食事
を推進。本業はメディシェフレストランを有する、静岡県静岡市清水区にある老舗旅
館を経営。本事業の基幹的な考え方を提供してくれている。
株式会社ふるらぶ 代表取締役 片桐新之介
兵庫県洲本市や加西市などの自治体にシステム提供。自治体の PR 事業を多く手掛け
る。日本酒イベントも過去多く開催。2016年から兵庫県人間サイズのまちづくり
賞(兵庫県主催)審査員を務め、県内のまちづくり活動へのネットワークが広い。6
4 / 32
次産業化エグゼクティブプランナー。イベント全体の発信の仕方や、関連機関との調
整などの具体的な指導をいただけた。
レストラン FARO 資生堂 前田祐二
資生堂レストラングループの基幹店のメイン調理師。料理長。当店は本年度もミシュ
ランの星付きレストランになった。姫路市外の代表シェフとして、姫路レンコンのブ
ランディングへのアドバイスをいただけるだけではなく、今後の姫路の食材を発信い
ただける可能性を広げてくれている。
姫路酒造組合 本田龍祐
播州、姫路、網干の100周年を迎えた酒蔵「本田商店」の社長。代表的なお酒に「米
のささやき」「秋津」がある。「秋津」は東京の有名ホテルなどのバーでも提供され
る日本を代表する日本酒。国内外での日本酒イベントを多く開催しており、日頃から
姫路の発信を続けている。
ひめじあかり実行委員会 会長 岡田兼明
当実行委員会は、具体的な事業を通じて、地域の魅力や知識、雰囲気を楽しんでもら
い「姫路の発信力」を涵養し、もって姫路の街を活性化することを目的としています。
2022年には100周年を迎える姫路商工会議所 観光委員会 委員長でもある。
ひめじあかり実行委員会 事務局 塚本進介
姫路城周辺での公共空間利用や、人の回遊性強化によって、街のにぎわい創りに取り
組む。前姫路市議会議員でもある。当事業の企画、運営を行っている。
連携にあたり工夫した点
シェフネットひめじの未来像を想定し、将来的にご一緒したくなる全ての団体に声掛
けるつもりで誘い合わせた。その中には、今回参加していないが、姫路の食文化を支
える姫路中央卸売市場や、他の事業から食文化を支え続けている活動団体とも、情報
共有している。保守的な地域であることと、これからの新しい取り組みへのチャレン
ジを継続するべく「域内外での行動力」や「やり切る力がある団体」を巻き込んでい
る。
5 / 32
4 各取組の実施状況について
(1) 取組状況概要
取組名※1
取組概要 主な成果の概要
取 組 1 観 光
客 を も て な す
飲 食 店 ( シ ェ
フ)と「シェフ
ネットひめじ」
シェフネットワークを構築する。今回の事
業に賛同、参加いただけた地域内のレスト
ラン(20店舗程度)が同じテーマで研鑽
し、交流を続けることで未来の食文化を創
造する。調理技術の向上に加えて、料理や
まちの魅力を語る力や健康志向に応える
知識を身に着ける。ミシュランの星付きレ
ストランのように、それぞれの店が観光目
的地になれれば、姫路の価値を一段と上げ
ることができる。
・シェフネットワークの中核を担う参
加者が決まり
「シェフネットひめじ」
の
オンラインサロンがスタートした。
・シェフ向けメディシェフ勉強会とし
て、映像編集、配信を行い、共有してい
る。4回。
(弁当を作るにあたって特に
注意が必要なポイント。
姫路の観光。
メ
ディシェフレシピ。レンコンレシピ。)
・10人のメディシェフ資格取得が完
了した。
・姫路オードブル
(点心)
の製造18店
舗のそれぞれが、自店舗とシェフの想
いを紹介する映像の撮影と、配信を行
った。
・シェフネットひめじへの参加者が2
6人になった。
(過去の姫路オードブル
(点心)製造者 28人、その他店舗、
講師、みかしほ学園なども今後包括し
ていく。)
・姫路の飲食店の販売力強化と販売金
額の増大に寄与した。
・姫路の観光ルートにおける飲食店で
の滞在時間が増え、
「シェフネットひめ
じ」と参加店舗が観光資源として定着
する一助となった。
取組2 姫路、
播 磨 地 域 の 特
産物(姫路レン
コン)
過去からブランド化してきた「姫路レンコ
ン」を、他地域のブランドレンコンとも比
較しながら、姫路レンコンの特色を分析
し、改めて、マッチした調理手法や料理レ
シピを考える。現在の姫路レンコンの定義
を再考し、姫路レンコンの中でも「品種」
「時期」「見た目」「食感」などで、他地
域の品種と比べた特色を見直す。姫路レン
コンの特色を説明できるようなストーリ
ーとともに発信する。
・レンコンレシピコンテストの開催。
(150点の応募から3点を顕彰。全
国からレンコンレシピを募集し、姫路
レンコンで再現したことや、姫路市内
小中学校、
みかしほ学園、
シェフネット
ひめじと連携し、開催した点に特徴が
ある。)
・姫路レンコンレシピ紹介映像の制作
(メディシェフ編、日本酒とのマリア
ージュ、
兵庫県ふるさとレシピ再現、
レ
ンコンレシピコンテスト他)
。
視聴回数
合計:665回
(令和3年12月17日
時点)
・姫路市教育委員会に対して、
今後の学
校給食への新たなレンコンレシピを提
案した。
・神戸新聞社と連携し、
神戸新聞の紙面
での姫路レンコン特集の紙面編集に協
力した。
(当事業の取り組みについても
掲載。)
・みかしほ学園と連携し、
食べ歩けるこ
とを意識した、レンコン料理のコンテ
ストを開催。6点の料理が開発された。
6 / 32
・姫路の生産者と東京のミシュラン星
付きレストラン(資生堂 FARO)の次期
料理長との面談を実現。一定程度の仕
入れを行ってもらい、東京の店舗で姫
路レンコンを使ったヴィーガン料理と
して、提供いただいた。
(今後、継続的
に発注できるよう、連携ができるよう
に支援したい。)
・姫路オードブル(点心)では、シェフ
ネットひめじ参加店舗によるレンコン
料理の一品を二つの弁当のそれぞれで
提供した。
(レンコン饅頭、レンコン焼
売。)
・姫路レンコンのブランド化。
姫路レン
コンの特色を「成分分析」
「生産者の想
い」
「地域性や、歴史」
「シェフによる
調理のしやすさ」
「消費者による味」
「見
た目」
「今後の販売のしやすさ」などの
観点からまとめた。姫路レンコンのイ
ラストを制作した。
(姫路レンコンのブランディングと、
今後の地場産品の発信スキームの効果
を高められる継続事業につなげる。)
・姫路レンコンの販売力強化と、
販売金
額の増大に寄与した。
・レンコンという播磨の特産物のブラ
ンド化に取り組む過程で、姫路地域の
発信力のベースが強化される一助にな
った。
取 組 3 世 界
遺 産 姫 路 城 に
相応しい、地域
を 挙 げ て の お
もてなし
姫路城周辺の空間を使ってのイベント開
催。コロナ禍でも実施できる、安心、安全
なイベントとして開催した。コロナの状況
に応じて対応できるよう、オンラインコン
テンツを増やし、YouTube ライブ配信を併
用するなど、工夫した。
姫路の食文化を表現するべく、素材の美味
しさを惹き出せるシェフたちによる、詰め
合わせの弁当を販売する。また、イベント
内の企画として、地域の食育団体と連携し
たステージ発表や、日本酒と和菓子のペア
リングをテーマにした講演会を行う。そこ
では、おもてなしの集大成とも言われる
「茶の湯」を通じて、兵庫県が地場産業と
して認定する「清酒(特にブランド化に注
・11月28日のイベントを
「安心、
安
全」
に開催できる体制整備と、
盛り上が
る為の設えを準備した。
・イベント来場者数は約1万人。
・当日は YouTube ライブ配信と姫路ケ
ーブルテレビでの中継を約1万人が視
聴。YouTube のチャンネル登録は1,8
88人になった。今も順調に登録者を
増やしている。
YouTube 以外の SNS のイ
ンパクト数は7,
603
(公式 FB 今期)
。
・
SNS を活用しての若い世代に対するア
プローチ手法や、若い感覚での食文化
を取り入れた企画、運営ができた。
・次年度以降につながるコンセプトの
確立と発信に注力した。
・来場者へのサンプリングでの満足度
調査、また、ホームページなどの各種
SNS を利用しての満足度調査を行った。
4段階評価で、満足以上の割合が8
0%を超えた。
・
姫路オードブル
(点心)
の製造販売と、
コンセプト強化。今回は「和魂洋才」を
テーマにした。
・ターゲットとする人に美味しさを届
けられる設えを行った。
7 / 32
力している GI はりま)」と「姫路の菓子」
を、姫路らしい日本文化として発信する。
・姫路オードブル
(点心)
にはレンコン
料理を含めて、9店舗による詰め合わ
せ弁当を2種類(和魂弁当、洋才弁当)
製造販売。限定弁当500個(1,00
0円)は完売した。
・和菓子 de 酒話会(シュワッと会)を
企画、開催した。定員一杯での実施。設
えに日本的な要素を加えつつ、ターゲ
ットとした層が自らSNSなどで発信
した。専門家や、生産者の声を聞き、地
場産業の知識を増やしつつ、自身の嗜
好を再発見することで、新たな姫路ら
しさを考えることにつながった。
・兵庫県立佐用高校、
中播磨地域ビジョ
ン委員会食と交流グループ(兵庫県が
事務局を務める)
、
みかしほ学園と連携
し、ブース出店やステージ発表を行っ
た。
多業種、
多団体との連携を引き続き
強化していく。
・世界遺産姫路城がある姫路市から、
日
本のおもてなし文化とともに発信する
ことで、日本の歴史を知る為のインバ
ウンドツアーから外せない観光都市に
なる一助となった。
・国を挙げて取り組む地理的表示(GI)
に認定されている「GI はりま」との認
知度拡大での相乗効果が高まる一助と
なった。
・
SNS を活用しての若い世代に対するア
プローチ手法や、若い感覚での食文化
(食事と日本酒のマリアージュや、甘
味)を取り入れた企画、運営ができた。
取 組 4 世 界
遺 産 姫 路 城 の
周辺での「そぞ
ろ歩き、食べ歩
き」という楽し
み方
シェフネットひめじ参加店舗が掲載され
たグルメマップを制作。食を観光産業とし
て捉えるだけではなく、食が観光産業に積
極的に関われることを意識して制作して
いる。イベントと同時開催でスタンプラリ
ーを企画する。過去から取り組んできた、
観光としての
「そぞろ歩き」
に、
目的地
(行
きたくなるレストラン)と移動中の楽しみ
(ウォーキング)、美味しさ(スナック)
を提案する。
・バーチャル謎解きスタンプラリーを
企画、
実施。
シェフネットひめじと連携
した、各店舗の映像を視聴しながらの
スタンプラリーになった。
・姫路オードブル
(点心)
の製造店舗の
グルメマップを制作、
配布した。
美味し
いだけではなく、美味しさが伝わるよ
うなマップとし、単なる紹介マップで
はなく、シェフネットひめじと連携し
た、共にひとつの弁当を創り上げた仲
間たちが掲載されていることに特色が
ある。
8 / 32
(2) 実施スケジュール
時期 主な活動内容
2021 年 6 月 ・事業の企画会議実施
・コロナ禍での企画運営方針説明会実施
2021 年 7 月 ・レンコンレシピコンテスト作品募集
・シェフネットひめじ立ち上げと、参加シェフなどの募集
2021 年 8 月 ・姫路オードブル(点心)の企画
・グルメマップの企画
・シェフネットひめじ勉強会映像の配信
2021 年 9 月 ・和菓子 de 酒話会の企画
2021 年 10 月 ・連携事業者や、関係者向けコロナ対策の共有
・11月28日実施イベントの誘客告知
・デジタル謎解きスタンプラリー企画
・姫路レンコンの成分分析実施
・コロナ対策ソフト制作打ち合わせ
2021 年 11 月 ・シェフたちのオーケストラ開催(11月28日)
・姫路オードブル(点心)限定販売
・地域内食育団体と連携した、活動配信
・レンコンレシピコンテスト表彰式
・和菓子 de 酒話会の開催
・姫路レンコン スナック料理(みかしほ学園連携)
・メディシェフ 姫路レンコン料理教室実施
2021 年 12 月 ・神戸新聞社と連携した、姫路レンコン特集発信
・11月28日実施イベントの満足度調査実施(アンケート回収)
・事業の振り返り会議
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(3) 取組詳細
取組1※1 観光客をもてなす飲食店(シェフ)と「シェフネットひめじ」
取組時期 令和 3 年 9 月 1 日(水) ~ 令和 3 年 12 月 31 日(金)
取組主体者・
連携者名
シェフネットひめじ参加店舗、学校法人みかしほ学園、一般社団法人日本
医食促進協会
取
組
内
容
実施済
みの取
組内容
【実施内容】
1.
「シェフネットひめじ」オンラインサロンの立ち上げ
(1)シェフネットひめじ参加店舗(シェフ)の募集と選定
(2)HP、LINE、FB などの各種 SNS を駆使して、コミュニケーションをス
ムーズ、かつ、継続できるスキームの構築
2.シェフ向けおもてなしとメディシェフ勉強会の実施(オンライン)
(1)実店舗がテイクアウトに取り組むにあたって(姫路市保健所、みか
しほ学園)
(2)姫路レンコンレシピ紹介(みかしほ学園)
(3)メディシェフレシピ紹介(日本医食促進協会)
(4)姫路市が観光に取り組む意義(ひめじあかり実行委員会)
【実施者・参加者】1.2.
シェフネットひめじ参加店舗(別添)
、学校法人みかしほ学園(水野校長、
後藤、田中他)
、日本医食促進協会(竹内代表理事、青木シェフ他)
、ひめ
じあかり実行委員会 塚本進介
3.メディシェフ(資格)の取得
シェフネットひめじを構成するメンバーとして、メディシェフ(医学とお
いしさの技術)を習得し、共通の知識のベースを創る。
【実施者】日本医食促進協会
【参加者】網干、白倉、小島、田中、浅見、後藤、帽田、滝本、山崎、玉
岡(10名)
4.姫路オードブル(点心)の製造18店舗、シェフの映像の配信
店舗とシェフの想いを自ら紹介することで「話せるシェフ」になる
【実施者・参加者】姫路オードブル(点心)制作の18店舗
取組に
対する
指摘・
意見
【実施主体・連携事業者・実証参加者から出た、取組に対する指摘・意
見】
・シェフネットひめじ 参加シェフの募集時期が新型コロナウイルス感染
拡大の時期と重なっていた。このような時期だからこそ、アフターコロナ
に向けたチャレンジ(勉強や、人脈づくり)が必要だとの想いは分かる
が、シェフの参加マインドが低下しており、募集が本当に難しかった。
(ひめじあかり実行委員会、みかしほ学園)
10 / 32
・本来であれば、シェフ同士が顔を合わせる、集合研修をすることで、シ
ェフネットひめじとしての効果が高まった。コロナ禍であり、オンライン
開催になってしまった。
(ひめじあかり実行委員会)
・シェフ同士が顔を合わせることで、仲間意識も高まっただろうが、オン
ライン開催だった。オンラインには苦手意識がある。
(シェフネットひめ
じ参加シェフ)
・コロナ対策として、シェフや料理の撮影は時間帯を変えて個別に撮影し
た。集合写真も合成する等、工夫した。各店舗でのインタビュー映像撮影
など、良いコンテンツになった。
(シェフネットひめじ参加シェフ、ひめ
じあかり実行委員会事務局)
・
「姫路オードブル(点心)
」参加のシェフネットひめじでは、若手シェフ
の参加も多く、エネルギーを感じた。女性シェフがいなかったことは、残
念。
(みかしほ学園)
・メディシェフ資格のコンテンツなど、健康になる為の食事は、これから
の食文化の時代で重要性が増す。先取った企画になっている。自店舗でも
健康に寄与できる新たなサービスを始めた。
(シェフネットひめじ参加シ
ェフ)
・
「姫路オードブル(点心)
」を作るシェフたちは、どのような店舗が参加
するのか。また、他店舗がどのような料理を作るのかが気にしていた。同
じ地域で働いているので、一緒に参加したい店舗や、一緒には参加したく
ない店舗もあるように感じる。
(ひめじあかり実行委員会)
・5年間で50店舗を超えるネットワークにしたい。1年間は50週程度
あるが、週1回の店舗情報や、シェフによる食の情報提供が可能になるの
ではないか。それらの情報を発信できるローカルネットワーク(食に興味
がある地域住民のネットワーク=お客様候補)も作って欲しい。
(シェフ
ネットひめじ参加シェフ)
実施時
に工夫
した点
・健康志向に応える「調理、栄養、医療」の技術向上。
・参加シェフが自店舗で観光事業と連携できること。
・今後の継続的な拡大が見込めるネットワーク構築(店舗選定エリアや、
価格帯、ジャンル、地域での知名度、シェフたちの普段の交流)
・シェフネットひめじのプレゼンス確立(コンセプト強化や、参加店舗の
選定、生産者や学校、スーパー、百貨店、市場、行政などへのアプロー
チ)
・コロナ禍でのシェフネットひめじの運営(オンラインを基本とした運
営)
・美味しいだけではなく、美味しそうに観えること(行きたくなる、店舗
紹介)
備考
11 / 32
取組2※1 姫路、播磨地域の特産物(姫路レンコン)
取組時期 令和 3 年 6 月 1 日(火) ~ 令和 3 年 12 月 31 日(金)
取組主体者・
連携者名
学校法人みかしほ学園、株式会社ふるらぶ、一般社団法人日本医食促進協
会、JA 兵庫西(含むレンコン生産者)
、兵庫県中播磨県民センター、姫路
市教育委員会、姫路市、レストラン FARO
取
組
内
容
実施済
みの取
組内容
【実施内容】
1.レンコンレシピコンテストの開催(全国から募集)
2.姫路レンコンレシピ紹介映像の制作
3.姫路レンコンの特色(生産者の声、成分分析より)
、キャラクター設定
4.東京の星付きレストランによる姫路レンコンの一品制作(レシピ公
開、期間限定で店舗にて提供)
5.みかしほ学園と連携し、食べ歩けることを意識したレンコン料理のコ
ンテストを開催
6.神戸新聞社と連携し「姫路レンコン特集」の紙面編集に寄与
(みかしほ学園とも連携し、レンコンレシピの紹介や調理も行う。
当会の取り組みも紹介された。
)
7.姫路市教育委員会に対する学校給食でのレンコンレシピの提案
【実施者・参加者】
(所属・氏名)
学校法人みかしほ学園(水野校長、後藤他)
、株式会社ふるらぶ(片桐)
、
つるんずマリー(姫路出身の漫画家 前田)
、一般社団法人日本医食促進協
会(竹内代表理事他)
、JA 兵庫西(含むレンコン生産者。高田)
、兵庫県中
播磨県民センター(法田センター長)
、姫路市教育委員会(西田教育長、長
峰)
、姫路市(藤田)
、レストラン FARO(前田)
取組に
対する
指摘・
意見
【実施主体・連携事業者・実証参加者から出た、取組に対する指摘・意
見】
・姫路レンコンが地場産品だとの認識が、姫路市民においても十分ではな
いと感じた。
(みかしほ学園)
・姫路レンコンの美味しい食べ方は、煮炊きと天ぷらだと思っている。他
の調理手法でも、美味しく食べてもらえたことが分かり、嬉しかった。
(レンコン生産者)
・他地域産のレンコンと比較したことで、姫路レンコンの特色が良く分か
った。特に、色々な料理に向く、調理しやすいレンコンだと感じた。
(み
かしほ学園)
12 / 32
・レンコンレシピコンテストの応募では、集団調理に向くレンコン料理が
意外に少なかった。
(ひめじあかり実行委員会)
・食育活動は子どもとともに考えるのが、未来の食文化を創るうえでも効
果が高いと感じた。朝ごはんレシピコンテストとともに、各小学校が推奨
するようなレシピコンテストに育てたい。
(ひめじあかり実行委員会)
・成分分析は、季節や生産者、畑の状態によっても振れ幅がある。継続的
な取り組みにすることで、比較データの信憑性も高めたい。
(市場の事業
者)
・レンコンの成分分析を通じて、姫路レンコンへの理解が深まった。客観
的なデータや、比較するべきポイントを明確化することで、ブランディン
グへの一助となった。
(ひめじあかり実行委員会)
・同じ、姫路地域でも、生産者によって作りたい「ひめじレンコン」に違
いがある。作り方も異なる。
(レンコン生産者)
・
「顕彰機会を増やす」
「入賞商品を豪華にする」
「学校との連携を強め
る」など、レシピコンテストへの応募動機を強化する工夫が必要。
(ひめ
じあかり実行委員会)
・レンコンは切り方によって食感が異なる。食べる喜びだけではなく、作
る喜びにも寄与できる。
(レンコンレシピコンテスト応募者)
実施時
に工夫
した点
・姫路、播磨の特産品をブランド化する手法の確立。
・レンコンレシピコンテストでは、行政、特に、姫路市教育委員会との連
携を強めた。
・ブランディングと情報発信では、成分分析の手法を取り入れたり、イラ
スト化、映像化を積極的に行った。今の社会で受け入れられやすい PR を
意識した。
・コロナ対策として、極力、リモートを活用。必要最低限の人数での事業
運営とした。
・姫路レンコンの新たな魅力を再発見するべく、地域外レストランと連携
したレシピの検討などを積極的に取り入れた。
・地域で発信力が強い、神戸新聞社に連携先を注力することで、地元に対
する発信力強化を行った。
・食の豊かさの充実。作る喜びや、食べさせる喜びを意識したレシピコン
テストにする。審査基準などを工夫。
・シェフネットひめじとの連携。地域の食材を取り扱う店舗が増えること
を意識する。
備考
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取組3※1 世界遺産姫路城に相応しい、地域を挙げてのおもてなし
取組時期 令和 3 年 6 月 1 日(火) ~ 令和 3 年 12 月 31 日(金)
取組主体者・
連携者名
ひめじあかり実行委員会、山野印刷株式会社、姫路旅館ホテル生活衛生同
業組合、一般社団法人ひとネットワークひめじ、公益社団法人姫路観光コ
ンベンションビューロー、学校法人みかしほ学園、姫路酒造組合、姫路菓
子組合、茶道裏千家淡交会播磨青年部(途中から、個人資格での参加)
、株
式会社ふるらぶ、シェフネットひめじ
取
組
内
容
実施済
みの取
組内容
【実施内容】
1.
「シェフネットひめじ」の象徴にもなる、姫路オードブル(点心)を製
造販売した。
2.姫路らしい日本文化として発信するべく、淡交会(茶の湯)
、姫路酒造
組合、姫路菓子組合などと意見交換を行った。
3.姫路酒造組合、姫路菓子組合と連携し、コンセプトが発信できるイベ
ントとして、和菓子 de 酒話会(11月28日)に開催。
4.コンセプトに合ったフードコートを設営。
(11月28日)
5.食育団体と連携したブース出店や、ステージ発表。
(11月28日)
6.11月28日事業の YouTube、姫路ケーブル TV でのコンテンツ配信
7.11月28日事業の事後アンケート実施
【実施者・参加者】
(所属・氏名)
姫路酒造組合(本田)
、姫路菓子組合(井上)
、茶道裏千家淡交会播磨青年
部(途中から、個人資格での参加。河原。
)
、株式会社ふるらぶ(利き酒師
片桐)
、公益社団法人姫路観光コンベンションビューロー(杉本)
、シェフ
ネットひめじ、兵庫県中播磨地域ビジョン委員会(西尾)
、兵庫県立佐用高
校(岩崎)
取組に
対する
指摘・
意見
【実施主体・連携事業者・実証参加者から出た、取組に対する指摘・意
見】
・世界遺産姫路城に相応しいおもてなし
・美味しそうな、素晴らしい「姫路オードブル(点心)
」ができた。
(ひめ
じあかり実行委員会)
・和菓子 de 酒話会で、播磨の日本酒の良さを再発見できた。
(唎酒師)
・姫路オードブル(点心)を温めて食べられるようにしたかった。例え
ば、電子レンジ可能な弁当箱にしたり、フードコートに電子レンジを設置
したりする。
(ひめじあかり実行委員会)
・コロナ禍であり、全国団体でもある茶道裏千家淡交会青年部とは、当初
企画内容での実施が困難になった。特に、日本酒とのコラボという、そも
14 / 32
そものテーマでの取り組みが、組織のルールで難しくなったこともあり、
残念だった。ただ、日本的なおもてなしは茶道に学ぶことが多い。今後も
姫路らしさの強化の為に、連携を続けたい。
(ひめじあかり実行委員会)
・弁当の販売会場では、実態に合うカタチでのコロナ対策が良かったので
はないか。コロナ対策として、スマホを使ったシステムを構築したが、案
内のボランティアスタッフが高齢だったこともあり、運用がスムーズでは
なかった。
(ひめじあかり実行委員会)
・姫路オードブル(点心)は今年も好評だった。一方で、ひとりひとつに
限定した販売ルールをもう少し緩和することで、家族連れなどにとって満
足度が上がったのではないか。ルールを厳格に運用し過ぎた部分があっ
た。
(ひめじあかり実行委員会)
・姫路ケーブル TV(イベントチャンネルの放送枠の確保)
、NTT 西日本
(大型ビジョンでのパブリックビューイング、フードコートでのビジョン
設営などでインターネット回線を協賛で工事。
)の協力が本当に大きく、
有難かった。
(ひめじあかり実行委員会)
・地元の姫路ケーブルテレビが協力してくれたことで、取り組みを多くの
人に発信することができた。
(ひめじあかり実行委員会)
実施時
に工夫
した点
・姫路市民と観光客がともに楽しめる事業展開。
・コロナ対策を徹底したうえでのイベント開催。
・事業主旨に基づいた効果が検証できるような、事後アンケートの設問。
「公共空間利用」
「人の回遊性」による、街のにぎわい創出。
・姫路市保健所、みかしほ学園と連携し、食中毒対策を行った。
・グルメマップや、店舗映像などでは「美味しいだけでなく、美味しそう
に見えること」が伝わるよう意識した。
・姫路オードブル(点心)には、それぞれ1つずつレンコン料理を詰め
た。
・フードコートでは YouTube や姫路ケーブルテレビでコンテンツを楽しめ
るように、ビジョンを設置するなどした。
・姫路オードブル(点心)の販売では、先着順のスマホシステムを利用す
るなど、コロナ対策で工夫した。
・日本酒の新たな魅力をイベントという分かりやすいカタチで発信するこ
と。合わせて、実施内容をシェフネットひめじにも共有。姫路の清酒を取
り扱う店舗が増えることを意識する。
備考
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取組4※1 世界遺産姫路城の周辺での「そぞろ歩き、食べ歩き」という楽しみ方
取組時期 令和 3 年 6 月 1 日(火) ~ 令和 3 年 12 月 31 日(金)
取組主体者・
連携者名
ひめじあかり実行委員会、山野印刷株式会社、姫路旅館ホテル生活衛生同
業組合、一般社団法人ひとネットワークひめじ、公益社団法人姫路観光コ
ンベンションビューロー、学校法人みかしほ学園
取
組
内
容
実施済
みの取
組内容
【実施内容】
1.
「シェフネットひめじ」を最大限に活かした、グルメマップ制作。
2.健康的な運動としてのウォーキングと、メディシェフとを連動する勉
強や、姫路市で過去実施されているイベントを中心に「そぞろ歩き、食べ
歩き」についての勉強会を実施。
3.バーチャル謎解きスタンプラリー実施。
(11月28日)
4.シェフたちのオーケストラを姫音祭と同時開催(11月28日)
【参画者】
(所属・氏名)
ひめじあかり実行委員会、山野印刷株式会社、姫路旅館ホテル生活衛生同
業組合、一般社団法人ひとネットワークひめじ、公益社団法人姫路観光コ
ンベンションビューロー、学校法人みかしほ学園、兵庫県中播磨県民セン
ター、姫路市
取組に
対する
指摘・
意見
【実施主体・連携事業者・実証参加者から出た、取組に対する指摘・意
見】
・グルメマップの料理が「美味しそう♪」にできていた。シェフの集合写
真や、弁当の料理も、個別に撮影した写真とは思えない出来栄えだった。
(シェフネットひめじ参加シェフ)
・バーチャル謎解きスタンプラリーの「謎解き問題」が難し過ぎた。
(参
加者)
・みかしほ学園で実施した「食べ歩きできるレンコン料理」コンテストは
素晴らしかった。事業者などに協力いただくなど、課題を解決しながら、
入賞した作品を、実際に提供できれば良かった。
(ひめじあかり実行委員
会)
・ウォーカブルシティを目指している姫路市と、コンセプト発信で連携で
きれば良かった。
(ひめじあかり実行委員会)
・グルメマップ掲載店への誘客に、更なる工夫が必要だと感じる。グルメ
マップにクーポン券を付けるなどしてはどうか。
(シェフネットひめじ参
加シェフ)
・食と、音楽とは、相性が良いことを改めて実感した。
(イベント参加
者)
16 / 32
実施時
に工夫
した点
・参加者が姫路のまちを「食べ歩きできるまち」として、美味しさと楽し
さとともに、発信したくなる設え
・来訪者が発信したくなるような各種 SNS 向けの設え
・行政が推進する、別分野のまちの活性化事業と連動。姫路市による「音
楽のまち・ひめじ推進事業」
、姫音祭「音楽&ダンスフェスティバル」同
時開催。
備考
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5 成果目標(KPI)達成状況
定性/
定量
内容 達成状況 達成状況詳細
定量 磨き上げを行った観光コ
ンテンツ数
達成 目標4
それぞれについて、磨き上げを行うことが
できた。
定量 シェフネットひめじへの
参加シェフ
達成 目標20人
26人(今後、過去の姫路オードブル(点
心)製造者、その他店舗、講師、みかしほ
学園なども包括していく。
)
定量 メディシェフ資格の取得 達成 目標10人
10人が取得
定量 シェフ向け研修 開催数 達成 目標3~5
シェフ向けメディシェフ勉強会として、映
像編集、配信を行い、共有している。4
回。
(弁当を作るにあたって特に注意が必
要なポイント。姫路の観光。メディシェフ
レシピ。レンコンレシピ。
)
定量 YouTube チャンネル登録 達成 目標1,000(インパクト5,000)
1,826(関連チャンネルを含む)
(インパクト23,458、視聴者数5,
964)
定量 シェフネットひめじに参
加するシェフによる姫路
オードブル(レンコン料
理を含む)の販売
達成 目標500
完売することができた。
(除く、来賓、関係者提供分)
定量 姫路レンコンを使った
「レンコンレシピ御前
(レンコンレシピ)
」の
企画と発表。料理教室へ
の参加。
達成 目標100
いずれもオンライン開催 262
・蓮根のラビオリ60
・蓮根入り飛竜頭68
・れんこんのトマトジュース煮24
・れんこん三色チップス50
・れんこんの辛みしょうゆ漬け60
定量 イベント来場者数(11
月28日)
達成 目標1万
入込客数報告 1万人
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定性 姫路の観光ルートにおけ
る飲食店での滞在時間が
増え、
「シェフネットひ
めじ」と参加店舗が観光
資源として定着化する。
達成 ・シェフネットひめじでの学びを通じて、
シェフによる観光や地域、食材についての
話せる時間が増えた。
・シェフネットひめじ、グルメマップの完
成により、観光客が店舗を選定しやすくな
ったことで、飲食の機会創出の一助となっ
た。
・食べ歩きの街のイメージを姫路の観光行
政関係者や、シェフとシェフネットひめじ
を通じて共有し、今後の観光における食の
重要性を再認識できた。
・姫路コンベンションビューローでは、継
続して当事業で作成したグルメマップを発
信いただくことになった。
定性 姫路の飲食店や、姫路レ
ンコンの販売力強化と、
販売金額の増大。
達成 ・シェフネットひめじへの参加店舗が観光
に対する意識を強化するとともに、姫路レ
ンコンについての理解を深めた。
・シェフネットひめじ参加店舗のいくつか
が、店舗メニューとして、姫路レンコンを
使った料理を考案した。
・資生堂 FARO を始めとして、姫路市外の
いくつかの店舗で、姫路レンコンを使った
レシピを開発。店舗メニューに取り入れ
た。なお、生産者と資生堂 FARO との受発
注のスキームを作ったことで、継続した仕
入れにつながる。
・姫路市教育委員会、JA 兵庫西や、姫路市
中央卸売市場ともレンコンレシピコンテス
トを共有したことで、今後の姫路レンコン
の活用頻度が増大する。
定性 レンコンという播磨の特
産物のブランド化に取り
組む過程で、姫路地域の
発信力のベースが強化さ
れる。
達成 ・姫路レンコンのブランド化にあたっては
従来手法である「商品の擬人化」
「シナリ
オ作り」などに加えて、成分分析を行っ
た。このことは、他の特産品を発信するう
えでも、有効なノウハウだと考える。
・姫路市教育委員会、JA 兵庫西や、姫路市
中央卸売市場という、観光業とは少し離れ
た機関、団体に対して、観光資源の磨き上
げと、発信力の大切さを共有する機会を設
けられた。
・タイミング良く、令和3年11月には、
連携先の姫路コンベンションビューローが
19 / 32
観光庁の登録 DMO に認定された。
定性 世界遺産姫路城がある姫
路市から、日本のおもて
なし文化とともに発信す
ることで、日本の歴史を
知る為のインバウンドツ
アーから外せない観光都
市となる。
達成 ・姫路レンコンのブランド化にあたって
も、シナリオ作りに「白く、綺麗」などの
姫路城の特色を織り込むなど、セットで考
えた。
・日本酒と和菓子のペアリングをプロと作
り手による講演会とテイスティングのセッ
トで体験会にした。
「空間」
「おもてなし」
「提供する商品」など、姫路城以外の切り
口から「姫路らしさ」を考え直す機会を作
り、それらを「日本のおもてなし文化」と
リンクさせることで、おもてなし文化のひ
とつの魅せ方を実施できた。姫路酒造組合
や、姫路菓子組合と連携しながらの実施で
あり、今後もそれぞれの良さを活かしあう
体験会が企画される一助となった。
・シェフネットひめじでも、観光客を意識
した「日本のおもてなし」の知識共有を図
る機会を作った。既に、それぞれの店舗が
持っているノウハウを共有できるネットワ
ークとしても、今後の自主的なレベルアッ
プも期待できる。
・YouTube やホームページなどの各種 SNS
への発信も行っている。
定性 SNS を活用しての若い世
代に対するアプローチ手
法や、若い感覚での食文
化(食事と日本酒のマリ
アージュや、甘味)を取
り入れる。
達成 ・YouTube や SNS などでの発信を積極的に
行い、定量目標も達成している。
・定量目標に設定されていなかったインス
タグラムやなどの活用も行っている。特に
インスタ映えなどを意識した設えでのイベ
ント企画運営を行った。
・若いメンバーの意見を企画に反映するこ
とで、若いメンバーの積極的な参加や、共
呼びを誘発した。
・日本酒と和菓子の組み合わせなど、従来
日本酒を好んで飲む世代が意識しない感覚
を大切にした。
定性 来場者へのサンプリング
での満足度調査、また、
ホームページなどの各種
SNS を利用しての満足度
調査を行う。
達成 ・来場者や、企画に関わった連携先のヒア
リングによる評価は非常に高い。
・グーグルフォームを利用してのアンケー
ト調査を行った。105件。
「11月28日にイベントに参加し、姫路
20 / 32
城周辺で1日楽しく過ごすことができまし
たか?」とのアンケート結果。
大変満足:48.6%
満足:31.4%
やや不満:11.4%
不満:8.6%
上記成果目標達成状況に対する自己評価
・・コロナ禍で、多くの活動の制限や制約はあったが、11月28日事業実施日など、主要な
日の状況が比較的良く、致命的ではなかった。事業をやり抜くことができ、成果に結びつ
けられたことは有難かった。連携先を始めとした多くの皆様のおかげさまであることに、
感謝申し上げます。
・秋口に入り、コロナ禍でも全ての事業をやり抜く意思を表明した段階で、従来ならば他
にも比較事業があったはずだが、数少ない実施準備が整っている事業になった。そのこと
で、その段階からは行政、連携先を含めた関係者の協力が得やすい状況になった。
・姫路では観光産業への注目度は高く、支援を受けやすい素地はあることを再確認した。
・兵庫県では、緊急事態宣言や、まん延防止等重点措置などのコロナによる制限期間が令
和3年の1年で約120日にも及んだ。本事業の要は、主旨に賛同いただけるシェフだっ
たが、重点募集期間であった夏に、緊急事態宣言が発令された。規模の縮小を検討した
が、実行委員会メンバーの強い意志があり、当初予定規模に拘って活動した。具体的に
は、当初以上に活動量を増やすことになったが、このタイミングでのこの活動が事業全体
の成功につながったと振り返る。
・姫路レンコンのブランド化の取り組みは、新しい手法を取り入れながらも、これまで取
り組まれてきた方々を巻き込み、教えてもらう活動だった。このことは、レンコンではな
い素材であっても、同じである。次年度以降の継続事業にすることで、単年度の取り組み
から地域全体の取り組みに更に広げることができる可能性を強めている。
・
「シェフネットひめじを広げる」
「そこに所属する」という感覚が、将来にわたって強化
されることを望む。本年度単体での成果としては、シェフ仲間のグループが複数できた
り、シェフネットひめじに参加いただいたシェフが同窓生であったことで、偶然に深まっ
た仲があったりしたことなどが大切だったと感じる。事業終了後、1か月程度が経過し、
シェフネットひめじの共有情報に「コロナ助成金」の新着情報がシェフによって共有され
た。この情報を共有するなら、このグループかなぁと思ったので、アップします。とのコ
メントが事務局メンバーにとっては嬉しかったです。
21 / 32
・本事業は観光産業の為であることを理解しています。一方で、観光には産業以外にも、
文化と市民活動という付加価値として換算しにくい側面が強いことを実感します。それら
とどのように一体となって実現をするのかに常に配慮したことが、事業の成果につながっ
たと感じます。その中では、気持ちの部分だけではなく、具体的に「モノを大切にするこ
と」
「地域やヒトを大切にすること」
「歴史や経験を大切にすること」で、このことはボラ
ンティア(無償)を強要しない、単純な価格の比較をしないという、僅かな違いに表れる
のだと感じました。
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6 成果目標(KPI)のほか、追加的に得られた成果
定性/
定量
内容 達成状況詳細
定性 姫路ケーブルテレビでの
放送
視聴者から多くの感想があった。どの程度の視聴者があ
ったのかは、不明だが、YouTube と同程度だと想定して
も、地域に対しての一定のインパクトがあったと考えら
れる。
定性 神戸新聞社、播磨リビン
グ新聞社、中播磨地域ビ
ジョン委員会による同種
の企画発信
地元紙である神戸新聞社は姫路レンコンの特集記事を組
んだ。レンコン料理のレシピなどの部分では、当団体の
成果を共有いただけたことで、広く発信につながった。
また、播磨リビング新聞社や中播磨地域ビジョン委員会
では、和菓子と日本酒のペアリング企画に取り組んだ。
連携することで、新しい取り組みが更に大きく広がった
と考えられる。
上記成果目標に対するコメント(自由記載)
必要な情報や、面白い取り組み、そして、具体的な案件であればこそ、協力しやすい
ということが理解できた。情報発信にあたっては、発信しやすい形にまで、事業実施
者が意識して広げることが大切だった。なお、事業企画当初からマスコミを交えるこ
とで、少しの工夫やアイデアで大きな情報発信につながる。
23 / 32
7 事業目標達成に向けた5つの評価指標セルフチェック
※達成していると思う項目に○を記載してください。
(各指標において複数選択可)
1 体制面・運営面の評価
1.1 実証事業後も運営可能な主体者(組織)がある 〇
1.2 実証事業後も事業関係者との域内連携の体制が出来ている 〇
1.3 実証事業後もサービス提供が可能な体制である 〇
1.4 実証事業後も PDCA が可能な体制である 〇
1.5 地域住民の生活向上を意識した運営に取り組んでいる 〇
2 磨き上げる地域資源の評価
2.1 磨き上げの核となる地域資源は明確に定まっている(有形・無形不問) 〇
2.2 地域固有の資源である
2.3 既存の地域資源を再構築して磨き上げた観光資源である 〇
2.4 複数の事業者(域内連携)によって新たに創出した観光資源である 〇
2.5 多産業とのコラボ(域内連携)によって新たに創出した観光資源である 〇
2.6 地域ブランディングを意識した観光資源である 〇
3 地域資源の磨き上げに対する評価
3.1 ターゲット(顧客)がきちんと設定できている 〇
3.2 ターゲット(顧客)のに好みや欲求、行動について、研究している 〇
3.3 ターゲット(顧客)を意識した、磨き上げ(サービス開発)を行っている 〇
3.4 ターゲット(顧客)に提供する体験価値を意識している 〇
3.5 ターゲット(顧客)の潜在的なニーズに対して、磨き上げを行っている 〇
4 検証内容に対する評価
4.1 実施回数・参加者数(モニタリング数)
・アンケート回収数 〇
4.2 スムーズな現地対応や受け入れ、連絡体制についての検証
4.3 サービスの顧客満足度と顧客不満足度(課題)の調査 〇
4.4 サービスの購入意向・価格の受容度についての調査
4.5 顧客へのインタビューや行動観察による潜在ニーズの調査 〇
5 旅行商品化に向けた評価
5.1 業法を順守している(旅行業法・食品衛生法・景表法など) 〇
5.2 サービス提供(予約・手配・現地対応等)が可能な体制が出来ている
5.3 サービス内容、設定期間、販売価格を明確に記している
5.4 手仕舞い日や手数料など、必要とされる条件を定め、タリフ化されている
5.5 自走化(経済的自立)が可能なビジネスモデルになっている 〇
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8 本事業で挙げられた成果
※ 本稿には、
「事業全体を通じて得られた成果」を記載してください。
番号 成果概要 成果詳細
考えうる成功要因・
工夫した点
成果1 姫路らしいおもてなし
(連携事業実施)
・11月28日のイベント事
業を安心、安全に実施すると
ともに、来場者の満足度高
く、盛り上げた
・30を超える連携事業者の
参画があった
・世界遺産姫路城周辺を1
日楽しく過ごすコンセプト
を、公共空間利用や、街の
回遊性を意識しながら取り
組むことができた
・ひとつの事業をやり抜く
うえで、これまででは声掛
けをしなかったような先を
含めて、多くの連携先を巻
き込むことができた
・姫路城、姫路駅周辺の中
心市街地でのおもてなし事
業だったが、姫路市全域を
意識したシェフネットワー
クにしている
成果2 姫路らしいおもてなし
(地場産品の取り上
げ)
・今までの姫路ではなかった
規模で、お洒落なイベントが
開催できた(11月28日)
・シェフネットひめじ参加シ
ェフ、そして、市内外からの
多くの応募者とともに、レシ
ピコンテストなどを実施する
など、姫路レンコンのブラン
ディングを積極的に行うこと
ができた。従来にない成分分
析という手法を取り入れ、成
果を発表することができた
・日本酒と菓子という、姫
路の伝統産業を取り上げた
・日本酒と和菓子のペアリ
ングという斬新な組み合わ
せから、若い世代の蔵元と
菓子司、唎酒師などの交流
を生んだ
・姫路レンコンという、姫
路市内でさえも、特産地域
や特色などが、十分に認知
度が高まっているとは言え
ない食材にスポットライト
を当て、姫路オードブル
(点心)の美味しさにも取
り入れることで、シェフネ
ットひめじ参加店舗でも、
新メニューとして自店舗で
提供する契機とできた。
・姫路レンコンという、姫
路に昔からある素材を銀座
FARO などのシェフに調理
してもらうことで、姫路レ
ンコンに昔からある調理手
法とは違う、蒸すなどの発
25 / 32
想からメニューができた。
これらは姫路のシェフにと
っても新しい発見であり、
刺激になった。
成果3 姫路の食文化を創る
(ネットワーク)
・市内全域、そして、事務局
が希望した事業者が参画する
かたちでのシェフネットひめ
じがスタートした
・姫路レンコンという食材に
シェフネットひめじという枠
組み全体で取り組むことがで
きた
・学校法人みかしほ学園な
どが参画したことで、個
店、独立意識が強いレスト
ランやシェフが「シェフネ
ットひめじ」としてネット
ワーク化できた。
・食育活動の中で、姫路レ
ンコンという個別産品を取
り上げることで、企画者で
はないにも関わらず、一部
の生産者がやる気になって
くれるとともに、JA 兵庫
西や、姫路市中央卸売市場
などの全体でも取り組みや
すくなった。
・地域全体の取り組みを意
識することで姫路レンコン
の発信力が高まるだけでは
なく、全般的な食育活動と
して学校給食のメニューへ
の提案など、影響力が大き
な取り組みにつながった。
成果4 姫路の食文化を創る
(健康になるための食
事を推進した)
・メディシェフという概念を
学ぶシェフたちを増やした
・コロナ対応した形で、飲食
店を巡るスタンプラリーを実
施した
・医食同源と地産地消のテ
ーマとそれに関わる知識が
シェフネットひめじ参加店
舗を中心に広がった
・姫路レンコンの成分分析
を通じて、食材が持つ栄養
素などをブランディングに
利用できることが分かった
・食べる喜び以外に、作る
喜びや、食べさせる喜びを
共有した
・ルールを守っての食べ歩
きや、レストランを歩いて
巡るなどの、街の中でのウ
ォーキングと食文化を結び
つけることで、運動するこ
との楽しさと食べることの
26 / 32
楽しさを同時に想起させた
成果5 姫路の食文化を創る
(地産地消を推進し
た)
・レンコンレシピコンテスト
などを通じて、姫路の地産地
消を実践するとともに、食育
として理解を広げた
・姫路市民にとっても認知
度、内容を知ることが多く
はない姫路レンコンをブラ
ンディングしていく中で、
姫路市民に地産地消の大切
さを伝えた
・素材の美味しさを惹き出
すことができる地元のシェ
フによって、姫路レンコン
が磨き上げられることで、
地域における地産地消を推
進するエンジンの強化がさ
れた。
成果6 姫路の観光産業を強化
する(発信力)
・姫路市外での姫路レンコン
を目にする機会を増やした
・マスコミとの連携機会を増
やし、イベントをマスコミに
取り上げてもらうに留まら
ず、
「姫路レンコン」
「日本酒
と和菓子のペアリング」など
の共通テーマを軸に、マスコ
ミ側で企画を発信してもらう
ことができた。
・銀座 FARO を始めとし
た、姫路市外のレストラン
が姫路の食材を自店舗で提
供する契機となった
・連携先だった姫路コンベ
ンションビューローが期間
中に観光庁の認定 DMO とな
った。情報発信などの連携
を強めた。
・姫路レンコンのブランド
化では、地域外への発信力
を磨き、地域外のレストラ
ンに協力してもらうこと
で、姫路市内の人たちへの
広報力を高めるという効果
があった
・神戸新聞社が企画する
「姫路レンコン」に関する
記事への取材協力や、成分
分析に関する情報提供など
を行った。
・播磨リビング新聞社が企
画した「あんこ LABO」を
研究し、そこでのノウハウ
をイベントでも積極的に活
用した。
成果7 姫路の観光産業を強化 ・ボランティアスタッフとと
もに、食のイベントを成功さ
・姫路 DMO の最大活動目的
は「観光施策の経済効果の
27 / 32
する(地域の力) せた。 最大化を図ること」だが、
持続的可能な観光産業の育
成には、文化的な要素や、
地域活動としての要素が不
可欠である。今回の事業で
は、ボランティアスタッフ
の活動などからも、それら
の切り口からの地域の力の
育成に寄与できた。
成果8 コロナ対策 ・11月28日の事業をコロ
ナの感染拡大被害を出さずに
やり抜くことができた
・姫路オードブル(点心)
では、シェフネットひめじ
への参加店舗におけるテイ
クアウトのノウハウを共有
し、向上することができ
た。
・グルメマップの制作にあ
たっても、シェフ18人の
集合写真をひとりずつの写
真から合成するなどの工夫
を行い、出来るコロナ対策
を徹底した。
・スタンプラリーにおいて
はバーチャル謎解きスタン
プラリーというアイデア
で、三密や人同士の接触機
会を減らすなどの工夫が行
われた。
・11月28日の事業で
は、他団体とコロナ対策を
連携することで、単体事業
で対応するよりも多くの来
場者にコロナ対策を取った
うえで参加してもらうこと
ができた。
28 / 32
9 本事業を通じて見えてきた課題とその解決方法
課
題
内
容
番号 本事業を通して見えた課題
(当初想定からの相違や苦
労している点などを含む)
想定される対応策
課題1 コロナ対策 ・コロナ禍であったとしても、事業実
施ができる対策の強化
・コロナ禍の状況に応じて、開催手法
を変更するなど、中止には絶対ならな
い設えを準備
課題2 事業開催場所の確定
(今回でいう11月28日
事業)
・行政との連携強化(前広な企画。も
しくは、継続事業とすること)
課題3 予算の立て替え ・連携企業との更なる協働
29 / 32
10 将来的に目指す姿
将
来
的
に
目
指
す
姿
年次 目指す姿 実施事項
~1年 ・シェフネットひめじが継
続できる体制整備ができる
・姫路レンコンで、今回の
事業を通じての特徴ある成
果に結びつく
・食のイベント事業の次の
カタチが企画される
・シェフネットひめじの在り方を検討し、
今後の拡大、プレゼンス向上方法を決める
・姫路市の小中学校給食での姫路レンコン
レシピの拡充に向けて、レンコンレシピコ
ンテストの結果を提案する。
・次回「シェフたちのオーケストラ」を企
画運営する
2~3年 ・かかわった事業者や、参
加した来場者の満足度の向
上と、次回実施に向けた期
待を醸成し、これからも、
シェフネットワークとして
の活動を通じて、参加シェ
フと連携し、将来の姫路の
食文化についての意見交換
会実施などができる状態。
・特に、各店舗だけではで
きないような、姫路地域全
体での取り組みにつなげら
れるように、年に1度の食
のイベントは実施を継続す
る。
・積極的な誘客を図るた
め、グルメマップだけでは
なく共同で行政と観光振興
から連携した広告活動にも
着手し、飲食店を観光資源
として定着化するだけにと
どまらず、将来の姫路発、
日本を代表できる A 級グル
メを開発することを目指し
たい。
・また、地場産品として、
姫路レンコンのブランド化
が一歩ずつ進むとともに、
次の地場産品を選定、磨き
上げを行っている
・メディシェフの取り組みと、観光を意識
した「食べ歩き」の取り組みで、観光客だ
けでなく、姫路住民の健康意識の醸成にも
つながり、市民を巻き込んだ「食の都 ひ
めじ(健康美食都市)
」へのブランド化と
して昇華させたい。
・シェフネット姫路が、健康志向のメディ
シェフ活動をイベントや勉強会として継続
する。
・シェフネット姫路が、播磨の特産物のブ
ランド化を順次行う。
・
「シェフたちのオーケストラ」として、
姫路まちなかバルなど、既存の食べ歩きイ
ベントと連動した取り組みを行う。
・シェフネット姫路を起点とした、シェフ
と、観光他団体や行政とのつながりが構築
されている。
・今後の食文化のポイントを押さえた、メ
ディシェフという、既存の資格制度との連
携が深まる。
・若手シェフがターゲットにする若い層は
外食機会が少なく、特に、知らないお店に
飛び込みで入りにくい。更に観光客では、
尚更、情報が限られる。今回のような、地
域のレストランのシェフにスポットライト
があたる事業実施ができる体制が構築され
る。
・来店後のフォローは SNS 等を用いた顧客
管理を行い、リピーターの確保に努め、定
期的に旅行者が訪れるように工夫してい
く。
30 / 32
・店舗が行政と連携したり、大手旅行会社
などのモデルツアーに組み込まれるなどの
経験を積んだりし、新たな販路につなげ
る。
将来的なビジョン
【地域・事業が最終的にどうなっていてほしいか。理想的な将来像・コンセプト・意
義などを交えてご記載ください】
1.星付きレストランが多く、食べ歩きで賑わう、サン・セバスチャン(スペイン)の
ような、
「食の都 ひめじ」を目指す。
2.
「シェフネット姫路」のシェフがレベルアップし、自店舗で観光を意識して取り組む
ことで、観光客の滞在時間が延びる。星付きレストランのように、姫路のレストラン
自体が観光資源として定着化する。その認識を通じて、飲食業界が観光振興に参画す
る機会が増え、個々の飲食店の経営の安定にも寄与する。
3.播磨の特産物のブランド化で地域が自慢できるアイテムが増え、シェフや観光行
政、事業者が連携した「姫路らしい食の都」を発信できる。
4.クールな姫路の食文化の担い手として、シェフにスポットライトを当てることで、
オシャレ好きで発信力の高い若い女性世代と、姫路のまちがつながる。
5.国内観光客だけでなく、駅周辺の住民にも多い、健康志向のシニア世代に「食べ歩
き」という楽しみ方を提供することで、姫路城周辺の観光施設や商店街などの中心市
街地活性化事業との相乗効果が高まる。
6.地域を上げて応援できる「シェフネット姫路」ができる。
7.最大の観光資源 世界遺産姫路城と親和性が高い「姫路のおもてなし」をイベントで
実践することを通じて、参加者を含めた都市としての観光レベルが高まる。
31 / 32
11 自走化に向けたビジネスモデル
自
走
化
に
向
け
た
ビ
ジ
ネ
ス
モ
デ
ル
事業構造 ターゲット 国内外から姫路城を訪れる観光客。
特に、これまでならば、姫路ではなく、次の目的地や目的地
に移動する途中で食事をしてしまっている旅行者。
1.ファミリー層や、富裕層で食にお金を掛けられる人たち
2.ミシュランガイドを片手に、食べ歩く姫路市内外の人たち
3.若い女性世代など、従来は歴史都市に訪問して来なかった
ような人たち
差別化要因 世界遺産姫路城がある都市(これまで以上に歴史都市として
だけではなく、観光交流都市としての整備を進める)
これまで以上に、若者による飲食店の開業支援、広報支援を
行う。古民家利用、街並み利用、グルメマップ利用、そぞろ
歩きから食べ歩きのコンセプト推進など、具体的に進める。
提供方法 歴史都市から観光交流都市としての位置づけ、特にその中で
も観光と食は親和性が極めて高いことを認識した発信を行
う。
1.今般、登録 DMO にも認定された、姫路コンベンションビュ
ーローの積極的な活用
2.継続的なグルメマップ(含む、SNS など)の制作と発信
3.多くの飲食店が参加する食の事業実施
4.シェフネットひめじを活用した情報発信
販売チャネ
ル
シェフネットひめじ参加 シェフ、店舗、事業者
それぞれの立場から、地域全体での販売力の最大化を意識し
て取り組む一助となる
収益構造 収益 【収益源】
各店舗での売り上げ
【売上予想】
各店舗や生産者の売り上げが、従来の取り組みを超えて増加す
る
費用 各店舗や生産者
32 / 32
備
考
コンテンツ1:
「シェフネット姫路(地域内シェフのネットワーク)
」
(メディシェフの知
識を取得したシェフによるおもてなし)
・
「シェフネット姫路」自体がブランド化され、参加するシェフや店舗の発信力が高ま
り、更には、シェフ同士での研鑽が進む。それぞれのシェフが働くレストランが、観
光客を含めた来店客に対して、料理だけにとどまらない「おもてなし」としてのサー
ビスを提供する。
コンテンツ2:播磨の特産品(姫路レンコン)
・農家と域外レストランとを産地直接連携する取り組み。更には、既存の販売ルートで
の、ブランド化戦略に基づいた新たな売り方の確立。
・姫路レンコンを使った「レンコン御膳」の企画、発表。参加していない姫路市内のシ
ェフが姫路レンコンを使いたくなるような企画によって、多くの姫路のシェフたちが
姫路レンコンで観光客をもてなすような料理を提供する。
コンテンツ3:世界遺産姫路城に相応しい地域を挙げてのおもてなし
・地域では「GI はりま」に取り組んでいる。認知度が高まることで、参加する酒蔵が日
本文化を代表する日本酒として、今以上に海外に向けて販路を切り拓くことができ
る。
・
「日本酒」と「姫路の菓子」という意外性のペアリングを、おしゃれなおもてなしとし
て若者女子を通じて発信することで、今までにない都市部などへの販路を切り拓く。
コンテンツ4:世界遺産姫路城の周辺での「そぞろ歩き、食べ歩き」という楽しみ方
・国内観光客だけでなく、駅周辺の住民にも多い、健康志向のシニア世代に対して、
「シ
ェフネット姫路」だけではない飲食関係の店舗がアプローチすることができる。

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  • 1. 【様式 4】 地域の観光資源の磨き上げを通じた 域内連携促進に向けた実証事業 最終報告書 事業者番号 : 28008 連携産業 : 農業、飲食業 採択事業者名: ひめじあかり実行委員会 採択事業名 : おもてなしとメディシェフをテーマに、姫路から未来の食文化を磨く!事業 令和 4 年 1 月 31 日
  • 2. 2 / 32 1 本事業の背景と目的 事業実施の背景 世界遺産姫路城がある歴史都市だが、滞在型(宿泊型)での観光客数は少なく、滞在時間が 短い。姫路城周辺地域や、城以外の観光コンテンツを巻き込んだ、おもてなしの対応、そぞ ろ歩きできる街並みや、ストーリー性があるルートの整備などが課題。また、姫路の街は、 海や山、豊かな自然に囲まれており、特産品も多いが、姫路市民でさえも認知度が低く、市 外に対しての発信力は非常に弱い。加えて、コロナ禍で、一次産業を含めたフードビジネス は脅威に晒されており、アフターコロナを見据えたビジネスモデルの再構築として、食と観 光、そして、地域が一体となった取り組みにつなげたい。 事業実施の目的 観光交流都市にとって必要なコンテンツである「食文化」を磨き上げることで、地域の魅力 を発信する力を高める。磨き上げにあたっては、地域の住民に知ってもらうことや、既存の 活動団体と連携することを意識する。これにより、事業実施で創り上げる「地域を応援する ネットワーク」が「地域から応援される店舗やシェフ、生産者の集まり」として、未来の食 文化にとって必要とされる、継続事業の主体者となる。 2 事業概要 事業概要 フードビジネスに関わる、レストランやシェフ、更には、調理師専門学校や生産者などの主 体者を「シェフネットひめじ」としてネットワークする。健康になる為の食事やこれからの 食文化、観光都市の取り組みについての勉強会、特産品(姫路レンコン)レシピの開発、詰 め合わせ弁当の製造販売など、具体的な共通の取り組みを通じて、一体感を醸成する。姫路 の街が、市民を巻き込んだ「食の都 ひめじ(健康美食都市) 」を目指し、個々の店舗が、姫 路らしいおもてなしを提供、発信できるコンテンツを醸成する。 3 実施体制 実 施 体 制 連携先名称 連携するメリット・ 期待する役割 シェフネットひめじ 参加店舗(18店舗+ 1店舗、1学校法人他) 姫路オードブル(点心)の製造、姫路レンコンを発信でき るレシピ開発。 学校法人みかしほ学園 姫路オードブル(点心)やフードコートの運営サポート。 学生を巻き込んだ取り組みの企画、実施。 一般社団法人日本医食促進協会 食部門(除く、他団体/組織実施部分)の企画、運営。シ ェフ・飲食店舗の取りまとめ。メディシェフ指導。 株式会社ふるらぶ ブランド化手法アドバイス。 人材の投入 (食アドバイザー、 唎酒師。)
  • 3. 3 / 32 域外レストラン レストランFARO資生堂 他 域外での情報発信と、 姫路レンコンを使った新たな料理レ シピの提供や連携。 公益社団法人姫路観光コンベンションビューロー 行政との連携。事業広報。 姫路酒造組合 和空間、 フードコート、 テイスティング体験会場での日本 酒の提供。 姫路菓子組合 和空間、テイスティング体験会場での菓子の提供。 兵庫西農業協同組合(JA 兵庫西) 農作物生産者(姫路レンコン)との連携。今後は姫路レン コンの継続的な取り組みと、 次回の地場産品選定アドバイ ス。 姫路旅館ホテル生活衛生同業組合 広報、観光客受け入れ。 株式会社 JTB 姫路支店 マニュアルの作成、 事業全体へのアドバイス。 今後は磨き 上げたコンテンツの域外への発信や、誘客に期待したい。 茶道裏千家淡交会播磨青年部 コロナ禍で対応が困難になり、今回は不参加。今後、姫路 らしい 「おもてなし」 の監修を和空間部分の運営からアド バイスいただきたい。 体 制 構 築 体制構築にあたって中心的な役割を果たした人物・団体 生松(料亭) 店主 網干盛志 「シェフたちのオーケストラ」11月28日イベント事業の実行委員長。しらさぎ風 雅生松店主。大学卒業後、東京築地にある「つきじ田村」で修業。シェフネットひめ じのシェフたちの中で主軸として活動してくれた。 学校法人みかしほ学園 校長 水野博 父が創業した、みかしほ学園の校長。姫路地域で唯一の調理師専門学校。他に、系列 で製菓、栄養の各専門学校がある。各種取り組みのアドバイザーであるとともに、シ ェフネットひめじでは、シェフだけの集まりでは難しい一体感を作ってくれている。 一般社団法人日本医食促進協会 代表理事 竹内佑騎 メディシェフ資格の運営を始め、調理と医療と栄養の要素から、健康になる為の食事 を推進。本業はメディシェフレストランを有する、静岡県静岡市清水区にある老舗旅 館を経営。本事業の基幹的な考え方を提供してくれている。 株式会社ふるらぶ 代表取締役 片桐新之介 兵庫県洲本市や加西市などの自治体にシステム提供。自治体の PR 事業を多く手掛け る。日本酒イベントも過去多く開催。2016年から兵庫県人間サイズのまちづくり 賞(兵庫県主催)審査員を務め、県内のまちづくり活動へのネットワークが広い。6
  • 4. 4 / 32 次産業化エグゼクティブプランナー。イベント全体の発信の仕方や、関連機関との調 整などの具体的な指導をいただけた。 レストラン FARO 資生堂 前田祐二 資生堂レストラングループの基幹店のメイン調理師。料理長。当店は本年度もミシュ ランの星付きレストランになった。姫路市外の代表シェフとして、姫路レンコンのブ ランディングへのアドバイスをいただけるだけではなく、今後の姫路の食材を発信い ただける可能性を広げてくれている。 姫路酒造組合 本田龍祐 播州、姫路、網干の100周年を迎えた酒蔵「本田商店」の社長。代表的なお酒に「米 のささやき」「秋津」がある。「秋津」は東京の有名ホテルなどのバーでも提供され る日本を代表する日本酒。国内外での日本酒イベントを多く開催しており、日頃から 姫路の発信を続けている。 ひめじあかり実行委員会 会長 岡田兼明 当実行委員会は、具体的な事業を通じて、地域の魅力や知識、雰囲気を楽しんでもら い「姫路の発信力」を涵養し、もって姫路の街を活性化することを目的としています。 2022年には100周年を迎える姫路商工会議所 観光委員会 委員長でもある。 ひめじあかり実行委員会 事務局 塚本進介 姫路城周辺での公共空間利用や、人の回遊性強化によって、街のにぎわい創りに取り 組む。前姫路市議会議員でもある。当事業の企画、運営を行っている。 連携にあたり工夫した点 シェフネットひめじの未来像を想定し、将来的にご一緒したくなる全ての団体に声掛 けるつもりで誘い合わせた。その中には、今回参加していないが、姫路の食文化を支 える姫路中央卸売市場や、他の事業から食文化を支え続けている活動団体とも、情報 共有している。保守的な地域であることと、これからの新しい取り組みへのチャレン ジを継続するべく「域内外での行動力」や「やり切る力がある団体」を巻き込んでい る。
  • 5. 5 / 32 4 各取組の実施状況について (1) 取組状況概要 取組名※1 取組概要 主な成果の概要 取 組 1 観 光 客 を も て な す 飲 食 店 ( シ ェ フ)と「シェフ ネットひめじ」 シェフネットワークを構築する。今回の事 業に賛同、参加いただけた地域内のレスト ラン(20店舗程度)が同じテーマで研鑽 し、交流を続けることで未来の食文化を創 造する。調理技術の向上に加えて、料理や まちの魅力を語る力や健康志向に応える 知識を身に着ける。ミシュランの星付きレ ストランのように、それぞれの店が観光目 的地になれれば、姫路の価値を一段と上げ ることができる。 ・シェフネットワークの中核を担う参 加者が決まり 「シェフネットひめじ」 の オンラインサロンがスタートした。 ・シェフ向けメディシェフ勉強会とし て、映像編集、配信を行い、共有してい る。4回。 (弁当を作るにあたって特に 注意が必要なポイント。 姫路の観光。 メ ディシェフレシピ。レンコンレシピ。) ・10人のメディシェフ資格取得が完 了した。 ・姫路オードブル (点心) の製造18店 舗のそれぞれが、自店舗とシェフの想 いを紹介する映像の撮影と、配信を行 った。 ・シェフネットひめじへの参加者が2 6人になった。 (過去の姫路オードブル (点心)製造者 28人、その他店舗、 講師、みかしほ学園なども今後包括し ていく。) ・姫路の飲食店の販売力強化と販売金 額の増大に寄与した。 ・姫路の観光ルートにおける飲食店で の滞在時間が増え、 「シェフネットひめ じ」と参加店舗が観光資源として定着 する一助となった。 取組2 姫路、 播 磨 地 域 の 特 産物(姫路レン コン) 過去からブランド化してきた「姫路レンコ ン」を、他地域のブランドレンコンとも比 較しながら、姫路レンコンの特色を分析 し、改めて、マッチした調理手法や料理レ シピを考える。現在の姫路レンコンの定義 を再考し、姫路レンコンの中でも「品種」 「時期」「見た目」「食感」などで、他地 域の品種と比べた特色を見直す。姫路レン コンの特色を説明できるようなストーリ ーとともに発信する。 ・レンコンレシピコンテストの開催。 (150点の応募から3点を顕彰。全 国からレンコンレシピを募集し、姫路 レンコンで再現したことや、姫路市内 小中学校、 みかしほ学園、 シェフネット ひめじと連携し、開催した点に特徴が ある。) ・姫路レンコンレシピ紹介映像の制作 (メディシェフ編、日本酒とのマリア ージュ、 兵庫県ふるさとレシピ再現、 レ ンコンレシピコンテスト他) 。 視聴回数 合計:665回 (令和3年12月17日 時点) ・姫路市教育委員会に対して、 今後の学 校給食への新たなレンコンレシピを提 案した。 ・神戸新聞社と連携し、 神戸新聞の紙面 での姫路レンコン特集の紙面編集に協 力した。 (当事業の取り組みについても 掲載。) ・みかしほ学園と連携し、 食べ歩けるこ とを意識した、レンコン料理のコンテ ストを開催。6点の料理が開発された。
  • 6. 6 / 32 ・姫路の生産者と東京のミシュラン星 付きレストラン(資生堂 FARO)の次期 料理長との面談を実現。一定程度の仕 入れを行ってもらい、東京の店舗で姫 路レンコンを使ったヴィーガン料理と して、提供いただいた。 (今後、継続的 に発注できるよう、連携ができるよう に支援したい。) ・姫路オードブル(点心)では、シェフ ネットひめじ参加店舗によるレンコン 料理の一品を二つの弁当のそれぞれで 提供した。 (レンコン饅頭、レンコン焼 売。) ・姫路レンコンのブランド化。 姫路レン コンの特色を「成分分析」 「生産者の想 い」 「地域性や、歴史」 「シェフによる 調理のしやすさ」 「消費者による味」 「見 た目」 「今後の販売のしやすさ」などの 観点からまとめた。姫路レンコンのイ ラストを制作した。 (姫路レンコンのブランディングと、 今後の地場産品の発信スキームの効果 を高められる継続事業につなげる。) ・姫路レンコンの販売力強化と、 販売金 額の増大に寄与した。 ・レンコンという播磨の特産物のブラ ンド化に取り組む過程で、姫路地域の 発信力のベースが強化される一助にな った。 取 組 3 世 界 遺 産 姫 路 城 に 相応しい、地域 を 挙 げ て の お もてなし 姫路城周辺の空間を使ってのイベント開 催。コロナ禍でも実施できる、安心、安全 なイベントとして開催した。コロナの状況 に応じて対応できるよう、オンラインコン テンツを増やし、YouTube ライブ配信を併 用するなど、工夫した。 姫路の食文化を表現するべく、素材の美味 しさを惹き出せるシェフたちによる、詰め 合わせの弁当を販売する。また、イベント 内の企画として、地域の食育団体と連携し たステージ発表や、日本酒と和菓子のペア リングをテーマにした講演会を行う。そこ では、おもてなしの集大成とも言われる 「茶の湯」を通じて、兵庫県が地場産業と して認定する「清酒(特にブランド化に注 ・11月28日のイベントを 「安心、 安 全」 に開催できる体制整備と、 盛り上が る為の設えを準備した。 ・イベント来場者数は約1万人。 ・当日は YouTube ライブ配信と姫路ケ ーブルテレビでの中継を約1万人が視 聴。YouTube のチャンネル登録は1,8 88人になった。今も順調に登録者を 増やしている。 YouTube 以外の SNS のイ ンパクト数は7, 603 (公式 FB 今期) 。 ・ SNS を活用しての若い世代に対するア プローチ手法や、若い感覚での食文化 を取り入れた企画、運営ができた。 ・次年度以降につながるコンセプトの 確立と発信に注力した。 ・来場者へのサンプリングでの満足度 調査、また、ホームページなどの各種 SNS を利用しての満足度調査を行った。 4段階評価で、満足以上の割合が8 0%を超えた。 ・ 姫路オードブル (点心) の製造販売と、 コンセプト強化。今回は「和魂洋才」を テーマにした。 ・ターゲットとする人に美味しさを届 けられる設えを行った。
  • 7. 7 / 32 力している GI はりま)」と「姫路の菓子」 を、姫路らしい日本文化として発信する。 ・姫路オードブル (点心) にはレンコン 料理を含めて、9店舗による詰め合わ せ弁当を2種類(和魂弁当、洋才弁当) 製造販売。限定弁当500個(1,00 0円)は完売した。 ・和菓子 de 酒話会(シュワッと会)を 企画、開催した。定員一杯での実施。設 えに日本的な要素を加えつつ、ターゲ ットとした層が自らSNSなどで発信 した。専門家や、生産者の声を聞き、地 場産業の知識を増やしつつ、自身の嗜 好を再発見することで、新たな姫路ら しさを考えることにつながった。 ・兵庫県立佐用高校、 中播磨地域ビジョ ン委員会食と交流グループ(兵庫県が 事務局を務める) 、 みかしほ学園と連携 し、ブース出店やステージ発表を行っ た。 多業種、 多団体との連携を引き続き 強化していく。 ・世界遺産姫路城がある姫路市から、 日 本のおもてなし文化とともに発信する ことで、日本の歴史を知る為のインバ ウンドツアーから外せない観光都市に なる一助となった。 ・国を挙げて取り組む地理的表示(GI) に認定されている「GI はりま」との認 知度拡大での相乗効果が高まる一助と なった。 ・ SNS を活用しての若い世代に対するア プローチ手法や、若い感覚での食文化 (食事と日本酒のマリアージュや、甘 味)を取り入れた企画、運営ができた。 取 組 4 世 界 遺 産 姫 路 城 の 周辺での「そぞ ろ歩き、食べ歩 き」という楽し み方 シェフネットひめじ参加店舗が掲載され たグルメマップを制作。食を観光産業とし て捉えるだけではなく、食が観光産業に積 極的に関われることを意識して制作して いる。イベントと同時開催でスタンプラリ ーを企画する。過去から取り組んできた、 観光としての 「そぞろ歩き」 に、 目的地 (行 きたくなるレストラン)と移動中の楽しみ (ウォーキング)、美味しさ(スナック) を提案する。 ・バーチャル謎解きスタンプラリーを 企画、 実施。 シェフネットひめじと連携 した、各店舗の映像を視聴しながらの スタンプラリーになった。 ・姫路オードブル (点心) の製造店舗の グルメマップを制作、 配布した。 美味し いだけではなく、美味しさが伝わるよ うなマップとし、単なる紹介マップで はなく、シェフネットひめじと連携し た、共にひとつの弁当を創り上げた仲 間たちが掲載されていることに特色が ある。
  • 8. 8 / 32 (2) 実施スケジュール 時期 主な活動内容 2021 年 6 月 ・事業の企画会議実施 ・コロナ禍での企画運営方針説明会実施 2021 年 7 月 ・レンコンレシピコンテスト作品募集 ・シェフネットひめじ立ち上げと、参加シェフなどの募集 2021 年 8 月 ・姫路オードブル(点心)の企画 ・グルメマップの企画 ・シェフネットひめじ勉強会映像の配信 2021 年 9 月 ・和菓子 de 酒話会の企画 2021 年 10 月 ・連携事業者や、関係者向けコロナ対策の共有 ・11月28日実施イベントの誘客告知 ・デジタル謎解きスタンプラリー企画 ・姫路レンコンの成分分析実施 ・コロナ対策ソフト制作打ち合わせ 2021 年 11 月 ・シェフたちのオーケストラ開催(11月28日) ・姫路オードブル(点心)限定販売 ・地域内食育団体と連携した、活動配信 ・レンコンレシピコンテスト表彰式 ・和菓子 de 酒話会の開催 ・姫路レンコン スナック料理(みかしほ学園連携) ・メディシェフ 姫路レンコン料理教室実施 2021 年 12 月 ・神戸新聞社と連携した、姫路レンコン特集発信 ・11月28日実施イベントの満足度調査実施(アンケート回収) ・事業の振り返り会議
  • 9. 9 / 32 (3) 取組詳細 取組1※1 観光客をもてなす飲食店(シェフ)と「シェフネットひめじ」 取組時期 令和 3 年 9 月 1 日(水) ~ 令和 3 年 12 月 31 日(金) 取組主体者・ 連携者名 シェフネットひめじ参加店舗、学校法人みかしほ学園、一般社団法人日本 医食促進協会 取 組 内 容 実施済 みの取 組内容 【実施内容】 1. 「シェフネットひめじ」オンラインサロンの立ち上げ (1)シェフネットひめじ参加店舗(シェフ)の募集と選定 (2)HP、LINE、FB などの各種 SNS を駆使して、コミュニケーションをス ムーズ、かつ、継続できるスキームの構築 2.シェフ向けおもてなしとメディシェフ勉強会の実施(オンライン) (1)実店舗がテイクアウトに取り組むにあたって(姫路市保健所、みか しほ学園) (2)姫路レンコンレシピ紹介(みかしほ学園) (3)メディシェフレシピ紹介(日本医食促進協会) (4)姫路市が観光に取り組む意義(ひめじあかり実行委員会) 【実施者・参加者】1.2. シェフネットひめじ参加店舗(別添) 、学校法人みかしほ学園(水野校長、 後藤、田中他) 、日本医食促進協会(竹内代表理事、青木シェフ他) 、ひめ じあかり実行委員会 塚本進介 3.メディシェフ(資格)の取得 シェフネットひめじを構成するメンバーとして、メディシェフ(医学とお いしさの技術)を習得し、共通の知識のベースを創る。 【実施者】日本医食促進協会 【参加者】網干、白倉、小島、田中、浅見、後藤、帽田、滝本、山崎、玉 岡(10名) 4.姫路オードブル(点心)の製造18店舗、シェフの映像の配信 店舗とシェフの想いを自ら紹介することで「話せるシェフ」になる 【実施者・参加者】姫路オードブル(点心)制作の18店舗 取組に 対する 指摘・ 意見 【実施主体・連携事業者・実証参加者から出た、取組に対する指摘・意 見】 ・シェフネットひめじ 参加シェフの募集時期が新型コロナウイルス感染 拡大の時期と重なっていた。このような時期だからこそ、アフターコロナ に向けたチャレンジ(勉強や、人脈づくり)が必要だとの想いは分かる が、シェフの参加マインドが低下しており、募集が本当に難しかった。 (ひめじあかり実行委員会、みかしほ学園)
  • 10. 10 / 32 ・本来であれば、シェフ同士が顔を合わせる、集合研修をすることで、シ ェフネットひめじとしての効果が高まった。コロナ禍であり、オンライン 開催になってしまった。 (ひめじあかり実行委員会) ・シェフ同士が顔を合わせることで、仲間意識も高まっただろうが、オン ライン開催だった。オンラインには苦手意識がある。 (シェフネットひめ じ参加シェフ) ・コロナ対策として、シェフや料理の撮影は時間帯を変えて個別に撮影し た。集合写真も合成する等、工夫した。各店舗でのインタビュー映像撮影 など、良いコンテンツになった。 (シェフネットひめじ参加シェフ、ひめ じあかり実行委員会事務局) ・ 「姫路オードブル(点心) 」参加のシェフネットひめじでは、若手シェフ の参加も多く、エネルギーを感じた。女性シェフがいなかったことは、残 念。 (みかしほ学園) ・メディシェフ資格のコンテンツなど、健康になる為の食事は、これから の食文化の時代で重要性が増す。先取った企画になっている。自店舗でも 健康に寄与できる新たなサービスを始めた。 (シェフネットひめじ参加シ ェフ) ・ 「姫路オードブル(点心) 」を作るシェフたちは、どのような店舗が参加 するのか。また、他店舗がどのような料理を作るのかが気にしていた。同 じ地域で働いているので、一緒に参加したい店舗や、一緒には参加したく ない店舗もあるように感じる。 (ひめじあかり実行委員会) ・5年間で50店舗を超えるネットワークにしたい。1年間は50週程度 あるが、週1回の店舗情報や、シェフによる食の情報提供が可能になるの ではないか。それらの情報を発信できるローカルネットワーク(食に興味 がある地域住民のネットワーク=お客様候補)も作って欲しい。 (シェフ ネットひめじ参加シェフ) 実施時 に工夫 した点 ・健康志向に応える「調理、栄養、医療」の技術向上。 ・参加シェフが自店舗で観光事業と連携できること。 ・今後の継続的な拡大が見込めるネットワーク構築(店舗選定エリアや、 価格帯、ジャンル、地域での知名度、シェフたちの普段の交流) ・シェフネットひめじのプレゼンス確立(コンセプト強化や、参加店舗の 選定、生産者や学校、スーパー、百貨店、市場、行政などへのアプロー チ) ・コロナ禍でのシェフネットひめじの運営(オンラインを基本とした運 営) ・美味しいだけではなく、美味しそうに観えること(行きたくなる、店舗 紹介) 備考
  • 11. 11 / 32 取組2※1 姫路、播磨地域の特産物(姫路レンコン) 取組時期 令和 3 年 6 月 1 日(火) ~ 令和 3 年 12 月 31 日(金) 取組主体者・ 連携者名 学校法人みかしほ学園、株式会社ふるらぶ、一般社団法人日本医食促進協 会、JA 兵庫西(含むレンコン生産者) 、兵庫県中播磨県民センター、姫路 市教育委員会、姫路市、レストラン FARO 取 組 内 容 実施済 みの取 組内容 【実施内容】 1.レンコンレシピコンテストの開催(全国から募集) 2.姫路レンコンレシピ紹介映像の制作 3.姫路レンコンの特色(生産者の声、成分分析より) 、キャラクター設定 4.東京の星付きレストランによる姫路レンコンの一品制作(レシピ公 開、期間限定で店舗にて提供) 5.みかしほ学園と連携し、食べ歩けることを意識したレンコン料理のコ ンテストを開催 6.神戸新聞社と連携し「姫路レンコン特集」の紙面編集に寄与 (みかしほ学園とも連携し、レンコンレシピの紹介や調理も行う。 当会の取り組みも紹介された。 ) 7.姫路市教育委員会に対する学校給食でのレンコンレシピの提案 【実施者・参加者】 (所属・氏名) 学校法人みかしほ学園(水野校長、後藤他) 、株式会社ふるらぶ(片桐) 、 つるんずマリー(姫路出身の漫画家 前田) 、一般社団法人日本医食促進協 会(竹内代表理事他) 、JA 兵庫西(含むレンコン生産者。高田) 、兵庫県中 播磨県民センター(法田センター長) 、姫路市教育委員会(西田教育長、長 峰) 、姫路市(藤田) 、レストラン FARO(前田) 取組に 対する 指摘・ 意見 【実施主体・連携事業者・実証参加者から出た、取組に対する指摘・意 見】 ・姫路レンコンが地場産品だとの認識が、姫路市民においても十分ではな いと感じた。 (みかしほ学園) ・姫路レンコンの美味しい食べ方は、煮炊きと天ぷらだと思っている。他 の調理手法でも、美味しく食べてもらえたことが分かり、嬉しかった。 (レンコン生産者) ・他地域産のレンコンと比較したことで、姫路レンコンの特色が良く分か った。特に、色々な料理に向く、調理しやすいレンコンだと感じた。 (み かしほ学園)
  • 12. 12 / 32 ・レンコンレシピコンテストの応募では、集団調理に向くレンコン料理が 意外に少なかった。 (ひめじあかり実行委員会) ・食育活動は子どもとともに考えるのが、未来の食文化を創るうえでも効 果が高いと感じた。朝ごはんレシピコンテストとともに、各小学校が推奨 するようなレシピコンテストに育てたい。 (ひめじあかり実行委員会) ・成分分析は、季節や生産者、畑の状態によっても振れ幅がある。継続的 な取り組みにすることで、比較データの信憑性も高めたい。 (市場の事業 者) ・レンコンの成分分析を通じて、姫路レンコンへの理解が深まった。客観 的なデータや、比較するべきポイントを明確化することで、ブランディン グへの一助となった。 (ひめじあかり実行委員会) ・同じ、姫路地域でも、生産者によって作りたい「ひめじレンコン」に違 いがある。作り方も異なる。 (レンコン生産者) ・ 「顕彰機会を増やす」 「入賞商品を豪華にする」 「学校との連携を強め る」など、レシピコンテストへの応募動機を強化する工夫が必要。 (ひめ じあかり実行委員会) ・レンコンは切り方によって食感が異なる。食べる喜びだけではなく、作 る喜びにも寄与できる。 (レンコンレシピコンテスト応募者) 実施時 に工夫 した点 ・姫路、播磨の特産品をブランド化する手法の確立。 ・レンコンレシピコンテストでは、行政、特に、姫路市教育委員会との連 携を強めた。 ・ブランディングと情報発信では、成分分析の手法を取り入れたり、イラ スト化、映像化を積極的に行った。今の社会で受け入れられやすい PR を 意識した。 ・コロナ対策として、極力、リモートを活用。必要最低限の人数での事業 運営とした。 ・姫路レンコンの新たな魅力を再発見するべく、地域外レストランと連携 したレシピの検討などを積極的に取り入れた。 ・地域で発信力が強い、神戸新聞社に連携先を注力することで、地元に対 する発信力強化を行った。 ・食の豊かさの充実。作る喜びや、食べさせる喜びを意識したレシピコン テストにする。審査基準などを工夫。 ・シェフネットひめじとの連携。地域の食材を取り扱う店舗が増えること を意識する。 備考
  • 13. 13 / 32 取組3※1 世界遺産姫路城に相応しい、地域を挙げてのおもてなし 取組時期 令和 3 年 6 月 1 日(火) ~ 令和 3 年 12 月 31 日(金) 取組主体者・ 連携者名 ひめじあかり実行委員会、山野印刷株式会社、姫路旅館ホテル生活衛生同 業組合、一般社団法人ひとネットワークひめじ、公益社団法人姫路観光コ ンベンションビューロー、学校法人みかしほ学園、姫路酒造組合、姫路菓 子組合、茶道裏千家淡交会播磨青年部(途中から、個人資格での参加) 、株 式会社ふるらぶ、シェフネットひめじ 取 組 内 容 実施済 みの取 組内容 【実施内容】 1. 「シェフネットひめじ」の象徴にもなる、姫路オードブル(点心)を製 造販売した。 2.姫路らしい日本文化として発信するべく、淡交会(茶の湯) 、姫路酒造 組合、姫路菓子組合などと意見交換を行った。 3.姫路酒造組合、姫路菓子組合と連携し、コンセプトが発信できるイベ ントとして、和菓子 de 酒話会(11月28日)に開催。 4.コンセプトに合ったフードコートを設営。 (11月28日) 5.食育団体と連携したブース出店や、ステージ発表。 (11月28日) 6.11月28日事業の YouTube、姫路ケーブル TV でのコンテンツ配信 7.11月28日事業の事後アンケート実施 【実施者・参加者】 (所属・氏名) 姫路酒造組合(本田) 、姫路菓子組合(井上) 、茶道裏千家淡交会播磨青年 部(途中から、個人資格での参加。河原。 ) 、株式会社ふるらぶ(利き酒師 片桐) 、公益社団法人姫路観光コンベンションビューロー(杉本) 、シェフ ネットひめじ、兵庫県中播磨地域ビジョン委員会(西尾) 、兵庫県立佐用高 校(岩崎) 取組に 対する 指摘・ 意見 【実施主体・連携事業者・実証参加者から出た、取組に対する指摘・意 見】 ・世界遺産姫路城に相応しいおもてなし ・美味しそうな、素晴らしい「姫路オードブル(点心) 」ができた。 (ひめ じあかり実行委員会) ・和菓子 de 酒話会で、播磨の日本酒の良さを再発見できた。 (唎酒師) ・姫路オードブル(点心)を温めて食べられるようにしたかった。例え ば、電子レンジ可能な弁当箱にしたり、フードコートに電子レンジを設置 したりする。 (ひめじあかり実行委員会) ・コロナ禍であり、全国団体でもある茶道裏千家淡交会青年部とは、当初 企画内容での実施が困難になった。特に、日本酒とのコラボという、そも
  • 14. 14 / 32 そものテーマでの取り組みが、組織のルールで難しくなったこともあり、 残念だった。ただ、日本的なおもてなしは茶道に学ぶことが多い。今後も 姫路らしさの強化の為に、連携を続けたい。 (ひめじあかり実行委員会) ・弁当の販売会場では、実態に合うカタチでのコロナ対策が良かったので はないか。コロナ対策として、スマホを使ったシステムを構築したが、案 内のボランティアスタッフが高齢だったこともあり、運用がスムーズでは なかった。 (ひめじあかり実行委員会) ・姫路オードブル(点心)は今年も好評だった。一方で、ひとりひとつに 限定した販売ルールをもう少し緩和することで、家族連れなどにとって満 足度が上がったのではないか。ルールを厳格に運用し過ぎた部分があっ た。 (ひめじあかり実行委員会) ・姫路ケーブル TV(イベントチャンネルの放送枠の確保) 、NTT 西日本 (大型ビジョンでのパブリックビューイング、フードコートでのビジョン 設営などでインターネット回線を協賛で工事。 )の協力が本当に大きく、 有難かった。 (ひめじあかり実行委員会) ・地元の姫路ケーブルテレビが協力してくれたことで、取り組みを多くの 人に発信することができた。 (ひめじあかり実行委員会) 実施時 に工夫 した点 ・姫路市民と観光客がともに楽しめる事業展開。 ・コロナ対策を徹底したうえでのイベント開催。 ・事業主旨に基づいた効果が検証できるような、事後アンケートの設問。 「公共空間利用」 「人の回遊性」による、街のにぎわい創出。 ・姫路市保健所、みかしほ学園と連携し、食中毒対策を行った。 ・グルメマップや、店舗映像などでは「美味しいだけでなく、美味しそう に見えること」が伝わるよう意識した。 ・姫路オードブル(点心)には、それぞれ1つずつレンコン料理を詰め た。 ・フードコートでは YouTube や姫路ケーブルテレビでコンテンツを楽しめ るように、ビジョンを設置するなどした。 ・姫路オードブル(点心)の販売では、先着順のスマホシステムを利用す るなど、コロナ対策で工夫した。 ・日本酒の新たな魅力をイベントという分かりやすいカタチで発信するこ と。合わせて、実施内容をシェフネットひめじにも共有。姫路の清酒を取 り扱う店舗が増えることを意識する。 備考
  • 15. 15 / 32 取組4※1 世界遺産姫路城の周辺での「そぞろ歩き、食べ歩き」という楽しみ方 取組時期 令和 3 年 6 月 1 日(火) ~ 令和 3 年 12 月 31 日(金) 取組主体者・ 連携者名 ひめじあかり実行委員会、山野印刷株式会社、姫路旅館ホテル生活衛生同 業組合、一般社団法人ひとネットワークひめじ、公益社団法人姫路観光コ ンベンションビューロー、学校法人みかしほ学園 取 組 内 容 実施済 みの取 組内容 【実施内容】 1. 「シェフネットひめじ」を最大限に活かした、グルメマップ制作。 2.健康的な運動としてのウォーキングと、メディシェフとを連動する勉 強や、姫路市で過去実施されているイベントを中心に「そぞろ歩き、食べ 歩き」についての勉強会を実施。 3.バーチャル謎解きスタンプラリー実施。 (11月28日) 4.シェフたちのオーケストラを姫音祭と同時開催(11月28日) 【参画者】 (所属・氏名) ひめじあかり実行委員会、山野印刷株式会社、姫路旅館ホテル生活衛生同 業組合、一般社団法人ひとネットワークひめじ、公益社団法人姫路観光コ ンベンションビューロー、学校法人みかしほ学園、兵庫県中播磨県民セン ター、姫路市 取組に 対する 指摘・ 意見 【実施主体・連携事業者・実証参加者から出た、取組に対する指摘・意 見】 ・グルメマップの料理が「美味しそう♪」にできていた。シェフの集合写 真や、弁当の料理も、個別に撮影した写真とは思えない出来栄えだった。 (シェフネットひめじ参加シェフ) ・バーチャル謎解きスタンプラリーの「謎解き問題」が難し過ぎた。 (参 加者) ・みかしほ学園で実施した「食べ歩きできるレンコン料理」コンテストは 素晴らしかった。事業者などに協力いただくなど、課題を解決しながら、 入賞した作品を、実際に提供できれば良かった。 (ひめじあかり実行委員 会) ・ウォーカブルシティを目指している姫路市と、コンセプト発信で連携で きれば良かった。 (ひめじあかり実行委員会) ・グルメマップ掲載店への誘客に、更なる工夫が必要だと感じる。グルメ マップにクーポン券を付けるなどしてはどうか。 (シェフネットひめじ参 加シェフ) ・食と、音楽とは、相性が良いことを改めて実感した。 (イベント参加 者)
  • 16. 16 / 32 実施時 に工夫 した点 ・参加者が姫路のまちを「食べ歩きできるまち」として、美味しさと楽し さとともに、発信したくなる設え ・来訪者が発信したくなるような各種 SNS 向けの設え ・行政が推進する、別分野のまちの活性化事業と連動。姫路市による「音 楽のまち・ひめじ推進事業」 、姫音祭「音楽&ダンスフェスティバル」同 時開催。 備考
  • 17. 17 / 32 5 成果目標(KPI)達成状況 定性/ 定量 内容 達成状況 達成状況詳細 定量 磨き上げを行った観光コ ンテンツ数 達成 目標4 それぞれについて、磨き上げを行うことが できた。 定量 シェフネットひめじへの 参加シェフ 達成 目標20人 26人(今後、過去の姫路オードブル(点 心)製造者、その他店舗、講師、みかしほ 学園なども包括していく。 ) 定量 メディシェフ資格の取得 達成 目標10人 10人が取得 定量 シェフ向け研修 開催数 達成 目標3~5 シェフ向けメディシェフ勉強会として、映 像編集、配信を行い、共有している。4 回。 (弁当を作るにあたって特に注意が必 要なポイント。姫路の観光。メディシェフ レシピ。レンコンレシピ。 ) 定量 YouTube チャンネル登録 達成 目標1,000(インパクト5,000) 1,826(関連チャンネルを含む) (インパクト23,458、視聴者数5, 964) 定量 シェフネットひめじに参 加するシェフによる姫路 オードブル(レンコン料 理を含む)の販売 達成 目標500 完売することができた。 (除く、来賓、関係者提供分) 定量 姫路レンコンを使った 「レンコンレシピ御前 (レンコンレシピ) 」の 企画と発表。料理教室へ の参加。 達成 目標100 いずれもオンライン開催 262 ・蓮根のラビオリ60 ・蓮根入り飛竜頭68 ・れんこんのトマトジュース煮24 ・れんこん三色チップス50 ・れんこんの辛みしょうゆ漬け60 定量 イベント来場者数(11 月28日) 達成 目標1万 入込客数報告 1万人
  • 18. 18 / 32 定性 姫路の観光ルートにおけ る飲食店での滞在時間が 増え、 「シェフネットひ めじ」と参加店舗が観光 資源として定着化する。 達成 ・シェフネットひめじでの学びを通じて、 シェフによる観光や地域、食材についての 話せる時間が増えた。 ・シェフネットひめじ、グルメマップの完 成により、観光客が店舗を選定しやすくな ったことで、飲食の機会創出の一助となっ た。 ・食べ歩きの街のイメージを姫路の観光行 政関係者や、シェフとシェフネットひめじ を通じて共有し、今後の観光における食の 重要性を再認識できた。 ・姫路コンベンションビューローでは、継 続して当事業で作成したグルメマップを発 信いただくことになった。 定性 姫路の飲食店や、姫路レ ンコンの販売力強化と、 販売金額の増大。 達成 ・シェフネットひめじへの参加店舗が観光 に対する意識を強化するとともに、姫路レ ンコンについての理解を深めた。 ・シェフネットひめじ参加店舗のいくつか が、店舗メニューとして、姫路レンコンを 使った料理を考案した。 ・資生堂 FARO を始めとして、姫路市外の いくつかの店舗で、姫路レンコンを使った レシピを開発。店舗メニューに取り入れ た。なお、生産者と資生堂 FARO との受発 注のスキームを作ったことで、継続した仕 入れにつながる。 ・姫路市教育委員会、JA 兵庫西や、姫路市 中央卸売市場ともレンコンレシピコンテス トを共有したことで、今後の姫路レンコン の活用頻度が増大する。 定性 レンコンという播磨の特 産物のブランド化に取り 組む過程で、姫路地域の 発信力のベースが強化さ れる。 達成 ・姫路レンコンのブランド化にあたっては 従来手法である「商品の擬人化」 「シナリ オ作り」などに加えて、成分分析を行っ た。このことは、他の特産品を発信するう えでも、有効なノウハウだと考える。 ・姫路市教育委員会、JA 兵庫西や、姫路市 中央卸売市場という、観光業とは少し離れ た機関、団体に対して、観光資源の磨き上 げと、発信力の大切さを共有する機会を設 けられた。 ・タイミング良く、令和3年11月には、 連携先の姫路コンベンションビューローが
  • 19. 19 / 32 観光庁の登録 DMO に認定された。 定性 世界遺産姫路城がある姫 路市から、日本のおもて なし文化とともに発信す ることで、日本の歴史を 知る為のインバウンドツ アーから外せない観光都 市となる。 達成 ・姫路レンコンのブランド化にあたって も、シナリオ作りに「白く、綺麗」などの 姫路城の特色を織り込むなど、セットで考 えた。 ・日本酒と和菓子のペアリングをプロと作 り手による講演会とテイスティングのセッ トで体験会にした。 「空間」 「おもてなし」 「提供する商品」など、姫路城以外の切り 口から「姫路らしさ」を考え直す機会を作 り、それらを「日本のおもてなし文化」と リンクさせることで、おもてなし文化のひ とつの魅せ方を実施できた。姫路酒造組合 や、姫路菓子組合と連携しながらの実施で あり、今後もそれぞれの良さを活かしあう 体験会が企画される一助となった。 ・シェフネットひめじでも、観光客を意識 した「日本のおもてなし」の知識共有を図 る機会を作った。既に、それぞれの店舗が 持っているノウハウを共有できるネットワ ークとしても、今後の自主的なレベルアッ プも期待できる。 ・YouTube やホームページなどの各種 SNS への発信も行っている。 定性 SNS を活用しての若い世 代に対するアプローチ手 法や、若い感覚での食文 化(食事と日本酒のマリ アージュや、甘味)を取 り入れる。 達成 ・YouTube や SNS などでの発信を積極的に 行い、定量目標も達成している。 ・定量目標に設定されていなかったインス タグラムやなどの活用も行っている。特に インスタ映えなどを意識した設えでのイベ ント企画運営を行った。 ・若いメンバーの意見を企画に反映するこ とで、若いメンバーの積極的な参加や、共 呼びを誘発した。 ・日本酒と和菓子の組み合わせなど、従来 日本酒を好んで飲む世代が意識しない感覚 を大切にした。 定性 来場者へのサンプリング での満足度調査、また、 ホームページなどの各種 SNS を利用しての満足度 調査を行う。 達成 ・来場者や、企画に関わった連携先のヒア リングによる評価は非常に高い。 ・グーグルフォームを利用してのアンケー ト調査を行った。105件。 「11月28日にイベントに参加し、姫路
  • 20. 20 / 32 城周辺で1日楽しく過ごすことができまし たか?」とのアンケート結果。 大変満足:48.6% 満足:31.4% やや不満:11.4% 不満:8.6% 上記成果目標達成状況に対する自己評価 ・・コロナ禍で、多くの活動の制限や制約はあったが、11月28日事業実施日など、主要な 日の状況が比較的良く、致命的ではなかった。事業をやり抜くことができ、成果に結びつ けられたことは有難かった。連携先を始めとした多くの皆様のおかげさまであることに、 感謝申し上げます。 ・秋口に入り、コロナ禍でも全ての事業をやり抜く意思を表明した段階で、従来ならば他 にも比較事業があったはずだが、数少ない実施準備が整っている事業になった。そのこと で、その段階からは行政、連携先を含めた関係者の協力が得やすい状況になった。 ・姫路では観光産業への注目度は高く、支援を受けやすい素地はあることを再確認した。 ・兵庫県では、緊急事態宣言や、まん延防止等重点措置などのコロナによる制限期間が令 和3年の1年で約120日にも及んだ。本事業の要は、主旨に賛同いただけるシェフだっ たが、重点募集期間であった夏に、緊急事態宣言が発令された。規模の縮小を検討した が、実行委員会メンバーの強い意志があり、当初予定規模に拘って活動した。具体的に は、当初以上に活動量を増やすことになったが、このタイミングでのこの活動が事業全体 の成功につながったと振り返る。 ・姫路レンコンのブランド化の取り組みは、新しい手法を取り入れながらも、これまで取 り組まれてきた方々を巻き込み、教えてもらう活動だった。このことは、レンコンではな い素材であっても、同じである。次年度以降の継続事業にすることで、単年度の取り組み から地域全体の取り組みに更に広げることができる可能性を強めている。 ・ 「シェフネットひめじを広げる」 「そこに所属する」という感覚が、将来にわたって強化 されることを望む。本年度単体での成果としては、シェフ仲間のグループが複数できた り、シェフネットひめじに参加いただいたシェフが同窓生であったことで、偶然に深まっ た仲があったりしたことなどが大切だったと感じる。事業終了後、1か月程度が経過し、 シェフネットひめじの共有情報に「コロナ助成金」の新着情報がシェフによって共有され た。この情報を共有するなら、このグループかなぁと思ったので、アップします。とのコ メントが事務局メンバーにとっては嬉しかったです。
  • 22. 22 / 32 6 成果目標(KPI)のほか、追加的に得られた成果 定性/ 定量 内容 達成状況詳細 定性 姫路ケーブルテレビでの 放送 視聴者から多くの感想があった。どの程度の視聴者があ ったのかは、不明だが、YouTube と同程度だと想定して も、地域に対しての一定のインパクトがあったと考えら れる。 定性 神戸新聞社、播磨リビン グ新聞社、中播磨地域ビ ジョン委員会による同種 の企画発信 地元紙である神戸新聞社は姫路レンコンの特集記事を組 んだ。レンコン料理のレシピなどの部分では、当団体の 成果を共有いただけたことで、広く発信につながった。 また、播磨リビング新聞社や中播磨地域ビジョン委員会 では、和菓子と日本酒のペアリング企画に取り組んだ。 連携することで、新しい取り組みが更に大きく広がった と考えられる。 上記成果目標に対するコメント(自由記載) 必要な情報や、面白い取り組み、そして、具体的な案件であればこそ、協力しやすい ということが理解できた。情報発信にあたっては、発信しやすい形にまで、事業実施 者が意識して広げることが大切だった。なお、事業企画当初からマスコミを交えるこ とで、少しの工夫やアイデアで大きな情報発信につながる。
  • 23. 23 / 32 7 事業目標達成に向けた5つの評価指標セルフチェック ※達成していると思う項目に○を記載してください。 (各指標において複数選択可) 1 体制面・運営面の評価 1.1 実証事業後も運営可能な主体者(組織)がある 〇 1.2 実証事業後も事業関係者との域内連携の体制が出来ている 〇 1.3 実証事業後もサービス提供が可能な体制である 〇 1.4 実証事業後も PDCA が可能な体制である 〇 1.5 地域住民の生活向上を意識した運営に取り組んでいる 〇 2 磨き上げる地域資源の評価 2.1 磨き上げの核となる地域資源は明確に定まっている(有形・無形不問) 〇 2.2 地域固有の資源である 2.3 既存の地域資源を再構築して磨き上げた観光資源である 〇 2.4 複数の事業者(域内連携)によって新たに創出した観光資源である 〇 2.5 多産業とのコラボ(域内連携)によって新たに創出した観光資源である 〇 2.6 地域ブランディングを意識した観光資源である 〇 3 地域資源の磨き上げに対する評価 3.1 ターゲット(顧客)がきちんと設定できている 〇 3.2 ターゲット(顧客)のに好みや欲求、行動について、研究している 〇 3.3 ターゲット(顧客)を意識した、磨き上げ(サービス開発)を行っている 〇 3.4 ターゲット(顧客)に提供する体験価値を意識している 〇 3.5 ターゲット(顧客)の潜在的なニーズに対して、磨き上げを行っている 〇 4 検証内容に対する評価 4.1 実施回数・参加者数(モニタリング数) ・アンケート回収数 〇 4.2 スムーズな現地対応や受け入れ、連絡体制についての検証 4.3 サービスの顧客満足度と顧客不満足度(課題)の調査 〇 4.4 サービスの購入意向・価格の受容度についての調査 4.5 顧客へのインタビューや行動観察による潜在ニーズの調査 〇 5 旅行商品化に向けた評価 5.1 業法を順守している(旅行業法・食品衛生法・景表法など) 〇 5.2 サービス提供(予約・手配・現地対応等)が可能な体制が出来ている 5.3 サービス内容、設定期間、販売価格を明確に記している 5.4 手仕舞い日や手数料など、必要とされる条件を定め、タリフ化されている 5.5 自走化(経済的自立)が可能なビジネスモデルになっている 〇
  • 24. 24 / 32 8 本事業で挙げられた成果 ※ 本稿には、 「事業全体を通じて得られた成果」を記載してください。 番号 成果概要 成果詳細 考えうる成功要因・ 工夫した点 成果1 姫路らしいおもてなし (連携事業実施) ・11月28日のイベント事 業を安心、安全に実施すると ともに、来場者の満足度高 く、盛り上げた ・30を超える連携事業者の 参画があった ・世界遺産姫路城周辺を1 日楽しく過ごすコンセプト を、公共空間利用や、街の 回遊性を意識しながら取り 組むことができた ・ひとつの事業をやり抜く うえで、これまででは声掛 けをしなかったような先を 含めて、多くの連携先を巻 き込むことができた ・姫路城、姫路駅周辺の中 心市街地でのおもてなし事 業だったが、姫路市全域を 意識したシェフネットワー クにしている 成果2 姫路らしいおもてなし (地場産品の取り上 げ) ・今までの姫路ではなかった 規模で、お洒落なイベントが 開催できた(11月28日) ・シェフネットひめじ参加シ ェフ、そして、市内外からの 多くの応募者とともに、レシ ピコンテストなどを実施する など、姫路レンコンのブラン ディングを積極的に行うこと ができた。従来にない成分分 析という手法を取り入れ、成 果を発表することができた ・日本酒と菓子という、姫 路の伝統産業を取り上げた ・日本酒と和菓子のペアリ ングという斬新な組み合わ せから、若い世代の蔵元と 菓子司、唎酒師などの交流 を生んだ ・姫路レンコンという、姫 路市内でさえも、特産地域 や特色などが、十分に認知 度が高まっているとは言え ない食材にスポットライト を当て、姫路オードブル (点心)の美味しさにも取 り入れることで、シェフネ ットひめじ参加店舗でも、 新メニューとして自店舗で 提供する契機とできた。 ・姫路レンコンという、姫 路に昔からある素材を銀座 FARO などのシェフに調理 してもらうことで、姫路レ ンコンに昔からある調理手 法とは違う、蒸すなどの発
  • 25. 25 / 32 想からメニューができた。 これらは姫路のシェフにと っても新しい発見であり、 刺激になった。 成果3 姫路の食文化を創る (ネットワーク) ・市内全域、そして、事務局 が希望した事業者が参画する かたちでのシェフネットひめ じがスタートした ・姫路レンコンという食材に シェフネットひめじという枠 組み全体で取り組むことがで きた ・学校法人みかしほ学園な どが参画したことで、個 店、独立意識が強いレスト ランやシェフが「シェフネ ットひめじ」としてネット ワーク化できた。 ・食育活動の中で、姫路レ ンコンという個別産品を取 り上げることで、企画者で はないにも関わらず、一部 の生産者がやる気になって くれるとともに、JA 兵庫 西や、姫路市中央卸売市場 などの全体でも取り組みや すくなった。 ・地域全体の取り組みを意 識することで姫路レンコン の発信力が高まるだけでは なく、全般的な食育活動と して学校給食のメニューへ の提案など、影響力が大き な取り組みにつながった。 成果4 姫路の食文化を創る (健康になるための食 事を推進した) ・メディシェフという概念を 学ぶシェフたちを増やした ・コロナ対応した形で、飲食 店を巡るスタンプラリーを実 施した ・医食同源と地産地消のテ ーマとそれに関わる知識が シェフネットひめじ参加店 舗を中心に広がった ・姫路レンコンの成分分析 を通じて、食材が持つ栄養 素などをブランディングに 利用できることが分かった ・食べる喜び以外に、作る 喜びや、食べさせる喜びを 共有した ・ルールを守っての食べ歩 きや、レストランを歩いて 巡るなどの、街の中でのウ ォーキングと食文化を結び つけることで、運動するこ との楽しさと食べることの
  • 26. 26 / 32 楽しさを同時に想起させた 成果5 姫路の食文化を創る (地産地消を推進し た) ・レンコンレシピコンテスト などを通じて、姫路の地産地 消を実践するとともに、食育 として理解を広げた ・姫路市民にとっても認知 度、内容を知ることが多く はない姫路レンコンをブラ ンディングしていく中で、 姫路市民に地産地消の大切 さを伝えた ・素材の美味しさを惹き出 すことができる地元のシェ フによって、姫路レンコン が磨き上げられることで、 地域における地産地消を推 進するエンジンの強化がさ れた。 成果6 姫路の観光産業を強化 する(発信力) ・姫路市外での姫路レンコン を目にする機会を増やした ・マスコミとの連携機会を増 やし、イベントをマスコミに 取り上げてもらうに留まら ず、 「姫路レンコン」 「日本酒 と和菓子のペアリング」など の共通テーマを軸に、マスコ ミ側で企画を発信してもらう ことができた。 ・銀座 FARO を始めとし た、姫路市外のレストラン が姫路の食材を自店舗で提 供する契機となった ・連携先だった姫路コンベ ンションビューローが期間 中に観光庁の認定 DMO とな った。情報発信などの連携 を強めた。 ・姫路レンコンのブランド 化では、地域外への発信力 を磨き、地域外のレストラ ンに協力してもらうこと で、姫路市内の人たちへの 広報力を高めるという効果 があった ・神戸新聞社が企画する 「姫路レンコン」に関する 記事への取材協力や、成分 分析に関する情報提供など を行った。 ・播磨リビング新聞社が企 画した「あんこ LABO」を 研究し、そこでのノウハウ をイベントでも積極的に活 用した。 成果7 姫路の観光産業を強化 ・ボランティアスタッフとと もに、食のイベントを成功さ ・姫路 DMO の最大活動目的 は「観光施策の経済効果の
  • 27. 27 / 32 する(地域の力) せた。 最大化を図ること」だが、 持続的可能な観光産業の育 成には、文化的な要素や、 地域活動としての要素が不 可欠である。今回の事業で は、ボランティアスタッフ の活動などからも、それら の切り口からの地域の力の 育成に寄与できた。 成果8 コロナ対策 ・11月28日の事業をコロ ナの感染拡大被害を出さずに やり抜くことができた ・姫路オードブル(点心) では、シェフネットひめじ への参加店舗におけるテイ クアウトのノウハウを共有 し、向上することができ た。 ・グルメマップの制作にあ たっても、シェフ18人の 集合写真をひとりずつの写 真から合成するなどの工夫 を行い、出来るコロナ対策 を徹底した。 ・スタンプラリーにおいて はバーチャル謎解きスタン プラリーというアイデア で、三密や人同士の接触機 会を減らすなどの工夫が行 われた。 ・11月28日の事業で は、他団体とコロナ対策を 連携することで、単体事業 で対応するよりも多くの来 場者にコロナ対策を取った うえで参加してもらうこと ができた。
  • 28. 28 / 32 9 本事業を通じて見えてきた課題とその解決方法 課 題 内 容 番号 本事業を通して見えた課題 (当初想定からの相違や苦 労している点などを含む) 想定される対応策 課題1 コロナ対策 ・コロナ禍であったとしても、事業実 施ができる対策の強化 ・コロナ禍の状況に応じて、開催手法 を変更するなど、中止には絶対ならな い設えを準備 課題2 事業開催場所の確定 (今回でいう11月28日 事業) ・行政との連携強化(前広な企画。も しくは、継続事業とすること) 課題3 予算の立て替え ・連携企業との更なる協働
  • 29. 29 / 32 10 将来的に目指す姿 将 来 的 に 目 指 す 姿 年次 目指す姿 実施事項 ~1年 ・シェフネットひめじが継 続できる体制整備ができる ・姫路レンコンで、今回の 事業を通じての特徴ある成 果に結びつく ・食のイベント事業の次の カタチが企画される ・シェフネットひめじの在り方を検討し、 今後の拡大、プレゼンス向上方法を決める ・姫路市の小中学校給食での姫路レンコン レシピの拡充に向けて、レンコンレシピコ ンテストの結果を提案する。 ・次回「シェフたちのオーケストラ」を企 画運営する 2~3年 ・かかわった事業者や、参 加した来場者の満足度の向 上と、次回実施に向けた期 待を醸成し、これからも、 シェフネットワークとして の活動を通じて、参加シェ フと連携し、将来の姫路の 食文化についての意見交換 会実施などができる状態。 ・特に、各店舗だけではで きないような、姫路地域全 体での取り組みにつなげら れるように、年に1度の食 のイベントは実施を継続す る。 ・積極的な誘客を図るた め、グルメマップだけでは なく共同で行政と観光振興 から連携した広告活動にも 着手し、飲食店を観光資源 として定着化するだけにと どまらず、将来の姫路発、 日本を代表できる A 級グル メを開発することを目指し たい。 ・また、地場産品として、 姫路レンコンのブランド化 が一歩ずつ進むとともに、 次の地場産品を選定、磨き 上げを行っている ・メディシェフの取り組みと、観光を意識 した「食べ歩き」の取り組みで、観光客だ けでなく、姫路住民の健康意識の醸成にも つながり、市民を巻き込んだ「食の都 ひ めじ(健康美食都市) 」へのブランド化と して昇華させたい。 ・シェフネット姫路が、健康志向のメディ シェフ活動をイベントや勉強会として継続 する。 ・シェフネット姫路が、播磨の特産物のブ ランド化を順次行う。 ・ 「シェフたちのオーケストラ」として、 姫路まちなかバルなど、既存の食べ歩きイ ベントと連動した取り組みを行う。 ・シェフネット姫路を起点とした、シェフ と、観光他団体や行政とのつながりが構築 されている。 ・今後の食文化のポイントを押さえた、メ ディシェフという、既存の資格制度との連 携が深まる。 ・若手シェフがターゲットにする若い層は 外食機会が少なく、特に、知らないお店に 飛び込みで入りにくい。更に観光客では、 尚更、情報が限られる。今回のような、地 域のレストランのシェフにスポットライト があたる事業実施ができる体制が構築され る。 ・来店後のフォローは SNS 等を用いた顧客 管理を行い、リピーターの確保に努め、定 期的に旅行者が訪れるように工夫してい く。
  • 30. 30 / 32 ・店舗が行政と連携したり、大手旅行会社 などのモデルツアーに組み込まれるなどの 経験を積んだりし、新たな販路につなげ る。 将来的なビジョン 【地域・事業が最終的にどうなっていてほしいか。理想的な将来像・コンセプト・意 義などを交えてご記載ください】 1.星付きレストランが多く、食べ歩きで賑わう、サン・セバスチャン(スペイン)の ような、 「食の都 ひめじ」を目指す。 2. 「シェフネット姫路」のシェフがレベルアップし、自店舗で観光を意識して取り組む ことで、観光客の滞在時間が延びる。星付きレストランのように、姫路のレストラン 自体が観光資源として定着化する。その認識を通じて、飲食業界が観光振興に参画す る機会が増え、個々の飲食店の経営の安定にも寄与する。 3.播磨の特産物のブランド化で地域が自慢できるアイテムが増え、シェフや観光行 政、事業者が連携した「姫路らしい食の都」を発信できる。 4.クールな姫路の食文化の担い手として、シェフにスポットライトを当てることで、 オシャレ好きで発信力の高い若い女性世代と、姫路のまちがつながる。 5.国内観光客だけでなく、駅周辺の住民にも多い、健康志向のシニア世代に「食べ歩 き」という楽しみ方を提供することで、姫路城周辺の観光施設や商店街などの中心市 街地活性化事業との相乗効果が高まる。 6.地域を上げて応援できる「シェフネット姫路」ができる。 7.最大の観光資源 世界遺産姫路城と親和性が高い「姫路のおもてなし」をイベントで 実践することを通じて、参加者を含めた都市としての観光レベルが高まる。
  • 31. 31 / 32 11 自走化に向けたビジネスモデル 自 走 化 に 向 け た ビ ジ ネ ス モ デ ル 事業構造 ターゲット 国内外から姫路城を訪れる観光客。 特に、これまでならば、姫路ではなく、次の目的地や目的地 に移動する途中で食事をしてしまっている旅行者。 1.ファミリー層や、富裕層で食にお金を掛けられる人たち 2.ミシュランガイドを片手に、食べ歩く姫路市内外の人たち 3.若い女性世代など、従来は歴史都市に訪問して来なかった ような人たち 差別化要因 世界遺産姫路城がある都市(これまで以上に歴史都市として だけではなく、観光交流都市としての整備を進める) これまで以上に、若者による飲食店の開業支援、広報支援を 行う。古民家利用、街並み利用、グルメマップ利用、そぞろ 歩きから食べ歩きのコンセプト推進など、具体的に進める。 提供方法 歴史都市から観光交流都市としての位置づけ、特にその中で も観光と食は親和性が極めて高いことを認識した発信を行 う。 1.今般、登録 DMO にも認定された、姫路コンベンションビュ ーローの積極的な活用 2.継続的なグルメマップ(含む、SNS など)の制作と発信 3.多くの飲食店が参加する食の事業実施 4.シェフネットひめじを活用した情報発信 販売チャネ ル シェフネットひめじ参加 シェフ、店舗、事業者 それぞれの立場から、地域全体での販売力の最大化を意識し て取り組む一助となる 収益構造 収益 【収益源】 各店舗での売り上げ 【売上予想】 各店舗や生産者の売り上げが、従来の取り組みを超えて増加す る 費用 各店舗や生産者
  • 32. 32 / 32 備 考 コンテンツ1: 「シェフネット姫路(地域内シェフのネットワーク) 」 (メディシェフの知 識を取得したシェフによるおもてなし) ・ 「シェフネット姫路」自体がブランド化され、参加するシェフや店舗の発信力が高ま り、更には、シェフ同士での研鑽が進む。それぞれのシェフが働くレストランが、観 光客を含めた来店客に対して、料理だけにとどまらない「おもてなし」としてのサー ビスを提供する。 コンテンツ2:播磨の特産品(姫路レンコン) ・農家と域外レストランとを産地直接連携する取り組み。更には、既存の販売ルートで の、ブランド化戦略に基づいた新たな売り方の確立。 ・姫路レンコンを使った「レンコン御膳」の企画、発表。参加していない姫路市内のシ ェフが姫路レンコンを使いたくなるような企画によって、多くの姫路のシェフたちが 姫路レンコンで観光客をもてなすような料理を提供する。 コンテンツ3:世界遺産姫路城に相応しい地域を挙げてのおもてなし ・地域では「GI はりま」に取り組んでいる。認知度が高まることで、参加する酒蔵が日 本文化を代表する日本酒として、今以上に海外に向けて販路を切り拓くことができ る。 ・ 「日本酒」と「姫路の菓子」という意外性のペアリングを、おしゃれなおもてなしとし て若者女子を通じて発信することで、今までにない都市部などへの販路を切り拓く。 コンテンツ4:世界遺産姫路城の周辺での「そぞろ歩き、食べ歩き」という楽しみ方 ・国内観光客だけでなく、駅周辺の住民にも多い、健康志向のシニア世代に対して、 「シ ェフネット姫路」だけではない飲食関係の店舗がアプローチすることができる。