The final presentation of Group 4 in Kameoka 2070 Workshop on alternative future scenarios for Kameoka City to live with water in relation with expected climate change.

1. 未来のトトロ
新しい自然との関わりによる、風景の保存と創出
流域コミュニティの継承と発展
４班
1

2. おいしい︕
全体の要旨
私たちが「50年後の亀岡の姿」へ期待すること
楽しい︕
安⼼で安全︕
気候変動や⼈⼝減少という、避けられない変化を経て、50年後の⻲岡
の姿を考えるという課題に対し、
美しい︕
住民ひとりひとりの
ヒト(地域住民)・モノ(土地利用)・コト(暮らし・働き方)への関心が高く、
「亀岡らしさ」を大切に想い、暮らしている姿を描く
全体要旨：50年後の亀岡に期待すること
と感じられる暮らしがしたいと考えた。
全体の要旨
2

3. ■2070年の⻲岡の⽅向性とは？「⻲岡で暮らすこと」の価値さがし
テラスハウス亀岡 未来のトトロ亀岡
ドラえもん亀岡 ワンピース亀岡
地域への魅力は感じているが、コミュニ
ティへの参加は消極的である。
流域コミュニティの多層性…★★★
地域への愛着…★★★
自然環境と暮らしの両立…★★★
たまたま亀岡に住んでいるが、意識は
外に向いている為、流域コミュニティ
は薄く、自然への関心も少ない。
住民間にコミュニティは存在するが、
流域だけに留まらず（むしろ流域内で
は希薄）、生活スタイルの変化に合わ
せて場所を選択する。
土地利用の多様化 モノ・コト
土地利用の画一化
コミュニティに無関心
地域住民への関心が低い
コミュニティへの関心は大きく、
住民への関心も高い
流域住民同士のつながりが多様であり、
支え合いながら地域に根付いた暮らし
を楽しんでいる。
流域コミュニティの多層性…★★☆
地域への愛着…☆☆☆
自然環境と暮らしの両立…☆☆☆
流域コミュニティの多層性…★☆☆
地域への愛着…★★☆
自然環境と暮らしの両立…★★☆
流域コミュニティの多層性…☆☆☆
地域への愛着…☆☆☆
自然環境と暮らしの両立…☆☆☆
亀岡2070のシナリオプランニング：「未来のトトロ」構想
3

4. ■2070年の⻲岡の⽅向性とは？「⻲岡で暮らすこと」の価値さがし
「未来のトトロ」的魅力が、亀岡暮らしの価値となる
50年後、暮らす場としての⻲岡へ求める最低条件は安⼼安全。
そこに、「⻲岡には楽しい！美味しい！美しい！がある！！」
と、誇りと愛着を持つことが出来れば最⾼だと話し合った。
“安心安全＋魅力的な亀岡を実現”する為には、住⺠ひとりひ
とりが １）多層なコミュニティの中で⽀え合い・⾒守りあえ
る関係が築けている状態にあること ２）⻲岡での暮らしに愛
着を感じている状態であること ３）⾃然環境と⽇々関わり、
災害対策・環境保全の意識を持ち実践出来る状態にある、「ト
トロ」的な魅⼒が必要だと考える。
「トトロ」の魅力とは、つながりを感じる毎日があること
“トトロ”の世界の良さ＝①人とのつながり②自然との繋がり
があることとする。
亀岡2070のシナリオプランニング：「未来のトトロ」構想
4

5. 方針①
遊水地・調整池としての農地の保存とまちづくりへの展開
⻲岡盆地に広がる⽔⽥は、⽔害時は私たちの暮らしを守る遊⽔地や調整池とし
て機能します。しかし、少⼦⾼齢化に伴い、将来的には農家が減り、農地の減
少も懸念されます。農家はもちろんのこと、流域住⺠の暮らしを守るためにも
⻲岡の農業を守り、農地を保存していかなくてはなりません。そのためには、
“農業”や“農”に対する市⺠の認識を変えることが必要です。その変化を徐々に進
めていき、農地の持つ多⾯的機能を効果的に発揮させることで、⻲岡市の新し
いまちづくりの展開が期待できます。
未来のトトロ化 50年後に向け、亀岡が取り組むべき課題
5
■ 課題 気候変動に伴い頻発する⽔害にどのように対応していくか？

6. 方針②
雨水の排水方法の見直しと利水の推進
現在、⾬はすぐに川に排⽔されているため、短時間で川への流⼊量が増加し、
下流部での洪⽔を引き起こしやすくする要因となっています。⾬の川への流⼊
速度を遅くし、流⼊量を減らすには、現在の私たちの⾝近な暮らしの中での⾬
の排⽔⽅法を⾒直すとともに、貯⽔による有効活⽤（利⽔）を推進していくこ
とが必要と考えます。
未来のトトロ化 50年後に向け、亀岡が取り組むべき課題
6
■ 課題 気候変動に伴い頻発する⽔害にどのように対応していくか？

7. ■ 課題 気候変動に伴い頻発する⽔害にどのように対応していくか？
方針③
川とつながる空間・仕組みづくり
⼤堰川流域は、物理的・⼼理的にも市⺠と川とのつながりを感じにくいのが現
状です。川とのつながりが薄いと、⽔辺という貴重な地域資源を有効活⽤でき
ていないのはもちろんのこと、川への畏怖の⼼理が低くなることで緊急時の被
害を⼤きくする可能性があります。そのため、市⺠が川とつながりを感じられ
る空間づくり、仕組みづくりをおこない、⽇常⽣活の中から川に対する認識を
⾼めることが必要です。
未来のトトロ化 50年後に向け、亀岡が取り組むべき課題
7

8. ⽅針①②③で⽬指す50年後の⻲岡の将来像
新しい形での人と人、人と自然のつながりが感じられる
「未来のトトロ」的な地域が広がっている。
新しい水との付き合い方が築かれ、
“農”を中心とした生活スタイルが根付いている。
未来のトトロ化 50年後に向け、亀岡が取り組むべき課題
8

9. 犬飼川流域
モデル流域：
⽝飼川流域は、市街化区域と市街化調整区域を含む地域であり、地⽅都市である
⻲岡市の縮図的なエリアだと考えました。また、⼤堰川に接続する⻲岡市の⽀川
の中で⽐較的流⼊量が多いため、この流域の治⽔対策を⾏うことが、下流域での
⽔害の抑制につながると考えました。
犬飼天満宮（犬飼川上流） 犬飼川上流 用水路の起点 山内川上流
犬飼川と山内川の合流地点 合流地点近くの住宅街 大堰川合流地点
モデル流域の設定「未来のトトロ」構想の内容
9

10. ■ ⽝飼川流域の治⽔・利⽔・親⽔のゾーニング
モデル流域の設定「未来のトトロ」構想の内容
犬飼川流域交流拠点ゾーン
市街化縁辺部（市街化区域と市
街化調整区域の境界周辺）におけ
る都市部と集落部の交流を図るゾ
ーン。⽝飼川に関する情報発信施
設や、気軽に農を体験できる市⺠
農園、モビリティや⽣活道具のシ
ェア施設、等が整備されている。
歴史・観光交流ゾーン
篠⼭街道の歴史的町並みや湯の
花温泉への導⼊⼝を活かし、来訪
者と住⺠の交流を図るゾーン。⽔
辺の憩いの広場や観光情報発信施
設等が整備され、ブランド農作物
などの地元特産品の販売店が⽴地
している。
⽝飼川流域ゾーニング図
10

11. ■ ⽝飼川流域の治⽔・利⽔・親⽔のゾーニング
モデル流域の設定「未来のトトロ」構想の内容
都市部交流ゾーン
多世代の都市住⺠が交流を図る
ことができるゾーン。あらゆる⼈
が農や⽔、緑に触れ合うことがで
きるよう体験農園や、広場、散策
路、がユニバーサルに整備されて
いる。
集落部交流ゾーン
集落部で暮らす⼈々が交流を図
るゾーン。“農”に関する情報発信
施設、農作業⽤の機材等のシェア
施設が整備され、観光農園や農家
レストランやリモートワーカー向
けのシェアオフィスが⽴地してい
る。
⽝飼川流域ゾーニング図
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12. ■ ⽝飼川流域の治⽔・利⽔・親⽔のゾーニング
モデル流域の設定「未来のトトロ」構想の内容
健康スポーツ交流ゾーン
総合運動公園を中⼼にスポーツ
や運動を楽しむゾーン。総合運動
公園が⽝飼川への親⽔性・遊⽔性
の⾼い施設へとリニューアル整備
されている。
大堰川流域交流ゾーン
⻲岡市⺠が⼤堰川と触れ合い、
交流できるゾーン。⼤堰川を感じ
られる景観形成が図られており、
河川敷や農地を活かした様々なア
クティビティが実施されている。
⽝飼川流域ゾーニング図
12

13. モデル流域の設定「未来のトトロ」構想の内容
⽝飼川流域の治⽔・利⽔・親⽔の⽅針図 13

14. モデル流域の設定「未来のトトロ」構想の内容
⽝飼川流域の集落モデル（未来のトトロ的集落）
14

15. 2030
■ バックヒストリー
◆テレワークの普及
◆農家レストラン、アグリツーリズムが盛んに
◆交流人口、関係人口が増える
10年後 水のこと、「農」のことについて、より多くの人が知る
◆…「農」のこと（新しい価値観を含んだ農業を「農」としています）
★…水（雨・川）のこと
着目
2040 ◆シェア農園、市民農園が多く整備され、農業が
生活の一部になる
◆農地内には、トイレ、休憩所、農具のシェア施設
などが整備される
◆移住者が増える
20年後 個々の生活に、「農」のことや水のことが取り入れられる
2050 ◆半農半サラのように、農業が生業の一部となる
◆農業をはじめ様々な職種や、NGO等のコミュニ
ティが活発に活動する
30年後 「農」のことや水のことが、生活の一部になる
2060 ◆AIによる域内農業の大規模生産システム確立
◆バイオマスエネルギー生産が軌道に乗る
40年後 個々の「農」や利水が地域内でつながり、「農」を核とした都市の器が完成する
2070 ◆「農」を中心とした市民の生活スタイルと新しい価値観への転換が根付いている
★水の脅威に対応し、水を受け入れた空間が整うと共に、市民が安心安全な暮らしができる
50年後 「未来のトトロ亀岡」化／多層に重なる生活スタイルとコミュニティの実現
体験
実践
発展
定着
★雨水を利用する設備を備えたモデル施設の建設
★河畔林の整備が完成、市民が水に触れながら憩う
★モデル施設の公開、多くの市民が利用する
★水害に対応する遊水地設備が完成
★一般家屋にも、雨庭など雨水を利用する設備が
普及する
★農地がフル稼働することで、その保水力が高く
維持される
★地域内の水路が有機的に再編成され、小水力発電
など、新しいはたらきも担う
地域内の治水・利水機能が
最大限に高まる
農業の新しいスタイルが
確立する
実現イメージ(50年計画)
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16. 実現イメージ(50年計画)
■ 50年後の暮らしイメージとつながり
時
間
ストーリー
ヒト
（地域住⺠）
モノ
（⼟地利⽤）
コト
（暮らし・働き⽅）
午
前
【歴史・観光交流ゾーン】
主婦たちが⼭内川に⾯する⽔辺の憩いの広場で特産品を販売
しながら、新しい⻲岡ブランドのアイデアを練っている。
湯の花温泉の観光客や⼿伝いに来てくれる地元の⼈との出会
いで、新たな繋がりが⽣まれることも！？
◆主婦たち
◆湯の花温泉の観光客
◆⼿伝いに来てくれる
地元の⼈
◆⽔辺の憩いの広場を拠点に観光情報
を発信。
◆湯の花温泉などの観光地を訪ねる。
☆観光の「発信」・「受信」間で、
交流の空間が⽣まれている。
◆観光関連
◆エネルギーの⾃給
お
昼
【集落部交流ゾーン】
シェアオフィスのリモートワーカーたちが集まって、船に乗
りながら川の上でランチを⾷べる。
⽝飼川沿いの桜並⽊を眺めながら、直栽培の農作物を⾷べる
のは、美味しい！！楽しい！！美しい！！
◆リモートワーカー
◆観光農園・農家レス
トランの店員
◆船頭
◆シェアオフィスでリモートワーク
◆船の上で直栽培の農作物のランチを
⾷べる。
◆川沿いの桜並⽊の景⾊を楽しむ。
☆「労働」・「⾷」・「景⾊」の
共有がされている。
◆リモートワーク
◆観光関連
◆エネルギーの⾃給
午
後
【⼤堰川流域交流ゾーン】
⼩学⽣が社会科⾒学で「⼤堰川下り」に参加。
「⼤堰川下り」を通じて、船頭さんから、川のこと・⽔害の
こと・⼩⽔⼒発電のことなど、沢⼭のお話を聞くよ！
他にも、釣りやSUPを楽しんでいる⼈もちらほら。
◆⼩学⽣・先⽣
◆船頭
◆地元の⼈
◆教育の場としての「⼤堰川下り」
◆エネルギー供給の場
◆釣りやSUPなどのレジャー
☆「教育」・「エネルギー」・
「レジャー」など多様化されている。
◆教育関連
◆観光関連
◆エネルギーの⾃給
⼣
⽅
【⽝飼川流域交流拠点ゾーン】
仕事終わりに住⺠たちが市⺠農園で農作へ。
⼤⼈はドローンで肥料を散布し、⼦どもは⾬⽔タンクで貯め
た⽔で⽔やりをしている。
なんとここの畑は⼟に炭を⼊れるので、⼆酸化炭素も減らす
エコな野菜を育てている（クルベジ）。
⼦どもたちが収穫した野菜を川の⽔で洗ってひとかじり。お
いしい！
◆地元の⼈
◆仕事終わりに住⺠たちが市⺠農園で
農作業へ（地域で農業）。
◆⼤⼈はドローンで肥料を散布、
⼦どもは⾬⽔タンクで貯めた⽔で⽔やり
（役割分担）。
◆エコな野菜を栽培（環境学習）
☆「農」を通じて、
「家庭」から「地域」で⼦育てに
変化している。
◆「農」のある暮らし
◆農作業の簡易化
（AI等）
◆観光関連
◆エネルギーの⾃給
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17. 実現イメージ(50年計画)
■ 50年後の暮らしイメージとつながり
歴史・観光交流ゾーン
主婦たちが⼭内川に⾯する⽔辺の憩いの広場
で特産品を販売しながら、新しい⻲岡ブラン
ドのアイデアを練っている。
湯の花温泉の観光客や⼿伝いに来てくれる地
元の⼈との出会いで、新たな繋がりが⽣まれ
ることも！？
集落部交流ゾーン
シェアオフィスのリモートワーカーたちが集
まって、船に乗りながら川の上でランチを⾷
べる。
⽝飼川沿いの桜並⽊を眺めながら、直栽培の
農作物を⾷べるのは、美味しい！！楽し
い！！美しい！！
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18. 実現イメージ(50年計画)
■ 50年後の暮らしイメージとつながり
大堰川流域交流ゾーン
⼩学⽣が社会科⾒学で「⼤堰川下り」に参加。
「⼤堰川下り」を通じて、船頭さんから、川
のこと・⽔害のこと・⼩⽔⼒発電のことなど、
沢⼭のお話を聞くよ！
他にも、釣りやSUPを楽しんでいる⼈もちら
ほら。
犬飼川流域交流拠点ゾーン
仕事終わりに住⺠たちが市⺠農園で農作へ。
⼤⼈はドローンで肥料を散布し、⼦どもは⾬
⽔タンクで貯めた⽔で⽔やりをしている。
なんとここの畑は⼟に炭を⼊れるので、⼆酸
化炭素も減らすエコな野菜を育てている（ク
ルベジ）。
⼦どもたちが収穫した野菜を川の⽔で洗って
ひとかじり。おいしい！ 18

19. 行 政
◆未来のトトロを可能にする都市計画の策定
◆新しい水の利用システムを備えたモデル施
あ設の建設
◆水辺の施設や情報発信施設、また遊水地な
あどインフラの整備
◆河畔林の整備
◆災害時の補償や規制緩和、活動への支援な
あど、市民生活のバックアップ
◆さまざまな主体が参加する継続的な協議の
おおおお場を設置
市 民
◆新住民や新しいライフスタイルを歓迎し、一緒
あに新しいコミュニティをつくる
◆ふだんから水辺の施設などを利用することを通
あじて川について知り、水のありがたさも恐ろし
あさも受け入れて、新しい水の利用方法を生活に
取り入れる
◆小規模貯水、雨庭など、無理なくできることか
あらはじめる
◆農業を通じて人とつながり、生産することを
楽しむ
◆コミュニティの施設の維持管理などにも
あ参加する
団体・NGO
◆農業や観光、治水・水利や居場所作りなど、
あより先進的な取り組みを行い、コミュニティ
あにフィードバックする
◆亀岡市の取り組みについて発信し、同時に外
あ部からの情報や人も受け入れ、外部との横の
あつながりをもつ
◆時代のニーズに合わせ、水を利用した新しい
移動手段の提供や新しい治水法の模索など、
地域社会を暮らしやすくするための取り組み
を行う
事 業 者
◆より公共性の高い、かつ環境・利水・人の暮
あらしに配慮した事業を行う
◆エネルギーの生産
◆安全性が高くておいしい農産物をつくる
◆ビジターにも地元住民にもよしのツーリズム
◆高齢者や障害のある人、マイノリティ、外国
あの人など福祉分野とも連携した雇用を行う
◆テレワークや半農半サラなど、新しいライフ
あスタイルに合わせた雇用や事業を行う
未来のトトロ
パートナーシップ
実現イメージ(50年計画)
■ 「未来のトトロ」実現の為のマニフェスト
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