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Information Literacy and Telepathy 情報リテラシーとテレパシー
- 1. 情報処理学会全国大会 Mar. 18, 2017 情報リテラシーと テレパシー 弁理士 小池誠
- 2. アウトライン • はじめに • マイクロ波聴覚効果 • テレパシー通信 • サイバネティックス • おわりに
- 3. フェイクニュース、偽情報 • 最近 インターネット上の偽情報 • 例 2016年米国大統領選挙 SNSを通じて偽ニュースが拡散 • 実は昔から • 例 第二次世界大戦中 ナチスドイツのプロパガンダ
- 4. 真実か虚偽か
- 5. 文献 • マイクロ波で脳内に音を発生させる兵器 『MEDUSA』:サブリナルメッセージも David Hambling, Wired News, 2008年7月8日
- 6. マイクロ波？ • 用途：携帯電話、電子レンジ、レーダー • 複数の定義のうちの１つ 電波の波長が、人体又はその一部と同じ →電波が人間と共鳴する条件 阿部英太郎，マイクロ波，東京大学出版会， 1983
- 7. アウトライン • はじめに • マイクロ波聴覚効果 • テレパシー通信 • サイバネティックス • おわりに
- 8. マイクロ波聴覚効果 • マイクロ波が聞こえる現象 • マイクロ波がパルス波形、聞こえる！ –パルスレーダー • マイクロ波が連続波、聞こえない –携帯電話、電子レンジ、テレビ放送
- 10. Frey(1962)
- 11. Frey(1962) 周波数 波長 パルス幅 MHzcm マイクロ秒 425 70.6 125, 250, 500, 1000 1310 22.9 ６ 2982 10.4 １ Allan Frey, J. Applied Physiology, 17:689-692, 1962
- 12. マイクロ波が聞こえる条件 • 周波数 下限 200MHz 上限 10000MHz(10GHz) • 波形 パルス、特に矩形波 • パルス幅 １ミリ秒以下 • エネルギー 40μJ/pulse以上 Elder, J.A. and Chou, C.K., Bioelectromagnetics, 2003，24: S162–S173.
- 14. 音波が発生する原理 1. マイクロ波が頭部組織を加熱 2. 頭部組織の水分が熱膨張 3. 瞬間的な熱膨張＝瞬間的な圧力 4. 瞬間的な圧力により音波が発生 5. 音波が内耳に伝わる
- 15. Foster, Finch(1974) • マイクロ波パルスを水槽中の水に発射 • 水を媒質とする音波を計測 • 頭部の約80%は水 • Science vol. 185, no. 4147, pp. 256-258
- 16. 頭部組織に音波が発生 • 動物の頭部に圧力センサを埋め込む • マイクロ波を動物の頭部に発射 • 圧力センサが音波を観測 Olsen, Richard G.; Lin, J.C., IEEE Transactions on Biomedical Engineering, vol.BME-30, no.5, pp.289～294, May 1983
- 17. Taylor(1974) • マイクロ波パルスをネコ頭部に発射 • 聴覚誘発電位を計測 • 聴神経、視床、聴覚野の3カ所 • 内耳の蝸牛→聴神経→視床→聴覚野 Brain Research, 74, 201-208, 1974
- 18. 文献 小池誠，”マイクロ波聴覚刺激の概説－電波が 聞こえるというパラダイムに転換－” 情報処理学会研究報告，vol.2016-MUS-111, no.35, pp.1-7, May 2016.
- 19. アウトライン • はじめに • マイクロ波聴覚効果 • テレパシー通信 • サイバネティックス • おわりに
- 20. テレパシー通信 • 搬送波 マイクロ波 • パルス変調 • AM変調 音声信号 –音声信号のエネルギー大きい →電磁波エネルギー大きい
- 21. 米国空軍特許 • 米国特許６４７０２１４号 • ２００２年１０月２２日 • 米国特許６５８７７２９号 • ２００３年７月１日 送信機からマイクロ波を人間の頭部に照 射して、音声を送信する通信技術
- 24. 特許とは？ • 特許権者が独占的に発明を実施できる • 各国の特許は独立 • 特許庁の審査官が審査する • 原理として不可能な発明は特許不可 – 発明が成立していない – 永久機関
- 26. フィルター • 聴力図、聴力損失を考慮する補正 • 音声信号a(t) a(t)→a(t)As(f) • 実はvocoder と同様 • フィルターについて別途、米国特許
- 27. 平方根プロセッサー • シグナルプロセッサー • 平方根の演算 a(t)As(f)→{a(t)As(f)+A}1/2 • 電磁エネルギーが音響エネルギーに変換
- 29. テレパシー通信 • 送信機 –フィルター：Vocoder USP4858612 –AM変調 –パルス変調 • 通信路 –マイクロ波ビーム • 受信機 –頭部 マイクロ波聴覚効果；共鳴
- 30. アウトライン • はじめに • マイクロ波聴覚効果 • テレパシー通信 • サイバネティックス • おわりに
- 31. サイバネティックス • ノバート・ウィーナーMIT教授 –18才でハーバード大学から博士号 • 米軍に協力した研究成果 • 1948年に初版刊行 第3章 時系列、情報、通信
- 32. テレパシー通信 • 送信機 –フィルター：Vocoder USP4858612 –AM変調 –パルス変調 • 通信路 –マイクロ波ビーム • 受信機 –頭部 マイクロ波聴覚効果；共鳴
- 35. 通信路 • 雑音のある通信路 – 情報理論 – 積分を含む数式で表現 – 複雑で分かりづらい • 雑音のない通信路は省略
- 36. マイクロ波聴覚効果 • 用語は記載されていない • マイクロ波が人体に作用する原理は共鳴 • ベンゼンの共鳴構造は記載
- 38. レーダーと軍事 • 例：自動射撃制御装置 • 人間 機械 • 感覚器 レーダー；マイクロ波 • 神経系 電子計算機 • 効果器 高射砲、サーボ機構 スライド：米国特許4004729号、図２
- 39. サイバネティックス第３章 時系列、情報、通信 • フィルター • ベル研究所のヴォコダー • ノバート・ウィーナー、サイバネティックス、岩波 文庫版；原書、初版1948 • 130、141ページ
- 42. 結論 • MEDUSAの記事は真実！ • テレパシー通信は米軍が研究開発した • テレパシー通信の概略はサイバネティッ クス第3章に記載されている →テレパシー通信は軍事通信の一種 →軍事通信は秘密
- 43. マイクロ波の研究 • 日本 1930年代 • 電波兵器（レーダー）の開発 –パルスレーダー • 戦後 通信に民生利用 桑原守二著，松本高士監修，マイクロ波通信， 改定２版，電気通信協会、昭和５６年
- 44. 今後の展開 • テレパシー通信は現実に悪用され ているか？ • テレパシー通信は電波安全基準を 満たすか？ • テレパシー通信の民生利用
- 45. ご清聴ありがとう ございました