2017年12月8日に行われたオーガニック・デイ記念イベントでの講演です。各地の有機農業者～バイヤーをつなぐ物流＆情報ネットワーク形成などについてお話ししました。

1. 2017 年 12 月 8 日 【有機農業の日】
『オーガニックの未来を開こう』
地域ハブの仕組をつくる
伊賀ベジタブルファーム株式会社
代表取締役 村山邦彦

2. 本日のお題
① 自己紹介～これまで取り組んできたこと
② 僕らの本質的課題 「イシュー」 は何か？
③ 最近のこと～京都オーガニックアクション

3. ① 自己紹介
これまで取り組んできたこと

4. これまで取り組んできたこと
 開発エンジニア～教員～脱サラ就農～ 11 年目
 有機栽培による野菜の生産販売
 有機農業推進協議会の事務局
（産地形成～地域おこし的なこと）
 農産物流通（産地卸 株式会社へんこ）

5. 伊賀ベジタブルファーム㈱
有機野菜の生産・販売

6. 伊賀ベジタブルファーム㈱
有機野菜の生産・販売

7. 伊賀ベジタブルファーム㈱
有機野菜の生産・販売

8. 伊賀ベジタブルファーム㈱
有機野菜の生産・販売

9. 伊賀ベジタブルファーム㈱
有機野菜の生産・販売

10. 伊賀ベジタブルファーム㈱
有機野菜の生産・販売

11. 伊賀有機農業推進協議会
有機農業者らの連携

12. 伊賀有機農業推進協議会
有機農業者らの連携
生産者同士の圃場視察

13. 伊賀有機農業推進協議会
有機農業者らの連携
新技術導入・開発

14. 伊賀有機農業推進協議会
有機農業者らの連携
就農希望者向け理論講座

15. 伊賀有機農業推進協議会
有機農業者らの連携
新農業人フェア・ブース出展

16. 伊賀有機農業推進協議会
有機農業者らの連携
グリーンツーリズム

17. 伊賀有機農業推進協議会
有機農業者らの連携
伊賀オーガニックフェスタの開催

18. 伊賀有機農業推進協議会
有機農業者らの連携
窓口機能・出荷カレンダーの作成

19. 株式会社へんこ
農産物卸売・地域流通の仕組づくり

20. 株式会社へんこ
農産物卸売・地域流通の仕組づくり

21. 株式会社へんこ
農産物卸売・地域流通の仕組づくり

22. 株式会社へんこ
農産物卸売・地域流通の仕組づくり

23. 全国レベルのオーガニック
…連携ファシリテーションへ

24. ② 僕らの本質的課題
「イシュー」 は何か？

25. 本質的課題は何か
無農薬・無化学肥料とか、 JAS とか GAP 、
…健康法、ブランド戦略 【 HOWTO 】を詰める前に
【 WHY 】－【 WHAT 】【 WHO 】【 WHEN 】【 HOW MUCH 】
イシューをしっかり掘り下げて
分かりやすい言葉にし続けませんか？

26. 本質的課題は何か
 有機農業の価値は何か？
ちゃんとみんなの幸せに繋がってますか？
「分かってる」 → しっかり表現されてますか？
「愛してる／好き」 → ちゃんと伝わってますか？
 時代の要請は何か （若手の感知）
 どんなリソースがあるか （ベテランの棚卸）
 抱えている障害は何か？（外的・内的）

27. 本質的課題は何か
【オーガニック】の価値は何か？＜村山の場合＞
『いのち』を大切にする思想
自然、循環、つながり、多様性、主体性、
食、暮らし、コミュニティ、学び、伝統継承
革新と進化、生きとし生けるものへの愛

28. いのちを育むこと
成長・進化
見えてる
秩序が与えらえれる
見てもらえてる
愛されてる
ありのまま

29. いのちを育むこと
成長・進化
社
会
性
愛
母性
知
父性
心
の
成
熟
ありのまま
根
花・
実
葉
茎

30. 有機農業の価値とは何か？

31. ACTION 生成へ向けて
村山からの提案
（マインドセット～基本ルールをつくる）
◎減点法→加点法に変える
◎分断しない／内と外を分け隔てしない
◎素直にありのままの自分でいる
◎分からないこと、問いを大切にする

32. ACTION 生成へ向けて
これからの具体的課題は・・・
◎ LOCAL
地域ハブ拠点ごとにコミュニティ形成
支え合う仲間があってこそ生き残れる
◎ GLOBAL
普遍理念・テクノロジーは全国で共有し
国際水準でトップレベルを目指す

33. ③ 最近の動き～
京都オーガニックアクション

34. 地域農産物流通の現状と課題
 【大規模・効率化】 VS 【コンテンツ・多様化】
 ローカル・多様性を支えるインフラが弱体化
 物流や生産の情報集約・共有の必要性
 農協～市場「系統」の弱体化
 宅急便などの大幅値上げ
 人材難～人口減・若年層の自然離れ

35. 僕らが開発している基幹システム
 地域農産物流通に関わる情報共有のための
統合プラットフォーム
 生産物・・・誰のどこの畑にどれくらいあるか？
 物流・・・誰がいつどこを走るか、倉庫・小分機能は？
 需要・・・どういうアイテムがいつどれくらい要るか？
ローカル情報を共有～関係者全員にフィードバック、
生産・物流・消費が全体最適化へ向かうよう設計

40. 京都オーガニックアクショ
ン
 京都市内のオーガニック業者らが共同物流運行
府内有機農家の野菜を共同仕入
（現在坂ノ途中など 4 社→ 20 社以上）
 京都のオーガニックコミュニティを一つに
 全国に先駆ける実証例としてノウハウ蓄積
オープンイノベーションにつなげる

41. 京都オーガニックアクション

42. 京都オーガニックアクショ
ン
 「次代の農と食をつくる会」が担うこと
【物流面】
 多対多 FarmO の機能を拡充するためのテストラン
 エンジニアチームを育成強化
【技術面】
 生産者らの技術・経営スキル向上のための講座開催
 生産者同士のネットワーク形成ファシリ
【社会対応】
 全国へ向けて発信し、協賛者を集めていくなど

43. おわりに
【次代】の芽は育ってる
ベテランは葉と散り、土に還り、肥やしに・・・
「互いを信じる」 をつくる
手渡し手渡される
循環＝オーガニック