私の地元、青森県蓬田村はトマトの産地で有名だが、新たに玉ねぎの生産を始めたことを知った。ホタテの貝殻を利用した肥料により、サイズアップと生産力が上昇した蓬田村産の玉ねぎ。故郷を盛り上げたいと考え、これらの広報を研究テーマとした。それぞれの特徴を生かしたレシピを考案し、広報する際に蓬田村のトマトと玉ねぎをピーアールする。実際、JAの広報誌や料理教室を通して消費者に広報することができ、手ごたえを感じた。

1. 蓬田村産トマト・たまねぎの
販売促進のための研究
食物栄養学科 ２年 中村優初

2. 蓬田村のトマト・たまねぎ
• 環境にやさしい農業
– トマト
• 蓬田村のやませによる寒暖差
• 津軽の雫→調理しても崩れにくい
– たまねぎ
• 弘前大学と協力し、養殖ホタテの残渣を堆肥化
• 堆肥を使うことでサイズアップ、土壌改善などの効果

3. 背景・目的
• 私の地元である蓬田村の特産物がトマト
• 新たな特産品として、たまねぎの栽培、販売が始
まる
蓬田村産のトマトとたまねぎの
販売促進の方法の検討及び実践

4. 方法
それぞれの食材を生かしたレシピの検討
・レシピの作成
・作成したレシピの調理実験、改善
考案したレシピの広報
（蓬田産のトマト・たまねぎをアピール）
・JA青森の広報誌での掲載
・子育て支援の料理教室での紹介、調理、試食、評価

5. トマトのレシピ作成・試作の検討
• トマトを使ったレシピ
– イタリア ： パッパアルポモドーロ、アクアコッタ
– トルコ ： ドルマ、チョルバス
– メキシコ ： サルサ
– スペイン ： ガスパチョ など
• 試作候補
– トマトのドルマ → トマトの形が活かされている
– サルサ → 使い道が多く、種類が豊富
– ガスパチョ → 馴染みがない冷製スープ（物珍しさ）

6. 試作する料理
• 農協の広報誌「結び」
JA青森×青森中央短期大学コラボレシピ
6月号の使用食材「アスパラガス」
→「アスパラガス入り春巻き」
→野菜の形を活かした料理
• 試作する料理…トマトのドルマ

7. トマトのドルマ
• 煮る（煮汁にトマトの中身）
– 米+ひき肉+玉ねぎ
• あっさりしていて食べやすい
– 米+ベーコン+玉ねぎ
• こってりしている
– ピラフ
• ご飯が柔らかい、こってりしている
• 焼く
– ピラフ+トマトの中身
• 具もトマトの味がして食べやすい

8. トマトのドルマ
• 農協の広報誌7月号

9. たまねぎ
• 硫化アリル（アリシン）…血液の凝固を抑制
→生のときに最も効果を発揮
• 水溶性
– 水にさらさず、成分を流さないようにする
• 冷蔵庫に常備
• 様々な料理に使える
→たまねぎドレッシング

10. たまねぎドレッシング
• 酢と油の割合（穀物酢・サラダ油）
– 容量比で 1：3、1：2.5、1：2
• 酢・油の種類
– 米酢
– 白ワインビネガー
– オリーブオイル
• 1：2.5、塩分濃度0.8％
• 穀物酢、米酢
→玉ねぎドレッシングの活用法
↑ 塩分濃度0.8％
↓ 塩分濃度0.8％ 米酢
白ワインビネガー×オリーブオイル

11. 子育て支援の料理教室
• 紹介
– 蓬田村のたまねぎ生産について
– たまねぎドレッシングについて(成分、アレンジなど)
• 調理
– たまねぎドレッシング
– シーフードサラダ

12. ドレッシングについてのアンケート
• アンケート内容
– 生産について知っていたか？
ドレッシングづくりは簡単だったか？ など
• 感想
– 「無駄がない」「塩分調節できるのが良い」
– 「ミキサーを使わない方法が知りたい」
– 「実際にユニバースで探してみる」 など
→対面で紹介・調理することの有効性

13. 結 論
• トマトのドルマ：JAの広報誌に掲載
• たまねぎドレッシング：子育て講座で紹介
→消費者の目に触れる機会をつくることが出来た
• 対面でのイベント、実際に調理
→簡単に作れることを実感してもらう
→様々な情報を説明する機会
→認知度の向上、販売促進に有効的
今後
– トマトの形を活かしたレシピ開発（蓬田産のアピール）、たまねぎド
レッシングの広い活用
– 開発したレシピを対面で実際に調理してもらうイベント